浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ116号(2016年9月)

2016-09-23 17:09:21 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ116号(2016年9月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔慕情〕 (天)延山みえ
   ストレート好きやねんでで終わる恋
兼題〔おろそか〕(天)川端一歩
   老人をおじゃま虫だと言う政治
自由吟 (天)近藤正
   古代史の頂点きわめ兵馬俑
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兼題〔おろそか〕1
田原弘子 )おろそかに育てし花は蕾のみ
平嶋美智子)おろそかにならない様に書く句箋
田中邦夫 )勉強がおろそかなれば人に負け
延山みえ )おろそかになってしもうたこの国は
猪口茂  )おろそかにしてはならない我が人生
喜多佐津乃)孫の事聞き間違えてそわそわと
井上正道 )沖縄をおろそかにするアベ政治
江島谷勝弘)いいかげんとなげやりなのは俺のこと
川端一歩 )愛妻にオイとは何だ名前呼べ
江島谷勝弘)おろそかにしますと抜けぬ五七五
田中邦夫 )体力をおろそかにして夏に負け
川端一歩 )本買って読まずに積んでおくだけで
坂東元紀 )日本語をおろそかにして英会話
近藤正  )沖縄をおろそかにする国のエゴ
井上正道 )統一をおろそかにせず前を行く
田中邦夫 )民の声おろそかにする安倍政治
近藤正  )障害者かるがるしくもめった切り
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兼題〔おろそか〕2佳句
近藤正  )九条を疎かにしていませんか
井上正道 )師の教えおろそかにせず精進す
延山みえ )おろそかな思いで人生渡れない
田原弘子 )食べものをおろそかにするな我家訓
延山みえ )おろそかにしてはならない人の縁
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兼題〔おろそか〕
人の句 坂東元紀 )株高も実経済をおろそかに
地の句 江島谷勝弘)9条をおろそかにする罰当たり
天の句 川端一歩 )老人をおじゃま虫だと言う政治
軸吟  荒川鈍甲 )佐田岬の命は知らぬ再稼働
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兼題〔慕情〕 
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田原弘子 )信頼の医師軍団に慕情湧く
井上正道 )慕情寄せときめき人も今は亡し
平嶋美智子)淡く淡く慕う心の続く日々
猪口茂  )嗚呼慕情少年の恋あの頃は
猪口茂  )ささやかな慕情があれば生きられる
江島谷勝弘)もう一度スイスランドへ行きたいな
喜多佐津乃)ただいまと伝えた地蔵今慕情
荒川鈍甲 )王位捨てられぬ恋する軽王子
喜多佐津乃)里帰り見送る母の影慕情
田中邦夫 )夕闇が二人を包む慕情かな
延山みえ )慕情とは大正ロマンの香りする
川端一歩 )南港の夕日が好きで逢いに行く
江島谷勝弘)人の恋切ないとこを見てしまう
井上正道 )死神に慕情寄せられ後期入り
荒川鈍甲 )追憶を抱いてギターが忍び泣く
田中邦夫 )良き人の京都慕情がよみがえる
川端一歩 )九条にほのかな恋をしています
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兼題〔慕情〕2佳句 
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喜多佐津乃)宗谷岬目前にある旅の跡
田原弘子 )ワンシーンラストに慕情問いかける
平嶋美智子)乳飲み子と見つめ合う母柔和な目
江島谷勝弘)五十年合っていませんあやめちゃん
田中邦夫 )蕪村翁芭蕉慕いて旅をする
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兼題〔慕情〕
人の句 荒川鈍甲)後ろ指される逢瀬風の盆
地の句 川端一歩)あの人の笑顔を遠くから眺め 
天の句 延山みえ)ストレート好きやねんでで終わる恋
軸吟  近藤正 )屋島から夕陽に誓う夢がある
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兼題 「自由吟」1
猪口 茂 )汗かいて働ける身に感謝する
坂東元紀 )日銀が大株主の資本主義
坂東元紀 )貧困を手招きしてる自衛隊
井上正道 )四年後はどうなることかオリンピック
井上正道 )バーベルに頬すりよせて銅メダル
平嶋美智子)戻れない今を大事にしなければ
平嶋美智子)暑いねにまだこれからと言う返事
田原弘子 )金メダル予想以上に困惑す
江島谷勝弘)靖国はみんなで参りゃ恐くない
田中邦夫 )島人に寄り添う心ない総理
延山みえ )孵化おえて旅立ってゆく揚羽蝶
荒川鈍甲 )父は空母は大地と誰か言う
江島谷勝弘)コスモスが咲いてコウロギ目を覚ます
近藤正  )辞めるべき時は近いとのたまりき
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兼題 「自由吟」2佳句
田原弘子 )体温を越える暑さと日々奮闘
荒川鈍甲 )毎日のニュースをテェックする自民
喜多佐津乃)鮮やかなハイビスカスが秋を呼ぶ
延山みえ )好奇心持った女性は美しい
近藤正  )原子炉の悲鳴を聞かず再稼働
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兼題 「自由吟」
人の句 江島谷勝弘)蜩がなきだしました秋が来る
地の句 田中邦夫 )人逝きて残した言葉胸に生き
天の句 近藤 正 )古代史の頂点きわめる兵馬俑
軸吟  川端一歩 )メダルなき人にも拍手して迎え
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ115号(2016年8月)

2016-08-18 19:33:25 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ115号(2016年8月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔頂〕 (天)小林妻子
