浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆40号

2012-09-30 19:18:37 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ40号 (2010年5月)
兼題【いつも】・【かばん】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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兼題【いつも】(天)(茂)常連はいつもの席で飲んでいる
兼題【かばん】(天)(正道)新党はみな財界のカバン持ち
兼題【自由吟】(天)(正)巣立ちする子どもの夢が奪われる
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兼題【いつも】1
(一歩)太陽はいつもニコニコした顔で
   しまい風呂母とは決めてないけれど
(邦夫)手袋やいつも片手が落ちている
    指さしてガスに戸締まりいつもやり
(勝弘)始発バスあの人欠けたまま発車
(一幸)この道はいつも歩いたラブロード
(文子)あの娘いつも化粧でしとやかに
    国会もいつも同じで進歩なく
兼題【いつも】2
(美智子)あの人はいつも笑いをたずさえて
(一歩)太陽はいつもニコニコした顔で
    しまい風呂母とは決めてないけれど
(由比)いつも行くシャッター通り又閉じて
(典子)あの人のひと声いつも参加する
(和恵)長生きもよいもの人の裏表
(トヨ子)あの人はいつも良い服世間の日
兼題【いつも】3佳句
(典子)ばあちゃんが来たら小遣いいつもくれ
(トヨ子)お人好しいつも損して泣き笑い
(正)ご飯ですよいつもの声に起こされる
兼題【いつも】3佳句
人の句(正)いつもの事がいつものように物忘れ
地の句(正道)年寄りはいつもの席で長話し
天の句(茂)常連はいつもの席で飲んでいる
軸吟(勇)お題読むいつも困るの選者番
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兼題【かばん】1
(由比)ランドセルゆすり未来児ピカピカと
    大屋さんかばん小脇に下駄鳴らし
(文子)手作りの布のかばんはひと昔
    一年生背中のかばんかたことと
(邦夫)押し入れの奥にぽつんと革かばん
    手を引かれかばんが歩く春日和
(和恵)夏場にはミニボトルだけ忘れずに
    議員さんのカバンに何が入ってる
(勇)嬉しいなカバンが光る一年生
   カバン提げ行くのスーパー売り出し日
兼題【かばん】2
(茂)バレたのね賄賂カバンの渡し先
   新入生学生カバン背で踊る
(トヨ子)ランドセル夢と希望を乗せ発車
     このカバン新婚旅行絆詰め
(正道)腹案はカバンの中で出て来れず
    かばんから取り出して見る若い日日
(一幸)先生のかばんを持って地獄みる
    鞄下げ出勤しても会社なし
(美智子)フロシキがかばん代わりの戦時中
     喜寿迎えリュツクサツクがお供する
兼題【かばん】3
(一歩)定年になって鞄がふくらんだ
    一年生いっぱい夢のランドセル
(典子)兄ちゃんのお古は持たぬランドセル
    海外のみやげ何だろ大かばん
(勝弘)男でもビトンのカバンもちたがり
    ランドセル夢がいっぱい重たそう
兼題【かばん】4佳句
(文子)花の下かばん枕にひと眠り
(由比)初出社かばん一杯夢を請め
(邦夫)お宿入りかばん持たせるいい気分
(美智子)夜なべして母が手製の布かばん
(勝弘)かばんには貰ったテイッシュ詰めてある
(勇)カバン持ち立って居眠リバスの中
(茂)成功者カバン持ちから始まった
(一幸)鞄さげ行くあてもなく青になる
(トヨ子)古カバン父が子孫へ道しるベ
(和恵)ふくらんだカバンに入れた飴の数
兼題【かばん】5佳句
人の句(典子)かばんにはぎっしリノルマ詰まってる
地の句(一歩)居酒屋で早く帰ろう言うかばん
天の句(正道)新党はみな財界のカバン持ち
軸吟 (正) 鳩山さんカバンと財布人まかせ
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自由吟1
(邦夫)瑠璃の宇宙汚さないでとエール出す
(和恵)鳩山さん当たって砕けろ基地問題
(一幸)春の風ぽっぽ時計も狂いがち
(典子)凡人の強さは怖いものがない
(文子)梅は実を桜はみどり人重が咲く
(正道)火山灰近代叡智打つ手なし
自由吟2
(由比)基地移転ノーとはっきり言えば済む
(勝弘)アトム君一年生になったんだ
自由吟3佳句
(由比)竹の子に似た新党が味比べ
(茂)世界一驕れるトヨタ墓穴掘る
(勇)満開の桜並木をくぐり抜け
(トヨ子)リハビリに雨もいとわず母出かけ
(正)核なくせの声こだまするニューヨーク
自由吟4佳句
人の句(美智子)天が地が人間のエゴいましめる
地の句(勝弘)久しぶりかの子の桜読み返す
天の句(正)巣立ちする子どもの夢が奪われる
軸吟(一歩)核のない世界つくろうマイク持つ
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆39号

2012-09-30 18:58:53 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ39号 (2010年4月)
兼題【唇】・【休み】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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賛彩天
兼題【唇】(天)(勇)冬の朝くちびる青く鼻赤く
兼題【休み】(天)(一歩)体耕田納屋の案山子が泣いている
兼題【自由吟】(天)(美智子)春最中天の恵みを頂いて
