シャイロックの子供たち (文春文庫) | |
池井戸 潤 | |
文藝春秋 |
銀行の支店を舞台に綴られる十の物語
浮かび上がるのは上司には絶対にしたくない人間として器の小さい古川という男
沈めば良かったのにー
交際中の男性が以前に交際していた女性の小細工で盗みの疑いをかけられる女性
その女性の無実を信じてくれた人間は行方不明になる
ある不正の証拠を掴んだかもしれない男は殺されたのか?!
あがらぬ業績をねちっこく咎められ精神に異常を来す男
勝ち組でいるために・・・してはいけないことに手をだしてしまった男
ギャンブルの誘惑に負けた男
銀行員だった夫に死なれた妻
業務だけでも大変なのに 上司がひどいと職場は地獄です
春は転勤のシーズンでもあり
人事異動・・・
ある信用金庫では3年に一度は異動があるとか
ぐるぐるとーその地域 担当
支店の雰囲気が 上に立つ人間により がらりと変わるなんてこともあるでしょうし
銀行の業務
起きてはいけないけれど 企めば知識を利用してできる犯罪
読み応えあり面白い一冊です