ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

軍人墓を知っていますか?

2006-01-29 12:36:47 | Weblog
この写真は田舎の墓地にある軍人墓です。

私のまちの市営墓地の軍人墓の数の多さには驚かされる。
大きな墓地の一角を占めている。
60年を経た今は、生き残って終戦を迎えた肉親や戦友も
殆ど亡くなってしまって、花を手向ける人も余りいないと思われる。

戦争は風化して、歴史の1ページになってしまおうとしている。

だが韓国や中国が靖国神社を政治問題化しているから、毎年
終戦記念日が近付くと俄にマスコミが取り上げて、“先の大戦”
がクローズアップされる。
戦後はまだ終わっていないのでしょうか。

わたしは終わっていないと思う。

確かに靖国神社は日本の精神文化の一つの有り様ですから、外国から
云々されて、その精神を変えることはないでしょう。
しかし、戦争を主導したものとそれに従わざるを得なかった人たちを
合祀している場所へ総理大臣や国会議員が参拝するのは国益に沿わない
と思う。

戦争犠牲者全てを祀る国立の墓苑をつくらなければならない。
終戦記念日にはあらゆる宗教宗派を越えて、総理大臣をはじめ国民が
こぞって参拝出来て、新しい戦後が始まるのではないでしょうか。

私は今日、私のウォーキングコースにある墓地に林立する軍人墓の近くへ
はじめて寄って、碑文というか、戦死した時の様子が刻まれた文言を目を
凝らすようにして読んでみた。
「・・・にて戦死 享年二十九才」等々 皆若者ばかりです。
彼等の死の様子を思うと胸が締め付けられるようでした。悲しい。
それでも唯一の慰めは、60年を経ても、尚全ての軍人墓にお花が生けられて
いることです。一体誰が生けているのか。きっと地区の古くからの方々が生
けているのでしょう。頭が下がります。