ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

2006年も紀元前も不変なのか?中国は?

2006-01-17 18:02:31 | Weblog
今 ハーバード大学名誉教授のD・S・ランデス著竹中平蔵訳の富と覇権の世界史“強国論”を読んでいる。そのなかに無限の支配力を振るった「全体主義」の帝国と云う部分がある。少し引用させてもらおう。「中国では、まだいわゆる中華帝国が建設される前でさえ、社会は監督され、規制され、そして抑圧されていた。権威というものは、善意や正しい心構え、個人の美徳によって決まるものではない。紀元前300年のころから、中国の倫理学者は、臣民の好意ではなく服従を勝ち取ることによって統治する術を説いていた。云々」このところを読んで現在も全然変わっていないと思った。確かに専制君主はいないけれど体制という君主が君臨している。どこの国でも何千年にも亘って育まれた思想や文化はDNAのように確実に繋がっているのだろう。日本にも不変のものがあるに違いない。しかし周りがみな同じだとよく分らない。それでも生まれて来てよかった国ではある。

感動 中村晋也彫刻展

2006-01-16 15:15:00 | Weblog
わが町のお城の坂を上がると広場の一角に石を積み上げた台座の上に城を背にして馬上凛々しく鞭を振り上げ馬を御す藤堂高虎公の見上げるばかりのブロンズ像がある。作者は文化功労者の中村晋也氏である。しかし我々門外漢には制作費のお金や像の大きさには驚かされたが、城跡等によくある、懐古趣味的な作品としか思われなかった。しかし今日、市の合併記念の中村晋也彫刻展を田舎にある玉川近代美術館で見て氏の凄さを再認識させられた。常識はずれの小スペースに初期から現在までの作品群が並べられていた。私が特に圧倒されたのは、釈迦十大弟子像とマザー・テレサであった。十人の等身大の全身像に囲まれて立っているとまるで時空を越えて釈迦の時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えた。顔立ち、骨格、求道者の表情や仕草に秘められた悟りの世界のようなものが伝わって来るようでした。それが一体どう云ったものか分りませんが・・きっと芸術?そしてマザー・テレサの顔のブロンズには彼女の生きざまを小さな両手にも満たない程の塊の中に表現し尽くしているように思われました。そしてこの作品は彼女の死亡記事の写真を見て一日で一気に作り上げられたそうです。芸術家の洞察力とエネルギーには驚嘆です。
今治市玉川近代美術館

春はもうそこに!

2006-01-14 11:14:46 | Weblog
久し振りに雨が降っている。桜も季節を感じて芽吹き始めている。今日は気温も少し高めで寒い日は肌にくっ付いたような肌着もストーブをつけていると肌の間に隙間が出来て弛んだようでとても楽な気がする。まだまだ寒い日もあるだろうけれど瀬戸内地方では確実に春が動き出している。早く寒い地方の雪が降り止んで普段通りの生活が戻ってくれば良いですね。

2300tを吊り上げている?

2006-01-11 11:36:11 | Weblog
この台船のクレーンが吊り上げているコンクリートのブロックは2300トンもあるそうです。ちょっと想像出来ません。65キロの大人に換算すると約3500人程です。人の頭数で考えると驚きです。岸壁から道路を越えた作業場に置かれた完成品を見上げると大きな大きな5~6階もあるようなビルのようです。各層は消波のため柱が林立し、間は空間になっている。ビルと違ってコンクリートだけの塊は威圧的なボリュームがある。2300トンの重量をもってしても波消し構造になっていないと水の力に圧倒されてずれたり倒壊の危険さえあるらしい。自然の力は計り知れない。だが2300トンもあるブロックをいとも簡単に吊上げて運ぶ我々の知恵の力も凄い。しかし凄い話の落ちは非情な“お金”でした。金がないと何も出来ない?お金って万能?
いやいやお金では買えないものは一杯あります。人生は楽しまなくちゃですよね。

BLOW FLY いって知ってる?