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兼題【唇】1
(文子)食べ残し口を尖らし笑み浮かベ
    唇も紅で繕い若返り
(勝弘)前与党唇歯の伸がバラバラに
    悔しくて何度も噛んだ唇を
(邦夫)体肝日唇さみし妻にらむ
    初恋の唇知らず老いにけり
(一幸)唇は忘れもしない一文字
    口笛を吹けば心も軽くなる
兼題【唇】2
(トヨ子)初キスも唇ふるえままならぬ
     期待の句没くちびるも笑い出す
(正道)銀メダル唇かんでくやしがる
    老妻も唇染めて若返り
(美智子)濃い日の紅さしてあなたの住む町ヘ
     唇にチヤツク悪口言わぬよに
(茂)乳を吸う赤子唇遅しい
   もの言える唇様に感謝する
(一歩)ホロ酔いになると唇唄が出る
    降格と言えぬ唇今日のウソ
兼題【唇】3佳句
(文子)唇は色で健康告げている
(勝弘)唇をへの字に曲げる小沢さん
(邦夫)好き嫌い唇尖る孫の顔
(一幸)春の風唇そつと撫でて行く
(正道)孫二人唇結びにらめっこ
(美智子)お喋りさん唇酷使していはる
(一歩)モンローのあの唇に憧れた
兼題【唇】4佳句
人の句(トヨ子)今日のママ唇映える紅の色
地の句(茂)唇が気候変化を感知する
天の句(勇)冬の朝くちびる青く鼻赤く
軸吟(正)出目金のキッス目玉が邪魔をする
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兼題【休み】1
(正)思いつき区分け連体足もつれ
(邦夫)休みない孫の英知に追いつけず
(トヨ子)一体み畑の汗にそよ風も
     休みには母の背をもむ愛しい娘
(勇)仕事納め閉館までは休み無し
(一幸)昼休みして古稀の身体に鞭を打つ
(美智子)一年中連体します定年後
兼題【休み】2佳句
(邦夫)祝日の意味を投げ捨て分散し
(正道)休肝日創設祝い乾杯だ
(文子)連体が待ち遠しいが雨らしい
(茂)有給も取れぬ職場の奴隷たち
(一歩)上司から産体取ったその勇気
兼題【休み】3佳句
人の句(正)就活で休み取れない新卒者
地の句(茂)時間給休みを取れば糧がない
天の句(一歩)体耕田納屋の案山子が泣いている
軸吟(勝弘)定年になっても休みあまりない
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自由吟1
(美智子)国民を見てない政府支持を下げ
(正)選挙制中選挙区にすればいい
(正道)核の傘平和守れぬ破れ傘
(一幸)アメリカの基地はいらない全てノー
(邦夫)沖縄の叫び聞かねばあかんぜよ
    何もかも年齢のせいだと診断される
自由吟2
(文子)桜まで気候不順に咲き惑う
(勇)閉店よ消えゆく街の百貨店
自由吟3佳句
(勝弘)すごい力竹の子墓を倒してる
(正道)花便り聞くより先に花粉症
(一幸)写される梅も得意のポーズとる
(トヨ子)桃色の花恋せよと囁いて
(茂)迫り来る桜前線恋こがれ
自由吟4佳句
人の句(勝弘)あいまいにさせてはならぬ密約を
地の句(正)行き詰まり本音がポロリ消費税
天の句(美智子)春最中天の恵みを頂いて
軸吟(一歩)坂の上転げ落ちるか民主党
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆38号

2012-09-30 18:32:17 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ38号 (2010年3月)
兼題【背後】・【おまけ】、自由
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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賛彩天
兼題【おまけ】(天)(邦夫)四位にもあげたいメダルできないか
兼題【背後】 (天)(茂)儲かると誘う背後に落とし穴
兼題【自由吟】(天)(一幸)泡銭頂くために秘書を置く
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兼題【背後】1
(トヨ子)天満宮心ひらいた梅咲いた
     私利私欲金目がくらみ背後罪
(茂)子供らは親の背後を見て育つ
   背後から不況嵐が押し寄せる
(正道)背後にも日配りしたが面つかれ
    勝つために背後をつくも策の内
(文子)裏金もだまし切れない背後あり
    政党も背後に強い味方あり
兼題【背後】2
(邦夫)知らぬ顔うしろの母が苦り顔
(正)死の影はふいと背後に迫りくる
   背水の陣で相手をびびらせる
(勝弘)秘書だけで勝手にやれるハズがない
    背後から押されて生きる道をとる
(一歩)背も前も超氷河期の卒業生
    子の背には父と母との愛がある
(一幸)小沢氏の背中に秘書の背後霊
    可愛い子背後に回り目隠しし
(美智子)背後霊守ってくれている感じ
     作らねば背後に迫る川柳会
兼題【背後】3佳句
(文子)背後より飛び出す友のかくれんぼ
(美智子)強気だな背後にきっと実力者
(一幸)背後から女性の誘い一歩引く
(正道)鳩山の背後に小沢黒い水
(邦夫)山宣忌背には大衆今もなお
(正)しんがりをつとめて味方救い出す
(一歩)転けて立ち走る背中にある拍手
兼題【背後】4佳句
人の句(トヨ子)鉢花も背後支えてピンと咲く
地の句(勝弘)背後には僕をあやつる妻がいる
天の句(茂)儲かると誘う背後に落とし穴
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兼題【おまけ】1
(邦夫)グリコ飴おまけ欲しさに買い置きし
(文子)子供らもおまけにつられくじを引く
    ほら吹きもおまけが付くが皮はがれ
 (茂)よたよたとおまけ人生還暦後
   キャラメルのおまけ欲しさに駄菓子屋ヘ
(一歩)定年を過ぎたいのちはみなおまけ
    政権党の背に言ってやるもうごめん
兼題【おまけ】2
