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奥山文弥のフィッシングカレッジ

魚の生態、水辺自然環境。釣りを介した人との出会い。家族・親子の釣りが楽しい。東京海洋大学フィッシング・カレッジの情報も。

野性魚

2009-03-18 | 内水面の釣り
 放流ニジマスは、特定の管理釣り場を除き、ヤマメやイワナなどの渓流魚よりも人気がないような気がする。
 河川解禁の良く釣れる目玉としては利用され、その時しか来ない人たちも含めて釣り師は、「放流しているから」という理由で回収のように釣りまくる。
 そんな姿、光景を長年見てきている私でも、初心者と同行する際にはそのシステムを利用せざるを得ない時がある。

 しかしそんな中で、放流された魚が、釣り師のハリを逃れ、あるいはリリースされて(ほとんどのケースがこれ)生き残り、野性魚の姿そのものと全く変わらない姿で生息するケースもある。

たまにはそんな魚を狙いたいと、2年ぶりに相模川の上流に行ってきた。

 野性魚だから解禁日とはいえ、朝からガンガンヒットしない。

朝から10時間釣ってアタリ3回。私は46cm、41cm、35cmの銀ピカニジマスを釣ることができた。

 もっと大きいのを掛けて切られていた人もいた。同行の友人も釣り、全員釣果。

いつもは誰かがボウズってしまうのだが、、、、。

 管理釣り場の数釣りに慣れてしまった私だが、シビレルほど冷たい早朝の水につかり、投げ続ける。忘れかけていたハンティング精神だ。

 釣らせてもらうのではなく釣るのだ。

で、その日同行のK子ちゃんが53cmという見事な魚を釣った。釣り初めて6時間後に来た魚だ。彼女も並みじゃない。




この日釣れた魚の上顎骨(上唇のようなもの)が傷付いていた。ハリの傷跡が回復したのだ。リリースの有効である。50cmを釣りたいなら45cmのリリースを、70cmを釣りたいなら69cmのリリースを。特に川の場合はと、私は思う。


そしていつでも魚がいる方がいいなら、「だから逃がしてあげなさい。」と開高巨匠も言った。










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