山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

原発再稼動の賛否を問うファックスをいただきました。

2012-04-27 | 放射能対応のこと

先日、事務所のファックスに

 

「民主党代議員各位

あなたは、大飯原発の再稼動に賛成ですか?反対ですか?

 その、根拠は何かもお話ください。

  4閣僚による原発再稼動の協議内容を、

   あなたの選挙区の人民へ説明していただき、

    それが支持される内容か意見を聞いてください。

 (以下、省略)」

とう文面が届きました。

 

私は脱原発を推進しています。人間が制御できないものを使い続けることはしてはいけないという考え方からです。何もかもコントロールできるというのは誤った驕りでしかありえません。

民主党だから議員が全て国政に倣えという指示があるわけではなく、

個人の意見統制はありません。

(人民という言葉はなじめません。私と区民の方との関係性には使用していない

言葉ですので念のため。)

 

福島原発の事故の調査も未完で、被災者の補償が終わらない状態で

新たに原発を安全で必要だからという決定をするのは理解しがたいです。

 

ニュースを通して見えてくるものは、

地元の方々の原発マネーへの依存度の高さと、

その思いを利用した利益誘導の構図、

そして関西圏の経済団体からの圧力。

 

脱原発はデモで叫ぶだけでは達成できず、

代替電力と使用者側の省エネへの道筋を示すことが必要でしょう。

 

東京電力が値上げをし、同様のことが関西電力でも起きる可能性があるから

早く大飯だけでも再稼動をして欲しいという動きがあるのでしょう。

 

杉並区でも再生可能エネルギー普及を自治体として積極的に進めていく必要があると考え、

多方面で推進のための活動をしています。

そうすれば原発に頼らない安全な電力供給を確保できるのですから。

 


脱原発を望む。「地元」とは?

2012-04-03 | 放射能対応のこと

本日は春の嵐が吹くとの天気予報。

まだ我が家の近隣にある、

NHKグラウンドの桜は咲いていないので、散ってしまう心配が無いのが唯一のなぐさめ。

 

本日は

「関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に関連して、政府が了解を求めるべき

「地元」の範囲が大きな焦点になっている。

枝野幸男経済産業相は2日、京都、滋賀両府県知事の理解が前提との認識を表明。

これに対し全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)会長の河瀬一治敦賀市長は「立地自治体が『地元』」と範囲拡大の動きをけん制した。

了解の必要な範囲を隣府県に広げれば、再稼働に時間がかかるのは必至で、立地市町には戸惑い、反発の声がある。」

(Yahooニュースより)

 

とあるように、再稼動が大きく左右される重要な決定がされるべき一日。

やきもきしながら仕事をしています。

いざ放射能漏れが発生した場合、原発立地自治体のみならず周辺全てが汚染されるのは

必至であり、周知の事実。

 

京都と滋賀の知事には踏ん張って、踏ん張って、踏ん張って、

再稼動を絶対に容認しないで欲しいと考えている。

 

福島を見に行ったのか?あの惨状を見たのか?

これからでも構わないから、全国の自治体の長には是非見に行って欲しい。

 


朗報 除染の基準が年間1ミリシーベルト以上の地域になりました。

2011-10-11 | 放射能対応のこと

10月10日に環境省から放射能の除染の基準が

年間 5 ミリシーベルト以上から  年間1 ミリシーベルト以上

に改まりました。

これは大変な朗報だと考えています。でも本来は当たり前の事のはずですが。


何故当たり前かというと、国が安全としていた基準が年間1ミリシーベルト以下としていたのに、

それ以上の値が出ている地域の除染は必要なしとしていたのでは、

国民の安全を確保していないことになるからです。


先日の杉並区議会中にあった決算特別委員会の中で、

私が除染の基準を杉並区で独自に設定をする予定があるかを尋ねたところ、

独自の設定はせず、国の基準に遵守するとの返答だったので、

今回の国の年間 1 ミリシーベルト以上という基準の明確化は

外部被曝を心配している区民にとっては大変ありがたいことです。

 