(トヨ子)宝くじおまけつければ飛んで売れ
     政治家も甘いおまけで闇住まい
(正)キャラメルをグリコのおまけ欲しさ買う
   古稀からはおまけ人生楽しもう
(美智子)懸命に生きる人生おまけノー
     欲ごころこまいおまけに惑わされ
(勝弘)マニアにはグリコのおまけたまらない
    人百屋さんおまけをつける人情味
兼題【おまけ】3
(正道)人の知恵おまけ人生築き上げ
    大おまけ本体よりも喜ばれ
(一幸)小沢氏はおまけをつけて起訴をせな
    古稀過ぎておまけ人生いきてます
兼題【おまけ】4佳句
(一幸)駄菓子屋のおまけくじ引き懐かしい
(文子)広告のおまけにつられ不用買い
(茂)軽いわねおまけ感覚マニフェスト
(正)グアム基地移転費用はおまけつき
(正道)マニフェスト税引き上げのおまけつき
(美智子)おまけだと思いこませる売り上手
(トョ子)駄菓子屋でおまけのくじに泣き笑い人の句
(勝弘)アメリカにおまけはいらぬ予算案
兼題【おまけ】5佳句
地の句
(一歩)喜寿傘寿恋ができたら大もうけ
天の句
(邦夫)四位にもあげたいメダルできないか
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自由吟1
(一幸)絡み付くシーシエパードは何狙う
    生き物は鯨だけじゃ―ないんだよ
(正道)義理チョコは甘さそこそこほろ苦い
    氷上で熱いたたかいオリンピア
(正)梅桜彬の碑には百日紅
   名護勝利政府揺るがす先制打
(邦夫)党友を離してこれでああ楽や
(トヨ子)春風に心うきうきハイキング
     介護師もわが身もみもみお開きに
自由吟2
(勝弘)突然に子供店長姿消す
    ややこしいお方はみんな引退を
(茂)雪嵐温暖化償れ戸惑いね
   一人っ子成人式も小規模に
(一歩)どんな花よりも綺麗な子の瞳
自由吟3佳句
(トヨ子)リハビリの順番競う荒い声
(一歩)合格の横で泣いてる不合格
(勝弘)あの人の逮捕を期待してたのに
(邦夫)政治家は預貯金なしで暮らせます
(正)川柳で怒りぶちまく年金者     
(茂)迷走は権力争い新与党
(正道)年金はスリムになるが俺メタボ
自由吟4佳句
人の句(美智子)移設先ないアメリカヘ返せ基地
地の句(文子)色あせた写真の友も数が減り
天の句(一幸)泡銭頂くために秘書を置く
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆37号

2012-09-30 18:05:25 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ37号 (2010年2月)
兼題【揺れる】・【熱】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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賛彩天
兼題【熱】(天)(文子)甘酒の湯気の熱さに腰おろす
兼題【揺れる】(天)(由比)頑固さや古い男のやせ我慢
兼題【自由吟】(天)(正)核の冬油断めさるな節目年
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兼題【揺れる】1
(由比)九条が平和の願いゆれさせぬ
(正道)年玉をいくらにするか財布ゆれ
(一幸)若い女の揺れる胸見て若返る
(勝弘)あっちに揺れこっちに揺れて生きている
(一歩)昇進の噂に揺れる春人事
(正)友愛がゆれるぶれると知らなんだ
(邦夫)ゆれる人ゆさぶる人の格かな
(勇)国会も子供手当が揺れ動く
兼題【揺れる】2
(文子)民主党揺れにゆれては落ち着けず
    八十路越え揺れる世間に果然と
(トヨ子)人事でも心ゆれます噂きく
     母米寿手術かんこく呆然と
(茂)政策で揺れる政権支持低下
   揺れ揺れの我が人生はまだ続く
兼題【揺れる】3佳句
(一歩)普天間に揺れる総理に怒る民
(正)死者十万貧しいハイチ大地震
(邦夫)破産してなお飛ぶ日航客は揺れ
(勇)悪友と揺れるのれんに誘われて
(勝弘)揺れゆれの新政権はどこへゆく
兼題【揺れる】4佳句
人の句(一幸)万華鏡揺れ動く恋また覗く
地の句(正道)揺りかごでほほえむ孫に仏見る
天の句(由比)頑固さや古い見のやせ我慢
軸吟(美智子)寒風に小枝揺らせて耐える木木
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兼題【熱】1
(茂)伝わらぬ熱い想いの恋心
   原爆で熱かったろう被爆者は
(由比)熱爛のこたえ切れない冬矩撻
    火花散る土俵を湧かす国際化
(美智子)寒い日の両手に受ける熱いお茶
     鶴の碑にたたずみ熱い思い抱く
(一歩)熱爛が欲しいと思う寒い夜
    人を恋う情熱ならばたんとある
(勝弘)この寒さ毎日ナベでしのいでる
    ノーサイド負けたチーム熱くなる
【熱】2
(トヨ子)脱げぬ毛皮大も喘ぐよ熱帯夜
     熱爛を酌する妻に夫婦愛
(勇)仕事終え夕飯囲み熱い鍋
   熱弁を振るつたわりに聞き手なし
(正道)熱さめて新政権も色あせる
    熱ひかず咳を三回玉子酒
(一幸)煮え流る鍋焼うどんふうふうと
    うどん鉢両手で持ってじんじんと
(文子)成人式熱熱すぎる二人仲
    相撲見て熱中しすぎ魚こげ
兼題【熱】2佳句
(茂)不満熱発散せねば燃え尽きぬ
(美智子)鍋料理冷えた絆を温める
(勇)熱球を投げて観衆沸かす人
(正道)熱っぱく平和を語る帰還兵
(由比)荒海のマグロに熱い血が躍る
(一幸)沖縄は熱く戦い基地はノー
(勝弘)雪見酒呑みたい誰かつれてって
兼題【熱】3佳句
人の句(トヨ子)扁桃腺熱におかされ呂律ぎみ
地の句(一歩)熱入れて語ると固い扉開く
天の句(文子)甘酒の湯気の熱さに腰おろす
軸吟(正)熱はないマスクだけでもして出るか
