浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>映画鑑賞(243)県庁の星

2012-10-27 13:33:15 | ホームシアター鑑賞

浪速夢見頃>映画鑑賞(243)県庁の星
【邦画】2005年 出演: 織田裕二、柴咲コウ、佐々木蔵之介、和田聰宏
紺野まひる、奥貫薫 井川比佐志、 益岡徹、矢島健一,山口紗弥加、ベンガル、
酒井和歌子、石坂浩二,ライン・プロデューサー 前島良行,助監督 廣田啓
あらすじ
 K県庁産業政策課のエリート公務員・野村聡(織田裕二)。
特別養護老人複合施設建設“ケアタウンプロジェクト”を足がかりに
出世を目論む彼は、ある日、県政の目玉である民間企業との
人事交流研修のメンバーに選ばれ、三流スーパーの”満天堂“に
派遣される。ところが、教育係として紹介されたのは、二宮あき
(柴咲コウ)という年下のパート店員。しかも、マニュアル無し、
組織図無し、役人のスキルが全く通用しないお客様第一主義の
スーパーの現場では、書類第一主義の彼は役立たずのお荷物状態で、
事ある毎にあきや他の店員たちと衝突を繰り返すのであった。
そんな中、突然ケアタウンプロジェクトが始動。プロジェクト
から外される形となった野村は、出世の後ろ盾でもあった地元の
大手建設会社の社長令嬢からも婚約を破棄され、失意のどん底に
突き落とされてしまう。「自分は、誰からも必要とされていない
のではないか?」しかしその時、野村を励ましてくれたのは、
意外にもあきであった。折しも、保健所と消防署の査察に
入られていた満天堂は厳重注意を受け、閉店の危機に瀕しており、
これを救うには野村の力が必要だったのだ。こうして、野村の
作成した改善書を基に、スーパー経営の建て直しが始まった。
そして、満天堂は見事検査をパスし、売り上げを伸ばすことにも
成功。更に、研修期間を無事終了し県庁に復帰した
野村は、望んで生活福祉課へ異動すると、仕事に邁進する傍ら
ケアタウンプロジェクトの予算削減を議会に提案し、県政改革に
乗り出していくのであった。
感想文
 務員職員と民間労働者の立場と労働意識の差が見事に
画かれていて意欲的な作品にまとめられ、観賞後は
すがすがしさが感じられ良かったです。
(2012年10月吉日)
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浪速夢見頃>映画鑑賞(244)(鉄道員(ぽっぽや)

2012-10-27 13:11:22 | ホームシアター鑑賞

浪速夢見頃>映画鑑賞(244)(鉄道員(ぽっぽや)
【邦画】1999年 出演: 高倉健 , 小林稔侍 , 大竹しのぶ,広末涼子,
奈良岡朋子, 田中好子, 安藤政信,志村けん, 吉岡秀隆, 平田満, 中本賢, 中原理恵
坂東英二, 山田さくや, 谷口紗耶香,監督 降旗康男
あらすじ
 北海道の幌舞線の終着駅幌舞の駅長・佐藤乙松は、
鉄道員(ぽっぽや)一筋に人生を送ってきた男だ。
幼い一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、
彼はずっと駅に立ち続けてきた。だが、その幌舞線も
今度の春で廃線になることが決まっていた。さてその
最後の正月、かつて乙松と共に機関車を走らせていた
同僚で、今は美寄駅の駅長の杉浦が乙松を訪ねて
幌舞駅へやってきた。彼は今年で定年になる乙松に
一緒にリゾートホテルへの再就職を勧めにやって
きたのだ。しかし、鉄道員一筋の乙松はその申し出を
受け入れようとしない。やがて、終電が終わると
ふたりは酒を酌み交わし、懐かしい想い出話に花を
咲かせた。数々の出来事が、乙松の脳裡に蘇っていく----。
一人娘の雪子の誕生と死、炭坑の町として幌舞が
賑わっていた頃のこと、機関士時代の苦労、
愛妻・静枝の死_。-----
感想文
 鉄道員(ぽっぽや)一筋に生きた昔気質の駅員の
乙松(高倉健)が渋い味の演技で何時もながら
実に良いですね