IAEAが来日していることによる外圧?とも邪推できますが、

こんな外圧なら大歓迎です。


杉並区は基準の遵守をしなければならない立場にあるので、

これからは今まで以上にホットスポットに対して目を光らせていくことになるでしょう。

子どもを持つママとしてはやっと一安心です。

 

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E3E2E2E3E28DE3E2E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2


決算特別委員会で「今後の放射線対策」について質問をしました。

2011-10-01 | 放射能対応のこと

現在行われている議会の決算特別委員会において、下記の質問をいたしました。

まだ新人ということもあり、原稿を用意して臨んだので、下記に全文を掲載いたします。


時間の関係で残念ながらQ3は会場では質問をすることは出来ませんでしたが、

杉並区危機管理室長に内容をお渡しし、善処をお願いいたしました。


また、Q1、Q2の質問のお答えとしては、

・放射線量測定の方法は熟練が必要のため、貸し出し等による外部の測定の予定はない。

・除染の基準値は杉並区独自では設けず、杉並区議会でも議決をした、

「年間1ミリシーベルト以下」の範囲内を目安とする。

とのお答えでした。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/pdf/2011/gitei230212.pdf



直ぐにこちらの望む答えは得られなかったものの、これまでの杉並区の対応を見ると、

かなり前向きな姿勢で問題解決にあたっていると思われるので、

こちらの意見・要望を伝え続け善処を望むことは必要なことだと考えています。

 

以下、質問の全文です。

 


 

質問項目:今後の放射線対策について


 これまで福島第一原子力発電所の事故に伴う

放射能への区民の不安解消に向けての取り組みに関しては、

・杉並区独自の測定を早期に決定をして、実施を

 して来られたこと

・また計5回の説明会と1回のシンポジウムを開催 

 され区民の理解に努めてこられたこと

・ゲルマニウム半導体検出器の購入を計画し、

これから給食の食材の残留放射線量を測定する

独自の体制を整えてきた

ご尽力には大変感謝をしております。

 これらを実施されてきた目的とはただひとつ、

それは区民の安心を得ること、これに尽きるのだと思います。


Q1そこで質問をいたします。

これまでの放射線対策で十分区民の安心を得ることが出来たとお考えか、また、これから取り組んでいく放射線対策はどのようなことがあるかをお尋ねをいたします。

Q2大変残念なことに、昨日の朝日新聞に、杉並区の放射線量がその部分だけ高い値を示す、いわゆる

ホットスポットのニュースが出ていました。


 このような昨今の報道を見ていると、まだまだ

お子様をお持ちのご家庭の心配は尽きない状態であると考えています。


 原子力発電所での事故後の一時的な外部被曝に続き、まだ現段階でも事故が収束せずに放射線物質が拡散されているのではないか?

 また、子供の遊ぶ場所において極一部であってもホットスポットといわれる、放射線量の高い場所が存在するのではないかという不安です。


放射線の影響を大人よりはるかに受けやすい子供を持つご家庭、特に母性という言葉に表現されるように、自分のお腹を痛めてわが子を設けた母親にとっては自分の子供を他者によって傷つけられるということは身を切られるような痛みを感じていることは

容易に想像が出来ることであって、

今回の放射能の見えない恐怖にさらされている状態は今もって大変深刻な事態であります。


 それは福島から遠く離れていると思われる杉並区においても同様であり、区民はその不安の解決先を杉並区に強く望んでいるのです。


ここで、ある区民の方々からいただいた提案をご紹介します。

これまではある程度の放射能の測定を杉並区でしてもらってきたノウハウを活かして、今後は地域それぞれで放射線量を測定する体制を作ってもらえないかというものです。


元気なご高齢者の方や小さなお子様を持つ親御さんたちに実際に参加をしてもらい、

時間をかけて徹底的に放射能測定をしてはどうかというのです。


そのためには測定機器の貸し出し、測定方法の講習会など杉並区として責任を持って体制を整えていただきたいと考えますが、いかがでしょうか?


