健康断食のススメ

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馬淵式断食にはカルシウムを

2012-06-06 06:47:09 | 断食
西式、甲田式、山田式、石原式など、断食にはいろいろ“式”があるのすが、私が皆さんにお話しているのは、馬淵式の断食です。




なぜ私が、馬渕式をオススメしているかというと、これはもう必然といいいますか、私がはじめに出合った断食が馬渕式だということと、それが、非常に私に向いていたということです。




やはり、これは偶然ではなく必然なのだと感じる次第です。







馬淵医師は、戦後シベリアでの抑留後、日本に帰還し東京の幡ヶ谷で診療所をはじめます。




そこでは、通常の西洋医学はもとより、食事法や断食の指導も行っていました。




もともと、満州で医師として勤務していたとき、なかなか病気が治らない患者が、砂糖を大量に摂取していたことに気づき、食事の大切さや断食について興味を持ったようです。




その後、馬淵医師は、1970年代の初めに、伊豆に断食の療養所を建設し、本格的な断食療法をはじめます。




まもなく、その様子がNHKで放映されると、全国から問合せが殺到し、医者から見離され患者が全国から押し寄せ、病院で治らなかった病気が断食だけで完治する痛快さから、馬淵医師は、多くの人の信頼の中で、断食に対する自信を深めていきました。




説明が長くなりましたが、馬淵医師は、その功績と実力のわりには、現在ではあまりその名は知られていません。(当時は有名だった。馬淵医師が主催する健康の会“みどり会”は、全盛期で3万人という規模。)




どちらかといえば、お弟子さんの幕内秀夫さん(著書に“粗食のすすめ”)の方が有名ですね。







馬渕式断食のひとつの特徴として、補食(回復食)にカルシウムを摂ります。

これは、馬淵医師が、病院ではなかなか治らないとされる慢性病やさまざまな患者にカルシウム錠を与えたところ、めざましい効果があったことから、カルシウムの不足がさまざまな病気の根本であることに気づき、カルシウムが代謝、減少する断食のあとにカルシウムを摂るようになったのです。




これが、パンピー錠というカルシウム剤で、当時原料は牛の骨を使用していました。(現在はホタテ貝。)




これを、断食後の補食に飲みます。




断食明け初日は、朝晩に10錠ずつ。




補食2日目以降は、朝昼晩に10錠ずつ飲みます。




当時、断食を行う人は主に病気の人だったので、特に、このカルシウムが大切だったわけですが、断食中にカルシウムが代謝、減少するのは、健康な人とて同じことです。




病気の予防や健康という観点からも、健康断食を行うときは、ぜひカルシウムを活用してほしいと思います。




カルシウムの大切さについては、これは、もう、何度も何度も言わなくてはいけません。それほど重要なことです。




日本は火山の国なので、国土全体が火山灰に覆われているため、土や水にカルシウムが少ないので不足します。




日本人の一番の死亡原因であるガンも、カルシウムの不足が原因で起こりやすくなる病気の一つです。カルシウムは体内で情報伝達に働きますので、不足するとカルシウムが渋滞を起こしてしまいガン細胞に対する免疫反応が遅れてしまいます。




また、カルシウムが不足すると、人間の体は骨からカルシウムを血液や細胞に移動させ補うのですが、骨から流出したカルシウムは血管の内壁に沈着する性質を持っており、これが動脈硬化の原因になります。




肩の血管にカルシウムが沈着したり、血石などもこれのカルシウムの不足が原因です。




カルシウムは日本人の健康にとってなくてはならないものですから、断食後に限らず、普段からカルシウムには意識を向けることが大切ですね。




あっそうそう、お肉、牛乳、ヨーグルト、(動物性タンパク質・リン)砂糖、アルコールには、カルシウムを体外に排泄する働きがあることも必ず書いておかねばなりません。







断食があなたの健康のお役に立ちますように。




佐下橋聡 拝











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