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自由吟1
(正)民主党得体の知れぬ幹事長
(一幸)億だっせ賞っていても知らなんだ
(勝弘)清史郎にねたみを持った老いの僕
(トヨ子)初リハビツ挨拶せかすベット入り
(美智子)書きたい日書いたらよいと日記買う
(文子)しみじみと浴槽の中で除夜の鐘
    年玉も今年は孫にアツプなし
自由吟2
(勇)新玉の笑顔うれしや祝い酒
   「もうい―ワン」大も吹き出す下手な歌
(正道)自民党と変わらぬ民主金まみれ
    大相撲いずこの国の国技かな
(邦夫)国民を愚弄するのか政治カネ
(茂)生きていて良いのか悩む高齢者
(正)日航機赤字を乗せて飛んでます
(トヨ子)五七五になやむ頭とはげむ指
(美智子)乱舞した日航ついに翼折れ
自由吟3佳句
人の句(勝弘)検察がどこまでやるか一郎に
地の句(一幸)水仙の香りが寒さ和らげる
天の句(正)核の冬油断めさるな節目年
軸吟(一歩)竹筒の炎に祈る震災忌
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆36号

2012-09-30 17:38:26 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ36号 (2010年1月)
兼題【痛み】・【金】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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兼題【痛み】1
(美智子)医者通い治らず五年痛む膝
(一幸)痛み分け何時まで痛み続けるの
(一歩)問診で半分痛み取れました
兼題【痛み】2佳句
(茂)沖縄の痛み感ぜぬ新与党
(一歩)古傷の痛みは知らぬふりをする
(勝弘)普天間の痛みは撤去以外なし
兼題【痛み】3佳句
(正)貧乏のつらい痛みが身に染みる
(小ヨ子)初出産痛み忘れて新生児
兼題【痛み】3佳句
人の句(正道)年の瀬に心痛める不況風
地の句(由比)八十路坂せかず遅れず無事に越し
天の句(文子)終戦の痛み思えば今は幸
軸吟 (勇)高齢者足は痛いが口達者
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兼題【金】1
(正道)国会で建設野党金メダル
    見せ金で悪だくみする消費税
(一歩)欲言えばキンさんギンさん目指したい
(トヨ子)金閣寺ひかり輝く雪景色
     奈落落ち罪作り金目がくらむ
(茂)中卒を金のタマゴと言った頃
   金メダルロ指す選手の心意気
(勇)ゴルフ玉打って大金稼ぐ人
(一幸)お金って我我なんで縁がない
兼題【金】2
(文子)いい口調並べ大臣金に負け
    金石も手入れもせずに置物に
(美智子)電話回金に投資をささやかれ
(勝弘)母鳩は分け隔てなく億をやり
    金閣寺初雪つもる冬景色
(由比)ツロバンを頭に握る怖いメス
兼題【金】3佳句
(正道)さい銭を入れるふりして官詣り
(一幸)川柳は金のかからぬ医者いらず
(一歩)酒が好きお金はもっと好きである
(トヨ子)師走呼ぶ諭吉さん友連れて来い
(勇)お年玉可愛い孫に弾んだろ
   しみつたれどっさり残し金勘定
(文子)金銀のイミテーションでパーテイーヘ
(美智子)金のわらじ履いて見つけた人がこれ
     十円の差にスーパーを駆け回り
(由比)金持ちも無いも死んだら皆裸
    遺産分け口出しをする知らぬ人
兼題【金】4佳句
人の句(一幸)金怖い逝った人から献金が
地の句(一歩)借金の国とも知らず新生児
天の句(茂) 金だけを頼りにすれば心枯れ
軸吟(正)九億円あれば総理になれたかも
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自由吟1
(由比)思いつき先走り好き府知事さん
    九条が核の居心地天と地に
(茂)マニフェスト公約じゃない不信増す
   ジングルベルクルシミマスの師走来る
(トヨ子)レントゲン撮って納得病の巣
     婆―婆好き孫の片言パワー貰う
(文子)テレビ見て新聞読まぬ日々となり
    歳重ね喪中のはがき多くなり
自由吟2
(正道)この次に仕分けるべきはマニフェスト
    鳩山家兄弟そろい同じ罪
(美智子)人方美人では治まらぬ鳩山さん
(勇)意気が合い男同士の縄のれん
(正)最高裁ビラ配布にも罪着せる
   関空に米軍基地を招く知事
(勝弘)お年玉そろそろ貰う側になる
    何一つ決まっていないマニフェスト
(美智子)不景気に足かせされたまま晦日
(勇)活気ある神戸の町にルミナリエ
(一幸)インフレとデフレ風吹く一二月
自由吟3佳句
人の句(正)世界見る眼を曇らせる核の傘
地の句(勝弘)デフレだと言われているが感じない
天の句(一幸)清水で墨鮮やかな新を書く
軸吟(一歩)ジングルベル通り過ぎたら派遣村
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆35号

2012-09-30 17:19:56 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ35号 (2009年12月)
兼題【さらり】・【基本】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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兼題【さらり】1
(勝弘)我ながら執念深き嫌になる
(美智子)小さな嘘さらりとついて気が騒ぐ
(正)逆境をさらりさらりとすり抜ける
(一歩)負け将棋さらり忘れて湯につかる
(典子)親友の忠告だからさらり聞く
兼題【さらり】2
(トヨ子)イエス、ノーゆれてさらりと原点に
(由比)人声をさらりと残し急ぐ足
(茂)働けどさらりと軽い給金よ
   好きなのよさらり気取らぬあなた様
