北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

上海の酔っぱらい蟹

2006-12-13 00:15:44 | 食べ物
上海を訪れたのは10年ぶり。色とりどりの電飾で彩られた夜景は、まるでSF映画のセットのようだ。星新一の表紙のイラストに描かれた未来の都市のようでもある。北京とは全くセンスが違うのが面白い。
まともに中国語を話すのは4ヶ月ぶりなので、着いたばかりの時は言葉がすんなりと出てこなかった。2日目の夜にはだいぶ勘が戻って来た。しばらく使っていなかった脳細胞が刺激されるのが心地よい。やはり中国は面白い。ショックだったのは、繁華街で客引きと物乞いの多いこと。歩いていて悲しい気分になってしまう。
お目当ての上海蟹は2日目の夜にありついた。「世界ふしぎ発見」でチェックした店へ行き、蟹のコースと「酔っぱらい蟹」を注文した。「酔っぱらい蟹」は雌蟹を紹興酒に漬込んだもの。実もミソも飴色に染まり、殻を割り中身をすすると甘い香りと味が口いっぱいに広がる。コースの料理もどれも美味い。上海まで来た甲斐があった。
上海蟹は冬の味覚、上海に来るなら冬に限る。と思っていたのはこの時まで。若いウェイターは少し誇らしげにこう言った。「当店では一年中蟹料理をお出ししています。特別方法で養殖をしていますので、、、。」
え~っ、いいよ、上海蟹は冬だけで。本当に美味しい物は1年のうちちょっとだけ食べられればいい。