OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

本気で聴きたいイーディ・ゴーメ

2017-05-23 20:34:37 | Pops
恋はボサノバ c/w デサフィナード /  Eydie Gorme (Columbia / 日本コロムビア)

掲載したのはアメリカのポピュラー歌手として我が国でも人気が高かったイーディ・ゴーメの代表曲「恋はボサノバ / Blame It on the Bossa Nova」をA面に入れた日本プレスのシングル盤なんですが、実はこれ、先日急逝した叔父の遺品のひとつとして残されていたものでして、それがど~ゆ~経緯からか、かなり厳重に封をされた厚手の紙袋の中から発見されたとあっては、サイケおやじも胸騒ぎを覚えるわけでして、そのまんま遺族の了解を得て、形見分けという事で自宅に持ち帰ったという顛末も、不思議な宿業なのでしょうか。

しかし、まあ、それはそれとして、このイーディ・ゴーメが歌う「恋はボサノバ / Blame It on the Bossa Nova」は、1963年にアメリカで大ヒットしたボサノバというよりはラテンロック、あるいはアメリアッチ調の楽しい歌ですから、当時の日本でもラジオからは流れる事も多く、また金井克子や他の大勢の歌手にカバーされた舶来ポップス歌謡として、これからの季節にはジャストミートの定番洋楽♪♪~♪

ただし、それゆえにジャズ者からは本気にされないという位置づけが彼女にはあるようで、殊更我が国ではウケがイマイチというのは、これ如何に!?

ちなみにイーディ・ゴーメはユダヤ系ではありますが、イタリアやトルコあたりの民族の血筋も濃いそうですから、妙にエキゾチックなムードを滲ませた節回しも納得されるところかもしれません。

個人的には、あんまりジャズっぽくないところが好きなボーカリストのひとりです。

そして、その意味で聴かず嫌いになっているジャズ愛好者の皆々様にお楽しみいただきたいのが、B面に収録された「デサフィナード / Ddsafinado」で、これこそ説明不要という真正ボサノバの聖典曲をソフトロック風味で歌ったという裏傑作♪♪~♪

いゃ~、この柔らかな声質と穏やかな節回しのバランスの良さは絶品ですねぇ~~♪

そこはかとないアンニュイなセクシーボイスが、実にたまりません♪♪~♪

ということで、楽曲そのものは既に私有LPで馴染んでいたとはいえ、シングル盤であらためて聴くと、やっぱり素敵な歌手だなぁ~~、というのがサイケおやじのイーディ・ゴーメへの思いです。

ご存じのとおり、彼女は夫君のスティーブ・ローレンスとのデュエット作品が有名過ぎるわけですが、ソロシンガーとしての魅力だって、本当に素晴らしいと再認識させられた今、ちょいと本気で彼女のレコードを集めたい欲望が沸々と!?!

うむ、これも故人の遺志として、素直に従う道なのかもしれません。

合掌。
コメント (2)
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