Q3もう2点ほど質問をさせていただきます。


まず、一点目としては

区民の安全を得るためには、これまで杉並区がどの様にこの緊急課題に対して取り組んできたのか?

 そして今後の取り組みとは何なのかをまとめて、杉並区のホームページから簡単に検索できるように特設のページを作ってはいかがでしょうか?

区の見解を求めます。


 現状のホームページ上では現在の測定結果を検索するのは容易ですが、ある一定の時期を過ぎてしまうとトップページから消えてしまい、対策の全体像が判らなくなってしまっているという問題点があると思います。

 この件についてお尋ねいたします。


そして2点目としては

 その特設ページの中に基本的な放射能に関しての説明文も載せて欲しいと考えていますが

いかがでしょうか。

 追加で開催された5回目の最終回である説明会でも参加者の方から

「放射能に関するセミナーを開いて欲しい。」というご要望がありました。

 その意図するところは杉並区の取り組みの説明をする会でもなく、専門家による知見を伺うという

シンポジウムでもなく、

もっと基本的な「放射能とは何なのか?」といった総論的なものがわからず、ただ測定結果だけを載せられ、安心だといわれてもわからないということなのだと思います。

 

以上


杉並区 放射能関連のご相談のメールが届いています。

2011-09-04 | 放射能対応のこと

杉並区に在住の保護者の方から、メールをいただく機会が最近増えています。大変、ありがたいことです。

メールは時間を問わずに相手先に気持ちを届けることができる、便利なツールです。

どうぞ、ご意見ご要望をお聞かせください。

yamamoto.akemi1965@gmail.com

実際にいただいたメールを、ご本人のご了承のもと載せさせていただきます。

<2011年9月1日23:10受信>

杉並区に住む者です。
大変失礼とは存じますが匿名にてよろしくお願いいたします。
 
 
調べ物をしている折に山本議員の個人ブログを目にし、メールをしようと思いました。
この度の原発事故により、杉並区のアクションが意外にも遅く少々がっかりしております。
子供が保育園に通っているのですが、他のお母さん達も同じような印象を持っているようです。
放射能対策に腰の重い動きを見て、これまでは子供を大切にする良い区だと思っていたのだが違っていたのだろうか・・・と。
幼稚園に通っているお母さんにも知り合いがおり、聞いてみましたところやはり同じ感想でした。
 
まずは給食に関してですが、放射線を測定してくださるそうで嬉しく思います。
これは国の基準値以下であれば提供すると言うスタンスなのでしょうか。
詳しいことが載っている場所が解らずにおります。
給食に関してですが、私は主食であるお米は特に厳しく選んでいただきたく思います。
それは口にする機会が他の食品に比べたら格段と多いからです。
加えて、夏以降に取れた穀類はセシウムを含むものが多く、
おそらく今後は沢山の加工品にもセシウムが含まれることになります。
検出限界値以下であれば避けることは難しく内部被爆のリスクは上がるだろう予測します。
また、卵や牛乳、煮干、鰹節などストロンチウムが含まれる危険性のあるものは
産地を選ぶべきであるとも思っております。
(卵は餌に魚粉を使いそこにストロンチウムが含まれる危険があります)
ストロンチウムはカルシウムと挙動が似ているそうで、
骨に入り込み半減期が長いために骨肉腫の危険性があります。
 
放射線の専門家、放射能に詳しい医師、原子力など各分野の専門家はおりますが、
人体と放射能の専門家がいない事からも確立していない分野だと思っております。
放射能の人体へ与える影響に関して様々な意見があるのも臨床データが少なく
解らないことが多いのが実際なのでしょう。
ですから、世界的に見ても甘い日本の基準値が"安全である"とは決して断言できません。
それと基準値が外部被爆を計算に入れていない値なのでは言う意見も聞きました。
出来ましたら給食は全てが不検出の物を提供していただきたく思います。
 
