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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「47RONIN」(2013年 アメリカ映画)

2014-06-22 15:14:46 | 映画

山を駆ける少年は何かから逃れようとしていた

傷つき倒れた少年を鬼子と呼んで若い大石が殺そうとするもその主君で赤穂を領地とする浅野内匠頭が止める

手当てされ看病された少年カイは森の小屋に住むことを許される

身分なく人間扱いされない見下される立場ではあったが 浅野の息女ミカ姫(成長して柴咲コウ)は カイに優しくやがて二人は淡い恋心も抱くようになるのだが

鬼子と呼ばれるカイは大石に不吉なものを覚えさせていた

カイ(キアヌ・リーブス)は逞しい若者に成長し ミカ姫も優しく賢く美しく育っている

将軍は赤穂の地を訪れる為に歓待準備として浅野は家来を従え森で狩りをおこなう

カイが準備をととのえ罠も仕掛けて 簡単に終わるはずの狩りだったが 両目の色が異なる狐が現れて 獣は予想外の動きで暴れ浅野を狙う

その獣に襲われそうになった安野を救い獣を倒すカイだがー

人でないとされる鬼子に救われたことを恥に思い カイを殺そうとする安野だが 浅野や大石が追い付いたことで思いとどまる

安野が獣を倒したと思い褒美の言葉を与える浅野に本当のことは言えない安野

大石(真田広之)はカイの様子に 誰が獣を倒したか気付いたようにも見えたのだがー認めたくなかったかのかもしれない

カイは左右で眼の色が違う狐に気付くが 狐はすぐに姿を消した

その狐は吉良公(浅野忠信)が抱える妖術を使う女ミヅキ

ミヅキは吉良の意を受けて浅野の命を狙ったのだ

吉良は浅野に対して僻んでいた

命を将軍の為に捧げてきたのにー授けられたのは北の長門の領地

対する浅野は豊かな赤穂の領地

浅野は将軍に優遇されているーと吉良は不満を持っていた

浅野にも弱みはある それは一人娘のミカ姫に対する愛情 そこをつけばいい

浅野を陥れられるーとミヅキは吉良をそそのかす

カイが小屋に戻ったと聞いたミカ姫はしのんで森へ会いに行く

怪我をしていたカイの手当てをするミカ姫

カイはミカ姫の気持ちを確認する問いかけに「とこしえに愛していても身分が違うー」と諦めをもって静かに告げるのだった

赤穂を訪れた将軍は 武技比べを楽しみしているーと話す

将軍に随行した吉良はミカ姫に目を止め 浅野に話しかける「美しい側室をお持ちだ」

むっとした表情でミカ姫が娘であることを話す浅野

ラッキーという表情になる吉良は妖艶な(設定の)ミヅキとは異なる上品で清楚なミカ姫に心ひかれたらしい

カイは吉良の一行の中のミヅキが森の狐と同じことに気付き 心やすい主悦(赤西仁)を通じて大石に会い伝えるのだが カイを胡散臭く思っている大石ハマトモに相手にしない

「同じ化け物には化け物がわかるのか (ミヅキの)美しさに迷わされたか」

ここは好き嫌いの問題になるのかもしれませんがー

私にはミヅキを演じる菊地凛子さん 少しも綺麗に思えないのです

柴咲コウさんの引き立て役なら別として

妖艶な美女という設定には無理が感じられます

蓮っ葉な宿場女郎とかなら むいているかもしれませんが

格とか品が感じられなくて

美醜は好き好きでもあるのですがー

そのミヅキは赤穂の代表として試合に出る安野に妖術をかけて出場できない状態にします

主悦は異常に気付きますが父の大石と善後策を練る時間はありません

カイは鎧兜を身に着けて安野の代わりに出るのですが 吉良から出たのは巨人と言いたいほどの大男

戦ううちに兜が脱げてしまいます

近づいた将軍はカイに「武士ではないな」と 身分を偽り試合に出たことで家来にカイを斬れと命じます

ミカ姫は「待って」とカイを庇いに飛び出し 浅野は「全てわたしの責任 カイは人でない身分のもの

赤穂では人でないモノは殺せない」と話します

ゆえに将軍は言いました「打て」

打ちすえられるカイを心配そうに主悦が見ています

そしてカイへなにがしかの理解持つらしい力士のように太目の芭蕉は「許せ」と言いながら どうやら力加減をしつつカイを打ちます

ミカ姫への恋心からか躊躇う吉良をそそのかすミヅキ

ミカ姫に嫉妬を抱いているのかもしれません

父親を殺されたミカ姫が 吉良を愛するはずもないというのに

吉良の血から不気味な蜘蛛を作り それを寝ている浅野の口へと這わせ その蜘蛛よりにじみ出るモノが浅野の中へ入ります

ミヅキの妖術にかかり惑乱した浅野は娘のミカが救いを求めていると思い込み 吉良を斬ろうとしてー

大石により止められるも騒ぎに将軍が駆け付け この不始末から切腹となります

「ミカと赤穂の地を守り抜いてくれ」と後を大石に託して

娘のつっこみどころはーミカ姫に従う侍女らの化粧

白塗りのおてもやんかおかめのお面のようなーいつの時代のどんな美意識やねんーと(笑)

