OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

葉山ユリの記憶と印象

2016-12-06 17:55:54 | 歌謡曲
さようなら また あした c/w なみだ / 葉山ユリ (キングレコード)

麻丘めぐみと同じ頃、つまり昭和47(1972)年にデビューした女性アイドルの中では、それなりに注目されていたと記憶しているのが本日掲載のシングル盤を出した葉山ユリです。

残念ながら、結果的には大きなブレイクもなかったんですが、所謂典型的な美少女キャラとアルトボイスの歌声はサイケおやじの好むアンバランスな、極言すれば微妙な倒錯性を感じさせるところが気になる存在でありました。

なによりも、それでいて上品な感じの佇まいが良かったんですよねぇ~♪

ミニスカがジャストミートで似合っていたのも高得点♪♪~♪

ですから、当時から今に至るも、なかなか隠れファンが大勢存在していると確信する次第ですが、いかがなものでしょう。

さて、そこで収録曲のご紹介ですが、まずはA面「さようなら また あした」は作詞:有馬三恵子&作?曲:鈴木邦彦が提供した歌謡フォーク調のアイドルポップスで、軽快なリズムアレンジと穏やかなメロディライン、そして生臭みの無い乙女心のせつない希望が綴られた歌詞を時には甘え口調で、全体としては屈託無く節回す葉山ユリの歌唱力は、決して上手いとは言い難いんですが、だからこその魅力が確かに感じられます。

曲調と彼女の個性が合っていたという観点からすれば、この「さようなら また あした」は名曲にして名唱のアイドル歌謡ポップスでありましょう。

また、同じ作家コンビによるB面曲「なみだ」が、これまたアップテンポの胸キュン歌謡ポップスで、鈴木邦彦ならではの「節」が出まくりのメロディは、なんとなく黛ジュンが歌ってしまいそうな雰囲気も滲みますが、歌詞の中身は完全に乙女の青春ですから、たまりません♪♪~♪

随所に個性を発揮するアルトボイスもニクイばかりですよ♪♪~♪

個人的には、こっちが好きという本音もあったりします。

ということで、ルックスも素晴らしかった葉山ユリですから、青春ドラマ等々にも顔を出していましたので、女優としてもイケたと思うんですが、何時の間にかフェードアウトしてしまったのは勿体ないかぎり……。

それでも近年は残された音源がCD復刻もされているのは朗報です。

うむ、昭和歌謡曲の奥の細道は果てしなき楽しみであります。
コメント (1)
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