12日の午後(記事はこちら)を心豊かに過ごした東京国立博物館(東博)、正面入口を入って左側に表慶館という本館以上に趣に満ちた建物があります(本館も日本建築史に残る建物です)。表慶館は、当時の皇太子(後の大正天皇)のご成婚を記念し、1909年に日本最初の本格的な美術館として開館した由緒ある建物で、設計は迎賓館(旧赤坂離宮)をも手がけた片山東熊さん。
この表慶館の入口の両脇には、ライオンさんが堂々と鎮座しています。
この2頭のライオン、よくよく見ると、左側のライオンは口を閉じ、右側のライオンは口を開けています。もしかして、左側のライオンが「吽形(うんぎょう)」で、右側のライオンが「阿形(あぎょう)」、神社の狛犬やお寺の仁王様と同じ配列&意匠か?
狛犬や中国の獅子(建物の入口に対で置かれている獅子)に興味を持っていた私、さっそく「狛犬」について調べてみました。
すると、さすがに世の中は広いもので、「狛犬とは何か? 100万人の狛犬講座」というサイトに行き当たりました。このサイトによりますと、
本来は「獅子・狛犬」といい、向かって右側が口を開いた角なしの「阿像」で獅子、左側が口を閉じた角ありの「吽像」で狛犬です。
阿吽の形になっているのは日本特有の形式で、中国の獅子像などは、多くは阿吽になっていません。
だそうです。単に「狛犬」ではなかったのですね。「目ウロコ」です。
何となく、普通に見かける「獅子・狛犬」は、2頭に「口を開けているか否か」くらいの違いしかない気がしますが、「角の有無」で思い出しました、日光東照宮で見た狛犬 奥宮(徳川家康公の墓所)の入口に鎮座する狛犬には角がありました
写真コレクションをごそごそ(実際はPCの保存ファイルを)捜すと、出てきましたよ。左右の獅子・狛犬を並べてみましょう。どちらも金属製(青銅製?)の立派な像です。
おぉ~、まさしく向かって左側が口を閉じた「角あり」(狛犬)で、右側が口を開いた「角なし」(獅子)です。
さすがは由緒正しき「狛犬・獅子」です。
もう一つの注目点、「阿吽の形になっているのは日本特有の形式で、中国の獅子像などは、多くは阿吽になっていません」を、もう一度私の写真コレクションで確認してみました。
まず、北京・清華大学の校長(=学長)官舎 兼 迎賓館(と聞きました)の門に鎮座していた獅子像です。獅子の右側に怪しい人影が見えますが、これは私です。
口を開いてますねぇ。向かって右の獅子は、、、、あ"~、撮影していない
気を取り直して、もう一枚、上海で見かけた「獅子売場(?)」の写真を。
う~ん、、、、口を開いている獅子と口をを閉じている獅子が混在しているような、みんあ口を開いているような・・・。よく判りません
まぁ、その辺りはあまり突っ込まないでおきまして、「阿吽(あうん)」について考察を進めます。
Wikipediaの記述によりますと、
阿吽は仏教の呪文(真言)の1つ。悉曇文字(梵字)において、阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であり、そこから、それぞれ宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされた。
ですと。「あ」と「ん」で宇宙の始まりと終わりねぇ・・・。五十音が「あ」で始まり、「ん」で終わる日本語ならしっくりきます。
ここで思い出したのが、Amazonのロゴです。こんなやつ。
私、以前は、「amazon」の下に描かれた図柄を、唐辛子だと思い込んでいまして、「なぜ唐辛子?」と不思議でした。
その後、雑誌か何かを読んで知ったところによりますと、この「唐辛子」のようなものは「矢印」なんだそうで、「a ⇒ z」、「a to z」、「何でもかんでも」ということを表しているのだとか。
そう指摘されれば、確かにそう見えます。これまた「目ウロコ」でした。
それならば、じわじわと増えつつあるらしい「日本文字によるURL」をAmazonが採用したらどうなるでしょうか。
HPのほとんどすべてを「Amazon」又は「amazon」で通しているAmazonですので、「アマゾン」というカタカナ表記を採用するとは考えづらいのですが、それでも、勝手にAmazonが「日本文字によるURL」を採用した場合用のロゴを作ってみました。
どうでしょうか? 「アからンまで」っつうの。
我ながら、いったい何をやってんだか・・・
またもや思いがけない展開が:09/10/16 迎賓館赤坂離宮が国宝に!?
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