   仏頂面提げて帰った不採用
兼題〔白ける〕(天)近藤正
   間の抜けた野次が質疑を白けさす
自由吟 幸不幸みんな自分が播いた種(天)延山みえ
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兼題〔頂〕1
猪口茂  )オリンピック頂目指し猛練習
田原弘子 )頂上を目指す男のど根性
田中邦夫 )体調が回復したら有頂天
坂東元紀 )山頂は邪魔ものなし我が居場所
平嶋美智子)沢山の労わりもらい今日も生き
川端一歩 )頂いたお礼三回子に教え
喜多佐津乃)見舞い状返事頂き書く元気
平嶋美智子)頂き物そおっとそっと嫁に出し
猪口茂  )富士登山 山頂目指し汗流す
田原弘子 )山頂で見えて来るもの見えぬもの
喜多佐津乃)友からの山頂印の頼り来る
荒川鈍甲 )山頂で見えて来るもの見えぬもの
延山みえ )大層な頂き物は気が重い
江島谷勝弘)頂きがだんだん薄くなってきた
川端一歩 )頂上で抱き合っている車椅子
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兼題〔頂〕2佳句
田中邦夫 )有頂天突っ走ってはケガをする
荒川鈍甲 )雨よぶか富士山頂に雲が立つ
延山みえ )頂点を極めた知事の地獄落ち
江島谷勝弘)くれるなら美味しいものか高いもの
平嶋美智子)親超えた丈夫な体もらい受け
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兼題〔頂〕
人の句 坂東元紀 )頂点にいれば生まれる猜疑心
地の句 川端一歩 )盤寿の覇頂き夢は卒寿なり
天の句 小林妻子 )仏頂面提げて帰った不採用
軸吟  近藤正  )野心家は常に頂視野に入れ
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兼題〔白ける〕 
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猪口茂  )保守政権白ける政治辞めとくれ
猪口茂  )働けど白ける給与寂しけり
小林妻子 )国会も記憶に無いと白けとる
小林妻子 )仰山の賄賂もらうと白け出す
喜多佐津乃)手前味噌語る会場白けさせ
江島谷勝弘)喋り方胸クソわるいアベマツイ
川端一歩 )宴会で正論みなに疎まれる
荒川鈍甲 )張り切って正論みなに疎まれる
延山みえ )白けずに義務と権利のこの選挙
田中邦夫 )辞世蕪村白梅見つつ明ける夜
田中邦夫 )大げさな自慢話は白けます
近藤正  )出しゃばりのあなたが来れば座が白け
坂東元紀 )国会で首相壊れたスピーカー
坂東元紀 )選挙後にさっそく辺野古埋め立てる
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兼題〔白ける〕2佳句 
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田原弘子 )会議中携帯メロディー鳴り出した
喜多佐津乃)飛び込みで白けかけてた座を戻す
川端一歩 )選挙には半分行かぬのも白け
江島谷勝弘)カラオケで上手すぎるのも白けます
田中邦夫 )安倍曰く平和と命守ります
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兼題〔白ける〕
人の句 延山みえ )白けずに議論つくして道開け
地の句 荒川鈍甲 )野党共闘白みはじめる夜明け前
天の句 近藤正  )間の抜けた野次が質疑を白けさす
軸吟  平嶋美智子)あの言葉白けさせたが本音だろう
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兼題 「自由吟」1
猪口 茂)平等に生きる権利は皆同じ
猪口 茂)恋人と相合傘の過去想う
田原弘子)雨の日は心落ち着く針仕事
田原弘子)慣れるため聞く事からと英会話
小林妻子)贅沢が武者振りついて離れない
小林妻子)仮設の灯還らぬ夢を追いつづけ
江島谷勝弘)ケータイが聞きとれぬほど蝉が鳴く
喜多佐津乃)サルビヤが咲いて真夏日プレゼント
平嶋美智子)試運転のつもり消せない冷房機
坂東元紀 )熱風をかき混ぜている扇風機
延山みえ )努力せず棚ぼたなんぞ当てにすな
喜多佐津乃)初夏の庭無花果並び蝉が泣く
田中邦夫 )あちこちで統一候補幅きかす
坂東元紀 )早朝浦の水はうどんの湯気になり
平嶋美智子)カーテンの隙間をみれる陽に目覚め
荒川鈍甲 )蒲の穂が出雲の神話語り出す
江島谷勝弘)覇権主義なんとかならぬか中国を
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兼題 「自由吟」2佳句
近藤 正 )反骨の魂たぎたる知事候補
平嶋美智子)無理かもの野党共闘出来ました
小林妻子 )飽食の顰がそろそろ命取り
田中邦夫 )現憲法揺るがずブレズ凛として
近藤 正 )戦争法南スーダン起動する
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兼題 「自由吟」
人の句 近藤 正)鳥越さん後期高齢えらます
地の句 荒川鈍甲)リンカーンの政治を皆で始めんか
天の句)延山みえ)幸不幸みんな自分が播いた種
軸吟  川端一歩)中国の国盗りゲーム許さない
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ114号(2016年7月)

2016-07-21 19:24:26 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ114号(2016年7月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔予知〕 (天)江島谷勝弘
   宝くじ予知能力があったなら
兼題〔振〕(天)川端一歩
   振り上げたこぶしを下げるのも勇気
自由吟 葉桜の繁りがやけに身にしみる(天)荒川鈍甲
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兼題〔予知〕1
延山みえ )人間の予知能力は退化した
田原弘子 )災害の予知対策が後手となり
平嶋美智子)あわてて帰宅すれば通夜の知らせ入る
猪口茂  )予知すれば無駄な生き方しなかった
猪口茂  )地震予知知れば死なずに生きられる
平嶋美智子)予知らしき勘が働かない私
