OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ブルースロックで悶絶の幸せ

2016-05-30 16:23:43 | Rock
John Mayall's Bluesbreakers Live In 1967 (Forty Below = CD)
 
 01 All Your Love (1967年5月5日録音)
 02 Brand New Start (1967年4月29日録音) 
 03 Double Trouble (1967年5月5日録音)
 04 Streamline (1967年4月27日録音)
 05 Have You Ever Loved A Woman (1967年2月1日録音)
 06 Looking Back (1967年4月29日録音)
 07 So Many Roads (1967年5月5日録音)
 08 Hi Heel Sneakers (1967年2月1日録音)
 09 I Can't Quit You Baby (1967年4月28日録音)
 10 The Stumble (1967年4月27日録音)
 11 Someday After Awhile (1967年4月29日録音)
 12 San-Ho-Zay (1967年5月5日録音)
 13 Stormy Monday (1967年5月5日録音)
 
これまで度々書いてきたとおり、ブルースロックはサイケおやじの大好物で、殊更そこにレスポールを弾きまくるギタリストが登場しようもんなら、中毒症状は抑えようもありません。
 
例えばマイク・ブルームフィールド、フリーで登場したポール・コゾフゲイリー・ムーア等々、挙げれば切りも無い中にあって、ジョン・メイオールのブルースブレイカーズや初期のフリートウッド・マックでの活躍が特に有名なピーター・グリーンは本当に大好きなもんですから、その頃の音源が聴けるのならばと買い集めたブツは公式盤やブートの区別無く、それこそ「病気」と自嘲せざるをえないほどでして、本日ご紹介のCDにしても、まさにそのとおりの証拠物件であり、発売されたのは昨年だったんですが、中身は1967年のブルースブレイカーズのライブ音源なんですから、たまりません♪♪~♪
 
気になる音質についても、そりゃ~、近年の高音質ブートに慣れているお若い皆様にはキツイかもしれませんが、モノラルを基本としたミックスの中では各楽器やボーカルの存在感もしっかりしていますので、それなりに普通に聴けますし、何よりもブルースロックが盛り上がっていたリアルタイムの熱気、そしてヤル気に満ちていたメンバー各々の情感溢れる歌と演奏には、グッと惹きつけられますよ。
 
ちなみにメンバーはジョン・メイオール(vo,g,key,hcm,etc)以下、ピーター・グリーン(g)、ジョン・マクヴィー(b)、ミック・フリートウッド(ds) という輝かしい顔ぶれですから、上記したとおりに演奏トラックの収録場所はバラバラでも、その意思の統一感にはブルースロック保守本流の魅力がいっぱい♪♪~♪
 
しかもやってくれるのがブルースの有名古典、例えばオーティス・ラッシュの十八番「All Your Love」「Double Trouble」「So Many Roads」「I Can't Quit You Baby」、フレディ・キング自前の傑作「The Stumble」「Someday After Awhile」「San-Ho-Zay」、そしてロックファンにはエリック・クラプトンのカバー名演が印象深い「Have You Ever Loved A Woman」「Stormy Monday」という、なかなか親しみ易い(?)選曲もニクイところでしょう。
 
そしてお目当てのピーター・グリーンは各トラックで存分に自己主張!
 
特に「「So Many Roads」の狂おしさは悶絶するしかありませんっ!
 
しかし、残念ながら、この絶対的な名演は頂点に達した、あるいはその過程かもしれませんが、ヒリヒリと火傷しそうなところでフェードアウトという現実が悔しいところなんですよっ!
 
尤も、最後までイッていたら、サイケおやじは腹上死ならぬ、ブルースロックに生きながら葬られていたと思うばかりで、そういう幸せな最期も、ここでは望みたくなるほどに凄いです。
 
そしてインスト曲の「The Stumble」や「San-Ho-Zay」も激しく、とにかく全曲において、これぞっ! レスポール信者にはシビレて平伏するしかない刹那の境地♪♪~♪
 
あぁ、この音色にしてエグ味も心地良いフレーズ展開の妙は聴くほどに収録全曲が最高ですから、本日は我ながら興奮状態で書いてしまい、それゆえ的外れも些かのご容赦をお願いしなければなりませんが、とにかくブルースロック万歳っ!
 
うっ、肝心の御大ジョン・メイオールは?
 
というご質問に対しては正直、例によって空回り気味のボーカルやハーモニカ、あるいは自身のオリジナルとされる「Brand New Start」「Streamline 」等々の楽曲における、どっかで聞いたことがあるような前のめりフィーリングは、何時もながらの持ち味全開で、このあたりは賛否両論と思います。
 
しかしR&Bの有名曲「Hi Heel Sneakers」や得意の持ちネタ「Looking Back」あたりは、不思議と違和感が薄いというか、ちょいと気になります。
 
実は、こ~ゆ~「お宝音源」が出てくるのも、ジョン・メイオールが自ら地道(?)に録音していたものでして、これまでも時折蔵出しされてきたそれらの秘宝は過言ではなく、人類遺産かもしれません。
 
なんとっ! ついに最近、これの「Vol.2」が発売されたんですねぇ~~♪
 
本当にありがたやぁ~~~♪
 
もちろん、拙ブログでは誠心誠意、ご紹介させていただく所存でありまして、本日はその前触れという位置づけもあり、ブルースロック信者に限らず、広くロックファン&洋楽愛好家の皆々様には、お楽しみいただきとうございます。
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2 コメント

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ラリー・テイラー (名無しの権平)
2016-05-30 22:29:07
詳しくはないのですが、「HARVEY MANDEL」(Canned Heatの一員)はこの仲間に入るのでしょうか・・・VENTURESのアルバムにもリードギターで参加してましたね。
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ブルースの奥儀 (サイケおやじ)
2016-06-02 20:57:24
☆名無しの権平様
コメント、ありがとうございます。
お返事が遅れて、申し訳ございません。

ハービー・マンデルは一時期、ストーンズのギタリスト候補にも名前を連ねたほどでしたが、決して器用なタイプではないと思います。

でも、ブルースロックに器用さは必要ないと思うことも真実でしょう。
武骨な魂こそが、ブル~スなのかもしれません。
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