OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ファズの陽はまた昇るか!?

2011-01-10 17:16:14 | 日本のロック

陽はまた昇る / ゴールデン・カップス (東芝)

昨日のおやじバンドは、まあ、ウケるとかウケ無いとかは別にして、メンバーが好きな曲をやりまくったので、自己満足的にスカッとしました。

特にサイケおやじは久々にファズを使い、思いっきりジルジルにギスギスな音を出しましたから、もはや顰蹙を通り越して呆れた顔ばかりという現場の状況をご想像下さいませ♪♪~♪

こういう居直りも、時には必要だと思いますねぇ、不様な言い訳かもしれませんが……。

ところで日本のロックバンドで最初にファズを使ったのは?

という問題は今日まで決定的な答えが無いと思いますが、本日掲載したゴールデン・カップスのデビューシングルB面の「陽はまた昇る」に聞かれる強烈なファズの使い方は、昭和42(1967)年6月の発売を鑑みれば、相当に早いんじゃないでしょうか。

とにかくボーカルに絡んでいく前半から間奏で炸裂するギターがギンギンのファズ!

いゃ~、聴く度に血が騒ぐというか、激ヤバにカッコ良すぎるんですよねぇ~、このエディ藩♪♪~♪

ちなみに尾藤イサオが前年秋に出したカパーヒットの「ワーク・ソング」もバックがブルー・コメッツで、実はファズギターが使われていたんですが、演奏全体が曲目の所為もあって、ロックジャズっぽいアレンジの中でしたから、妙に浮いているという感じです。

ところが、ゴールデン・カップスが演じたのは作詞:なかにし礼、作編曲:鈴木邦彦という当時の歌謡界ては黄金コンビの作品でありながら、明らかにニューロックの範疇!

リズムギターとドラムスのコンビネーションによるビートの出し方は、同時代のGSの中では突出して洋楽っぽく、またリードベースの存在も強い印象を残しますが、やっぱり主役のファズギターがあってこそ、ボーカル&コーラスもA面の「いとしのジザベル」がベタベタの歌謡曲でしたから、尚更に躍動していると思います。

一説によれば、日本で最初にファズを導入したのはスパイダースのかまやつひろし!? だと言われていますが、実はエディ藩も昭和40(1965)年頃には持っていたそうで、流石は横浜のバンドという感じがしますねぇ。

ということで、使う場面を勘違いすると失笑されるのが今日のファズの立場ではありますが、これほど弾いている方が熱くなる「音」も珍しいんですよっ!

ジージー、ジルジル、ジージー、ギスギス♪♪~♪

これもまた、往年のロックの楽しい味わいなのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする