今日は。
学名なんかどうでもいいんです。
我々オールドマニアは35年前からオブロンガ、又はオブロンガーと呼んできたのですから。
オールドマニアにとってオブロンガ、エキスパンサ、マキシミリアーニの響きは別格なのです。
1983年(多分)の今はなきFM誌に千石先生執筆のナガクビガメ特集がありました。
私も勿論買い、何度も何度も読み返したものです。
若い方々には信じられないでしょうが全てが活字のナガクビ特集です。
高校生だった私はロンギしか知らなかったのでまずはナガクビガメに沢山の種類があることに驚きました。
しかし一番の驚きはコウホソナガクビの記述でした。
ロンギだってろくろ首のようだと驚いていたのに、属中で一番長い首を持ち甲羅は細長く独特のナガクビガメ、とありましたから。
我々マニア界隈ではコウホソ、コウヒロ、ジーベンは一度は見たい憧れのナガクビでした。
ネットのなかった時代、洋書位しかカメのビジュアルなんてありませんでした。
特にオブロンガはジーベンの変異個体を掴まされることも多くて、昔は真贋論争が盛んでした。
そもそも目にする機会すらない超レア種でしたから。
2000年頃からオブの入荷が囁かれながらも、多くの個体がすぐに死んでいきました。
高価な死にガメ、そう、オブとマキシはこの点で両雄なのです。
マキシが突然死、オブは徐々に弱って死んでいく、そんなイメージの曲頸でした。
そんなオブロンガもドイツのルドルフ氏がCB化し2014年頃から毎年入荷する夢のような時代になりました。
我が家のカメ全11匹のうちWCは7匹です。
WCはデリケートでCBとは比較にならないほど飼育は難しいです。
そう、飼育難種のオブロンガのCBなんて夢のような話です。
私もCBなら飼えるかも?という淡い期待を寄せましたが、やはりオブロンガ、CBであっても飼育が難しいようでした。
ただCBも出たてよりも5年〜10年間位のCBが母子ともに健康だという話もあり、私は2019年産を狙っていました。
またドイツ以外の国でもオブロンガのCB化を狙っている法人があり、私はここの種親であるWCペアも同時に狙っていました。
このペアの取引価格は正直マルナガペアより高いです。
いずれにせよ2018年に衝撃の情報が…
WCペアが死んだうえにルドルフ氏が引退を仄めかしているという話が…
更に流通事情によりドイツCB入荷の見込みがないと…
意気消沈した私は買取個体を中心に、見つけたら即買い位の気持ちでいましたが、アライブさんのもデフレップさんのも響いてこないんですよね…
何の気なしにドリフトウッドさんのHPを見ると…
あっ、オブ!
しかも私にはメスに思えました。
すぐにお店に連絡し、個体の状況確認のうえ購入意向を伝えました。
状態良好の確認と現在の飼育状況を聞き、購入の返事をしましたが問題は受け渡しでした。
ソリガメの時の苦い経験から絶対にオブを送りにしたくはありませんでした。
ところがなんとショップさんから東京駅までなら持っていけるとの連絡が。
お恥ずかしい話ですが購入を決めてからなんです、甲長を聞いたのは。
頭の中は個体の状況と飼育の基礎データで一杯で大きさや雌雄なんて飛んでいました。
ショップさんから2018年CB、甲長4.5㎝、maybeメスと聞いてからはサイズに不安を覚えたものの2018年CBを買えることに幸運を感じました。
だって買取個体だとばかり思っていましたから。
また私はメスかも?と思っていましたがショップさんからmaybeメスとの連絡は偶然の一致でした。
私から雌雄は聞いてませんでしたから。
年末にN氏とお会いした時にN氏から「今年買ったオブロンガ、オスだったら安く譲ってあげるよ」なんて言われており、メスならラッキーだなぁと思っています。
N氏の国内CBは2匹ともオスです。
3匹目もオスなら私にとってはラッキーですね…
私なりにこの種の飼育ポイントは勉強してきたつもりですが相手は生き物ですから飼育は難しいと思っています。
ただ唯一期待しているのはショップではピンクマウスも食べているそうです。
獣肉に餌付いているのならばもしかすると私のタートルプリンを食べてくれる可能性も出てきます。
おこがましのですがタートルプリンに餌付いたカメで死んだカメは皆無です。
その位の私の自信作なのでプリンを食べてくれることに期待を寄せています。