手術5日目の夫が訴える。眼科には半年ごとにかかり検査を受けているが、今まで異常があったことはない。
念のため病棟から、眼科へかかり診てもらうと 眼底出血 しているとのこと。
手術前に極度の貧血になったことが原因らしいが、本人が自覚症状を訴えなければ、見逃していたかもしれない。
早いうちにわかってよかったと思ったことでした。
5日目の症状は、夜になると痰がでるようになり、それを外へ出すことが苦しいらしいです。
以前と違って楽なのかと思っていましたが、やはり同じようです。
昨日は尿管がとれたと、書きましたがまだでした。取れたのは、別の管でした。
それでも今は、尿の管と点滴が腕につながれているだけなので楽になった・・・と夫は言います。
昨日手術を受けてHCUにいる夫に午後に会いに行く。
下の息子と共にHCUへ入り、手を石鹸で洗いマスクをしてベットのそばにいく。
今日は麻酔もさめて、普通に話すことができる。ゆうべ、ゆめ・上の息子とその嫁が面会にきたことは、
全然覚えてないという。そんなものかもしれない・・・
ベットわきにぶらさがっている右の腎からでている尿は、普通の色をしている。血尿ではない。
しろうとの判断だが、右がちゃんと働いてくれているんだ・・・と思える。
頭痛があるらしく、ロキソニンを飲んで治まるのを待っている。
午後からは水が飲めるようになったとのこと、食事は今夕からと聞かされた。
ブラシをだしてくれといい、自分でといている。病気になっても身だしなみに思いがいくというのは、
良い傾向と少しホッとしている。
面会は30分間とされているので、また明日にくるからと家にもどる。
小学生以下の子供は面会できないので、嫁と孫たちはスーパーで時間をつぶして待っていてくれた。
家に戻り、久しぶりに料理をして息子家族4人と一緒に夕食を摂る。
4歳の下の孫が、食事のときにもおじいちゃんがいないのに気付き「おじいちゃんはどこなの?」と聞く。
「おじいちゃんは病院なのよ」と教えると「じゃあ、おばあちゃん寂しいね」と・・・
「そうなの、寂しいのよ!」と答えながら、一人はほんとうに寂しいものだと感じているゆめでした。
いよいよ夫の腎臓手術の日になりました。
午前10時に病院にいくと、3日目の輸血が始まっていました。さらに点滴も投与されています。
本人は顔色もよくなり血圧も110と上がってきていますが、なぜか頭痛がおさまらない。痛み止めをお願いするが、飲み薬は手術前なので、座薬を入れてもらう。
11時に息子の嫁が来てくれる。
お昼ちかくなると、病人の夫がわたし達に「あまり混まないうちに昼を済まして来い」と、気を使ってくれる。
自分は朝から絶飲食なのに・・・
午後1時30分夫は車椅子で、ゆめと嫁に送られて手術室へ入りました。
そこから7時15分までの時間は長かった・・・とはいえ、あまり早く終わって出てきたらどうしよう・・・そのほうが心配ということもありました。
途中で嫁が子供の帰宅にあわせて帰り、入れ替わりに上の息子と嫁がきてくれました。また時間をおかずに夫の妹もかけつけてくれ、一緒に待ちました。
ほぼ予定通り5時間余の手術で、主治医に呼ばれて摘出した左腎臓・尿管などを見せてもらいました。
腎臓はかなり大きくはれていて、内出血がおこり血腫ができていたのが解りました。
血腫を取り除いたところに3センチほどに腫瘍が確認できました。
腫瘍は病理検査に出し、結果は2週間くらいかかるとのこと。
麻酔がさめるのを待ち、HCUに移された夫に面会しました。
入り口で手を洗い、マスクをしてベットのそばにいきます。「OOさん、終わったね」と声をかけると、うなずいたような気がしました。
でも、またぐーぐーと寝てしまいます。
まだ完全には麻酔が覚めていないのかもしれません。
8時20分に病院をあとにして、息子たちと通りがかりのそばやで軽い夕食をとり、それぞれの家に戻りました。
長い一日でした。