2006-01-09 16:07:10 | Weblog
この小説はパトリシア コーンウエルのシリーズになっているドクター ケイ スカーペッタ登場の薄気味悪いお話です。中々馴染めない単語に苦闘しながら辞書を引き引き読んで行くと進むに連れて読み辛さを忘れさせてくれる面白さがある。短い章が一つの短編になっていて、頭の中で立体感のある空間を造り出し、読者を虜にするテクニックは素晴らしい。ところでBlow Flyと云う題名ですが、何か体がむず痒くなるようなイメージがありませんか。辞書を引くとクロバエとかニクバエとなっています。このBlow Flyが殺された人の肉をあっという間に食べ尽くすところはゾッとします。米が主食の日本人と動物性蛋白をよく食べる欧米人との感覚の違いがこう云った小説を書かせるのかも知れません。日本には邪神はいてもEvileは住めないように思う・・・・
この小説をお読みになりたい人はどうぞ! お送りします。

飛鳥ってお金持ちしか乗れないの?

2006-01-08 14:58:38 | Weblog
港にクルーズ船の飛鳥が入港していると耳にして早速見に行ってみようと思ったのだが、どこの港に泊っているのか聴き忘れていた。この街には大型フェリーや小型船の出入りする古くからの港と新港湾と新新港湾の三港がある。新新港湾は定期的に中国や韓国の船がコンテナを満載して入港している。ヤードにはうずたかくコンテナが積み上げられ、船が着くと時間に関係なくガ-ランドクレーンがうなりをあげ、いとも簡単に30トンもあるコンテナを吊上げたり下ろしたりして荷を捌いて行く。クレーンの下を忙しなくトレーラーが行き交い、コンテナ専用のマンモスリフトローダーが動き回っている。一番大きな港湾に着岸していると思ったが、行く前にもう一度確かめとうと2階の自分の部屋に上がって海側の窓から眺めると、新新港湾のクレーンの傍には船影はなかった。一瞬もう出航してしまったと思った。しかし少し視点を上に移すと向こうの新港湾の位置に白い大きなビルのような船が見えた。早速現地に行ってみると沢山の人で一杯で、皆口々に大きさや乗船者のことを語っていた。極め付きの会話はおかあさんが子供に「この船はお金持ちの船だから」と云っていたことでした。羨ましいと云うよりは、私達とは関係ないと突き放した感じでした。そして一組の80を過ぎた乗船者のご夫婦がタラップをふらつくようにしながら上がって行くのを目にして、ご夫婦の来し方を想像したりしました。それにしてもこの船は大きかった。船尾から船首まで歩いてみると240歩もあった。およそ200メートです。でもいくら大きくても近くで見ると船体は鉄で出来ていて凹凸があり海に浮いている、ぼろ家でも陸の上に建っている木造の我が家の方が安定しているように見えたりして・・・行けないもののヒガミかも・・・まあお楽しみ下さい。   BON VOYAGE !

森伊蔵て有名?

2006-01-07 18:08:45 | Weblog
お正月に弟がさも大事そうに箱入りの焼酎を持って来た。曰く「この焼酎は中々手に入らない幻の焼酎で、森伊蔵云うんや」下戸の私は伊蔵だろうと平蔵だろうと興味無し。酒好き連は一頻り森伊蔵談義に花が咲き、底をつくまでロックで飲んでいました。よく飲めるもんだ。下戸から見ると酒飲みの胃袋は不思議でたまりません。時には飲んでくだをまければ気分も晴れるだろうに・・・と思うことも・・・

お雑煮は新年一番の御馳走

2006-01-04 18:11:56 | Weblog
私はもう六十年以上このお雑煮を新年の挨拶をすますと猪口一杯のお酒の次に食べる。口に入れると本当に旨いと思う。汁をすすり、具を噛みしめると元気でお正月を迎えれた喜びが溢れて来る。
このお雑煮も私が知る限りでも100年以上食べられている。おばあさんから母が受け継ぎ、母から家内が教えられ、今年は息子の嫁がレシピや具材を家から送られて初挑戦しました。何時頃から食べ始めたのか定かではありませんが、お雑煮と云う一つの食べ物で御先祖さまとつながっている食縁は一家の歴史文化になっています。将来孫が家庭を持って、じいさん、ばあさんに思いを馳せながら食してくれれば・・・