(2012年10月吉日)
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆69号 (2012年10月)

2012-10-18 15:57:37 | 川柳

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆69号 (2012年10月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)賛彩天
兼題〔やはり〕(天)(みえ)口きかぬ妻にはやはりばれたかな
兼題〔祭〕  (天)(勝弘)持ち上げて祭り上げたが支持下がる
自由吟    (天)(正)命綱年金を国むしり取る
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兼題〔やはり〕1
(文子)山登りやはり日毎の鍛えあり
(邦夫)オスプレイやはり欠陥あったんだ
(美智子)二枚日もやはり程よく枯れて秋
(元紀)やっぱりと言うなら何故に止めなんだ
(はこベ)無理だけどやはり会いたい人は母
(千恵子)ダイエツトやはり途中で挫折する
(勝弘)秋ならばやはリマッタケ食べたいな
兼題〔やはり〕2
(鈍甲酷暑でも秋にはやはり秋の風
(弘子)値引きにもやはり理由有る裏話
(昭子)欲しいけどやはり高値で手が出ない
(美智子)案の定脱原発もまやかしか
(元紀)威勢良しやはり外圧潰された
(文子)だんじりはやはり懐かし京の街
(弘子)美人だねやはり整形してました
兼題〔やはり〕3
(一歩)失うものないがやっぱり死は怖い
(正道)会うときも分かれる時もやはり酒
(邦夫)新閣僚やはり出てきた不祥事が
兼題〔やはり〕3佳句
(正道)傷を負う我が身助くはやはり妻
(佐津乃)横車上手に使う仕掛け人
(由比)年寄りにやはり失敗ついて来る
(勝弘)うれしいな維新に ボロが出はじめた
(鈍甲)人の世にやはり私は道ひとつ
(昭子)やはり詐欺頭の良さに驚いた
(倫子)台風はやはり 本土をねらつてる
(千恵子)背伸びしてやはり無理だとあきらめる
(はこベ)思いたくないけど やはり鬼なのか
(妻子)リストラの風やはり的中
兼題〔やはり〕4佳句
人の句(茂)新党にやはりすり寄る風見鶏
地の句(一歩)輸の軋み特効薬はやはり酒
天の句(みえ)口きかぬ妻にはやはりばれたかな
軸吟(正)爺と孫やはり背丈で負けました
---------------------------------兼題 〔祭〕1
(正)おひねりを集めて廻るみこし会
(みえ)綿菓子と祭りばやしは遠い過去
(佐津乃)秋祭り演歌で酔わす新歌舞伎
(文子)祭ではみこしかついで生きる幸
    祭では知らぬ仲間も良き友に
(茂)民意無き政治祭で墓穴堀り
   秋祭り子供元気で盛り上がる
(昭子)祭には浴衣姿がよく似合う
(勝弘)都会ではピンと来ない秋祭り
兼題 〔祭〕2
(由比)父ちやん飲む母ちやん作る秋祭り
(千恵子)今日一日里に帰つて村祭り
(邦夫)人笑い街も笑って祭行く
(妻子)祭笛苦労している総入れ歯
(はこベ)後の祭にならないようにデモのなか
(弘子)ハチ巻とハツピ姿が粋な人
兼題 〔祭〕3
(美智子)宵官を揃いの法被かけ抜ける
(倫子)世話焼きを会長さんに祭り上げ
兼題 〔祭〕4佳句
(弘子)ギャル御輿色気ムードで活気づく
(美智子)お祭りに煽られ御酒の美味いこと
(一歩)十二月忠臣蔵という祭り
(昭子)手と足が祭り囃子で踊り出す
(勝弘)秋祭り太鼓の音が走り去る
(由比)お祭りだ地域の活気盛り上がる
(千恵子)体育祭パパが張り切る徒競走
(邦夫)祭好きお酒飲めれば元気づき
(妻子)稲刈りも終わりお礼の秋祭り
(元紀)祝日も祭日もなく働かせ
(正道)祭酒よくぞ男に生まれけり
兼題 〔祭〕5佳句
人の句(倫子)野仏にお団子供え村祭り
地の句(一歩)九十の通夜はすっかり祭りです
天の句(はこベ)持ち上げて祭り上げたが支持下がる
軸吟(鈍甲)身の内の祭り囃子を聞く恋ぞ
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兼題〔自由吟〕1
(妻子)くぐり抜けるか対日包囲
(昭子)島一つ国二十億で買う不思議
(倫子)高笑いする政治家に嘘がある
    隣家との喧嘩で抜いた日本刀
(由比)陣取りの政局民意蚊帳の外
(元紀)安全と定時運行指に込め
    紙切れが一枚届く給料日
(邦夫)赤バスが路地から消えて命消え
兼題〔自由吟〕2
(邦夫)ご褒美に大臣の椅子待っている
(千恵子)コスモスの迷路で孫とかくれんぼ
(文子)丸い背を伸ばせと友は笑ってる
(茂)病気がち不義理続きでどもならん
(はこベ)飛行雲ただ真っ直ぐに後を追う
(佐津乃)空き家から入居知らせる灯もれ
(鈍甲)後釜に据えるつもりの維新落ち
兼題〔自由吟〕3
(勝弘)蒻愛と虐待子ら可哀相
(美智子)思い出す茅葺き屋根と赤い柿
(正)憲法は民の心を信じてる
兼題〔自由吟〕4佳句
(正道)平成に明治憲法迷い出る
(弘子)仏壇の菊は蕾のままで枯れ
(千恵子)ノーベル賞神は御座すかIPS
(文子)復興の汗に思い出しみじみと
(茂)国民の命切り捨てオスプレイ
(はこベ)三陸は元気と喋るサンマ買う
(佐津乃)友達の米寿を祝う帽子編む
(鈍甲)五合庵の梅雨に濡れても貞心尼
(正)良い友の支えがあって羽ばたける
兼題〔自由吟〕5佳句
人の句(勝弘)電気代倍になるぞとまた脅す
地の句(美智子)家計簿の悲鳴聞きつつお付き合い
天の句(正)命綱年金を国むしり取る
軸吟(一歩)またぞろにヤミ談合にある期待
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆68号

