ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

高級官僚の天下り

2007-10-23 11:12:04 | Weblog
高級官僚はどのような仕事をしているのだろうか。
民間企業の専務や常務のように最前線で陣頭指揮をとっているのだろうか。
そのような仕事はしていないだろう。
不沈艦の船長は何もしなくても、優秀な乗り組み員が“それなりに”梶を切って進めて行ってくれるはずだ。もし見えない岩礁へ当って事故を起こしても、当事者が責任を負い、上部まで累が及ぶことは稀だろう。責任をとる場合は辞任すれば、そこでチョンだ。そして恐らく暫くほとぼりが冷めるのを待って密かに何処かへ再就職してしまうはずだ。
関係官庁から関連企業へ天下りするなんて常識で判断すると、きっと現役時代暗黙の約束があったのではないか、と思わざるをえない。
しかし公務員の世界ではそれが恒常化し、しごく当たり前の“公務員の常識”となっているのは本当に恐ろしい。
私の聞いた話でも、民間へ天下った人が5年程勤めて再度独立行政法人のトップへ再々就職した話があった。それを聞いた時、“なんだこりゃ、省庁のトップは自分達の定年後の再就職の準備に必死で、国のことなど全く考えていない、と思った”一回の再就職の世話ならまだ許せるけれど、其の先までちゃんと準備しておくなんて、想像を越えた世界だ。官界は我々の棲む世界とは違った魔界なのかも知れない。
今中国の官僚達の腐敗の様子をマスコミなどで目にするけれど、日本の場合は一見そのような腐敗はないように見えるけれど、手口を変えてうまくカモフラージュされているだけで実際は同じことが行なわれているような気がする。
中国のように直接お金を自分の手でわしづかみしたりせず、迂回を繰り返しながら綺麗なお金にして、計画的に作られたポストを通じて、“正当な報酬”に見せ掛けている。

何故政治家はこの状態を改革出来ないのか。
いつも“増税しなくても無駄なお金が一杯ある”というだけで、どうして、ここをこうすれば、○○あって、という風な具体的な数字が出せないのだろう。
具体的に出来れば、自ずとスリム化も本当の実現へ動き出すはずだ。

自民党だ、民主党だ、といっている時ではない。
国民の為に今何をするべきか、政治が国を動かしているのだ。
自覚して欲しい。