先週のNHK「日曜美術館」は、本編も「アートシーン」も魅力的で、お出かけしたい気分が激しく盛り上がりました。
まず「本編」の「シーボルト 幻の日本博物館」。
日本の近代化に大きな影響を与えたシーボルト、日本で研究・蒐集したコレクションを持っていたことは知っていましたが、
ドイツの古城に、大量の日本の美術品や民俗資料が未調査のまま埋もれていた。収集したのは、幕末の日本から地図を持ち出した事件で知られるシーボルト。彼は、世界初の日本博物館を作ろうとしていたのだ。
とまでは知りませんでした。
というか、「幕末期にシーボルトという人物が日本にやって来て、長崎のオランダ商館で医師として活躍する一方、鳴滝塾で日本の青年達に蘭学を教えた」ということくらいしか知らなかったというのが真実に近い…
そもそも、この番組を観るまで、シーボルトがドイツ人だとは知りませんでした(オランダ人だとばかり思っていた)。
それはともかく、
その内容は今までなぞに包まれ、幻とされてきたが、国立歴史民俗博物館などがその全貌を初めて再現した。西欧のジャポニスムより早く、初めて日本を紹介しようとしたシーボルト。彼は日本のどのような魅力を伝えたかったのか?
という先週の日曜美術館「シーボルト 幻の日本博物館」は、ホント面白かった
日本に魅せられたシーボルトが集めたコレクションは、美術的な視点よりも、民俗的・博物的な視点によるもののようで、そうしたコレクションは、体系立てた状態で観ることはなかなか難しいもの。
地元に残されていた道具や民具などを展示している公立の博物館は少なくありませんが、ただ陳列しているだけ、とまで言い過ぎかもしれませんが、ゴチャゴチャ感に溢れた展示が多い印象があります。「集めた」よりも「集まった」ものが多いからなのかもしれません。
幕末期の日本にやって来た異邦人が、異邦人の目で当時の日本の風俗や自然を観て、気になったもの・気に入ったものを蒐集したら、どんなコレクションができあるのでしょうか?
千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館(歴博)では、
本展では、6年間にわたるシーボルト関係資料の総合的な調査によって得られた新しい成果をもとに、シーボルトがヨーロッパで実際におこなった日本展示に焦点を当てます。
「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」が開催されています。
歴博には5年前(前回の訪問記)に行ったきりだし、久しぶりに出かけてみようか、、と思う一方で、やはりちょいと遠い…
なんて考えながら日曜美術館「シーボルト 幻の日本博物館」を観ていたら、9月4日までの歴博での展示が終わると、ほぼ続けざまに9月13日から江戸東京博物館(江戸博)に巡回するらしい(来年2月には長崎歴史文化博物館、その他詳細不明ながら、名古屋・大阪にも巡回するっぽい)
それなら江戸博での開催を待とうか…なんて考えてしまいます。
いずれにしても、絶対行くぞ 「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」
先週の日曜美術館 アートシーンで紹介された作品・展覧会も魅力的で、あちこちに出かけたくなってしまいました。
まずは敬愛する山口晃画伯の新作「冨士北麓参詣曼荼羅」
富士河口湖町にある「富士山世界遺産センター」に常設展示されているらしいのですが、富士河口湖町といえば、今年5月初めに「MISIA星空のライヴIX」の河口湖ステラシアター公演で3日連続出撃したのに、そんな雰囲気(?)はまったく無かったぞ
と思ったら、富士山世界遺産センターは、6月22日にオープンしたばかりなんだとか。
どこにできたのだろうか? と思ったら、、、、
富士スバルラインの入口近くで、河口湖ステラシアターから歩いて行ける距離ではありませんか
今度河口湖ステラシアターでのライブに出撃するときは、例によって早めに駐車場所を確保したら、徒歩で出かけてみましょうか
ちなみに、静岡・長泉町にある「静岡がんセンター」では山口画伯の「階段遊楽圖」(2011年にヴァンジ彫刻庭園美術館で開催された「東海道 新風景 山口晃と竹﨑和征」展で現物を拝見済み)が飾られていると聞いていますが、場所が場所だけに、絵画を観るためだけに行くのは憚れます…(今年5月に近くを通ったときも迷った…)
九州国立博物館(九博)で開催中の「東山魁夷」展も魅力的
東山魁夷の作品は、断片的に拝見したことはあっても(洗面所の今年のカレンダーは東山魁夷の作品集です)、回顧展は観たことがありません。
それだけでも魅力的だというのに、この展覧会では、唐招提寺御影堂の障壁画が展示されるというのですから、見逃すわけにはいかないでしょ
もともとめったに拝観できない作品だし、加えて唐招提寺御影堂自体が修理中のため、5年間は拝観できないし
昨年12月のこちらの記事で、
既に先月末(昨年11月末)に修理前の特別公開を終えたようで、 修理期間中は、
修理期間中、鑑真和上坐像は境内での安置を検討。日本画家の東山魁夷さんが描いた堂内のふすま絵についても保管場所などを検討している。(奈良新聞)
だそうですから、もしかすると、唐招提寺以外の場所も含めて、国宝「鑑真和上坐像」や東山画伯作の襖絵を拝観できる機会があるかもしれません。
期待しています。
と書きましたが、その「機会」がやって来たわけで、いてもたってもいられず、九博出撃を決めました
マイレージを使えば交通費の大部分が浮きますし、東京国立博物館パスポートも使えますしね
ただ、問題はホテル
手頃な価格の部屋がほんっっっとに無い
休前日の宿泊料が、他の日の2~3倍なんてザラですもの。
首都圏・関西だけでなく、福岡もこんな状況だとは知りませんでした
MISIAが出演する8月28日の宗像フェスに絡めて出撃しようかとも思いましたが、手頃なホテルが見つからず、結局、来週末に九博単独で出撃することにしました。
私の福岡出撃(記事はこちら)は、これまた九博の「神品至宝 台北國立故宮博物院」展を観るためだけに出かけた2014年10月以来で、このときは台風のせいで散々だった(こちらの記事をご参照方)ものですから、今回は無事に楽しめることを祈っています。
もう一つ、先週の日曜美術館 アートシーンで紹介された大原美術館にも久しぶりに出かけてみたくなりました。
「THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP」では、倉敷公演(17/1/13)が予定されていて、遠征ついでに大原美術館を観てくるテもあるのですが、諸般の事情により、「THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP」のホールツアーへの遠征は、仙台と札幌だけです。
と記事を書いているうち、歴博に行きたい気分がモゾモゾ…
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