(文子)かくれんぼさらりと木陰に服が見え
リス追ってサラリと逃げて穴の中
兼題【さらり】3
(正道)我が妻がさらりとくれたお小遣い
    軍事費をさらりとさける仕分け人
兼題【さらり】3佳句
(勝弘)さらりとした人になろうと思うたが
(一歩)原因は加齢ですねとさらり医者
(典子)残り火をさらりと消したうまい酒
(由比)病む友にさらりと一句残し置き
(トヨ子)初恋をさらり流して幸せに
兼題【さらり】4佳句
人の句(正)しぶい芸見せてさらりと巨星逝く
地の句(美智子)全没もさらりと忘れ又いどむ
天の句(勝弘)さっらりと基地の撤去がなぜできぬ
軸吟(一幸)時惜しみ励んでみたが逝きそうだ
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兼題【基本】1
(勝弘)十年間給料下がりもがいてる
    平和への基本はやはり九条だ
(由比)一から十修業を積んでのれん分け
    可愛い指大人顔負け演奏会
(茂)採用は社員が基本法制化
   保険等歳差別無し基本だよ
(トヨ子)料理の基本テレビでおいしそう
     基本出来晴れの門出に鶴の声
(正道)迷ったら基本に戻れ何事も
    基本技学んで咲いた私流
兼題【基本】2
(勇)音楽は楽器が基本それで歌
   基本です今日の文化歴史から
(文子)高速の基本料金落ち着かず
    川柳の基本は何かと考える
(一幸)なにごとも基本通りに行かぬもの
    建築の基礎うち見てて納得し
(典子)基本から叩き込まれた歩き方
    子育ての基本となった子守唄
(一歩)読み書きとソロバン出来て一人前
    何よりも雇用いちばん先だろう
兼題【基本】3佳句
(勝弘)国民のくらし守るが国家だろ
(茂)国家予算個々の生活基本にね
(トヨ子)何事も基本大切日も昇る
(美智子)今日のこと今日にすませるのが基本
(文子)洋裁も基本大事と教えられ
(一幸)突きと蹴り受けを加えて基本型
(典子)父さんが長わが家の基本法
(一歩)民主主義基本は民が主人公
兼題【基本】4佳句
人の句(正道)新政府基本政策どこにある
地の句(勇)外出はマスク持参が身噛み
天の句(由比)偽装ビル外観ばかり派手に見せ
軸吟(正)あせらずに基本しっかり五七五
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自由吟1
(一幸)冬ぬくきことも不況と喜べぬ
(正)核廃絶言っても所詮核の傘
   先延ばし歯ぎしりを噛む高齢者
(正道)お小遣い妻の仕分けで削減か
(典子)正確に覚えてぎこちない英語
    仏さん又頼み事出来ました
(勝弘)オバマさんきずな強調して帰り
自由吟2
(由比)財源がマニフェストやらいじめてる
    基地移転ブレるずれてる勝手節
(美智子)七品でうちの味噌汁具沢山
(トヨ子)亡母の顔うきしずみする極楽寺
(勇)ぼちぼちと忘年会の日取り決め
(文子)亡き母の思い出残る菊が咲き
(茂)予算案中味次第で与党替え
(典子)だんご汁戦の話出さずおく
(勝弘)ブルネイに興味津津無税国
    捨てがたい大阪城の秋模様
自由吟3佳句
人の句(正道)子に孫に残してやるゾ平和の世
地の句(正)白熊が明日の地球を訴える
天の句(一幸)オバマ氏を手まねきしてる平和像
軸吟(一歩)新政権まるでパズルの予算案
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆34号

2012-09-30 17:02:11 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ34号 (2009年11月)
兼題【手紙】・【軽率】、自由吟
会員作品は高齢者主に60歳代~90歳代)です
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兼題【手紙】1
(勇)お手紙で里の光景思い出し
(トヨ子)漢字ゼロ母の手紙に涙する
(正)追伸で本音伝えている手紙
(正道)毛筆のもらった手紙は請求書
    母からのさとしの手紙酔いが醒め
(博)手紙より携帯流行の今頃か
(一幸)九条を手紙に託しオバマ氏ヘ
兼題【手紙】2
(勝弘)差出人見れば中身がわかります
(文子)お見舞いに一筆手紙入れておく
兼題【手紙】3佳句
(正)古文書で歴史の謎を垣問見る
(勝弘)お手紙はときめきがあるハガキより
(文子)手紙来る孫のローマ字字引見る
(茂)自筆での手紙で見える健康度
兼題【手紙】4佳句
人の句(のぶこ)旅途中色鮮やかな絵手紙を
地の句(一歩)パソコンの手紙はポイと捨てられる
天の句(由比)ケイタイが大手を振って筆遊び
軸吟(美智子)達筆な手紙にみみず這う返事
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兼題【軽率】1
(美智子)おっちよこちよい失笑買っている私
(一歩)浮気などしていませんは喋り過ぎ
(茂)軽率な国民無視で政変劇
   大企業軽率私欲未来なし
(勝弘)あの知事は軽率だなと思ってる
    軽率があれば安全守れない
(一幸)軽はずみアニメ殿堂すぐに消え
兼題【軽率】2
(正道)軽率に投げたカープがストライク
    軽率に高く蹴り上げスツテンコ
(トヨ子)軽率に印を押しての丸裸
     初恋の頃の手紙がほのぼのと
(由比)軽率にオレオレに乗る親ばかき
    バーゲンに予算忘れて大赤字
(のぶこ)寂しいか軽率麻生過去の人
(文子)軽率に返事はしたが名を忘れ
    軽率に試食をしたが売り切れた
(博)軽率や信念持たねば何事も
   軽率さがんと認めぬ小沢さん
兼題【軽率】3佳句
(美智子)軽率に扱わないで九条を
(一歩)高速より後期医療が先だろう
(茂)軽率に麻薬常用芸能界
(勝弘)軽率にもあなたが好きと言ってもた
兼題【軽率】4佳句
(一幸)野党にはなりきってない自民党
(正道)軽率にパトカー呼んで逮捕され