浅野内匠頭が死んだ時にカイの家の蝋燭の火も消えた

将軍はミカ姫に赤穂を任せることを許さず 吉良に赤穂の領地を渡し ミカ姫に吉良の妻になるように命じる

ミカ姫は亡父の喪が明けるまではと一年の猶予を将軍からもらうのだった

将軍が去ったあと大石を怖れる吉良は 武士の気概を失うまでと穴倉へ落とし大石を幽閉する

またカイはミカ姫が心を寄せていることから長崎の出島へ奴隷として売るのだった

大石が解放されたのはミカ姫の婚礼まで7日という時

大石は息子の主悦に馬を三頭用意しろと告げ 妻のりくには世間向きには離縁したことにしろ そう振舞え 

それがりくの為だーと告げる

黒沼に吉良を討つ同志を集めるように主悦に告げ 長崎へ向かう大石

ミカ姫を救う為にカイを迎えに行ったのだ

カイは賭け試合で大男の相手をしていた

その目は生き抜くためだけの戦い続きで荒んでいる

大男を斃したカイと戦いながら ミカ姫を救うためにーと話す大石

カイの心はミカ姫という言葉のみに反応する

ミカ姫を吉良の妻にしてはいけない

二人は脱走する

ミカ姫を救うためにーと話す大石

彼は悔いていた ミヅキのことでカイの言葉を信じなかった自分を

そのために殿が死んだのだと

カイは言う「今度 吉良に大石が膝まづいたらー首をはねる」

主悦が集めた同志はのんびり水浴びしている太目の芭蕉なども大石を待っていた

安野はカイの参加を快く思わないが大石が止める

戦うための武器を求めて刀工のいる羽越へ

だがカイの脱走を知る吉良の手が回っている

カイの活躍により ありったけの武器を手に入れることに成功するも まだまだ武器が足りない

カイは育った天狗の里に行くことを提案する 彼を育てた天狗は優れた武器を待っていた

天狗は人と違う容姿の為に人里離れた暮らしを選んだ

天狗のいる場所へカイが連れていくのは大石だけ

他の者は外で待つことになる

カイは大石に刀を何があっても抜いてはいけないーと言って 一人天狗と向かう

大石には天狗からの試練が与えられていた

天狗に殺されていく仲間たち

息子の主悦も殺された時ー大石は刀を抜きそうになる

間一髪 天狗に勝つカイ

試練を乗り越えた大石は刀を抜かなかった

天狗はカイが自分が教えたことを覚えていたことを嬉しくも思ったようだ

多くの剣が与えられる

吉良の動きを探っていた磯貝はミヅキの術に操られ 大石らを誘い出す

ミヅキによる待ち伏せだった

磯貝はミヅキに殺される

逃げる大石らだが安野が負傷し 助けようとする芭蕉は幾本もの矢に射られた

カイも助けに走る

待機していた主悦と堀部のもとへ大石らは逃げ帰る

浅野の剣を拾ったミヅキは大石が死んだと思い込み吉良にもそう告げた

またミカ姫の心もいたぶりにいく 性悪女なのだ

安野は死のうとしていた

カイに子供の頃のことを謝る 石を投げては隠れていたこと

「知っていた」とカイ いつも木からお腹が突き出ていたから

芭蕉はカイと友達になりたかったのかもしれない

カイの言葉に芭蕉は笑ってせき込み「お前はいい奴だ」と その言葉を最後に息絶えた

大石は悔やむ「殿を介錯した時に吉良を殺すべきだった」

カイは言う 励ますように「あなたは今も武士だ 刀も覚悟もある 今なら敵の油断をつける」

吉良は大石らが死んだと思っているから

安野はかつてのカイへの無礼と侮辱を謝罪する

「武士は二振りの刀をさすものだ」と芭蕉の形見の刀をカイに渡した

決戦を前に大石は話す「罪を見逃す世が 人の棲む世か

不正がただされぬ世を 天も下を見て恥じる

我々は死を以って 世の悪業をたつ

この血判状は決意の証 我々の名を悲願の成就を後世に遺す

今宵奪われた名誉を取り戻し 殿の無念を晴らす

人々は己の天命を知らず 死の時を知らぬ

束の間の生を終えてのち のこすべきは

我らの名を誇りを持って口にするー」

