健康断食のススメ

食べる楽しみ 食べない愉しみ

断食後のおすすめ料理

2012-06-29 22:19:32 | 断食
私の食生活改善講座を聞いていると、だんだんと食べるものがなくなってきます。(笑)




肉は控えましょう。




乳製品は控えましょう。




砂糖はダメです、では、普通の人は食べるものがなくなるのも当然でしょう。(笑)




そんな人に、半ば強引にオススメしたい料理法あります。




ひとつは“重ね煮”です。




重ね煮は、まず鍋に塩を振り、その上に野菜を重ねていきます。




上に伸びる野菜を下に、下に伸びる野菜を上に順番に重ねていき、最後に軽く塩を振り、鍋のフタをして火にかけます。




こすることにより、鍋に中の具材は調和して、アクが旨みに変わり、重ね煮独特の旨みに変わります。




基本的に水も油も使わないので、日持ちがしてとてもヘルシーです。




そして、何よりはその旨さです。




この重ね煮を知れば、肉や油を使わなくても、ぜーんぜん美味しい料理ができるのです。




子供が野菜を食べない?




そんなあほな!




重ね煮なら子供もばくばく食べまんがな。







もうひとつご紹介したいのが、魚柄仁之助さんです。




魚柄さんの料理は、美味しく、簡単、安い、健康、面白いのです。




著書では、“台所リストラ術”が有名です。



私は、“魚柄の料理帖”がお気に入り。







健康的な食事は、我慢の上に成り立っているわけではありません。



断食後も我慢する必要などありません。



めっちゃ美味しいものを食べて健康になる。



そういう料理を今日はご紹介しました。





断食があなたの健康のお役に立ちますように。



佐下橋 聡 拝


断食後の油脂の摂り方

2012-06-26 20:27:25 | 断食
断食後は、油脂の摂り方にもコツがあります。



そもそも、人間の油脂の処理能力は、せいぜいゴマを食べるとか、穀物の胚芽を食べるとか、大豆を食べるとかぐらいの能力しかないことが大前提なので、できるだけ油脂は控えた方が良いと言ってしまえば、みもフタもないかもしれません。



油脂は、体に負担をかけてしまうと、ということだと思います。



と、いうことで、断食後も当然、油脂の摂り方にも気を配ることが必要かも知れません。



いや、必要です。



どうせ体に負担をかけるのなら、良い油脂を摂りましょう。



良い油脂とは?



第一位 エクストラヴァージンオリーブオイル(揚げ物はダメ。)



では、第2位は、圧搾菜種油です。



そして、最優秀特別優秀功労殿堂大衆賞には、魚が見事選ばれました。



おめでとう!パチパチパチ。



それでは、ワースト3の発表です。



ワースト3位、大企業の健康油。



ワースト2位、外食の油。



そして、第一位は、マーガリン、ショートニングです。



あっ、隠れ番外編1位に乳製品とお肉の脂も選ばれた模様です。



”ところで、本来、油脂第1位と目されていた魚が、なぜ最優秀特別優秀功労殿堂大衆賞になったのでしょうか?”



“そのひとつの理由は、海の汚染でしょう。しかしながら、日本人の健康を支えてきた魚を食べないわけにはいきませんから、たとえ汚染されていても魚を食べるしか選択肢はありません。



う~ん。(亜麻仁油という手もあるけど・・・けっこう高いからなぁ~。)





もちろん、補食(回復食)には、自然に食品に含まれる油脂以外は使いません。



補食にドレッシング(油)を使った野菜サラダは、ありえないんですね。





断食があなたの健康のお役に立ちますように。



佐下橋聡 拝


断食後の食事のバランス

2012-06-25 11:27:20 | 断食
よく、バランスよく食べましょう、と聴きます。



この場合のバランスとは、野菜も少しは食べましょうね、というニアンスだと思います。



断食後の食生活のバランスについては、断食療法のパイオニア、故馬淵通夫医師が明確かつ的確な食事法を提唱しています。



それが、1:1:3の食事法といわれるものです。



1:1:3とは何かといいますと。



1:動物性タンパク質



1:植物性タンパク質



3:野菜



このバランス(重量)で食べることが1:1:3の食事法です。



そして、ご飯が5です。



5(ご飯):1:1:3、これが、1:1:3の食事法です。



馬淵医師が提唱している1:1:3の食事法は、玄米を主食としていますが、これは、白米でも構わないと思います。



子供の場合は、1:2:2ですね。



少し、動物性タンパク質を増やします。



もちろん、これは、断食後に限らず、日常の健康になれる食事バランスとしてお考えください。







質問です。



はい。



果物は1:1:3の内どこに入りますか?



素晴らしい質問ですね。



1:動物性タンパク質です。(果物は動物性タンパク質ではありませんが、バランス的には動物性タンパク質に入れます。





毎食1:1:3にするのですか?



これまた、素晴らしい質問です。



1日で1:1:3程度になればいいです。あまり厳密にすると疲れちゃいます。





お菓子はどこに入りますか?



これも、全体の1割、動物性タンパク質に入れます。間食やジュースをどれだけ減らせるかが、ポイントです。





馬淵医師は、“健康的な食事とは大きく間違わないこと”と、言っています。



1:1:3を基準にして、あなたの食生活は大きく違っているでしょうか?



