![篠田真由美著「屍(かばね)の園」講談社](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/5d/7d4e92861df278525f3842313bd43c05.jpg)
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場所は北海道 全寮制の男子校がある 聖マカーリィ学院 そこでは生徒は本名を名乗ってはいない 閉ざされた場所 そこで相羽礼と呼ばれる生徒は高い所から落ちて自殺を図ったと思われていた
相羽は記憶を失い落下した時のことを覚えてはいない
友人だと近付く白石 似合わない女装の大男
頗る美形の下級生工藤
記憶が取り戻せない相羽の周囲で人が死に続ける
離婚を考えていたらしい相羽の母親も死んだ
そして相羽は 死神と呼ばれる
最後にまた一人が死んで
相羽を巡る陰謀 謎は明かされた
それから月日は流れて 今は廃墟となった学院前で 相羽・工藤・当時の女装男は巡り合う
未来へ向けて 生き抜いてきた彼らの再会
ここで明かされるのは後の建築探偵と呼ばれる男・桜井京介がこの学院では工藤アキラと呼ばれていたこと
作家・篠田真由美は長い長い時間をかけて 桜井京介の物語を書き続けている
有難うございます
読み始めた頃には 建築探偵と取り巻く人々の関係が面白かったです
新作を追いかけていた頃もありました
ここ数年は読めておりませんが
この作品を読んだ時には 工藤アキラがいかにして桜井京介となったのか
これが明かされる作品を読みたいものだと思っておりました
それ以外のUnknown様が言われる感じたことについては 私の感性ではわかりかねますが
建築探偵シリーズと他の吸血鬼モノなどについても「粋」とは 少しとらえかたも違うような気がいたします
「詩人が一度 詩を書き終えてしまうと詩とは全く違う存在に離脱することは 詩人が自分の詩を脱稿するーということからもわかるだろう
詩に生命を与えるということは 詩に独り立ちをさせるということだ」
この「詩」を「小説」に言い換えても当てはまることかもしれませんね
「愛神 アミンタ」で検索かけてきました
↓こちらの作品のことでしょうか
https://www.amazon.co.jp/愛神の戯れ――牧神劇『アミンタ』-岩波文庫-トルクァート・タッソ/dp/4003271017
小説でも詩でも舞台でも 読む人 観る人が好きに解釈すればいいと思います
感性は人それぞれですから
同じ人間が同じ作品を読んでもその時の気分や数年おいてでは 感想も違ったりしますから
どの本を読むかの選択も「縁」だなと
読んで「ああ よかったな」
そうした本と出会えると嬉しいものですから