北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

人生初の手術1

2007-02-18 22:12:58 | その他
2月12日に都内の某病院に入院し、簡単な手術を受けた。これは1月中旬から決めていたことで、命の関わる緊急なものではない。ただ、小さな手術とはいえ、体の一部を切ることやそれに伴う麻酔とその副作用、傷の回復の経過等、今までにない体験だ。
12日、昼前に病院に入る。看護師から入院のスケジュール、手術後の注意事項など説明を受ける。夕食は抜きだ。
13日、朝9時半から手術。手術着に着替えて、緊張しながら控え室で待っていると、主治医が「しっかりやりますから」と挨拶に来てくれた。点滴をつけて、手術室へ移動。スタッフは主治医を含めて4人だ。腰椎麻酔を受けるために、ベットに横たわり、体を丸めていると、かなり大きな痛みが腰の少し上に走った。思わず、うめいて体を動かすと「動かないでくださいね」と言われる。こういう場合は、「痛いけど動かないように」と始めに言っておいてほしいものだ。
麻酔の効きを確認して手術が始まった。しばらくすると、血の気が引いて車に酔ったように気分が悪くなって来た。気持ちわるいです、と医師に告げると、助手の一人の「血圧が80まで下がっています」という声が聞こえる。「筋肉をほぐすマッサージをしたので、交感神経の反射が原因でしょう」と説明される。「×××点滴して。ドバッといれていいから、ドバッと」という指示が聞こえる。なにかドバッと入れられちゃうんだ。大丈夫かなと、虚ろな意識で不安になる。しかし急速に気分がよくなり、意識がハッキリして来る。「血圧も上昇しましたね。大丈夫ですよ。」う~む、これが近代医学の威力か。恐るべし。こうやって薬でバランスを図るのか、でも体全体のバランスは崩れてしまうだろう。あとが心配だ。
切除が終わったのだろう、縫合する振動が感じられる。「もうすこしで終わりますからね」医師の声が頼もしげに聞こえて来る。
「上手くいきましたよ。切除したものを見ますか?」と聞かれ、ぜひ見せてくださいと答えると。「強いんだなぁ」と感心したような助手の独り言が聞こえる。そりぁ当然見るだろうよ、と内心で思っていると、シャーレが目の前に運ばれて来た。その上には、まるで白いクリオネの死体みたいなものが二つ横たわっていた。