田中邦夫 )ひょっとしてナマズや鳥の予知当たり
田中邦夫 )熊本は予知せぬまでもいつも揺れ
近藤正  )予言とは次元が違う地震予知
近藤正  )言訳が妻の予知には通じない
喜多佐津乃)宅急便予知していたが夏野菜
延山みえ )科学でも予知できぬこと多すぎる
川端一歩 )この頃は勝つ気がしないタイガース
川端一歩 )誤魔化せばつけが来るのは知れたこと
田中邦夫 )明日晴れてよてるてる坊主予知託す
井上正道 )大地震予知ができてもとめられぬ
江島谷勝弘)予知情報明確なのに再稼働
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兼題〔予知〕2佳句
平嶋美智子)早朝から予知感じてかカラス鳴く
延山みえ )先の世を予知出来るなら見てみたい
喜多佐津乃)探し物予知した場所で顔を出す
猪口茂  )予知出来ぬ人生だからまた楽し
近藤正  )大ナマズ予知能力に自信あり
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人の句 川端一歩 )鳥たちは熊本地震知っていた
地の句 平嶋美智子)隣国のダンドウダンに予知はない
天の句 江島谷勝弘)宝くじ予知があったなら
軸吟  荒川鈍甲 )先の世のことは詮無いことながら 
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兼題〔振〕
平嶋美智子)安倍政治倒したい拳振り上げる
田原弘子 )振り袖を箪笥に寝かせ半世紀
坂東倫子 )戦争はいやとつくづく振り返る
井上正道 )振り向けば平和憲法仁王立ち
川端一歩 )一日を棒に振ってるテレビ漬け
荒川鈍甲 )中間層の振りも許さぬ貧富の差
延山みえ )彼彼女振って振られて強くなる
喜多佐津乃)転職の田舎暮らしに鍬振るう
田中邦夫 )後断たぬ振り込め詐欺の新手あり
江島谷勝弘)どのくらい恐ろしいのか震度7
喜多佐津乃)振られても振ってもいいよ風鈴が
荒川鈍甲 )アベノミクスを問う振りをして改憲か
延山みえ )振り向くな過去の栄光切り捨てよ
猪口茂  )ままならず知った振りして恥をかく
川端一歩 )この選挙老いも出番と旗を振る
井上正道 )空振りもホームランへの一里塚
田中邦夫 )景気不振アベノミクスの失政に
小林妻子 )手を振って初就職の子を送る
喜多佐津乃)ふりかかる嫌味あっさり聞き流す
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兼題〔振〕2佳句
江島谷勝弘)すわ地震トラックの振動だった
田原弘子 )振動が病よび込む被災者に
延山みえ )腕ふるうわりににはお味今一つ
田中邦夫 )お手振りに高く応える街宣車
坂東倫子 )振り向けば相手も振り向いたわかれ
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人の句 坂東倫子 )死んだ振りしてた甘利は団子虫
地の句 平嶋美智子)振り向かず小さな灯り目指すのみ
天の句 川端一歩 )振り上げたこぶしを下げるのも勇気
軸吟  近藤 正)振り返る力が失せたアベ政治
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兼題 「自由吟」1
猪口 茂)参院選悪政潰す良い機会
猪口 茂)平等に生きる権利は皆同じ
田原弘子)久々の梅酒造りに覇気を出し
田原弘子)紫陽花が雨を求めて咲き出した
小林妻子)灯のついた家も点点過疎の村
小林妻子)サイレンが鳴っても老いの役立たず
平嶋美智子)折り鶴に心をこめたと思ってる
平嶋美智子)諭吉さんに嫌われいつも金不足
坂東倫子)就職も決まらぬ息子選挙権
坂東倫子)今の世はお化けより怖いものばかり
井上正道)枡添をかついだ人も同罪だ
井上正道)戦争を出来る国にはさせまいぞ
喜多佐津乃)街路樹が緑さわやか梅雨最中
田中邦夫)若者の未来を決める初投票
江島谷勝弘)タイガース必死のパッチ出てこない
田中邦夫)増税で福祉よくなる保証なし
近藤 正)舛添氏定かな記憶ありません
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兼題 「自由吟」2佳句
荒川鈍甲)舛添を選んだ人の声がない
喜多佐津乃)縄跳びのはしを結んで世を渡る
江島谷勝弘)仏壇に白いあじさいよく似合う
近藤 正)身勝手な税と福祉のリンク論
延山みえ)思ってもなさねばすべて無に等しい
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人の句 近藤 正)コメントで大勝利だと翁長知事
地の句 延山みえ)五分と五分長い人生泣き笑い
天の句 荒川鈍甲)葉桜の繁りがやけに身にしみる
軸吟  川端一歩)近づいて頬染めている星がある
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2016年7月12日☆川柳(浪速夢見頃)575節

2016-07-12 09:02:43 | あかがわ川柳クラブ

浪花親父のぼやき節
(72歳1944年S19年4月2日生)
2016年7月12日☆川柳(浪速夢見頃)575節
        ☆きまま節
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01 ☆生きている生かされているこの命
02 ☆もう歳と思うた時が死に頃か
03 ☆目が覚めりゃ三途の川を渡ってた
04 ☆生きていりゃ良い事もある希望持て
05 ☆未練無きこの世見捨てて自由人
06 ☆夏バテは命を狙う殺人剣
07 ☆無気力を捨てて忘れて明日に向け
08 ☆参議選軍国保守が力増す
09 ☆若者よ赤紙徴兵やって来る
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ112号(2016年5月)

2016-05-20 08:29:03 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ112号(2016年5月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔熱〕 (天)荒川鈍甲
   時超えて億良に熱いものを見る
兼題〔ふらつく〕(天)延山みえ
   ふらついても支え手がある温かさ
自由吟   (天)近藤正
   被災地にこれ見よがしのオスプレイ