(由比)軽率に受けた保障で泣きっ面
(のぶこ)軽率ないまだに消えぬ天下り
(文子)色に惚れ軽率すぎた高い靴
(博)軽率に言った言葉で恥をかき
(勇)軽率なメタボポリスに道を聞き
兼題【軽率】5佳句
人の句(トヨ子)軽率な言葉ドキツと返し待つ
地の句(美智子)軽率さ直さぬままに古希も過ぎ
天の句(一歩)あの時にイエスと言ったのは不覚
軸吟(正)おもいっきり一月を叩いて人違い
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自由吟1
(勇)メガネ無い頭に掛けて探してる
    秋の夜虫の鳴き声無視しよう
(博)川柳が分からなくなり又かいな
   昔から重い課題の安保論
(のぶこ)円だけが何故かどんどん高くなる
(トヨ子)喉によいカリン酒ぐっとコリャコリャと
     秋空にスニーカ笑顔主を待つ
(一幸)十五夜の仰ぎ見交わす杯
    柳ネタに惜しまれながら去る麻生
自由吟2
(茂)お手並みで評価問われる新与党
   イチローが見せた根性心意気
(美智子)インフル防止うがいがらがらごしごし手
     ダツシュよし息切れ見えてきた政府
(文子)鈴なりの柿を見つめて生け花に
    川柳の続きはトイレで思い出す
(由比)蒔いた種不作自公の鼻が折れ
    マニフエスト余りせかずに頼みます
自由吟3
(正道)誕生日尿漏れパンツお祝いに
    世の中を変えられるのか新政府
(勝弘)歳月は血圧だけを上げている
    早いとこ後期高齢廃止して
(一歩)その日から優しくなった紙おむつ
    新政権文化の香りしませんね
自由吟4佳句
(博)医者は嫌文句いいつつ電子当て
(のぶこ)東京に五輪誘致の無駄遣い
     白い萩散り急ぐ秋冬支度
(トヨ子)情熱を燃やした昔うそのよう
(美智子)冷たさにぶつと手を引く今朝の水
(文子)だんだんと棚に届かぬ八十路の手
(由比)鳩さんが目をクルクルと初舞台
(正道)足利の真犯人は不安顔
(勝弘)皮肉にも沈まぬ太陽陽をあびる
(一歩)お酒とは妻より長い深い仲
自由吟5佳句
人の句(勇)ベランダで植木仲間の長話
地の句(茂)長老は歴史の鏡生き証人
天の句(一幸)カフェテラス月をカツプに映し飲む
軸吟(正)核の傘邪魔なんですと曼珠沙華
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆33号

2012-09-30 15:18:51 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ33号 (2009年10月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題【適当】1
(茂)聖職の議員に二世不適当
   マニフェスト不適当なる二枚舌
(トヨ子)やぶ医者も適当ぐすりまぐれ効く
     適当なカラオケ会を待ちわびる
(正道)適当な言い訳バレて大日玉
    適当な隙間見つけて安堵する
(勇)スケツチも雨が降り出し適当に
(博)適当に選挙終わらせご苦労な
   適当に川柳らしい数合わせ
(由比)適当に味付け一人主婦気取り
    適当にドクター曰くお歳です
兼題【適当】2
(一幸)景気策猫の前星願いかけ
    見積もりを坪と平方勘違い
(美智子)適当にあしらい出来ぬ真面目者
     お喋りが上手いセールス適してる
(のぶこ)予報士が明日の天気を下駄にかけ
     昼食を吉兆違い焼き鳥で
(勝弘)適当に出来ぬ性格いつも損
    悔しいな適当な奴うまく生き
(一歩ばあちゃんの適当真似ができません
   適当な距離を保って平和です
(文子)盆踊りみんなについて適当に
    一服も適当にして土いじり 
兼題【適当】3佳句
(博)当の言葉が嫌いこの俺は
(由比)当な言葉失う友の不慮
(勝弘)当にあしらわれてるよめはんに
(文子)適当な端布も孫のセーターに
(美智子)適当に返事してはる聞いてない
(のぶこ)家計簿を適当につけ赤字だす
(一幸)ワイシヤツを出して歩けぬ几帳面
(トヨ子)適当に世渡り上手いずるい人
(一歩)適当に描いていませんピカソの絵
兼題【適当】4佳句
人の句(勇)適当に寂しい夜の手酌酒
地の句(茂)適当に国民騙し罰が来る
天の句(正道)適当な問合い見つけて急所つく
軸吟(正)適当にやってくれとは無責任
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兼題【虫】1
(正)財界に虫酸が走る気ままぶり
(博)虫眼鏡メガネの上に重ね見る
(文子)鈴虫も暑さに負けて声弱く
(一歩)腹の虫おさえる酒が導入線
(一幸)虫の音も月の明かりも酒に合い
(勇)夏休み孫と虫取り汗をかく
(正道)大男虫に刺されて日に涙
(トヨ子)毛虫でも長生きしたく若芽喰う
(由比)虫の音を聞き熱爛で一人酒
兼題【虫】2(茂)弱者おば虫けら如く踏む政治
兼題【虫】3佳句(一歩)虫めがねでないと読めない約款書
(のぶこ)樟脳も平気で穴を開ける虫
(正)ミツバチも棲みづらい世になってきた
兼題【虫】3佳句
人の句(美智子)虫の音にあくせくの日日癒される
地の句(一歩)冬支度できているかと虫の声
天の句(美智子)晴れた顔虫の居場所がいいらしい
軸吟(勝弘)虫の音がソロからやつとコーラスに
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自由吟1
(正)先行きは不安なままで船出する
(博)映画見て感動しました鶴彬
(一幸)大物が落ちて比例に助けられ
(正道)核兵器なくせの声が内外に
(茂)軍備より福祉重視が世論だよ
(勝弘)イチローは伊藤イチローだったんだ
(勇)挨拶も一杯飲んで出来上がり
(文子)八十路にはメールも孫に助けられ
自由吟2
(由比)カラオケの老人パワー見直させ
(美智子)国民の眼が恐ろしい新政府
(勝弘)社民党どうか埋没せぬように
