山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成24年 第2回定例会での一般質問のご報告です。その2・小規模多機能型居宅介護施設について

2012-06-20 | 議会報告

第2定例会において、6月8日に一般質問をいたしました。

・発達障害について

・小規模多機能型居宅介護施設について

です。

 

「小規模多機能型居宅介護施設」という耳慣れない施設をご存知の方は少ないのではないでしょうか?

 

 昨年11月第4定例会の一般質問で、私は区内の小規模多機能型居宅介護施設の

整備状況と増設推進に向けての施策をお伺いいたしました。

今回はその後の取り組みについてお尋ねしました。

 

 小規模多機能型居宅介護施設は、主に認知症高齢者が今までの人間関係や生活環境をできるだけ維持できるよう、

通いを中心に訪問、泊まりの3つのサービス形態が1つとなり、

24時間切れ目なく1つの事業者でサービス提供ができるのが大きな特徴で、いつも顔なじみの職員がケアを行えること、

少人数登録制で家庭的な雰囲気の中で高齢者が楽しく過ごすことができること、

また月額定額制のため、利用者は介護保険利用限度額の調整の必要がなく、介護度がたとえ重度になっても、

住みなれた自宅での生活を可能にしています。

 

 先の一般質問に対して、高齢者担当部長からの答弁では、

方南2丁目に平成18年から1カ所運営していること、また、

平成24年2月に上井草2丁目で区内2カ所目の施設が開所する予定されているとありこの施設は既に運営が始まっています。

 

また、制度上登録定員の上限が25人とされ小規模であり認知度が低く

利用者が集まらないため運営が困難であり、事業所の設置が進んでいない状況があるとしながらも、

以下、具体的な4つの項目、

1、地域のバランスを考慮しながら、公有地を活用する

2、認知症高齢者グループホームと併設することを条件にした公募を行う

3、補助金を手厚くする

4、区民に対してサービスの内容を周知するなどして、利用者の確保についても支援      

  して行く

の改善により整備を進めていきたいと考えている、とありました。

 

区ではその翌12月に上高井戸に小規模多機能居宅型介護施設を設置することを決められました。

ホームページによるとこの施設は区有地に保育園及び高齢者複合施設として整備が進められ、

この度運営事業者が決まったとのことですが、先の一般質問の答弁の中であげられた4つの項目の中で、

今回どいずれの改善を行ったことで小規模多機能型居宅介護施設の整備が進められたのか?

 

また、この地域に少ない0歳児から受け入れが出来る大規模保育園が出来るということで住民の期待が膨らむところですが、

保育園と高齢者の複合施設といと、一般的には事業の立ち上げや運営が難しいと思われ、

今回、保育園と高齢者の複合施設を整備することとした趣旨と、

事業者募集から開設に至る過程において、よりよい運営に向けて、区が特に講じている方策はあるのか質問をしました。

  

練馬区では同施設が現在11ケ所ありますが、3年前までは4ケ所であったとのことです。

2年ほど前にグループホーム設置が目標数に達したこともあり、グループホームの事業者公募の際の条件として

小規模多機能型居宅介護施設を併設をすることをあげたところ、順調に増えてきました。

最終目標は17ケ所で平成26年迄に達成する計画を立てているとの事です。

当区のように公有地ではなく大規模民有地活用の要望がまずあり、

そこから事業を計画することが多いという理由から、

人口密集地には施設が少ないという区内でも偏在しているという課題があるとのことですが、

杉並区においても例えば区政の大きな課題のひとつである屋敷林の保全という観点から、

民間の知恵をお借りしつつスケルトン定期借地権といった方法を利用して

施設計画を検討してみるという方法も考えられるのではないかと思います。

 

また、小規模多機能型居宅介護施設という極めて長い名称を改め、

杉並区独自の愛称をつけ、区民への認知度をあげるための工夫をするといったことも考えられるとの提案をしました。


脱原発 大飯原発再稼動を受けて

2012-06-17 | 活動日誌

昨日、政府により大飯原子力発電所の再稼動が決定されました。

消費税増税議論や、また、避けられないとはいえオウム真理教の元信者の逮捕と重なり、

ニュースでの取り上げられ方もトップではないところに作為的なものを感じます。

 

これだけ国民の脱原発を望む声がありながら、

無視をし続ける政府には大変反発を感じます。

 

