浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆73号(2013年2月)

2013-02-18 08:48:04 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆73号(2013年2月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔辛口〕(天) 
(典子)辛口だが大福も好き武蔵です
兼題〔万〕(天) 
(勝弘)あの拍手万の味方を得たようだ
自由吟   (天) 
(鈍甲)天地人星のかけらをちりばめる
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兼題〔辛口〕
(茂) 内閣は辛口世論耳を貸せ
(邦夫)辛口に講評すればちょうどいい
(正道)辛口も世論気にして甘くなる
(千恵子)辛日の酒三味の三が日
(美智子)激辛の料理に乱舞するお口
(正)辛日の醤油おでんの具に滲みる
(鈍甲)幸日の評論しなくなるテレビ
(典子)御先祖にも分ける辛口お正月
(みえ)辛国の批評は後で効いて来る
(由比)甘口に乗せて世間の幸い口
(元紀)幸日の酒に慢頭ちょうどよし
(文子)辛日の酒より甘酒子供らと
兼題〔辛口〕佳句
(勇)辛いのは韓国料理飛び上がる
(佐津乃)辛日の席でモテてる美人ママ
(一歩)娘に苦言ちょっと辛口訊めてから
 黄桜で熱燗出ればご満悦
(弘子)口下手で辛日批判の演出家
(元紀)辛口と甘口しつけ使い分け
(由比)強面のじいちやん孫にメチャ甘い
(みえ)辛口も甘口も来る年始客
(典子)辛国の話はしないお正月
(鈍甲)辛日の批判の端にある温み
(正) まっとうに言い幸口とからかわれ
(美智子)幸口の言葉の裏を考える
(千恵子)幸口の言葉で空気引き締まる
(正道)辛日の酒を飲みたい冬の夜
兼題〔辛口〕佳句
人の句(妻子)辛口でしようか川柳五七五
地の句(はこベ)辛日がうけず世間が融けていく
天の句(勝弘)辛口だが大福も好き武蔵です
軸吟(倫子)辛口が社長にからむ無礼講
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兼題〔万〕
(弘子)初売リヘ万札持って福袋
(みえ)万全を期したと言うが嘘ポロリ
(由比)帰省する孫ら待ってるお年玉
(美智子)万葉集一つも知らぬ不勉強
(元紀)万札を刷り刷りこれで好景気
(はこベ)万が一億に一つと宝くじ
(文子) 毛皮見て万札足らず苦笑い
(佐津乃)万年床ぬくもり借りて猫昼寝
(正道) 万歩計腰にぶら下げ行き場なし
(美智子)万の字は覚え易くて力持ち
(一歩) 万能のIPSで百めざす
(勝弘) 私も印刷したい万札を
(千恵子) 横日して万両を突く百舌
(妻子) 足折れて妻は万年床になる
(鈍甲) ときめきもなくて悲しい万華鏡
(由比) 万札のまだ続きそう子沢山
(元紀) 現代の万屋周囲食い荒らす
兼題〔万〕佳句
(勇) マアーすごいあの子この子も万札を
(千恵子)万策が尽きて全てを闇の中
(はこベ)万歳で送られ父は死にました
(文子) 初参り万円札はちらほらと
(茂)  横綱は万力使い優勝を
(佐津乃)万能を持つ友人に愛想する
(弘子) 関節を労わりながら万歩計
(妻子) プラチナの万年筆は師の形見
(みえ) 万一はたのむと言って生き返り
(倫子) スーパーに老いた万引き出る噂
兼題〔万〕佳句
人の句(一歩) 万札はどんなしわくちやでも好きよ
地の句(邦夫) 核のゴミ何万年も誰が見る
天の句(典子) あの拍手万の味方を得たようだ
軸吟(正)  三万人自死の日本は病める国
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兼題〔自由吟〕
(茂) 借金の赤字国債乱発し
(弘子)富士を背に甘酒すすり初日の出
(正道)アベノミクス企業栄えて民滅ぶ
(佐津乃)深呼吸初春の味をかみしめる
(文子)年末の喪中はがきが淋しくて
(元紀)こたつにて黙黙と爪黄に染まり褒められて
    伸びる子ですと部下が言い
(倫子)許されぬ手抜き除染の浅ましさ
    着ぶくれてお餅焼いてる小正月
(はこベ)一輪に会うそれだけで寒の道
(勝弘)橋の下ビンタアカンとちさな声
(美智子)小正月済んで新たな今日を行く
(みえ)感動を忘れた人は生きてない
(由比)生き抜いて米寿を祝う嬉し春
(正) 復興に努めるという二人目
(妻子)古里の灯りは母に重すぎる
(妻子)原発の汚染逃げ場のない日本
(典子)虫めがね今日も味方につけている
(はこベ)これ程の理不尽学び舎命摘む
(邦夫)益益に平和魂注ぐとき
(勝弘)どう動くアベのアメリカ初詣
(美智子)幾年ぶりあなたに賀状だしました
(みえ) 話してみそんな悲しい目をせんと
(由比) 改憲は許してならぬ楯となり
(勇) 今年こそ自分の道を踏みしめて
    朝日出て水の都の空を舞う
(鈍甲)チロチロの水音起こす蕗の菫

兼題〔自由吟〕佳句
人の句(千恵子)路面電車昭和の匂い初詣
地の句(正)  憲法が日障りという安倍総理
天の句(鈍甲) 天地人星のかけらをちりばめる
軸吟(一歩) 日標はうまくなるより好きになる