MASの搭乗員日誌

気がつけばフルスロットル!別館

FMS改 零戦五二型 主にカウルフラップの作業

2021-02-13 16:15:00 | 軍需工廠

現時点における零戦五二型への改良作業は塗装とマーキングを残すのみとなっており、進捗の報告ではなくほぼ回想に近い作製記事です。

今回の作製を振り返るにあたり一番苦心したのが機首周り、特にカウルフラップだったと思います。
何だろ・・・ほんの些細な気持ちでカウルフラップを作動できたらなぁっと思ったのがまずかった。

とりあえず機首の作業の様子。
左右のネジ1本づつ外せばスモチと抜けるはずが塗料とくっ付いてしまっていてなかなか外れません。


隙間からカッターを差し込みつつ、ゆさゆささせながらようやく外せました。


二二型のカウルフラップと単排気管をカットしました。


一旦、エンジンカウルを合わせてカウルフラップ基部取り付け個所をマーキング。


カウルフラップ個所の肉をそぎ落とし・・・夢に向かって邁進中です。


カウルフラップ基部の図面を書くため型取りゲージを当てます。
誕生日に奥さんからいただきました。ありがたや♪


仕組み上ガタガタしてますが以前の目測から切り出しトライ&エラーの繰り返しに比べたら楽ちんです。


カウルフラップのおおよそのサイズを割り出し。


カウルフラップと基部の図面ができました。


基部を形にしてみました。


カウルフラップのヒンジはハッチ用ヒンジの使える個所を流用します。


使える所だけにしました。
当初、カウルフラップはリング状のピアノ線の上部をサーボで押して広げる形で展開動作をさせようと思っていました。
なので中央にピアノ線が通るパイプを接着してあります。
これもホントに初期型でこれからおびただしい思考錯誤を繰り返す内に色々と変わっていきました。


これから先の事を知る由もなく・・・フレームにヒンジを取り付けました。


先にフラップの開閉はリング状のピアノ線の上部を押して広げると申しましたがダメでした。動作検証のため試作しましたが上部を押すと中央の2枚は広がりますが上下の2枚は逆に閉じ方向に動いてしまいます。そこから作っては試し作っては試し・・・最終的に左右を広げる閉じるで動作させる事にしました。
ピアノ線も0.8mmから1.0mm、1.2mm、1.4mm、1.6mm、1.8mmどれが一番無理なく動くかひたすら黙々作業。この間は全く写真撮っていませんでした。結局ピアノ線は0.8mmが一番都合を聞いてくれました。
ってなわけでとりあえず右用と左用、それぞれにピアノ線を通しました。


機首上面にサーボや動作機構を取り付けるためカットしました。
意外に機体内部まで開いてしまったのでカーボンとベニヤで底を取り付け直します。


さて机上の空論を考えながらどう動作させようか・・・形にしてみるとやはり不具合は多いようです。とりあえず開いた状態。


次は閉じた状態、ピアノ線が前後に振られて均等にうまく閉じないしストロークも足りない・・・全くダメ・・・ここから再び試行錯誤の黙々作業で画像なし・・・。


んで、急に解決画像となります。
90年代のF-1 フェラーリ641/2のフロントサスペンション画像をネットで見てこれ使えるかも!をそのまま形にしたようなものです。ストロークは十分確保しつつピアノ線の前後への振りは少ない。
賢い人ならすぐに思いつくんだろうなぁ。いや、もっと良い手を思いつくのかも知れない・・・。


左右別体だと上から下に行くにしたがってフラップの開閉量は減ってしまいます。
なので、左右のピアノ線を左右共用にする事にしました。
厳密には上と下で差はありますが許容範囲と考えます。ってかここら辺で妥協しないといつまで経っても先に進めない。


カウルフラップ基部を取り付け。


下方は滑油冷却口に穿孔しピアノ線を通してあります。


閉じた状態。


開いた状態。


さて、カウルフラップ開閉機構に一応の目途がついたところでフラップ作業・・・の前に排気管がないと位置関係が掴みづらい・・・その前に五二型には遮熱板がついていますのでそちらが先か・・・だったら機首にあるスリット位置を先に直しておかなければ!
スリットを五二型の本来ある位置に移動させます。