 
先日、善福寺川緑地~大宮公園までを歩きながらガイガーを見ておりました。
0歳児の散歩でしたので立ち止まって高線量の場所を探すことは出来ませんでしたが、
数箇所ほど値が上がる場所がありました。
いずれも子供達が遊ぶ公園のどこかに高線量のポイントがあるのかも知れません。
切った枝を保管する場所の周辺も多少高い値を示しました。
区外からも人がきますし、何よりも乳幼児が沢山遊ぶ場所です。
もう少し詳しく各ポイントを測る必要があると思います。
いくら低線量下であってもそこかしこに確かにセシウムは沈着しており、
風に舞い内部被爆のリスクも問題無いとは言い切れないと思っております。
そもそも杉並区は除線などお考えは無いのでしょうか。
 
被爆のリスクに半ば諦めて遊ばせるより、安心して遊ばせてあげたいと思うのです。
 
 
私は杉並区の身近に自然がある住環境が好きでこちらに居を構えました。
父が要介護になった数年前には手厚い福祉に助けられ、
子供が生まれてからも杉並区でよかったと思っておりました。
この気持ちが変わることの無い、素晴らしい区であり続けて欲しいと思っております。
 
まとまりの無い文章で申し訳ありません。
以上、一個人の考えではありますが心のどこかに置いて頂けると幸いです。

 

<2011年9月3日12:11 返信>


はじめまして、杉並区議の山本あけみです。
メールをいただきましてありがとうございました。


杉並区の放射能対策に遅れを感じ、またお子様を抱えられ不安を感じながらの子育てを
されていること、拝読しました。
同じ幼児を抱える親としてたいへん共感をしております。

5月に区議になって、区民の方からのご相談や陳情、また区議会での議論に関しては
半数以上が震災対策と放射能対策になっています。


震災後はじめの内は杉並区内で独自で空間放射能を測定することを
決断してくれなかったものの、
社会の趨勢から、今では23区内でも初めてゲルマニウム測定器の購入を決定するなど、
杉並区が能動的に対策を打っていこうという姿勢に変わってきていると感じています。


放射能測定は区内の小中学校・幼稚園を一巡し、高い値は出なかったことから、
ひと安心をしているようですが、今後はより詳しい調査をしてもらいたいと考えています。
お話のように、公園などは一部で高い可能性もあり、除染が必要であれば対策を
していってもらいたいと考えております。


日本の食に対する安全基準の甘さのご指摘はもっともですが、
杉並区内で出来る範囲と、日本全体の事を混同すると着地点が見えない
迷宮に入ってしまうとも考えています。
いろいろな立場や間口で取り組んでいく必要があると思っています。


杉並区の内部情報を区民の方より早い段階で正確に知りえる立場になり、
今後とも区民の方々のご意見・ご心配事をお伺いしながら区政につなげていく
仕事をしていきたいと考えています。


ただ、私の印象としては区長をはじめ、杉並区役所の職員の方はまじめに
手抜きなく取り組んでいると思います。
田中区長はトップダウンを望まず、協議をしてより良い方向性を見出すという
手順を踏むため、物事の進み方が遅いと感じる場合もあるかと思いますが、
私はこれまでの区長のようにトップダウンのみに偏ると私権&私見がからみ、
要するに勝手なことに税金が使われていくことになると思います。


また、お気づきのことがありましたら、ご遠慮なくメールをくださいませ。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


山本明美

 

<2011年9月3日20:23 受信>

お返事ありがとうございます。
 
杉並区の対応に期待が持てる内容で大変嬉しく思います。
 
確かに暫定基準値に関しましては区でどうにかできる事ではありません。
しかし、殆どの基準値は子供の存在を念頭において設定したものとは到底思えませんので、
給食は「基準値より下だから大丈夫」などと思わず出来る限り内部被爆リスクを減らしてもらえたらと思います。
 