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兼題〔熱〕1
田原弘子 )熱意ある医者に論され従順に
猪口茂  )野菜鍋沸騰させて菌殺す
小林妻子 )熱弁をふるう選挙が始まるぞ
井上正道 )アベ政権怒りに燃えて熱上る
喜多佐津乃)世界一スケート時間物忘れ
坂東元紀 )熱い湯と焼酎交互のみくらべ
川端一歩 )一年中熱燗主義通してる
坂東元紀 )熱冷まし実はお医者は飲んでない
江島谷勝弘)熱さましシート貼りたい恋心
荒川鈍甲 )歴史をめくる参院選が熱くなる
延山みえ )熱戦の球児は汗と泥まみれ
川端一歩 )別れても余熱でからだほてってる
平嶋美智子)温かい心募金の箱を重くする
小林妻子 )原発の熱源再稼働重ね
喜多佐津乃)使い道つくり編み物腕ふるう
井上正道 )ママ達が熱弁ふるい平和説く
坂東元紀 )税負担熱湯のまされるように
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兼題〔熱〕2佳句
田原弘子 )高熱を跳ね返しての孫元気
江島谷勝弘)ウン十年熱を出さずに生きている
坂東倫子 )勇ましいけどやかましい熱血漢
猪口茂  )加熱するブラック企業撲滅よ
延山みえ )熱愛も戦で散った遠い過去
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人の句 川端一歩)十八歳キミの情熱賭けてみる
地の句 平嶋美智子)熱中症水たっぷりで回避でき
天の句 荒川鈍甲)時超えて億良に熱いものを見る
軸吟  近藤正 )熱気球をつかんだ変革期
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兼題〔ふらつく〕
小林妻子 )被災地のふらつく気持ち収まらず
小林妻子 )戦などふらつく足は負けている
田原弘子 )最近はあまり見かけぬ千鳥足
田原弘子 )高齢と共にふらつき付いてくる
坂東元紀 )乱気流機内で生きた心地せず
喜多佐津乃)ふらついた足にタンポポ笑ってる
近藤 正 )良質な保守の熱意にブレはない
近藤 正 )ふらついて嫌な予感が身によぎる
江島谷勝弘)ときどきは古書店めぐりしています
江島谷勝弘)いい女あっちこっちにいるもんだ
猪口茂  )乱世はふらつく足で歩けない
川端一歩 )お月さん二つに見える三次会
井上正道 )権力と金にふらつく議員ども
川端一歩 )ふらつきはしますが心売りません
坂東倫子 )乳飲み子を抱えふらつく地震の夜
兼題〔ふらつく〕2佳句
川端一歩 )ふらつくと皆んな美人に見えてくる
江島谷勝弘)体の心もサイフもふらついて
平嶋美智子)ふらつかず片足立の五六秒
坂東元紀 )ふらつかず右へ右へと突っ走る
近藤 正 )青春の迷いは若さなればこそ
人の句 坂東元紀)フリーター好きでふらふらしていない
地の句 猪口茂 )ふらついた我が人生も良しとする
天の句 延山みえ)ふらついても支え手がある温かさ
軸吟  荒川鈍甲)人の道でふらつく核の抑止論
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兼題 「自由吟」1
猪口 茂)路地裏をふらつき判る庶民感
井上正道)本震が前震名乗るおそろしさ
井上正道)この次は南海トラフ見参か
田原弘子)予想外即入院になるなんて
田原弘子)満開の桜見物墓参り
坂東元紀)弁護士が政治家次はキャスターか
坂東倫子)踊り泣く熱狂的な野球フアン
喜多佐津乃)影法師みどりの風に弾みだす
近藤 正)夢だけどみんなで見れば実を結ぶ
喜多佐津乃)春の小川行って見たいな老いの足
坂東元紀)自由権資本形が履き違え
江島谷勝弘)TPPアンタの腹はまっくろけ
平嶋美智子)自衛隊災害時には力出せ
延山みえ)物忘れ今日まで生きた勲章だ
近藤 正)世代間こえて伝わるリスベクト
小林妻子)仰山の島だ辺野古にしなくても
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兼題 「自由吟」2佳句
小林妻子)軍服に着替えさせても非戦論
荒川鈍甲)陽と風浴びて菜の花蝶になる
坂東倫子)台風の兄弟熱帯低気圧
平嶋美智子)被災の人気持ちを強く負けないで
延山みえ)挨拶も笑顔もみんなただなのに
人の句 江島谷勝弘)マグマは怒っているんだ再稼働
地の句 荒川鈍甲)黒塗りでよらしむべしかTPP
天の句 近藤 正)被災地にこれ見よがしにオスプレイ
軸吟  川端一歩)毎日が愉快楽しい面白い
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ111号(2016年4月)

2016-04-22 11:49:49 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ111号(2016年4月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔牙〕 (天)延山みえ
   人の世は牙隠し持つ長丁場
兼題〔充電〕(天)荒川鈍甲
   ラブストリーこころ満たんして帰る
自由吟   (天)喜多佐津乃
   友が来て優しい言葉置いて行く
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兼題〔充電〕1
井上正道 )後期入り心と身体充電す
坂東倫子 )充電をしたい老女の古頭
坂東倫子 )ガソリンを満タンにして彼女待つ
猪口茂  )我が財布充電されず死に体よ
小林妻子 )充電が再起危ない原子力
荒川鈍甲 )充電は赤提灯でやる習い
川端一歩 )朝の読書で充電しています
近藤正  )休日はリラックスして充電日
江島谷勝弘)広辞苑よりも私は明鏡派
江島谷勝弘)よく飲んで食べて寝てます八時間
川端一歩 )携帯電話充電忘れ役立たず
延山みえ )本番には充電少し足りなかろ
喜多佐津乃)パソコンを使い充電ボケ防止
喜多佐津乃)生涯を悔いなく今日も対話して
田中邦夫 )川柳で暗闇灯し充電す
田中邦夫 )お帰りと言う妻いない酒を飲む
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兼題〔充電〕2佳句
猪口茂  )欠かせない愛の充電夫婦には
小林妻子 )充電が過ぎていささか酔いつぶれ
荒川鈍甲 )天声人語充電する時間帯
近藤正  )ひと眠り身体充電しています
江島谷勝弘)充電がいらぬケイタイできぬかな
人の句 川端一歩)充電が長いと友が訪ね来る
地の句 延山みえ)満を持ち充電完了時を待つ
