長崎の平和祈念像の作家北村西望卆寿の書である。
30年も前に手に入れたものであるが、勢い良く躍動する文字を
何と読むのか分からず読んでくれる人はいないか、と思っていた。
これは“風吹けど月動かず“と書かれている、と老人が教えてくれた。
当時は、ただ読み方がわかって一件落着だった。
ところが喜寿に成って床の間に掛けて眺めていると北村西望さんの
卆寿の孤高の心境のそのもので、われは突き抜けた天空にあって
下界の喧騒などとは無縁だ、との思いを揮毫したのだ、と感じている。
30年も前に手に入れたものであるが、勢い良く躍動する文字を
何と読むのか分からず読んでくれる人はいないか、と思っていた。
これは“風吹けど月動かず“と書かれている、と老人が教えてくれた。
当時は、ただ読み方がわかって一件落着だった。
ところが喜寿に成って床の間に掛けて眺めていると北村西望さんの
卆寿の孤高の心境のそのもので、われは突き抜けた天空にあって
下界の喧騒などとは無縁だ、との思いを揮毫したのだ、と感じている。