大人は自分で選択する事が可能ですが、子供はそうではありません。
小さい子供は特に今何が起こっているのかすら理解出来ずに過ごしております。
どうぞ、より良い選択を子供たちにしてあげてください。
数年後も子供達とその親達が共に笑っていられるように。
よろしくお願いいたします。
 
 

以上

 


朗報 杉並区放射能対策関連です。

2011-09-03 | 放射能対応のこと

かねてより要望をしてきましたが、

杉並区での放射能についての追加の説明会の開催が決定しました。

前回の説明会は平日の午後という時間の設定であったため、

行きたくても行けない親御さんから多数ご相談をお受けしておりました。


次回の説明会は

9月10日(土曜)午後6時30分~8時30分

阿佐ヶ谷中学校・体育館

です。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12533


前回までは牛肉の放射能汚染やその汚染牛を給食に提供したという事実はなかったのですが、

大変残念なことに杉並区でも給食に汚染牛を出してしまったことを踏まえて、

今後の区の対応を注視おり、その説明がきちんとされることを要望しています。


また、給食の食材への残留放射線量を測るゲルマニウム半導体検出器を購入し、

ガンマ線を測定する体制を整えるための予算の審議が第3回の定例議会で予定されています。


議会が了承すれば本格的に購入へと舵が切られることになります。

購入費用についてのご心配・ご意見もいただいており、

この部分は今後調べていかなければならないところですが、

本来生産者側が負うべき食の安全を、

購入者である杉並区が大金を使ってでも守っていく姿勢をみせてくれた

ことには驚きと感謝をしております。


微量でも放射能の影響を子どもたちに与えたくない一身で

保護者の方々の杉並区への叱咤激励は

今後も耐えることなく続くことと思い、

またそれに対しての杉並区の真摯な対応の要望を今後とも続けてまいります。





放射性物質に汚染された稲わらを与えられた可能性のある牛肉の使用について

2011-08-24 | 放射能対応のこと

大変残念なことに、本日の杉並区のホームページに表記の内容が載ってしまいました。

 

放射性物質に汚染された稲わらを与えられた可能性のある牛肉の使用について

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12542

 

 