(のボこ)へなへなに腰が緩んだ団一扇もち
(正)核の傘テロリストには効ぎ目なし
(トョ子)おにぎりを頬張りきついスケジユール
(美智子)夢洲にカジノを作る知事の夢
自由吟3佳句
(由比)世直しは頼みましたよ九人衆
(のぶこ)夏の海波のフリルが眩しくて
(トヨ子)さんざんに泣かされた過去バネにする
自由吟4佳句
人の句(勝弘)9 ・11忘れるぐらい平和ぼけ
地の句(美智子)コオロギも遊びに来てる彬の碑
天の句(正)少し距離おいて互いに支え合い
軸吟(一歩)新政権叱咤激励して注視
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆32号

2012-09-30 14:44:12 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ32号 (2009年9月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題【本】1
(美智子)大きくなれ日本の未来握る党
     好きだった読書睡眠薬がわり
(博)本選挙自公民でも様変わり
   本当は共産党の足がかり
(茂)本で知る多様人生万華鏡
   何度でも読み返す本有り難い
(勝弘)「悪党の芭蕉」一読価値がある
    古い本買えない本は図書館ヘ
(一歩)吉本をリュツクに詰めて歩が軽い
    周平を抱いて一筆旅に出る
兼題【本】2
(和恵)それぞれの本は違えど秋灯火
    軍記物知らぬ間に読み進む
(トコ子)愛し本に命取られた震度七
     やつと手に本さえ棚で寝る
(勇)兄弟が共に勉強同じ本
   良い本は奥の高くに置いてある
(正道)マルクスも我が本棚で一体み
    読まぬまま吉本屋へと売り払う
(一幸)吉本や売れ残ったらなんとする
    一行がメタボに効いた優れ本
兼題【本】3
(昭雄)時忘れ多喜二の本に夜が明ける
    重体の彬戦い死を賭ける
(文子)幼児にも色彩多い高価本
    枕元本を落として転た寝す
(のぶこ)本棚に読まない本を買い揃え
     電子辞書小説までも飲み込んで
(由比)九条がまともになれぬ自公には
兼題【本】4佳句
(美智子)うっすらと埃かがって眠る本
(茂)教科書は人類知恵の結晶体
(博)本日も明日も晴れるとなるやろか
(和恵)サスペンスけり.のつくまで読みふける
(勝弘)レーニンの全集棚にまだ飾る    
兼題【本】5佳句
(正道)本を買う金を惜しんで酒を飲む
(一幸)広辞苑本棚すみで出番待つ
(由比)本も読み話すもたのし日日一人
(文子)お経本読みつつ夕飾考える
(のぶこ)萌チヤンのメルヘンブツクのめり込み
(昭雄)暴風の夜読み返す蟹工船 
兼題【本】6佳句
人の句(勇)句題見て吉本整理思いつき
地の句(一歩)柔らかい本で頭をもみほぐす
天の句(トヨ子)ハナハトの本懐かしく米寿すぎ
軸吟(正)蟹工船つぎは貧乏物語
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兼題【ガサガサ】1
(茂)ガサガサの福祉予算じゃ生きられぬ
   選挙では利権回収ガサガサと
(博)ガサガサがテレビで分かる密約が
(一幸)ガサガサで素敵な人と腕組めず
    ガサガサともてた時代を探してる
(勇)髪は抜け肌はガサガサ歳の所為
(一歩)がさがさと新聞老人して元気
    早くからがさがさ掃除好きな母
(由比)ガサガサと競う大食いやらせ番
    ガサガサの目は立つても後がない
兼題【ガサガサ】2
(美智子)ガサガサの二党の間ぬう二票
     ガサガサと落ち葉を踏んで万歩計
(のぶこ)キリギリスガサガサ探し取り逃がす
     新聞のガサガサ音に夢破れ
(文子)ガサガサの手にも年齢表して
    ガサガサとみょうが探しに草を分け
(昭雄)ガサガサと砂漠で轟くアルカイダ
(正道)締め切りにガサガサ動く怠け者
    ガサガサと財界虫が動き出す
兼題【ガサガサ】4
(トヨ子)迷い猫庭ガサガサと餌ねだる
     婆ちゃんのお手手ガサガサ孫の顔
(和恵)朝寝坊枕ガサガサ猫ねだる
    洗濯物子カマキリががさがさと
(勝弘)ガサガサと自民民主が突き合い
    主夫をしてよくわかつた手ガサガサに
兼題【ガサガサ】5佳句
(和恵)野球見て鞄ガサガサ飴探す
(博)ガサガサの全国的な福祉の灯
(のぶこ)押し入れに首を突っ込みガサガサと
(茂)ガサガサの肌が気になる高齢者
(一幸)ガサガサと熊に注意の道しるべ
(勇)靴を履く足がガサガサ特価品
(一歩)がさがさと落ち葉踏みしめ彬の碑
(由比)がさごそとへそくり探す妻の留守
(美智子)がさついた手に追い討ちの寒い風
文子)目が覚めてガサガサ探す限鏡入れ
(トヨ子)愛大がガサガサ寝ない熱帯夜         
兼題【ガサガサ】6佳句
人の句 
(正道)ガサガサと秋風騒ぐ自民党
地の句 
(昭雄)ジヤングルで骨と朽ち果て死出の旅
天の句 
(勝弘)ガサガサとうるさい知事がいてなはる
軸吟 
(正)ゴキブリとの追いかけっこで指を突き
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自由吟1
(由比)マニフェスト頼りないのに風頼み
    助成金ハイエナのよう喰らいつき
(一幸)休養中一瞬の隙金メダル
    ショウセキも被爆と共に語り継ぐ
(美智子)日本を良くする党に寄りそって
     脱毛の穴に安堵の生毛はえ
(正道)新型のインフルエンザ再開か
    民の声時代動かし世直しだ
(のぶこ)ストローが喫茶店から姿消し
     カーテンに足が生えたぞかぐれんぼ   
自由吟2
(勇)親友も蒲鉾家業板に付き
(文子)塔婆立て早死に過ぎた父思う
    演説も公約するに汗流し
(トヨ子)まわる寿司ピンからキリの品定め
     リハビリに励む母にも夢がある
(和恵)送り人の大文字焚き拝みけり
    戦後早や六十四年や終戦日
(一歩)お盆だけ親孝行の墓参り