カイも血判状に加わり 四十七士になったのだった

吉良の祝言の催しに呼ばれた芸人の一行に協力を頼む大石「赤穂の地で観たことがある」

浅野の仇を討つのに芸人らも協力し 大石らは城へと潜入する

大石らが攻めいったと最初気付かず 「姫を守れ」と逃げ出す吉良

その吉良に隠し持った短刀で斬りかかるミカ姫

部隊を眺めるミカ姫はカイの視線に気づいていた

白い婚礼衣装のミカ姫 

追いかけるカイや大石

城の庭でミカ姫とカイは再会する

「来て下さったのね」

「心はいつもおそばにー」とカイ

抱き合う二人だが お邪魔虫のミヅキが現れる「心はいつもおそばにー死んでも?」と嘲笑うのだった

そして龍に姿を変えて襲いかかる

その頃 大石は吉良と戦っていた

大魔神のような巨漢の吉良の部下は爆死する

弓で剣で戦う主悦

大石は吉良を抱えて投げて 蹴り二発 既に剣道ではない

大石は吉良を殺し首をはねる

カイもミヅキを斃した

大石は吉良の首をかざし 「殿の御霊に!」と叫ぶ

闘いの終わりであった

四十七名とミカ姫は歩いている そして浅野内匠頭の墓に報告

仇討は許さぬと言ったはずーと将軍は言う

本来ならば斬首だが そなたらはまれにみる武士

忠心から主君の仇を討ったまことの武士だ

武士としての死を許す

主人と同じ墓所で眠れ」

死するための白装束 切腹の場で将軍は待てという

大石主悦 彼の死は免ぜられた

大石の血が絶えるのを惜しんだのだ

「赤穂に尽くさせよ」

大石 カイら46名は一斉に切腹する 

ミカ姫の頬に涙が流れる

ー毎年 12月14日 四十七士の墓は参詣者で賑わうーこの言葉で映画は終わる

史実とは異なり映画では一人生き延びることとなる主悦だが それで幸せな人生は過ごせただろうかと私は疑問に思う

むざむざ生き残ったことはその後の人生 彼の魂を蝕みはしなかったか

将軍の慈悲深さを示す話として入れたかったのかもしれないが

赤西仁さんは着物姿がすっきりと似合います

なかなか凛々しい若者ぶりで 現在 役者としての仕事が無いことが惜しまれます

ジャニーズを辞めた今となっては無理な願いですが 必殺の殺し屋などはさぞや似合うと思うのです

注目されるのも才能です

実にもったいない

人生は長いから できれば俳優としても頑張ってほしいと思います

「忠臣蔵」と思って観なければ フアンタジーとして見るなら

そのほうが逆に楽しめるのではないでしょうか

ちょっとどっちつかずに終わってしまったかなー

そこが惜しまれる 

少し切り口を変えられたらーもっといい映画にできた そんな可能性もあった映画のような気がします

それなりに楽しめるところもあるのですが

芭蕉のキャラなどは良かったと思いますし

安野や磯貝も悪くはありませんでした

堀部は娘のお気に入りのキャラです

47人 切腹せずに 殿の仇を討ってほめられて めでたしめでたしーでも良かったのにね

これだけ史実から離れているのだから

こういう設定の映画なのだから カイとミカ姫がハッピーエンドでもよかったのに

なんて思うのでした

「47RONIN」についてのサイトさん↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/47RONIN

http://ameblo.jp/jolju/entry-11731661413.html

http://cinemaisland.blog77.fc2.com/blog-entry-731.html

http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-452.html

http://blog.goo.ne.jp/yodobaku1967/e/c1941f0248b0e210efef3d9475984b35