夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
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「ジュリアス・シーザー」(1953年 アメリカ映画)

2018-05-09 15:45:32 | 映画
モノクロです 一昔前は白黒映画と言っておりました


ジュリアス・シーザー -(ルイス・カルハーン)

アントニー - (マーロン・ブランド)

ブルータス - (ジェームズ・メイソン)

カッシウス -( ジョン・ギールグッド)

ポーシャ - (デボラ・カー)

カルプルニア - (グリア・ガーソン)

カスカ -( エドモンド・オブライエン)


クレオパトラを愛したことで破滅へつながった そんな見方もできるカエサルことジュリアス・シーザー

けれど彼は暗殺されます


この映画が珍しいのはブルータスの死で終わるところです


まさかブルータスが暗殺者達に加わるとは思っていなかったシーザーの言葉 あの余りにも有名な「ブルータス お前もか」
この絶望・・・


この映画ではブルータスは卑劣な裏切り者ではなく高潔な士として描かれます


妻が不吉な夢を見たから行かないでと止めたのに出かけて行き殺されたシーザー


ブルータスはローマがシーザーによる独裁国家になることを憂えて暗殺者の一味に加わったのですが
暗殺後のブルータスの言葉よりも アントニーの言葉の方に力がありました


そしてアントニーとの戦いでブルータスは敗北し アントニーの軍勢が迫る中 死を覚悟します
自殺を願い剣を差し出すだけでいいと友に頼みますが
誰も彼を殺せません
ー友に頼むことではないーと言われてしまいます

皆に去るように告げ ただ一人に残るように頼みました

ーストレイト 君は一緒にいてくれ
名誉のうちに生きてきた お前は立派な従者だー


その言葉のうちにブルータスの意を汲んだストレイトは剣を出し ブルータスはそこに身を投げかけます
忠実な人間による死の抱擁
ーさらばだストレイト ー

二度もシーザーの亡霊を見たというブルータス
彼は自分の死期を悟っていました

それとも それはシーザーを我が手にかけた罪の意識だったのでしょうか
ブルータスは見えないシーザーの亡霊に向かって言葉を投げます
ーシーザー もう 動き回るなー



ブルータスの死体を前にアントニーらは こう言いました
ーローマで一番 高潔の士だ 
(暗殺者たち)他の者は皆 シーザーを妬んでいたー


その死に敬意を表するようなアントニーら


ブルータスだけがローマのことを考えて 敢えてシーザーに刃をむけたのだと


監督で脚本も書いたジョーゼフ・L・マンキーウィッツ氏は 後に「クレオパトラ」も手掛けております

映画や小説によって描かれ方が違うブルータス
そこにまた面白さがあるのですが


歴史が好きな方なら楽しめる映画ではないかと思います



映画の内容について分かりやすく詳しいブログさんです↓

https://eiga-watch.com/julius-caesar/








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