天の句 荒川鈍甲)ラブストーリーこころ満たんして帰る
軸吟 ・平嶋美智子)まず充電楽しい時を過ごす為
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兼題〔牙〕
江島谷勝弘)なめるなよ私も牙をもっている
川端一歩 )四面楚歌なってきました北の牙
荒川鈍甲 )糸切り歯育て象牙にしたいもの
猪口茂  )牙を剥く戦争法に民怒る
小林妻子 )かぶりつく牙も虫歯になる歳
延山みえ )牙なんぞ一生見せず過ごしたい
喜多佐津乃)親猫も子どもを守り牙を出す
平嶋美智子)相いれず心の牙が疼く時
田中邦夫 )戦争法平和のためと牙を研ぐ
井上正道 )牙を研ぎ今年こそはとタイガース
坂東倫子 )口げんか牙ある言葉女性から
江島谷勝弘)山の神にときどき牙をむかれます
川端一歩 )テロリストの牙空爆で抜けますか
荒川鈍甲 )仮想的こさえて牙を磨き合い
猪口茂  )鬼馬生え抜いた歯医者の悪夢見る
喜多佐津乃)叶わぬと知った心が牙を抱く
小林妻子 )牙ばかり見せて虚勢を張っている
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兼題〔牙〕2佳句
荒川鈍甲 )兵器産業ロビーの隅で牙をむく
田中邦夫 )山里を返せとけもの牙をむく
平嶋美智子)牙なんか生やさないでねうり坊よ
江島勝弘 )あの人の牙はとってもチャーミング
井上正道 )日銀は入れ歯の牙で凄みなし
人の句 川端一歩)三万円裏に増税牙がある
地の句 坂東倫子)叱られて牙をむいてる三歳児
天の句 平嶋美智子)人の世は牙隠し持つ長丁場
軸吟  近藤正)身勝手なヒト科に自然牙を剥ぐ
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兼題 「自由吟」1
猪口茂  )九条は世界遺産の値打ち有り
猪口茂  )子供らを戦争遺児にさせまいぞ
井上正道 )いつまでも戦後でいいよ平和なら
井上正道 )これからは同窓会は毎年に
坂東倫子 )おみくじは大吉が出ぬ大不況
近藤正  )言っていることがアベコベ安倍総理
延山みえ )忘れまい膝を屈めて泣いた日を
小林妻子 )ミサイル飛ばし避難の渦だ
荒川鈍甲 )トランプの人気の底にある怨嗟
田中邦夫 )現世は生きるも死ぬるも地獄さよ
田中邦夫 )誰がした原発のまち帰れない
喜多佐津乃)チューリップ笑顔で風と遊んでる
荒川鈍甲 )楽しみは選挙協力地区かぞえ
平嶋美智子)今日の空春の足踏み氷雨落ち
延山みえ )祖母が逝き無口な祖父の痩せた背
平嶋美智子)安倍さんと野党のつぶやき面白い
江島谷勝弘)この冬もインフルABまぬがれる
喜多佐津乃)春が来た姉妹に便り書きたして
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兼題 「自由吟」2佳句
小林妻子 )蛙飛びじっと待ってるのはマムシ
近藤正  )寝ては起き気が休まらぬ休肝日
江島谷勝弘)忘れまい怖い津波と原発を
坂東倫子 )悔いのある人生今日も生き続け
延山みえ )あの坂を超えた勇気を誉めてやる
平嶋美智子)春風に花の蕾も目を覚ます
荒川鈍甲 )それにしても断種作戦とはえぐい
人の句 江島谷勝弘)いいぞいいぞ統一候補増えだした
地の句 近藤正 )大津地裁差し止め決めた再稼働
天の句 喜多佐津乃)友が来て優しい言葉置いて行く
軸吟 ・川端一歩)誕生日来れば磐寿といゆ誉れ
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ110号(2016年3月)

2016-03-17 21:10:26 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ110号(2016年3月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔丹精〕 (天)川端一歩
   妻病んで盆栽さえも下を向き
兼題〔あっさり〕(天)延山みえ
   あっさりと大金渡す詐欺事件
自由吟   (天)川端一歩
   十八歳さあこの選挙世直しだ
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兼題〔あっさり〕1
井上正道 )憲法をあっさり破るアベ政治
小林妻子 )母に似て娘もあっさりと愛想よし
田原弘子 )泥沼もあっさり決める人の縁
川端一歩 )だんだんとあっさり味が好きになる
近藤正  )お袋の味思い出すうどん汁
川端一歩 )あっさりと小指で議員辞めました
田中邦夫 )責任と意うなら辞めよ安倍総理
平嶋美智子)あっさり味舌が喜び隠さない
近藤正  )無理筋はあっさり退いた方が良い
江島谷勝弘)カニとフグあとのおじやがまた旨い
延山みえ )あっさりと節操曲げて悔いないか
平嶋美智子)あっさりの性格好きとうちの人
喜多佐津乃)あっさりと茶粥がうまい昼の粥
荒川鈍甲 )あっさりと逃げた関東軍の末
喜多佐津乃)座布団をあっさり譲り顔が合う
喜多佐津乃)降り掛かる嫌味あっさり聞き流す
江島谷勝弘)あっさりの心がないと嫌われる
猪口茂  )あっさりと物欲を捨て自由人
平嶋美智子)もの足りぬあっさり過ぎる男はん
田中邦夫 )公約をあっさり捨てたTPP
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兼題〔あっさり〕2佳句
近藤正  )こだわらずあっさり型が我が家系
川端一歩 )約束をあっさり捨てる国なんだ
荒川鈍甲 )要請があればあっさり兵を出す
延山みえ )あっさりとゆこうよ愚痴はおいといて
田中邦夫 )政治とカネ辞職あっさり片付ける
人の句 江島勝弘)没の句はあっさり次へ生かします
地の句 荒川鈍甲)あっさりとカブトを脱いだ哲学者
天の句 延山みえ)あっさりと大金渡す詐欺事件
軸吟 ・坂東倫子)好物はアッサリとした母の味
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兼題〔丹精〕
猪口茂  )丹精を込めた川柳佳句ならず
井上正道 )丹精に磨いた技を他人のため
小林妻子 )丹精の庭木痛めた豪雪だ
田中邦夫 )丹精に家族の如くペット飼う
延山みえ )丹精を込めて育てた子は宝
延山みえ )丹精て何のことかと二度聞かれ
江島谷勝弘)恥ずかしいボクには丹精ありません
喜多佐津乃)成人の子に譲る親振袖を
坂東倫子 )丹精に育て上げたら嫁に行き
