ドイツは秋が深まりつつあり、先週の土日の天気は晴れ、どこまで行っても晴れ、晴れ、晴れ、な天気でした。家族と遅い朝ごはんを食べていたら、「あんた、こんなに良い天気は冬前には最後かもよ、どっか行って来てもいいよ (あくまで、日本語だったらこう、のニュアンスです) 」、と女房が言ってくれたのです。
これ幸いとばかりに一目散に準備して、出たのが昼過ぎ。どこに行くかは決めていませんでしたが、1400GTR で行くことにしました。「今回は、ゆっくり走ろう、のんびり走るぞ」、と自分に言い聞かせて、家を出発しました。でも、後にそんな決意も2人乗りのBMWに打ち砕かれてしまうのでした。
山 (アルプス) を目指してアウトバーンを南下していると、2人乗りの新型BMW5が追い越し車線を流していました。相手は時速180キロ程、それ以上で巡航していた私は気持ち的に 「どいてくれー」 でしたが、彼等はまるでブロックするかのようにどきませんでした。右側から抜くと道交法上は一発免許取り消しなので、我慢するしかありません。
数キロも待ったでしょうか、遂に我慢しきれず左ウインカーを出しながらのパッシングを試みました。車間を大きく開けたり急速に近寄ったりを数度繰り返したら、彼等は追い越し車線から出て行きました。そこでアクセルを開けて引き離したのですが、左サイドミラーに写った彼等は青色のLEDランプ(新型のBMWはウインカーあたり)を左右同時に点滅させ追い上げて来たのです。
「あー覆面か?、免停? 取り消し? 仕事どうしよう!」、のフレーズが頭の中で嵐のように吹き荒れ、今度は私が追い越し車線から外れました。通常、覆面パトカーの場合には、「警察」→「後に続け」 のLED表示がリヤガラス越しに表示されます。速度無制限区間ながら、「アオリ行為」 は、最近は厳罰対象、ビデオ撮影されていた可能性もありました。
でも、私を追い越した彼等は、どんどん先に行ってしまい、私も後を追ってまで 「あんたたち警官と違うの?」 なんて愚問をする気にもなれず、もしかするともっと大きな山に引かれて私を見逃したのかもしれないし、でも、「騙し」 だった可能性もあります。そうだったら、「くやしい~」 ですが、覆面パトカーを偽装してまでの 「奥の手」 、感心すべきかもです。いずれにせよ、真相は永遠に 「闇(藪)」 の中ですね。
ドイツでも日本同様に「ソフトパッシング」に
使います。
2009年1月から施行の新交通罰則規定を、もう一
度読み直した所、「高速右側追い越し一発取り
消し」は間違いでした、すみません。そんな議
論があったのが、印象に残っていたようです。
正確には、「高速でのアオリ運転」の方が罪が
重く、罰金250ユーロ(約3万少し)、点数4、3ヶ
月の一発免停です。高速での右側追越は、罰金
50ユーロ、点数3、一発免停なし(過去に積算の
点数が無い場合)。「高速右側追い越し一発取り
消し」は、数年前に行政側が「そうしたい」の
ような事で議論した事があって、私はそのまま
施行されたと誤解しておりました。
ただ、この罰則規定だと、後ろからアオルよ
り、さっさと右側から抜いたほうが良い、と言
うことになりますね。多分、その方が余計な
「闘争」を避けられるかも。勿論、警察に見つ
からなければですが...ビデオ撮影された物
を警察に届けられると面倒なことになるかもで
す。結構、コンパクトデジタルカメラでも最近
は撮れますので。民間人の撮影の証拠能力はど
うなるのかは、知り合いの弁護士にいつか聞い
てみます。
ドイツでは左ウィンカーは、追い付かれた前走車が「譲る意思なし、しばし待て」という意味で使うと聞いた事があるのですが、日本と同様に「ソフトパッシング」?に使うのが本当だったんですね。
日本でも最近、アオリ運転への罰則が強化されましたがドイツでは右側追い越しは一発免許取り消しとはキビシイですね。