夢見るババアの雑談室

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NHKドラマ「風の峠」~銀漢の賦~全6回 最終回「決戦」から

2015-02-20 21:45:26 | テレビ番組
原作 葉室 麟 「銀漢の賦」


出演者

日下部源五 - 中村雅俊
松浦将監 - 柴田恭兵
蕗 - 桜庭ななみ
鷲巣角兵衛 / 清右衛門(二役) - 平岳大
津田伊織 - 池田鉄洋
たつ - 吉田羊
山崎多聞 - 中村獅童
十蔵 - 高橋和也
みつ - 麻生祐未
本庄内記 - 石井愃一


藤森吉四郎 渡辺 大

松平定信 池内 万作

次郎作   山崎 光

伊藤重輔  山村 憲之介

三五郎  菊地 銀河

稲葉 又五郎   大島 宇三郎

浅川 惟孝  佐藤 詩音



これまでの簡単すぎる あらすじ

今は月ヶ瀬藩の家老となっている松浦将監だが 元の名前は岡本小弥太と言った
彼の父 弥一郎はその頃 藩を牛耳っていた九鬼幽斎の意を受けた鷲巣角兵衛により闇討ちにあい殺されたのだ

それも汚名を着せられて

藩主は小弥太の母親に好色な思いがあり 歓心を買おうと幽斎は彼女を呼び出そうとしていた

ある日 外出した小弥太の母親は自害をする

その通夜の席に角兵衛が現れ 小弥太の両親を辱める発言をする

その場は小弥太の師の出現で 角兵衛を退けるが まだ少年の小弥太にもその友の源五にも十蔵にも これまでの角兵衛の言動は堪えきれぬものであった

腕の立つ角兵衛に決闘を申し出る小弥太と助太刀しようとする道場仲間でもある源五 また見届け人となる十蔵
十蔵も戦いたがったが 十蔵は農民
小弥太と源五から止められたのだ
身分の差を悔しがる十蔵

角兵衛はまだ少年の三人に勝てる相手ではなかった

急を知って駆け付けた小弥太の叔父の藤森吉四郎がその剣で角兵衛を討ち果たす
兄嫁に想いを寄せていた吉四郎にとり 角兵衛は仇でもあった

もちろん実兄の弥一郎の仇でもある

しかし権勢誇る幽斎の側近をただ殺したのでは 小弥太にも災いがふりかかる

角兵衛と吉四郎が決闘をして 勝った吉四郎が腹を切ったーそこへたまたま通りかかったことにしろーと言いつけて 吉四郎は切腹
介錯を小弥太に求めます


小弥太は優しい母親も頼りになる文武両道の叔父も喪いました



少年の日 おおいなる志持った銀漢ならんと誓った三人 小弥太 源五 十蔵
三人は身分を超えて清々しくも深い友情で結ばれていました


けれど幽斎の財を求める気持ちから百姓の生活は圧迫され 十蔵は天狗の面をつけ一揆を率いる立場になります

将監となった小弥太が 幽斎を倒してくれることを願い 他の誰に殺されるよりも 将監にこの命を使ってほしいーと
十蔵は刑場の露と消えました

妻子を残して


将監が十蔵をむざむざ死なせたと怒る源五は 将監と絶交しました
十蔵の娘の蕗を引き取り育て 嫁にもやりますが

蕗の夫は 蕗には朝から晩まで働かせて 自分は酒をくらい女を引きずり込む自堕落な男でした

それを知り源五は蕗を取り返しに出かけます

源五の娘たつは気が強いです

農民の生活を少しでも楽にするために 源五は荒れる川の工事に命がけで取組み 病身の妻のもとへもなかなか戻れず 危篤の床にも戻ってはきませんでした

薄情な父ーと たつはそのことは恨みに思っています

そのたつに 一歩もひかない気の強いところも蕗にはあります


蕗は自分を育て守ってくれる源五を慕う気持ちもあるのです

たつは気付いていますが 源五は蕗の気持ちはわかりません

腕もたち 実は頭もきれるのですが直情径行かつ不器用なところもあります


水墨画を趣味とする将監には その作品を愛でる知り合いが幕閣にもおりました

そういうところが藩主には煙たかったりもします
そして幕府で出世の野望持つ藩主は 野心家の山崎多聞にたきつけられて お国替えをしてもーと

それは農民たちを捨てること 見捨てること

十蔵が命をかけて守ろうとした土地を

藩主の欲の邪魔する将監を多聞は殺そうとします

その刺客に選ばれたのが源五でした


かつて藩にあだなす幽斎を倒した将監が 今度は後を狙われる対象に

娘婿の津田伊織から話を持ち込まれた源五は最初 困惑します

将監は想い出の地の見回りに源五の同行を求めてきました

医者から余命一年ほどと宣告されている重い病の将監


将監の命を取る!と 刀を抜いた源五に 将監は明かします

脱藩の意向を 
藩を救うために 何より十蔵が命を懸けた場所を守る為に


やがて源五は心を決めます

十蔵 大切な友

銀漢に憧れ 銀漢たらんとして 死んでいった男

あの命を 志を無駄にしてはならない


将監と妻と息子と従者と 源五と蕗は峠を越えようとするのです

その動きに気付いた多聞は 角兵衛の息子の清右門に追わせます

手勢を率いて追いかける清右門



だいたいここから最終回(笑)