杉並区が提供する給食への放射能物質を含む食材の混入を危惧する声を多数

親御さんからいただいており、これまで関係部署へは訴えてきました。

今回にとどまらず、葉物野菜など心配は尽きぬ状態が続いています。


我が家では空間の放射線量を測る機械を購入し、日々の変化を測定しており、

これに関しては安心できているのですが、

子供の食事に関しては最大限気をつけざるを得ない状態です。


生産者側で十分なチェック体制を取れているとは言いがたい現状では、

購入者が選別を余儀なくされます。

杉並区でもより一層のチェック体制を見直して、

安心して給食が食べられる状態に早くして欲しいと考えます。


杉並区の放射能シンポジウムの再度の開催を要望しています。

2011-08-05 | 放射能対応のこと

7月30日の放射能シンポジウムは160人の定員だったのですが、

50人以上の方が会場に入れないという事態になりました。


シンポジウムの後、放射能に関心の強い子育て世代が集まる会に参加をしたのですが、

放射能の概論ではなく、いかにして今現在自分たちの住む杉並区において

放射能の被曝を避けることが出来るか、そして子供たちに提供される給食の安全性を

どのように守るか、の議論を活発にしました。


もう一回シンポジウムを開いて、子育て世代の区民の安心を得るべく、

杉並区に交渉を開始しています。


早く朗報をお伝えできるようにがんばります。


7月30日の放射線に関するシンポジウムに是非ご出席ください。

2011-07-23 | 放射能対応のこと

先日、第4回目の放射能に関しての説明会に参加をしてきました。

30分の説明のあと、質疑応答が2時間近く続きました。


質疑を要約すると

・放射能測定方法に関して

・子供の給食の安全性について

・杉並区としての放射能への対応全般に関して

の項目が多くありました。


私は2点目の子供、特に保育園での乳幼児に対する給食の安全性は

産地選定による風評被害助長の恐れがあったとしても

出来る限り放射能の影響が少ないと考えられるものを使うべきと考えています。


牛肉が市場に出回るまでの流通経路と放射能の検査状況からすると、

風評なのか実害なのか現在のところは判断しかねるところですが、

 決して実害であっては困るのです。


保育園に通う乳幼児は大人から出されるものをただ食べるしかなく、

その管理は一方的に大人に負かされているのです。

一度口に入れた放射線物質は取り出すことが出来ず、健康被害へとつながります。


杉並区としては4回の説明会が平日の昼間だったので、

これに参加できなかった方々が

土曜日に開催されるシンポジウムにこられるだろうと考えているようで、

出席状況で今後の説明会の体制を検討していくとのことです。


出来るだけ多くの方にご出席を頂き、これまでの4回の説明会で質問やご意見をいただけなかった

区民の方々に発言をして欲しいと思っております。


給食に関しても、杉並区独自の施策を講じて、早期に実行をしていかなければ

間に合わなくなってしまうと危惧しています。


私も出席を予定しており、議員バッチをつけていく予定ですので、

もしお見掛けになりましたらお声がけいただければ幸いです。


幼稚園から放射能の厚生労働省からの冊子をいただきました。

2011-07-06 | 放射能対応のこと

私の息子は5歳で杉並区内の私立幼稚園に通っています。

昨日、厚生労働省からの

「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。

~水と空気と食べ物の安心のために~」

という冊子を幼稚園から頂いてきました。

(平成23年4月1日時点の情報や考え方と但し書きがありますので、今となっては配るタイミングが遅いと思われますが。)


内容は厚生労働省のホームページに載っています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf

全て安心だから心配しすぎないように、と纏められています。


戦時中に日本は勝つのだから、子どもをお国のために兵隊にだしなさい、

と平気でうその情報を信じ込まされていたときと同じように見えます。

何故そう思うのかというと、この冊子には論拠が曖昧だからです。

うそに思えるのです。


短いフレーズに判りやすいようにひらがなを多用していて、

小学生用に作られたものかと疑うほどです。


「安心」というなら論拠を示すべきで、即ち安全基準値を明確に規定し、

これまで全世界で起きた全ての放射線物質による人体、特にこどもへの

影響を分析した上で、あなたの地域は安全基準値以下だから、

大丈夫です、と、ひとりひとりに納得をさせるべきでしょう。

 

ただ、安全基準値を明確に規定することはそれ以上になった場合の保障も併せて請け負う、

ということを意味するので、そう簡単には示すことは出来ないでしょう。


今まさにわが子どもを育てている親にとって、今回の放射線による被曝は

人生最大の危機であることは間違いありません。

その結果はすぐには現れず、子どもの健康を終生心配しながら、

自分の人生を終えることになるかもしれません。


今、我が家は夫婦で情報を集め、取捨選択し、子どもを全力で守ろうとしています。

どの情報が正しいのか?、誰が言っていることが正しいのか?、何を信じればいいのか?

 

足元が震えるほど、怖くなることもあります。




 


杉並区が測定した放射線量の測定結果と今後の対応について

2011-07-01 | 放射能対応のこと

杉並区で大きな動きがありました。


放射線量の測定箇所がこれまでの区内4箇所という消極的なものから、

以下のような全面的に区で責任を持つという体制への変換が図られました。


具体的には

区内全ての保育園、幼稚園、小・中学校等の空間放射線量の測定を実施。

・測定結果を踏まえた放射線についての説明会及びシンポジウムも実施。

・給食に供する牛乳を製造している事業者に対して、製品の放射線に関する

 安全確認をするように早急に要請。

を今後進めていくとのこと。やっと心強さが感じられるようになって来ました。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12307


このことは私も昨夜、党派の幹事長からのメールで知りました。

先日の定例区議会に合わせて、区内のたくさんのママ達から陳情書が寄せられていました。

その成果だと思っております。


私も微力ながら杉並区議として何度か担当部署へ出向き、訴えてきておりましたが、

やはり区民の方からの陳情の数の多さがひとつの大きな力になってきたのだと思います。

実際の議会においては議論はされず、申し送り事項となってご心配をお掛けしておりましたが、

こういう形で実りがあったのですね。


ご尽力された方々へ、本当にお疲れ様でした。

ママの力は凄い!!