2012-10-02 11:21:44 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆68号 (2012年9月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔池〕  (天)(由比)吹くままに池面をすべる花の舟
兼題〔うかつ〕(天)(正道)うかつにも禁酒成約判を押す
自由吟    (天)(鈍甲)哀調は誰がつけたか一節切(ひとよぎり)
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兼題〔池〕1
(正道)どぶ池に蓮華咲くなり仏住む
(佐津乃)水鳥が美味しい苔をつついてる
(邦夫)古池に芭蕉佇み句作練る
(一歩)まだ小さい鮒を返して池にグー
(典子)釣り糸をたらせば池ものんびりと
(元紀)ため池がうどんの食い気干上がらせ
兼題〔池〕2
(はこベ)蓮池の花に仏陀の手を想う
(鈍甲)池の水飲んで踊っている稲穂
(文子)さまざまな落ち葉絵のよう池の水
(茂)散歩道公園の池癒される
(倫子)メダカにもミズスマシにも会えぬ池
(みえ)池の面に今宵の月は十三夜
兼題〔池〕3
(美智子)池に水張つて田圃の稲いきれ
(ひさ乃)穏やかな池に小石を投げて見る
(勝弘)溜池を教えてくれた渡来人
(弘子)金色の鯉が池では人気者
(昭子)池の水緑に染まり鯉集う
(千恵子)池までと決めた母との散歩道
兼題〔池〕佳4句
(正道)どじょう池波紋ひろがる不信任
(はこベ)あれは夢ため池カッパつないだ手
(弘子)ハス池で酒汲みかわす女子の会
(元紀)夏休み地蔵見守る池の端
(佐津乃)水面に心の波風吸い取られ
(一歩)清流を溜めた池からコシヒカリ
兼題〔池〕5佳句
(勝弘)昔はやりました真室川音頭
(鈍甲)入道雲を映して笑う里の池
(文子)池の水日照りで鯉も石の影
(倫子)古寺の古池に棲む古蛙
(邦夫)山登り突如の池に疲れとぶ
(みえ)泥まみれ児等がザリガニ捕った池
(美智子)ため池の浅瀬パチャパチャ幼き日
(ひさ乃)豪邸にプライド高い池の鯉
(茂)池氾濫梅雨前線大暴れ
(昭子)広池に橋あり滝ありああ涼し
兼題〔池〕6佳句
人の句(千恵子)亀と鯉みち譲り合う池の中
地の句(典子)白鳥が二羽美しい池となる
天の句(由比)吹くままに池面をすべる花の舟
軸吟(正)ふる里の池は団地に様変わり
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兼題 〔うかつ〕1
(由比)うかつにも選んだ市長恐い人
(佐津乃)うかつにも内緒話をつい聞いて
(鈍甲)物忘れ恐ろしくなるわが迂闊
(邦夫)うかつにも妻の生まれ日見過ごした
(昭子)うかつにも昔話をすつぱ抜き
(美智子)娘も孫もうかつなところ似てしまい
兼題 〔うかつ〕2
(文子)うかつにもバランス崩し足すべり
(勝弘)うかつなこと市役所内で言えません
(倫子)うかつにも我が子の悩み知らぬ親
(典子)うかつにもバケツに穴が空いていた
(ひさ乃)うかつにも自分で掘った落とし穴
兼題 〔うかつ〕3
(茂)うかつにも選んだ政治暴走し
(千恵子)うかつにも名前浮かばぬ友と会う
(一歩)うかつにも司会忘れて喋りすぎ
(弘子)裏表知らず買い物人目つく