平嶋美智子)心込め育てたはずの自信作
田中邦夫 )バレンタイン丹精込めた自作品
荒川鈍甲 )丹精を込めて気候に泣く野菜
井上正道 )丹精に育てた子らに平和の世
小林妻子 )丹精の野菜を送る子や孫に
喜多佐津乃)丹精をこめた絵ハガキ孫くれる
江島谷勝弘)丹精を口に出したらうっとうし
川端一歩 )丁寧に師匠は筆を洗ってる
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兼題〔丹精〕2佳句
荒川鈍甲 )丹精に育てた愛に吹く嵐
延山みえ )独り立ち丹精こめた子の巣立ち
田中邦夫 )丹精に育てた野菜鹿が食う
猪口茂  )九条は丹精込める意義が有る
平嶋美智子)雑やなあ丹精込めたはずなのに
人の句 江島勝弘)丹精に描かれし梅春を呼ぶ
地の句 坂東倫子)丹精な願いを軽く断られ
天の句 川端一歩)妻病んで盆栽さえも下を向き
軸吟 ・近藤正 )三猿に丹精込めた甚五郎
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兼題 「自由吟」1
猪口茂  )相互愛持てば戦争起こらない
猪口茂  )軍閥の金権政治悪の基
小林妻子 )誰のため敗けたいくさをしたのです
小林妻子 )仰山の曾孫に年金がこぼれ
田原弘子 )重ね着とマスクで保温冬凌ぐ
田原弘子 )冬将軍シダ類さえも枯れ草に
田中邦夫 )凛としてハルモニの声うめき出て
田中邦夫 )安倍辞めよ多喜二山宣挙挙げ
喜多佐津乃)早咲きの梅の香りに誘われる
延山みえ )木漏れ日にチロチロ揺れる恋心
荒川鈍甲 )無策無策景気他国のせいにする
喜多佐津乃)全身に冬の青空受けて立つ
坂東倫子 )信じてた核なき世界は嘘だった
平嶋美智子)日だまりに立って束の間冬を脱ぐ
荒川鈍甲 )魏にみつぎ米に貢いで何か得ん
江島谷勝弘)中国までしぶい顔する北の国
井上正道 )不倫したイクメン議員子があわれ
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兼題 「自由吟」2佳句
井上正道 )株安でアベノミクスは大破綻
近藤正  )失言にしかめっ面の副総理
江島谷勝弘)ボロボロと足もと揺れるアベ総理
坂東倫子 )羊から猿に変わって地球荒れ
平嶋美智子)言い放題したい放題北の人
人の句 延山みえ)年女卒寿の春の花盛り
地の句 荒川鈍甲)世界の巨悪兵器産業どくろ巻く
天の句 近藤正 )一八歳さあこの選挙世直しだ
軸吟 ・川端一歩)ゼロ金利だれが儲けてだれが損
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ109号(2016年2月)

2016-02-19 12:04:41 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ109号(2016年2月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔迎〕 (天)喜多佐津乃 春迎え甲羅一枚厚くなる
兼題〔巡る〕(天)川端一歩  その昔叱った娘に叱られて
自由吟   (天)平嶋美智子 戦争法廃止署名に若きママ
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兼題〔巡る〕1
井上正道 )あべ政治地獄を巡る新安保
小林妻子 )四季巡る幾度重ねた卒寿坂
小林妻子 )本四国十年も前決願す
田原弘子 )巡り来る喜寿を目指して元気出す
坂東倫子 )お喋りと巡り会うたら百年目
猪口茂  )戦争法巡る議論は敗けられぬ
延山みえ )悪因果巡ると知って身を正せ
坂東元紀 )戦前の記憶が巡る安倍政治
猪口茂  )巡る夢自我の欲望捨てきれぬ
平嶋美智子)七十年巡り来て今彷彿と
江島谷勝弘)五日間連続句会ああしんど
田中邦夫 )良き人とあの日を巡る同窓会
近藤正  )二の徹を踏まぬ地震に人の知恵
喜多佐津乃)お百度をまわる受験の返事待つ
田中邦夫 )幸運が巡ってくるのか宝くじ
平嶋美智子)観覧車二三組乗せ冬の空
川端一歩 )赤バスが消えて高齢者の足よ
喜多佐津乃)大輪で今年も咲いた猫柳
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兼題〔巡る〕2佳句
井上正道 )株安が世界を巡り大騒ぎ
小林妻子 )西国も御朱印帖と満願す
川端一歩 )お巡りさん言われた頃が華だった
平嶋美智子)八十二初春志なく巡り来て
田中邦夫 )体調の良し悪し決める血の巡り
人の句 江島勝弘)ええかげん当ってほしい宝くじ
地の句 近藤正)めぐりくる野党共闘夏の陣
天の句 川端一歩)その昔叱った娘に叱られて
軸吟・荒川鈍甲)八十で巡り来る春おらが春
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兼題〔迎〕1
坂東倫子 )迎春や株上がったり下がったり
小林妻子 )復員す誰も迎えに来ていない
井上正道 )改憲の三悪人を迎え撃つ
田原弘子 )保育所で園児迎える笑顔たち
坂東元紀 )迎春ととても言えない肌寒さ
荒川鈍甲 )自民党最後の首相迎え撃つ
喜多佐津乃)孫成人試着室から顔お出す
田中邦夫 )おっとっと口で迎えてお酒呑む
田中邦夫 )送迎の車で通う医者治療
井上正道 )政界は野合迎合し放題
猪口茂  )九条は平和の使者と迎えられ
江島谷勝弘)古希すぎて厄も迎えることがない
小林妻子 )迎春の賀状ちらちら冬最中
坂東倫子 )故郷がえり孫や猫までお出迎え
延山みえ )餅たんと用意迎えるお正月
川端一歩 )お迎えは川柳うまくなってから
江島勝弘 )パトリオット照準すでに北の国
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兼題〔迎〕2佳句
荒川鈍甲 )八十の迎春とみに若がえる
延山みえ )迎かえよう心開いて春を待つ
平嶋美智子)正月はいらん思いつ初春うれし
坂東倫子 )二日酔い治す薬は迎え酒迎
川端一歩 )難民を迎える国になって欲し
人の句 坂東元紀)歓迎はとてもできない消費税
地の句 田中邦夫)民多く初日に注ぐ平和の日
天の句 喜多佐津乃)春迎え甲羅一枚厚くなる
軸吟・)近藤正)一八歳一票は歓迎だ
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兼題 「自由吟」1
猪口茂  )自爆テロ特攻隊の悪夢だね
猪口茂  )沖縄を基地でいじめる悪政治
田原弘子 )元旦に買い出し急ぐ福袋
