ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

赤福

2007-10-20 17:16:41 | Weblog
十年程前に伊勢神宮へお参りした時赤福の本店でお餅を食べた。
ここがかの有名なお餅やさんだ、と餅を食べながら嬉しい思いをした。
店は古く小さな庭があった。
お餅以外のお土産品も売っていたように思う。
お店は本当に賑わっていた。
昔のたたずまいがそのまま残っていたのが良かった。

私が初めて赤福を食べたのが何時だったかは憶えていないけれど、甘い物好きの私は一気に三つくらい食べたことだけはハッキリ憶えている。
お伊勢参りのお土産ではなく大阪へ行った姉から貰ったように思う。
もう其の頃には販路がが広くなって、関西一円に出回るようになっていたのだろう。
其のあたりから偽装というか製造日の表示の改ざんが始まったのではないだろうか。

雪印・不二屋・白い恋人・そして赤福と食べ物を扱いながら、食を扱っているという自覚が企業経営者に欠如していたように思えてならない。
長い時間をかけて商売を大切に先人が築き上げて来た“のれん”の重さを忘れ、“のれん”を座ぶとんだと思い違いして、其の上で“あぐらを”かいていたのだろう。“のれん”は押し頂く大切なお客様から認めて頂いた信用なのだ。

それをおろそかにするものは一気に信用を失墜してしまうのだ。

赤福に限れば、お餅は製造日に売り切ってしまう、ということに決めて、本当に新鮮な出来たてのものを提供する、創業時代のような商いをして欲しい。