(みえ)人命の重さうかつで済まされぬ
(元紀)うかつにも不摂生胃に黒い影
(はこベ)うかつにも出た一言という本音
兼題 〔うかつ〕4佳句
(佐津乃)うっかりが後でパニック背負ってる
(由比)うかつにも酒がポロリと口滑る
(勝弘)飲まされて喋ってしまううかつにも
(美智子)七十年呑気に過ごすうかつ者
(邦夫)落ちますとうかつに言えぬオスプレイ
兼題 〔うかつ〕5佳句
(典子)うかつにも猫が居ること忘れてた
(鈍甲)六十七年飼いならされていた迂闊
(倫子)うかつにもガス点けたまま長電話
(茂)原発の事故はうかつじや済まされぬ
(千恵子)うかつにも塩入れすぎてブーイング
(弘子)信号を黄色で渡るうかつ者
兼題 〔うかつ〕6佳句
(ひさ乃)うかつにはおいしい話手は出さぬ
(みえ)うかつにもタブーに触れて火傷する
(文子)人違いうかつだつたと頭下げ
(はこベ)うかつにも踊っていたことないですか
(一歩)うかつにも花の名刺を持ち帰り
兼題 〔うかつ〕7佳句
人の句(昭子)うかつだな二階へ何で上るん
地の句(元紀)自らのうかつささえも愛おしい
天の句(正道)うかつにも禁酒成約判を押す
軸吟(正)オリンピック最初のミスが得意技
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兼題〔自由吟〕1
(美智子)千人塚語れる人も減つてゆき
(正道)原発がなくても見れるオリンピア
(茂)数万の自殺背景見直しを
(佐津乃)盆踊り小さい足も輪の中に
(一歩)もう茶碗投げる元気はありません
(はこベ)仏花より母好きだった花供え
(文子)淀川の水は静かでおとなしい
兼題〔自由吟〕2
(元紀)手袋にグラスに日傘町溢れ
(ひさ乃)足腰は儘ならずとも回達者
(みえ)七色の風船運ぶ風になる
(弘子)節電は鍋炊飯でおこげ出す
(倫子)鳴呼無情男本気で泣く世情
(典子)口出しをしたばっかりに後始末
(勝弘)虎ファンロをへの字に結んでる
兼題〔自由吟〕3
(千恵子)白船の来襲如くオスプレイ
(邦夫)増税ノー五輪報道並みにして
(昭子)花火見てやっと生きてる心地する
(由比)今度こそ一票投じ世直しに
(正道)秋の空解散風が吹き荒れる
(佐津乃)ライバルが抜けて心棒疲れてる
兼題〔自由吟〕4佳句
(由比)マスコミの正義のペンはどこにある
(昭子)そよ風と共に噂が吹き抜ける
(邦夫)落ちません安全神話オスプレイ
(はこベ)語れます屍戻らぬ戦の非
(元紀)カット野菜ついにここまできたものか
(みえ)思い出の中で泳いで母卒寿
兼題〔自由吟〕5佳句
(文子)夕立に笑顔になった涙雨
(勝弘)大臣は試食試飲試乗が好き
(千恵子)網戸洗い綺麗な風が通り抜け
(ひさ乃)達成の影で支えた百度石
(倫子)向日葵は酷暑に立って愚痴言わぬ
(美智子)二回目の精霊流し決意告
(弘子)働ける事の喜び日日感謝
(典子)心開く風の動きが見えてくる
兼題〔自由吟〕6佳句
人の句(一歩)引き分けという友情のあるロマン
地の句(茂)災害地復興無策いじめだね
天の句(鈍甲)哀調は誰がつけたか一節切(ひとよぎり)
軸吟(正)今にして憲法音頭ブームです
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆67号

