あとがきで著者は 世に出していい内容か悩んだ・・・・・というようなことを書いておられる
小学校を卒業しその祝いの夕飯
帰宅する父親の為に傘を持って迎えにでた少女
けれど少女は・・・生きて戻ってこなかった
両親は必死に探す
やがて警察からの連絡
少女は死体で見つかった
無残に腫れあがった顔 暴力を受けた体
少年たちの犯行だった
それから四年 反省することなく生きている少女を殺した少年たちのうち二人までが不審な死を遂げる
警察は殺された少女の父親が消息不明となっており その行方を捜す
殺された少女の担任だった女性は教師を辞めていたが 少女殺しの人間が死んだ現場で見知らぬ男から声をかけられる
元教師の女性の過去 殺された少女の父親との関わり
凶悪で愚劣な生き物
これに相対する決意
いかなる代償を払ってでも
この世の中は綺麗ごとばかりではない
真っ当に生き続けていても どうしようもない できないこともある
絶望し無力感に襲われることも多々あるだろう
それでも生きていくのだ 人間は
生き続けていれば また笑える日はくる
生きていてよかった そう思えることもある
せめて物語の中では ささやかな幸せ いや救いがあって良いと私は思うのだ
読書の中に救いを求める人間もいるかと思うから
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ごめんなさい