国策としての電力事業のあり方に疑問を持ちながらも

再生可能エネルギーの発展にはまだ時間を必要としていることも否めませんが、

原発の一時的な再稼動を決めるのなら、同時に万全の安全策と再生可能エネルギーに国として

舵を切るという判断を示すべきでしょう。

 

ただ、今回の事例を通して少なからず良かったことは、

国民は選挙を通してしか国政を変える事が出来ないということを

多くの人が痛感したことだと思います。

 

いたずらに放棄され続けてきた選挙権を、

未だ民主化もなされず、苦しみながらも訴え続けている他国にならい、

もっとも重要な権利として認識しなおす機会になることを祈ります。

 

もっと厳しい目で議員を選び、もっと厳しい目で議員を見て、

その仕事ぶりに関心を持ってもらいたいと、

一地方議員としてお願いしたいと考えています。

 

一国民として山口県知事選挙の応援に行く予定です。

チラシ配りをしながら、脱原発を目指して力強く、

前に進む政治を目指すために。

 

 

 

 


平成24年 第2回定例会での一般質問のご報告です。その1・発達障害について

2012-06-15 | 議会報告

6月8日に第2定例会において一般質問をいたしました。

項目は

・発達障害について

・小規模多機能型居宅介護について

です。

 

発達障害はその言葉が一般に知られるようになってから約10年が経ちました。

乳幼児の頃から発見されるものや青年期になってから発見されるものと

人それぞれですが、一般には知的障害を伴わないとはいえ、

障害をお持ちの方々の表にはわかりづらい生活の困難さは

段々と世の中に知られるところとなりました。

 

これに伴い、平成23年には「障害者基本法の一部を改正する法律」により、

発達障害が障害者基本法の対象になることが明文化されました。

これまでの身体障害、知的障害に加え、精神障害に付記する形で

発達障害も含むとあり、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活または

社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものという定義がされ、

障害者支援のたいへん大きな進捗となりました。

 

早期発見と早期の療育開始が最善の策といわれますが、

これまでは乳幼児期や学童期にのみ対策がされ、

その後の高校や大学、就学時を含め成人期においての支援体制は未だ

整っていません。

 

人の一生を通して、ライフステージごとに支援の体制を整え、

たとえ発達障害があったとしても明るい将来を思い描くことができるよう、

杉並区において切れ目のない支援体制の整備を強く要望いたしました。

 

一般質問の様子(動画)をご覧ください。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/24-02/240608.htm

6月8日の2番目です。

 

 

 


荻窪消防団操法大会に来賓として参加をいたしました。

2012-06-11 | 活動日誌

昨日は上井草スポーツセンターで開催された、荻窪消防団操法大会に来賓として参加をさせていただきました。

消防団とは非常勤の特別職地方公務員で、通常は他の職業等に就いている一般区民の方々から構成されています。

 

操法大会とは、日ごろの消防団の方々の練習の成果の発表なのですが、

5人ひと組で火事場に駆けつけホースをつなぎ火を消すまでの一通りの手順を

早く、間違いなくできるかどうかを競うものです。

 

久我山地区を預かる第7分団さんはスピードでは1位だったものの、

減点法による審査員の採点で惜しくも2位となってしまいました。

 

杉並区の安心安全を守ってくれている心強い存在、ご活動を応援していきたいと

思っています。

 


平成24年第二定例会の日程が決まりました。

2012-06-04 | 議会報告

6月7日午後1時から第二定例会が始まります。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/nittei/201206.htm

 

本会議はインターネット中継されるので、

ご自宅でもリアルタイムで様子をご覧いただけるのですが、

カメラを通してではやはり限りがあります。

お時間がございましたら是非傍聴にいらしてください。

 

私の一般質問は8番目、

6月8日(金)午前中の予定です。

・発達障害について

・小規模多機能型居宅介護施設について

の2項目の質問をいたします。


発達障害について、

平成23年8月に「障害者基本法の一部を改正する法律」により、

障害者基本法の対象になることが明文化されました。

人の一生を通してこの障害に悩む方々の受け皿として杉並区に

どのような体制が必要なのか?提案をして行きたいと考えています。


小規模多機能型居宅介護施設について、

現在区内3か所目の施設整備が進んでいますが、

まだまだ施設自体の認知度が低く、需要に対する整備がされている

とは考えていません。

たとえ重度の要介護者となっても家族の負担を軽減しながら自宅で

家族が一緒に暮らしていくことができる体制を整えるため、

この施設の整備に尽力しております。


質問を通して杉並区の現状を把握し、

より良い区政を提案していくため、準備をしています。