不要なモールドを主翼同様、まず細くカットしたバルサで埋め表面をパテで成型しております。


半田を排気管の形状に合わせて曲げ、それをコアにして収縮チューブを熱し排気管を作製しました。


位置関係を見るためカウルフラップを仮接着。
アルミテープをカットし貼りつけそれっぽく遮熱板とします。


収縮チューブで作製した排気管を接着しました。
カウルフラップはこの後に外し形状を整え、エンジンカウルの作業と合わせて本接着していきます。

単にカウルフラップを動作させるだけですが大変なもんですねぇ。
何でもかんでも思いつけばいいってもんではありませんね・・・。


FMS改 零戦五二型 胴体後部作業

2021-02-07 21:52:00 | 軍需工廠

胴体後部の作業です。

零戦は尾輪も引き込みます。

FMSの1,400mm以上のクラスP51やF4Uは尾輪引き込み仕様になっておりますが残念ながら零戦は固定式です。
以前、零戦五二型1,100mmや雷電でやっている作業ですので少し拡大すれば同じことが可能かと!


少し大きくして同じように作製しました。


胴体後部に硬化まで24時間の耐衝撃軟性エポキシで接着プラス中央部をネジ止めしてます。


今回、翼端にある編隊灯はそのまま残します。主翼上面にある小さい2つの編隊灯を発光仕様で装備するのは無理・・・とりあえず尾灯はできそうなので組み込んでみます。


白色発光のLEDを取り付け、内部に彫った溝に這わせました。


尾部後端を接着しました。クリアーカバーは後に接着します。


以前、零戦二二型を所有した際に二二型だからスルーできた水平尾翼形状の違い。
今回は五二型なので手直しをしました。


主翼の改修程は難しくなく、カットした余分を昇降舵に変更。


水平尾翼を胴体に接着しました。
機体にあいていた穴に尾灯用の配線を通してあります。


垂直尾翼を接着。ホントに発泡素材なのにズレや歪みなくピタリと収まります。


尾部後端を取り付けて胴体後部作業終了です。
尾灯は点灯テストで問題なく発光しました♪


FMS改 零戦五二型1,320mm 主翼作業

2021-02-06 09:12:00 | 軍需工廠

なかなか行き当たりばったりもあり、作業進捗の状況がまとめられずにいましたが少し余裕ができました。

作業の続きです。

主翼は分割式ですが運用と保管の関係上、一体となった方が都合が良いため接合します。


左右の主翼にパイプを差し込んで接着しました。


胴体と合わせ固定パーツを取り付けました。
接着剤が固定する前に左右のズレが無いようにしっかりチェック!


左右一体になったところで再度、両翼端の成型具合がバランス取れているかを確認!
その後、実機図面を見ながら成型した個所のモールドを施していきます。


主翼下面の方がわかりやすい。まず五二型では不要となる元にあった二二型のモールドを消します。
適当にカットした1mmバルサを接着、その後木工補修パテを塗布し乾燥したところで研磨しました。


次に追加となる五二型のモールド個所です。
最初にカッターで薄く三角に切り取り、そのご丸めたサンドペーパーで徐々に元のモールドと同じくらい広く深くしていきました。


モールドが仕上がったらサーフェイサーを吹き付け研磨しながらモールド確認。
削った個所の発泡の目も消します。


こちらは主翼上面で加工後の状態です。


二二型と五二型では細かいところでモールドの違いを言っているとキリがありません。
ただ、二十粍機銃取り付け部のバルジと排莢口は気になるポイントなので追加加工しました。


サーボの配線を溝に沿わし目隠しのテープを貼りました。
すでに主脚とフラップ内部に塗装をしてあります。


翼端灯ののクリアパーツはサイズに合わせてカットし元の位置に接着。
この当時、通常はクリアで発光したら緑や赤になるものはないのであらかじめ各々にクリアーレッドとグリーンを塗装しました。