浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆70号(2012年11月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔やはり〕(天)(みえ)口きかぬ妻にはやはりばれたかな
兼題〔祭〕 (天)(勝弘)持ち上げて祭り上げたが支持下がる
自由吟 (天)(正)命綱年金を国むしり取る
兼題〔やはり〕1
(文子)山登りやはり日毎の鍛えあり
(邦夫)オスプレイやはり欠陥あったんだ
(美智子)二枚日もやはり程よく枯れて秋
(元紀)やっぱりと言うなら何故に止めなんだ
(はこベ)無理だけどやはり会いたい人は母
(千恵子)ダイエツトやはり途中で挫折する
(勝弘)秋ならばやはリ マッタケ食べたいな
兼題〔やはり〕2
(鈍甲)酷暑でも秋にはやはり秋の風
(弘子)値引きにもやはり理由有る裏話
(昭子)欲しいけどやはり高値で手が出ない
(美智子)案の定脱原発もまやかしか
(元紀)威勢良しやはり外圧潰された
(文子)だんじりはやはり懐かし京の街
(弘子)美人だねやはり整形してました
兼題〔やはり〕3
(一歩)失うものないがやっぱり死は怖い
(正道)会うときも分かれる時もやはり酒
(邦夫)新閣僚やはり出てきた不祥事が
兼題〔やはり〕4佳句
(正道)傷を負う我が身助くはやはり妻
(佐津乃)横車上手に使う仕掛け人
(由比)年寄りにやはり失敗ついて来る
(勝弘)うれしいな維新に ボロが出はじめた
(鈍甲)人の世にやはり私は道ひとつ
(昭子)やはり詐欺頭の良さに驚いた
(倫子)台風はやはり 本土をねらつてる
(千恵子)背伸びしてやはり無理だとあきらめる
(はこベ)思いたくないけど やはり鬼なのか
(妻子)リストラの風やはり的中
兼題〔やはり〕5佳句
人の句(茂)新党にやはりすり寄る風見鶏
地の句(一歩)輸の軋み特効薬はやはり酒
天の句(みえ)口きかぬ妻にはやはりばれたかな
軸吟(正)爺と孫やはり背丈で負けました
兼題 〔祭〕1(正)おひねりを集めて廻るみこし会
(みえ)綿菓子と祭りばやしは遠い過去
(佐津乃)秋祭り演歌で酔わす新歌舞伎
(文子)祭ではみこしかついで生きる幸
祭では知らぬ仲間も良き友に
(茂)民意無き政治祭で墓穴堀り
秋祭り子供元気で盛り上がる
(昭子)祭には浴衣姿がよく似合う
(勝弘)都会ではピンと来ない秋祭り
兼題 〔祭〕2
(由比)父ちやん飲む母ちやん作る秋祭り
(千恵子)今日一日里に帰つて村祭り
(邦夫)人笑い街も笑って祭行く
(妻子)祭笛苦労している総入れ歯
(はこベ)後の祭にならない ようにデモのなか
(弘子)ハチ巻とハツピ姿が粋な人
兼題 〔祭〕3
(美智子)宵官を揃いの法被かけ抜ける
(倫子)世話焼きを会長さんに祭り上げ
兼題 〔祭〕4佳句
(弘子)ギャル御輿色気ムードで活気づく
(美智子)お祭りに煽られ御酒の美味いこと
(一歩)十二月忠臣蔵という祭り
(昭子)手と足が祭り囃子で踊り出す
(勝弘)秋祭り太鼓の音が走り去る
(由比)お祭りだ地域の活気盛り上がる
(千恵子)体育祭パパが張り切る徒競走
(邦夫)祭好きお酒飲めれば元気づき
(妻子)稲刈りも終わりお礼の秋祭り
(元紀)祝日も祭日もなく働かせ
(正道)祭酒よくぞ男に生まれけり
兼題 〔祭〕5佳句
人の句(倫子)野仏にお団子供え村祭り
地の句(一歩)九十の通夜はすっかり祭りです
天の句(はこベ)持ち上げて祭り上げたが支持下がる
軸吟(鈍甲)身の内の祭り囃子を聞く恋ぞ
兼題〔自由吟〕1
(妻子)くぐり抜けるか対日包囲
(昭子)島一つ国二十億で買う不思議
(倫子)高笑いする政治家に嘘がある
隣家との喧嘩で抜いた日本刀
(由比)陣取りの政局民意蚊帳の外
(元紀)安全と定時運行指に込め
紙切れが一枚届く給料日
(邦夫)赤バスが路地から消えて命消え
兼題〔自由吟〕2
(邦夫)ご褒美に大臣の椅子待っている
(千恵子)コスモスの迷路で孫とかくれんぼ
(文子)丸い背を伸ばせと友は笑ってる
(茂)病気がち不義理続きでどもならん
(はこベ)飛行雲ただ真っ直ぐに後を追う
(佐津乃)空き家から入居知らせる灯もれ
(鈍甲)後釜に据えるつもりの維新落ち
兼題〔自由吟〕3
(勝弘)蒻愛と虐待子ら可哀相(美智子)
思い出す茅葺き屋根と赤い柿
(正)憲法は民の心を信じてる
兼題〔自由吟〕4佳句
(正道)平成に明治憲法迷い出る
(弘子)仏壇の菊は蕾のままで枯れ
(千恵子)ノーベル賞神は御座すかIPS
(文子)復興の汗に思い出しみじみと
兼題〔自由吟〕5佳句
(茂)国民の命切り捨てオスプレイ
(はこベ)三陸は元気と喋るサンマ買う
(佐津乃)友達の米寿を祝う帽子編む
(鈍甲)五合庵の梅雨に濡れても貞心尼
(正)良い友の支えがあって羽ばたける
兼題〔自由吟〕6佳句
人の句(勝弘)電気代倍になるぞとまた脅す
地の句(美智子)家計簿の悲鳴聞きつつお付き合い
天の句(正)命綱年金を国むしり取る
軸吟 (一歩)またぞろにヤミ談合にある期待
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