福島県及びその他地域のこどもに対する放射線被曝量「年間1ミリシーベルト」基準の遵守を求める意見書

2011-06-29 | 放射能対応のこと

昨日、第一回定例議会が終了いたしました。

最終日はこれまで委員会で審議をしてきた議案の経過の報告と議員全員での採択、

人事案件、そして3件の新しい議案を審議いたしました。


その中のひとつが

  議員提出議案第12号、

福島県及びその他地域のこどもに対する放射線被曝量「年間1ミリシーベルト」基準の遵守を求める意見書」です。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/pdf/2011/gitei230212.pdf


私はこの原文を作成させていただきました。


福島県だけでなく、全国のこどもを守るために、

「年間放射線被曝量1ミリシーベルトを遵守すべき、

またそれを超えた場合には保護措置をとる事を望む」という意見書です。


先日の福島県に住むママ達のがんばりには心打たれました。

私も同じくママとして、何か出来ないかと考えていました。

福島のママの援護射撃をする意味と、福島だけではなく、全ての子供を守っていく姿勢を

はっきりと打ち出したい気持ちがありました。


杉並区議会議員48名中、45名のご賛同を持って無事に採択をされました。

45名という数字は、党派を超えて賛同を得られた、という数字です。


原文を作成したものには、正直言って感激でした。。。


あて先は総理大臣、文部科学大臣、そして厚生労働大臣です。

返事をいただけるものかどうか、、、それでも「善処する」との答えを強く希望しています。


杉並区の放射線量を知るために。都内における各地の空間放射線量の測定結果が出ました。

2011-06-22 | 放射能対応のこと

遅きに失した感がありますが、東京都による空間放射線量の測定結果が発表されました。

杉並区内では3箇所、

杉並区 成田西三丁目 区立杉並第二小学校 0.05 0.05 6月20日
杉並区 宮前五丁目 区立大宮前保育園 0.04 0.05 6月20日
杉並区 下井草一丁目 区立東原中学校 0.06 0.06 6月20日

という結果です。

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/tonai/d20110620.html

当面の危険性はないと思われますが、継続してもっと測定箇所を増やし、

結果を公表していって欲しいと思います。


自治体による測定方法の違いは本来あるべきではなく、

23区を統治する東京都により、責任を持った測定をするべきと考えます。


福島県内の子供への影響が心配される中、実際の福島での動きがぞくぞくと報告されている。

子どもたちの体に異常が起きていることは大変憂慮すべきで、

一個人としては、早急に全域の退避命令を国が出すべきと考えている。


以下に福島の記事を全文載せさせていただく。

これは少しでも福島のことを知っていただくために、また、一助となるために。

 

NPJ 再び福島へ――その1――


福島の子ども達を救え小児科医ネットワーク
NPJ代表 梓澤和幸」

 


 6月19日(日)、福島市のホリスティカかまたで、原発の放射能のことで悩むお父さん・お母さんと子ども達の健康相談会が開かれた。 子どもたちを放射能から守る福島ネットワークと全国小児科医ネットワーク(20名の医師、当日は11名参加)による医療や避難、食事などの相談会であった。 500人をこえる親と子どもの参加があった。