田原弘子 )遠方へペダル軽やか初参り
坂東元紀 )自由権資本家たちが履き違え
延山みえ )嬉しさも半分になる年賀客
小林妻子 )小農は皆が預けて米を買う
小林妻子 )機械化に付いて行けない新時代
井上正道 )餅さえもきざんで食べる歳となる
荒川鈍甲 )安倍さんはまだヒットラーに負けてない
平嶋美智子)復興の願い今年も寒寒と
坂東倫子 )正月も祝日も遠慮せぬ地震
喜多佐津乃)大吉のみくじ今年の福を待つ
田中邦夫 )天地揺れ心復興閉じたまま
平嶋美智子)初日の出高く上がってから拜み
江島谷勝弘)激安に乗れば命の保証なし
荒川鈍甲 )これやこれ豆の味噌づけ箸やすめ
江島谷勝弘)北の国一人よがりで弾んでる
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兼題 「自由吟」2佳句
井上正道 )受け取った後はため息年金日
江島谷勝弘)シリアから四千キロもあるドイツ
喜多佐津乃)バラバラの家族集めるお正月
田中邦夫 )今年またハチの一刺し世を正す
近藤正  )葵英文勝って中国思案顔
人の句 近藤正)改憲をふたたび揚げ勇むアベ
地の句 荒川鈍甲)ひと冬を藁と埋もれた芋の味
天の句 平嶋美智子)戦争法廃止署名に若きママ
軸吟・川端一歩)人生の春を待たずにむごい事故
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ108号(2016年1月)

2016-01-22 09:58:10 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ108号(2016年1月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔腰〕 (天)坂東倫子
 ファインプレーに敵も味方も腰抜かす   
兼題〔こんがり〕 (天)川端一歩
 過去のことこんがり焼いて捨てました   
自由吟   (天)荒川鈍甲
 はらからは陽の子星の子地球の子  
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兼題〔こんがり〕1
田原弘子 )こんがりと手焼きせんべい人情味
田原弘子 )ほかほかの石焼芋が出番待つ
猪口茂  )こんがりの日焼けニキビは目の保養
猪口茂  )こんがりの焼きおにぎりを喰らいつく
井上正道 )こんがりと焼いたギョウザで舌つづみ
井上正道 )落ち鮎をこんがり焼いて酒を飲む
小林妻子 )囲炉裏火でこんがり焼いた草団子
小林妻子 )大裏火大根こんがり山の昼
川端一歩 )こんがりと焼けた秋刀魚を猫が食い
近藤正  )焼き芋の美味しい季節今が旬
延山みえ )こんがりと焼いて初春雑煮餅
荒川鈍甲 )こんがりとローストビーフほどのよさ
佐津乃)落ち葉焼く中にこんがり芋焼ける
延山みえ )こんがりと焼き過ぎ背中水ぶくれ
荒川鈍甲 )こんがりと鶏の唐揚げ酒のあて
坂東倫子 )こんがりと焼けて帰った運動会
田中邦夫 )バーベキュウーこんがり焼けて箸走る
喜多佐津乃)薪で焚く釜にほどよい焦げがつく
江島谷勝弘)食べものはすべてこんがりが美味しい
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兼題〔こんがり〕2佳句
江島谷勝弘 )アンパンマンお鼻こんがり焼けている
延山みえ )晦日蕎麦こんがり餅も追加して
荒川鈍甲 )こんがりと妬かせる男を整える
近藤正  )アスリートこんがり日焼け今師走
田中邦夫 )こんがりと焼けた素肌がまぶしくて
人の句 喜多佐津乃)長火鉢こんがり焼いて餅くらう
地の句 坂東倫子)こんがりと焼餅やいて嫁の父
天の句 川端一歩)過去のことこんがり焼いて捨てました
軸吟・美智子)こんがり焼き黒んぼ一位だった頃
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兼題〔腰〕1
田中邦夫 )腰いたた加齢のせいでは済まされぬ
井上正道 )足腰を鍛え直して再起期す
小林妻子 )酷使した腰椎の所作為でもなかろ
猪口茂  )腰掛のつもりの職場ずるずると
田原弘子 )ロボットが腰痛予防対策に
川端一歩 )腰低く豪栄道に直言す
延山みえ )慌てるな腰すえ巡る刻を待て
喜多佐津乃)成人式振袖姿跳ねる腰
平嶋美智子)腰低くやり手の友が自慢です
江島谷勝弘)お話が貴方のチャチャで腰くだけ
川端一歩 )アメリカになんでそんなに弱腰か
坂東倫子 )出しゃばりが何時も話の腰を折る
荒川鈍甲 )ヒヒヒンと牝馬の腰の品のよさ
猪口茂  )柳腰粋な女性が闊歩する
田原弘子 )弱腰な外交後に悔い残す
田中邦夫 )若者ら次代出番へ腰据える
喜多佐津乃)ファスナーに慣れて結べぬ腰の紐
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兼題〔腰〕2佳句
井上正道 )うどんにも腰があるのかどのあたり
荒川鈍甲 )ミヤンマーの姉御細いねばり腰
川端一歩 )新毒矢三枚腰で立ち向かん
小林妻子 )極楽へ行くまで腰の世話になる
延山みえ )襖越し腰紐ほどく気配する
人の句 勝弘)あまりにも腰が低いと怪しまれ
地の句 平嶋美智子)なすすべもなく世話人に腰を上げ
天の句 坂東倫子)ファインプレーに敵も味方も腰抜かす
軸吟・)近藤正)少し腰くねらせて如来さま
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兼題 「自由吟」1
猪口茂  )除夜の鐘煩悩忘れ春を待つ
猪口茂  )晦日そば越年祝いすすり食う
井上正道 )軽減と意うなら取るな消費税
井上正道 )都構想ダメなら次は副都心
田原弘子 )さあ今日も鏡の自分活を入れ
田原弘子 )胸おどる健診結果報告書
小林妻子 )虎落笛一気に寒い雪になる
坂東倫子 )マイナンバーが街をさまよう年の暮れ
田中邦夫 )マイナンバー払いのけても食いつかれ
延山みえ )過ぎてゆく刻を捉える術がない
喜多佐津乃 )聞こえないふりした耳がむず痒い
美智子 )なんじゃそれほんと解らぬ軽減率
喜多佐津乃)雀には自由に飛べる空がある
坂東倫子 )大小は言わぬが夢を買うジャンボ
近藤正  )世直しのため二千万署名する
荒川鈍甲 )はばからず維新改憲派を名告り
江島谷勝弘)綿密に羽生結絃と五郎丸
近藤正  )マイナンバー机の底にしまい込む
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兼題 「自由吟」2佳句