どうでしょう。





断食があなたの健康のお役に立ちますように。



佐下橋聡 拝


断食後の理想の食事

2012-06-24 08:40:54 | 断食
川島志郎さんが、アフリカに食の研究旅行に最後に行ったのが91歳のときです。




川島四郎さんが、どうしてマラリアに断食が有効だと知っていたのかはわかりませんが、現地でマラリアに感染した川島志郎さんは、断食でマラリアを治しました。




もちろん、食のスペシャリストですから、人間が3週間食べなくても健康上の問題がないことは知っていて当然だった。




現地の医師は、川島四郎さんの内臓は、どう調べても60歳の人のものだと驚いていていたようです。




91歳でアフリカに研究旅行に行き、マラリアを断食で治してしまうそのパワーの秘密は、川島四郎さんの食生活にあります。(川島四郎さんは、帰国後しばらくして過労により亡くなられています。)




川島四郎さんは、朝起きるとコーヒーを2杯飲みます。




砂糖と粉のミルクを入れて。




朝ごはんらしい朝ごはんは食べません。




通勤電車の中では、ポケットから昆布を取り出し、それをクチャクチャと食べます。




昆布は、チューウインガムほどの大きさにカットしてあるので、はたから見ればガムをかんでいるようにしか見えないのですね。




大学に着くと(日本最高齢の大学教授として講義もしていた。)、机の中には、川島定食というものが入っていて、お腹がすいたときは、川島定食の箱に入っている、煮干、アーモンド、揚げソラマメ、昆布、などをちょっとつまみます。




昼ご飯らしい昼ご飯もたべません。




あと、玉子の殻をすりつぶして、カルシウムの補給をしていたそうです。




さて、夕飯ですが。




夕飯だけは食べます。




ご飯と麦を半々にして炊き、おかずはイワシの煮付け(缶詰を半分)と小松菜、または、ほうれん草をたっぷり(400g)。




小松菜やほうれん草は、サッと湯がいて醤油とマヨネーズをちょっとつけて。(小松菜はこうやって食べるのが一番旨いと思う。)




食事時間は夜9時で、食べたらすぐ横になったそうです。(動物は、食べたら寝るのが自然。)







世の中、健康に良い食事は多くありますが、理屈ではなく実際が大切だと思います。




理屈より実際、理論より統計、重視でいきたいと思います。




91歳、亡くなるまでお元気だった川島四郎さんの食事法は、その説得力が違います。



私は、この川島四郎さんの夕食、ご飯・イワシの煮付け・青い野菜が断食後の食事のひとつの理想だと思っています。



川島四郎さんとサトウサンペイさんの対談形式で書いてある共著“食べ物さんありがとう”は、私のまさしくバイブルですね。





断食があなたの健康のお役に立ちますように。



佐下橋聡 拝


断食後にお肉と乳製品は食べていいのか

2012-06-22 22:07:20 | 断食
人間が本来の生息域を離れ、北へ北へ向かった理由はわかりませんが、新天地を求めヨーロッパや北アメリカに到達した古代人の方々はきっと愕然としたことでしょう。




“ここには食べ物がない・・・。”




水が豊富で温暖な亜熱帯や温帯とは違い、その土地は乾燥寒冷の地。そこには限りなく広がる草原の、いや、草しか生えない枯れた大地に人間が食べるものは何一つなかったはずです。




ここで生き延びる方法はただひとつ。




ここには草しかない、いや、草がある。




その草を家畜に食べさせて、その肉や乳製品を食べるしか残された道はありませんでした。




人間本来の食性である穀物、野菜、果物、芋、小魚、貝、昆虫とは違うものを食べるには、それなりのリスクを背負うことになります。




ライオンがトマトを食べたらどうなるのか、ウサギが焼肉を食べたらどうなるのか、ましてや、ピラニアが青汁を飲んだらどうなるのか。




そういう話なのです。




当然、厳しい健康状態になったことでしょう。




寿命も短くなったに違いありません。




人間は環境への順応性がとても高い動物です。




そんな生活を何十年、何百年、何千年と繰り返すうちに、環境と共に進化して、人間本来の食性から離れている肉や乳製品を食べても生きていけるようなったのです。




幸運だったのは、ヨーロッパや北アメリカの大地は、海底が隆起したカルシウムの豊富な土地だったことです。




だから、お肉や乳製品を食べることを可能にした。







さて。




大ちゃんです。






可愛いですね。




彼は今、母乳を飲んでいるので、母乳を分解する酵素を体内に持っています。




最近は、よだれをたらすようになりましたので、この唾液には徐々に炭水化物を分解する酵素が増えてくるはずです。




そうすると、今度は母乳を分解する酵素が徐々に減っていき、1歳半で母乳を分解する酵素と炭水化物を分解する酵素が逆転します。




母乳を分解する酵素は、その後、活性がドンドン低下していきます。



つまり、大人が牛乳を飲んでも、それは、栄養としては活用されない。(栄養バランスが悪い。)



のです。



むしろ、体への負担が大きい。



アメリカ人や欧州人は、その進化の過程で大人になっても母乳を分解する酵素を持つています。



牛乳を飲まないと生きていけませんでしたから。



日本人は、持っていないんですね。



残念ながら。



カルシウムも少ないですから、日本人にとって、どうしてもお肉や乳製品は体に負担が大きい。



ましてや、断食の後にはどうかってことです。





断食では、大きくリセットされます。



大きくリセットした体には、人間本来の食性である穀物菜食プチ肉(魚)食がお似合いです。

(昆虫は食べなくてもいいです。笑)



それプラスわれわれが日本人であることも考慮して和食ってわけです。



次回は、もうちょっと具体的にお話します。





断食があなたの健康のお役に立ちますように。



佐下橋聡 拝