  12時から、相談の途中の時間を割いて記者発表があり、母親代表の丸森さんと医師田中真さんのスピーチがあった。 丸森さんによると、子ども達の体に異常が起きている。鼻血が出る、甲状腺が腫れる、今までにないだるさを訴える、入退院の繰り返し等である。 母親達が地元の小児科医に受診するが、このくらいの線量(報道では毎時1.5マイクロシーベルト。 実際はもっと高いころ、たとえば3ないし5マイクロのところもある)では、体に放射能を原因とする異常は出ないはずだというのが医師のリアクションだ。 母親のストレスが原因で、子どもに影響が出ると言われる例も少なくない。だが、とにかく子ども達には今までにない変化が起こっている。

  丸森さん達は、必死で相談にのってくれる医師を探した。そして、森永ヒ素ミルクの子ども達を新人ドクターの頃に診療し、 ヒ素ミルクによる身体への影響を突きとめた医師の一人である田中さんたちに行き当たった。 最近、低線量医療被曝の研究をしていることもわかり、丸森さんの相談にのってくれ、福島の子ども達を救え 小児科医ネットワークが結成され、 この日の相談会となったという。

  田中医師は語る。「子ども達の体にかつてなかったことが起こっている。低線量の継続被爆は、医療の世界で経験がないことだ。 森永ヒ素ミルクのとき、乳幼児の体にミルクを通じてヒ素が摂取されるということは、新しい医療体験だったけれども、これも新しい医療体験である。 ならば私たちは事実をみなければならない。」 田中医師は、マスメディアのインタビューに答え 「福島のものを食べようキャンペーンが地元で起きているが、 子どもには福島の野菜を食べさせてはいけない」 と静かな口調ながらはっきりと語っているのが印象的だった。

  相談会の会場は、200人ほど入る大きなホールだったが、避難・退避相談コーナーもあった。

  北海道、新潟、山形等福島の県外へ子どもを退避させたいという動きはずいぶんあるようだ。 子どもたちをまもる福島ネットワークの人達によると、福島県当局は、県外への子どもの退避に協力的ではなく、 学校で相談すると校長が思いとどまるよう父母を強く説得する事例もあるという。子どもを育てている父母の親世代、周辺地域との葛藤もある。 政府や地方自治体が「県外退避も有力な選択肢の一つ」と公に表明することが急がれる。

  会場には、マスメディア各社の取材陣、遠くはジャカルタから来たというアルジャジーラの取材陣の姿もあったが、 共同通信以外、全国ネットでは報道されなかったようだ。これでいいのか



杉並区でも放射線量測定開始しました。

2011-06-10 | 放射能対応のこと

この2週間で5件ほど、区民の方から杉並区でも放射線量を測定して欲しいというご要望を頂き、

田中区長に要望を伝え、また担当部署に陳情の内容を伝え、その必要性を訴えて来ました。


当初は杉並区でも東京都で一律の基準で測定をするべきという見解でしたが、

その方向には動かず、

杉並区独自の動きとしてプールの水、土壌、大気の測定を開始する予定となりました。

(一部実施済みですが、正式には来週の議会での了承を得てから決定になります。)


既にプールに関しては測定結果が杉並区のホームページで公開されていますが、

そのほかに関しても順次公開の予定になっております。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12176


測定方法が自治体によりまちまちで心配が残るところですが、

比較的早い段階で測定の開始を始めた対応には感心しました。

区民の皆様が安心安全のために動いた成果だと考えています。


私としては今回のような緊急の課題に対して区としてどのように進めていくのか、

実践を交えながらの勉強となりましたが、やはり区民の方からの訴えを真摯に受け止め、

担当部署の方と連携を取り、突破をしていくということなのか、と感じたりしています。


子育て中のママ議員としてはさらに子供たちが多くの時間を過ごす公園や遊び場において、

また、杉並区が管理をしている久我山の旧NHKグラウンドや財務省のグラウンドなど、

定期的に全てを測定していってもらいたいと考えています。

大人よりはるかに影響が大きい乳幼児に対しての安心・安全という生活を約束していく上でも

必要であると考えています。