「2週連続遠征、まずは関西遠征記(その5)」のつづきは、国立民族学博物館(みんぱく)編の最終回で、日本に関する展示をご紹介します。
まずは、一見すると、清朝の官服のようなこちら。
いわゆる「蝦夷錦(えぞにしき)」と呼ばれるものでして、私は以前にも東京国立博物館で観たことがあります。
説明板には、
山丹服
サハリンアイヌ サハリン
19世紀以前、アムール下流域は俗に山丹とよばれ、この地を経由してアイヌにもたらされた清朝の官吏に給された錦の服を最高の晴れ着とした。
これをアイヌから入手した和人は、蝦夷錦と名づけて珍重した。
とあるのですが、よくよく観ると、刺繍された龍の爪は5本
あれ? 「5本爪の龍」は、こちらにあるように、黄色と共に、皇帝の身の回りにしか使ってはならないものじゃなかったか?
だとすれば、この山丹服の由来は・・・
よく判らないので先に進みます
次はこちらの本
「永峯秀樹訳 開巻驚奇 暴夜物語」と読み取れますが、「暴夜物語」とは・・・?
扉絵がヒントになるのですが、「暴夜物語」と書いて「あらびやものがたり」と読むそうで、説明板を転記しますと、
アラビアンナイトは、明治8年(1875)に永峯秀樹(1848~1927)によって日本語に翻訳された。永峯訳はタウンゼントが青少年向けにリライトした英語版をもとにしており、漢文読み下し調の簡潔な文章になっている。
だそうで、アラビアンナイトがこんなに早い時期に日本に出回っていたとは知りませんでした
それにしても「アラビアンナイト」を「暴夜」と訳すなんざ、永峯さん、大したものだと思います。ただ、「荒夜」でもよかったかも・・・
ここからはデカいもの
金剛力士像なんですが(手前で「おわぁ」と驚くような女性がフレームにうまく入った)、熊本県山都町の「八朔大造り物 仁王像」だそうです。
説明板曰く、
毎年9月の八朔祭(はっさくまつり)で、町内の連合組などによって、杉の葉や野山の採集物をもちいて作られる。
だそうで、実際、極めてオーガニックでした
離れて見ると、ちょいと「頭でっかち」ですが、この角度で見上げると、凄いですなぁ~、この迫力
デカいといえば、こちらもデカかった
鹿児島県曽於市の「やごろどん人形」だとな。
説明板に、
大隅地方の秋祭りには巨人伝説を背景として、あちこちに巨大な人形が登場していたが、今日では岩川八幡神社のやごろどんなど数ヵ所に伝わっている。
とあるとおり、「やごろどん」でググると、大隅地方の複数のお祭りがヒットします。
そして、「やごろどん」は「弥五郎どん」と書くようで、「巨人伝説」も見つかりました。
こちらで書いた秋田の鹿島様にしても、どうして私は大きな人形に惹かれるのでしょうか?
話は変わり、今年5月の「MISIA星空のライヴVIII -MOON JOURNEY-」の東京公演に出かけたとき、ベテラン女性シンガーお三方からの祝儀花を拝見しました(記事はこちら)。
この日の記事では、
石川さゆりさんと森山良子さんからの花には驚きました
今後、新たな展開でもあるのでしょうか?
と書きましたが、その後、石川さゆりさんがNHK-FM「星空のラジオ」に出演されて、森山良子さんとMISIAとの関係が謎として残されています。
その森山良子さんの若かりし頃の「ジャケ写」がみんぱくに展示されていました
ひやぁ~おねえちゃんだ
って、「この広い野原いっぱい」のリリースは1967年、森山さんが20歳のときなんですから、そりゃ若いのも当然です
MISIAと森山さんとは、どんな関係なのだろうか? などと考えながら、私は、この夜の「MISIA星空のライヴVIII -MOON JOURNEY-」大阪公演に参加するべくみんぱくを後にしたのでありました。
つづき:2015/08/20 2週連続遠征、まずは関西遠征記(その7)
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