OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

日本の夏にはベンチャーズ歌謡

2014-08-06 14:42:27 | 歌謡曲

シーサイド慕情 / 嵯峨聖子 (Epic)

昭和50年代中頃、つまり西暦で云えば 1980年前後は歌謡曲にもオールディズ風味というか、洋楽系の懐メロパロディみたいな企画レコーディングがキワモノ以上の真面目感覚で作られていたように思います。

例えば、リバイバルというよりも、むしろ日本の歌謡界にとっては伝家の宝刀のひとつになっていた所謂「ベンチャーズ歌謡」の堂々の再認識は、昭和57(1982)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「シーサイド慕情」にも嬉しいほどに濃厚!?

とにかく聴けば一発、ほとんど渚ゆう子の世界がモロ出しになったエキゾチックなエレキ歌謡にして、如何にもベンチャーズ風味が強い特有のビート感は、敢闘賞を超えた傑作じゃ~ないでしょうか。

そして気になる制作チームの作詞:庄野真代&作曲:小泉まさみ、編曲:後藤次利というクレジットを確認すれば、我が国歌謡ポップスの第一人者コンビであった橋本淳&筒美京平からの薫陶も強く滲むのは当然が必然であり、中でも小泉まさみは確か橋本淳のスタッフのひとりだったと言われていますからねぇ~。

歌詞の中に頻出している鎌倉~湘南あたりの風情を和風に綴った庄野真代の才能も侮れません。

そして主役として歌っている嵯峨聖子の声質の美しさ♪♪~♪

せつない裏声の使い方にも、グッと惹きつけられますよ♪♪~♪

ちなみにサイケおやじは彼女について、ほとんど知るところが無く、もしかするとテレビのワイドショウで活躍していた同名レポーターの歌の仕事であったとすれば、残念ながらヒットしたとは言い難い「シーサイド慕情」の他にも、歌手活動をやっていていて欲しいボーカリストです。

ということで、ベンチャーズ歌謡で夏を楽しむのも、日本の美徳と申しましょうか、大切にしたい風習のひとつと思うばかり!

そのあたりの諸々についても、追々に書いていきたく、精進を重ねる所存であります。

コメント (3)
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