風呂場で蕗を襲った男を捕えた源五


一夜休んだ湯治場を後にして峠へ向かう一行
源五と蕗は ここで追手を食い止めるから 将監らに先に行けーと

将監が行かねば 何にもならないからと


一旦は先に行く将監ですが 妻子と従者を安全な場所まで送ると 戻ってきました

ー儂に二度も友を見捨てさせるなー

そういう将監に「こんなに腹がたったことはない」と言う源五

源五は銃を撃ち 蕗は弾をこめて その銃のやりとりを将監が手伝います
源五は銃の達人でもあったのです


清右門は蕗を押さえ 銃を捨てるように言います


「そういえば角兵衛も卑怯者であったー」などと口口に言い 若い清右門を煽る源五と将監


逆上し蕗を放して 将監に向かう清右門
残った追手三人を引き受ける源五


斬り結ぶ将監ですが病気による痛みに襲われ よろめきます
チャンスを刀を大きくふりかぶる清右門

蕗は銃を撃ち その弾が道端に咲く花を散らします

赤い雨のような花びらが舞い

低い位置からの将監の刀が動きました

倒れる清右門


決着はつきました


ただ将監は足をくじいていて立てません

源五が支えて歩き始めます

蕗は荷物を持ち二人の後ろを歩いていきます


その後ろ姿が蕗には三人に見えました

蕗の父の死んだ十蔵の姿が並んでいたのが見えたのです







歩いているのは 二人のはずなのに






隣の藩の領地で 将監の妻のみつも待っていました
案じながら












事を成し遂げた彼らは笑顔

将監は江戸へ向かい 藩主と多聞に対して 手をうつのです



蕗は 峠を越える時に十蔵が一緒だったと話します

友の魂



峠を越える時に将監は源五に言いました

自分は幽斎と同じかと考えていたと
しかし自分は一人ではない 友がいるーと
一緒に峠を越えてくれる友がー九鬼幽斎は一人だった
わしには友がいるー

そして源五に「無駄腹を切るなよ」と 別れる時に声をかけます
源五は「そっちこそ くたばるなよ」


月ヶ瀬に戻った源五は将監の脱藩を手伝い追手を斬ったと名乗り出ますがー

事の対応に右往左往する人々


将監が動かしたのは老中松平定信でした

定信は将監の作品を贔屓にしてくれる人間でした


藩主は隠居 そして多聞には
まだ月ヶ瀬に現れたら将監を斬ろうとしていた悪あがき多聞には 藩主が言いました
「多聞 腹を切れ  わしは隠居をし家督を譲る
腹を切るのが 嫌ならば 頭を丸めよ」
出家してぼうずになれと

命惜しさに多聞は「まるめます まるめます」
出家すると言うのでした


かくして大きな人事異動

源五の娘婿の津田伊織は このたび功績があったとして 側用人へと出世です

口のうまさーだけで 乗り切りました


この間 伊織が一番苦労したのが 源五を死なせないことかもしれません


座敷牢に幽閉されている源五に伊織が言います
「舌でも噛んで死なれぬよう
やると言ってやらず やらぬと言ってやるご仁」


そして源五は「そのような面倒なことは 一切わからぬ」
と将監がどうするつもりでいるかは 遂に口を割りませんでした

源五と多聞の間に伊織は それなりに苦労したのです

「まず お前は津田の家へ参れ 
まず 参れ
お前を とってくうつもりはない
参れ」


たつは蕗を引き取り 武家の女性のたしなみ 礼儀作法 お花のいけかたまで教えていました

たつには心積もりがあったのです





たつの仕込みで美しく変身した蕗



びっくりの源五

源五が戻るというあばら家の屋敷にも花が必要だとーたつは言いました




やがて月日が経ち 将監から水墨画が届きます


年老いた二匹の龍に見立てた山の間に天の川

二つの山は将監と源五 天の川は十蔵との見たてか



銀漢ー

それは将監の絶筆

病気は将監の命を奪い

とうとう源五は一人になりました

「儂ももうすぐ行く」とつぶやく源五


と 笑顔の蕗が言いました

源五の娘のたつから 源五と同じ部屋で寝るように言いつかった

男とうものは一人になると 死ぬことが多い

日下部の家が絶えぬように跡継ぎをしっかり作る仕事が残っているーと

そう たつが言っていたと


座敷にあがり見れば 布団が二つ並べて敷いてあります


大笑いする源五

夜空を見上げて源五「そっちへ行くのは十年ほど待ってくれ」




「大追跡」から30年を超えましたか
あのイキのいい若いのが とっぽい兄ちゃんが こんな渋い役を演じるようになりました

柴田恭兵さん あぶない刑事の映画も撮られる予定とか


峠を二人で超える場面での将監と源五の表情が良かったです

多少は原作との変更もありましたが 良い時代劇でした


平岳大さんと渡辺大さん 二人の二世俳優の頑張りも素敵でした


二人とも 主役もはれる俳優さんだと思うのですが

この二人を主役にいい時代小説もあると 思うのですが

元気な時代劇 待ってます














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2 コメント

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池内万作 (まっき~)
2015-02-21 05:58:00
あれま、万作ちゃんも出ていたのですか!
家系的にプレッシャーでしょうが、朴訥な感じが好きで、期待している中堅俳優のひとりでもあるんです。
観たかったな~。
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まっき~様 こんにちは (夢見)
2015-02-21 14:18:56
有難うございます


池内万作さん出演の最終回は再放送があります
地上波でしたらNHK2月25日午前1時25分から

NHKのBSプレミアムでは2月25日 お昼の12時から

もしもご覧になれたら

人のいい笑顔を見せる松平定信役で数分の出演です


池内万作さん 笑うとどこかお母様の面影があります

役者は役との巡り会いにも「運」があるような気がします

いい役者運に恵まれますように
あと人脈も「演じる力」を助ける要素

猟奇的な犯人役も人の良い善人役も できるのは強みかと思います
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