    夏選挙飲み会みんなセプテンバー
自由吟3
(昭雄)炎天下平和説く声汗だくで
    剣花坊信子の若き夢を見る
(勝弘)総選挙神仏にもすがりたい
    アメリカに大事なことでカヤの外
(博)共産党民主の先を考える
   渡司さん司会報告懸命に
(茂)与党殿死に体選挙勝ち目無し
   選挙では貧富拡大是正さす
自由吟4佳句
(正道)この一票世の中変える力持ち    
(一幸)オレンジのボルトシューズに羽が生え
(由比)アメリカが変わる日本は指くわえ
(昭雄)演説会彬の風刺訴える
(美智子マニフェスト監視の眼そらすまい
(勇)晩酌の妻の日つきが気にかかる
(文子)長い梅雨狂って居るか地震まで
(勝弘)日本にはクリントン級特使いず
(博)死に票も数が多けりゃ生き還る
(トヨ子)亡母さんに愚痴も聞いてと墓参り
(一歩)核廃絶へ向かう列車が動き出す
自由吟5佳句
人の句 
(茂)インフルも異常気象の現れか
地の句 
(和恵)グリラ豪雨鉄砲水の恐ろしさ
天の句 
(のぶこ)温暖化青い地球が牙をむく
軸吟 
(正)資本論漫画で世界闊歩する
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆31号

2012-09-30 14:22:45 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ31号 (2009年8月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題【だんご】1
(文子)夢に出た月見だんごと作る母
(正)熱帯夜冷やしだんごで落ち着かせ
(一幸)マラソンで団子集団仕掛け時
(正道)自公民だんごの様に串刺しだ
(勝弘)すいとんを食べたあの頃懐かしい
(由比)だんご汁文句を言えぬ子だくさん
(茂)大企業だんご切りで派遣村
兼題【だんご】2
(一歩)善人の特許でないぞだんご鼻
(博)国会での団子話ももう飽きた
兼題【だんご】2佳句
(正)腹一杯だんごを食べて夏祭り
(一幸)百歳になればのんびり月見する
(正道)草だんごあんに抱かれてうれしそう
(のぶこ)ベランダに月見団子を飾る孫
(茂)悪政は毒だんごだね食べ飽きた
(一歩)盆供養亡母の好きな草だんご
兼題【だんご】3佳句
人の句(由比)花三分だんご七分が陣を張る
地の句(文子)だんご虫どれが雄やら雌やろか
天の句(のぶこ)ウイグルに団子を贈り月見さす軸吟
軸吟(美智子)幼子と遊んでくれるだんご虫
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兼題【心臓】1
(由比)心臓をおどりさせたいくじを買う
(博)老いてから心臓だけは強く持ち
(一歩)日本の心麟首都が揺れている
(文子)一言の強心臓で世渡りす
(美智子)蚤の心臓歳経るごとに毛も生えて
(のがこ)ロケット弾飛ぶと心臓止まりそう
(勝弘)飲み過ぎて乱れ打つてる心臓が
兼題【心臓】2
(正道)心臓が動いていても死とするか
(一幸)老いらくの恋が心臓揺れ動く
(茂)心臓に優しい政治選挙にて
兼題【心臓】3佳句
(文子)好きな人心臓おどるよき話
(博)心臓を目がけて相手と話する
(美智子)目覚めれば鼓動伝わる安堵感
(勝弘)気が弱く心臓に毛を生やしたい
(のぶこ)飾るものなんにもないがこのハート
(正道)心臓を突き刺されても生きてやる
(一幸)先生と呼ばれ心臓どきどきと
兼題【心臓】4佳句
人の句(一歩)心臓に悪い話は聞かぬふり
地の句(由比)心臓がまだがんばれと八十路越し
天の句(茂)心麟は年中無休有り難う
軸吟(正)心臓がもの言いたげな脳死論
【元気まつり参加作品】1
(吉田 富美)花時計平和ですよと時刻む
(坂井 和恵)一日の長さに飽きて空を見る
(川端 一歩)獄中の彬を思い夏耐える
(辻本 昭雄)戦争を語る八十路の心燃え
(平嶋 美智子)千人塚平和を誓いただ祈る
(尾崎 文子)彬の樹平和のつぼみ熱く咲け
(鈴木 トコ子)送り火の佛にわびる盆供養
【元気まつり参加作品】2
(近藤 正)核の傘米軍基地の隠れみの
(岩谷 よし子)元気よく夏のシンボル蝉の声
(白井 文子)だんご虫どれが雄やら雌やろか
(猪口 茂)点滴は金がしたたり落ちるよう
(山本 一幸)戦争の悪夢語らい反戦歌
(山本 のぶこ)青い星テロの人種が消え去らず
(小谷 ゆきこ)赤信号医者に出されて青くなる
(畑中 紀子)飢え死にを承知で核を作る国
【元気まつり参加作品】3
(市川 敏郎)町あげて元気まつりだ総選挙
(井上 正道)日がわりで支持率ぶれる政界図
(大塚 博)川柳がいと面白い今思う
(寺西 勇)給付金寝言でごててどうするの
(江島谷 勝弘)ふつふつと政治を変える動きあり
(上 由比)軍靴の音二度と聞かせぬ亡き友に
(太田 芳男)また秘書か幽霊も出た夏の怪
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自由吟1
(正道)日がわりで支持率ボれる政界図
(文子)紫陽花を一枚つるしておまじない
(正)やけくそでやつと決まった総選挙
(のぶこ)サミツトが首相最後の外遊か
(美智子)母は子を待てど帰らぬ人月忌
(一幸)古賀さんのブラックジョークまんま浮く
    ノーカーにエコ援助金欲しいもの
(博)死に票が小選挙区で出て困る
自由吟2
(由比)モンゴルの相撲楽しむ国技館
(茂)世直しの総選挙では良く吟味
自由吟3佳句
(文子)生き甲斐に趣味を活かしてミシン踏む
(正)八十七歳共産党は今が旬
(勝弘)早いもの二十三年裕ちゃん忌
(美智子)電子辞書使いこなせぬ脳の老い
自由吟3佳句
人の句(のボこ)灼熱の日射しを受けて立葵
地の句(勝弘)冬めざしマスク業界フル稼働
天の句(正)青空に核の傘など捨てなはれ
軸吟(一歩)地球の明日それもいいけど今日のめし
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