美智子)酒持ってゆうゆうう参加忘年会
田中邦夫 )カレンダー残る一枚そっとなで
延山みえ )大晦日泣いて笑うて幕が降り
坂東倫子 )犬と住み猫と暮らして情を知る
江島谷勝弘 )あかつきにはやぶさ2にノーベル賞
人の句 延山みえ)一年の無事を感謝で晦日蕎麦
地の句 近藤正)激動の真っただ中で深呼吸
天の句 荒川鈍甲)はらからは陽の子星の子地球の子
軸吟・ 川端一歩)いま一度ペンが震えるほどの恋
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ107号(2015年12月)

2015-12-17 16:09:15 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ107号(2015年12月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者
(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔食〕 (天)延山みえ 作物を獣が先に食い荒らす   
兼題〔ちらほら〕 (天)藤原千恵子 ちらほらと新党うわさ年の瀬か   
自由吟   (天)近藤正 九・一九こぶしの先にある希望  
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兼題〔ちらほら〕1
井上正道 )ちらほらと色づくもみじ季節告ぐ
小林妻子 )小春日へちらほら三本足も見え
田原弘子 )早朝の土手をちらほら高齢者
山本一幸 )ちらほらと桜のたより早届く
川端一歩 )忘年会ちらほら誘いやってくる
平嶋美智子)忘れっほいちらほらそうかなと思う
喜多佐津乃)散る紅葉ひろって押葉楽しもう
荒川鈍甲 )札幌はちらほら雪が舞うと言う
山本一幸 )時々に届く便りが嬉しくて
川端一歩)観光客ちらほらなった凱旋門
喜多佐津乃)同窓会ちらほら集う時間帯
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兼題〔ちらほら〕2佳句
猪口茂  )ちらほらと落葉散る夜は肌寒い
荒川鈍甲 )ファシズムがちらほら顔を出して来る
近藤正  )孫九人子らに白髪がちらほら
延山みえ )ちらほらと白髪すてきな彼に合う
田中邦夫 )ちらほらとコモを着せられ冬籠り
喜多佐津乃)ちらほらと便りが届く恋の種
田中邦夫 )雨ポツリちらほら咲き出す傘の花
平嶋美智子)頬に風ちらほら冬の便りかも
田中邦夫 )ちらほらと軍事が見える宙めざす
延山みえ )クラス会ちらほら友の訃報聞く
人の句 延山みえ)ちらほらと噂が噂呼び寄せる
地の句 荒川鈍甲)思い出の風に吾亦紅
天の句 近藤正)ちらほらと新党うわさ年の瀬か
軸吟・坂東倫子)ちらほらと口から漏れる小さい愚痴
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兼題〔食〕1
小林妻子 )食あふれ戦後史知らぬいい世代
猪口茂  )さっぱりの和食を好みあっさりと
田原弘子 )衣食住どれも欠けては生きられぬ
井上正道 )食い散らすそれが礼儀の国もある
荒川鈍甲 )お嬢様ワニを食べてはいけません
喜多佐津乃)食道を通る抹茶のほろにがさ
田中邦夫 )過疎の里総出で迎え書きすだれ
平嶋美智子)道端の草も大事な食だった
山本一幸 )食器たち板前たちに吟味され
延山みえ )なぜ旨い母が握ったにぎりめし
坂東倫子 )戦時中草まで食べた丈夫な胃
川端一歩)あの人に食べてみたいと言われたい
荒川鈍甲 )日本が見直されてる食文化
延山みえ )不足など言うまい三度食がある
平嶋美智子)バランスのとれた食事で皆元気
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兼題〔食〕2佳句
川端一歩)虫食った野菜くだものならうまい
猪口茂  )食欲は味覚失くした身に負担
田原弘子 )仏壇で食べ頃待機メロン玉
井上正道 )デオア地下でおためいばかり食いあさる
佐津乃)肉じゃががカレーするかぐつぐつと
美智子)飽食も食の不足も知る世代
延山みえ )粗食でも笑顔で食べる人が好き
いっこう)食べ放題のびのびズボン履いて行く
荒川鈍甲 )傍輩と熟柿を喰らう酔いさまし
坂東倫子 )料理より食器を褒める骨董屋
人の句 小林妻子)三度食う飯いただいて戦中派
地の句 川端一歩)人食った六百兆のアドバルーン
天の句 田中邦夫)作物を獣が先に食い荒らす
軸吟・正)自給率気にもかけずにTPP
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兼題 「自由吟」1
井上正道 )テロにくし報復合戦なおにくし
井上正道 )許されぬ沖縄の自治止める国
猪口茂  )温泉が恋しい季節連れ合いと
猪口茂  )冬服のサイズが合うか試着する
山本一幸 )大臣の席から落ちる軽い口
山本一幸 )金色に実る稲穂も不安顔
田原弘子 )長生きもしんどいと言う白寿翁
田原弘子 )寸借の詐欺の手口のはのりません
小林妻子 )豊作を髪に告げてる秋祭り
小林妻子 )松茸が仰山生えた話し聞く
喜多佐津乃)計算の合わぬ財布を振って見る
美智子)忙しく金ばらまきに行く総理
坂東倫子 )サムライの魂見せたラクビー戦
田中邦夫 )身を切らず福祉切り裂く維新あり
延山みえ )人は皆努力もせずに愚痴を言う
荒川鈍甲 )偽装謝罪責任を取る気配なし
平嶋美智子)テロリストもっともらしい理由つけ
近藤正  )詐欺ペテン詭弁の長けた橋本氏
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兼題 「自由吟」2佳句
田原弘子 )以下売り場買う気させるお弁当
小林妻子 )米代で払えぬ農の生産費
田中邦夫 )国同士裁判をする茶番劇
延山みえ )素敵だよ泣いて笑ってこの人生
坂東倫子 )ロボットの心通じる老介護
荒川鈍甲 )百の風になって貴方のそばに居る
喜多佐津乃)真央ちゃんの復帰楽しむ目が走る
坂東倫子 )夢見みる楽園のパリ襲われる
荒川鈍甲 )身籠って女は至福知ると言う
近藤正  )安倍さんが臨時国会逃げ回り
人の句 延山みえ)諦めばこの一票が泣くだろう
地の句 平嶋美智子)フランスの二の舞起きぬ様祈る
天の句 川端一歩)来年につなぐ荷物がたんとある
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