夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

新聞のコラムからーいい事が書いてあるなと感心したものなどー

2017-05-25 10:20:08 | 子供のこと身辺雑記
5月22日読売新聞朝刊の編集手帳より
{童話作家として知られる小川未明の小説に、『戦争』という短編がある。
第一次世界大戦が起きてヨーロッパでは1日に10万人が殺されたなどと伝えられるのに、東京では贅沢な風をした人々が愉快そうに街を歩いている。
そんな光景を憤りを込めて描いている。

しかし、この小説が発表されたころ、日本は同盟国イギリスの要請を受け、地中海に特務艦隊を派遣していた。
マルタ島を拠点に連合軍の輸送船を護送し、「地中海の守り神」と称えられた。

大戦の後、日本が5大国の一つとして国際社会から重んじられたのは、特務艦隊の奮闘によるところが大きかったとう。

安倍首相は、今月末にイタリアのシチリア島で開催される主要国首脳会議(サミット)に合わせ、マルタ島を訪問する予定だ。
魚雷攻撃を受けた駆逐艦「榊」の戦死者ら71人を顕彰する墓碑の前での慰霊も検討している。

マルタ島は、古くから東西文明の十字路として栄えた。
1964年にイギリスから独立したマルタ共和国は、欧州連合(EU)に加盟する人口40万人のミニ国家だ。

遠い地中海の島に眠る戦没者のことも忘れてはならない}


5月23日読売新聞朝刊の編集手帳より
{理想の審判員はどういう人物か。
野球の『大リーグ審判員教書』には次のように書かれているという。
<船長の権威、判事の思慮、一流の競技者の肉体、ハンターの目を持ち、併せて兵士の勇気と聖人の忍耐力とを所有し・・・>

中公文庫『野球は言葉のスポーツ』から引いた。
野球に限らず、どの競技でも審判員はそうあってほしいものだが、万能のスーパーマンがいるはずもなく、世に誤判疑惑の種は尽きない。

有効打でまさる村田諒太選手(31)が、まさかの判定に敗れた。
世界ボクシング協会(WBA)ミドル級の王者を決めるアッサン・エンダム(33)(仏)戦である。
WBAの会長みずからが「ひどい判定」と認めたのだから、判事の思慮もハンターの目も欠いていたのだろう。

それにつけてもできた人である。
スポーツ報知によれば試合の翌日、村田選手は宿舎のエンダム選手に面会を求め、告げたという。
「判定どうこうより、お互いにベストを尽くした。素晴らしい経験をありがとう」と

写真家、浅井慎平さんの句を思い出す。
<哀しみを撃て我が夏の拳闘家>

心から、その人を誇りに思う。}


編集手帳には時々 どうかなと思う内容のものもあるのだけれど
この回のものは どちらもいい事書いてあるなーって感心して読みました

松岡圭祐著「水鏡推理Ⅳ クロノスタシス」 (講談社文庫)

2017-05-25 09:46:55 | 本と雑誌
水鏡推理6 クロノスタシス (講談社文庫)
松岡 圭祐
講談社


本の帯より
クロノスタシス
急に時計を見ると秒針が止まっていると錯覚する時のような、視点移動にかかる時間の隙間を脳が埋める現象


過労死につながる危険度をはかる数値についての研究と実用化について調べていたはずがー
過労死したかもしれない人間について深くかかわることになる水鏡瑞希
過労死したかもしれない男性の婚約者に会って話を聞こうとするのにー色々おかしな展開となり

そんな瑞希を助ける共に行動する須藤の活躍
警察による監視から瑞希を自由にする為にー

過労

危険に気付き瑞希もリフレッシュ

ささやかながら問題を解決し 瑞希も復活
再び元気に仕事に取り組む

四方八方 行き詰まりに思えた状態からの瑞希による 今迄思えていたものが全く違ったことであったー
一転 変わり方の凄さ


鼠の種類で食べる物が違うー
そういう知識まで
そこも調べて書いている 
一つの物語を書き上げるのに どれだけの事を調べて書いているのだろうーとも思います