2012-10-02 11:07:10 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆67号 (2012年8月)
兼題【どきどき】・【虹】、自由吟
会員作品は高齢者
(主に60歳代~90歳代)です
兼題〔虹〕(天)(妻子)農作義申断虹を見て終う
兼題〔どきどき〕(鈍甲)どきどきが多くて枯れる暇がない
自由吟(天)(正)沖縄を穢すなジュゴン訴える
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兼題 〔どきどき〕1
(正道)ピアノ会孫の出番にドキドキと 
    目のあった若い娘にドキドキと
(千恵子)どきどきと姉妹の安否確かめる
(文子)どきどきと議事堂前を通り抜け
(佐津乃)カラオケの次の出番は初舞台
(昭子)暗転のあとのどきどきする場面
    どきどきの苦しいほどの待ち時間
(元紀)秘密基地どきどき通った神社裏
兼題 〔どきどき〕2
(妻子)どきどきはいつも後からやつてくる
(茂)天災はどきどき不安助長する
   どきどきの原発なんで止めないの
(勇)宝くじ買った日からはどきどきと
(はこベ)どきどきが一等賞をけしかける
(由比)発表日ドキドキするも親心
(一歩)混浴にギヤル集団がやってき
(みえ)片思い彼の目線にどきどきと
兼題 〔どきどき〕3
(勝弘)人前でお話なんてしたくない
(ひさ乃)子の回答どきどき見てる保護者会
兼題 〔どきどき〕4佳句
(正)沖縄のガマに灯りはありません
(典子)面接を待つ間どきどき続いてる
(邦夫)活断層いつも原発狙ってる
(弘子)ガラガラポン一喜一憂孫廻す
(倫子)これがまあ昔どきどきした人か
兼題 〔どきどき〕5佳句
(はこベ)どきどきはときめきだつた春の熱
(由比)深呼吸二度三度して待つ出番
(一歩)写真判定どきどきしたがハナ差負け
(みえ)聴診器胸のどきどき太鼓判
兼題 〔どきどき〕6佳句
人の句
(勝弘)披講前どきどき感がまた楽し
地の句
(ひさ乃)札束を持つとどきどきしてしまう
天の句
(鈍甲)どきどきが多くて枯れる暇がな
軸吟
(美智子)初心者の孫の車にどつきどき
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兼題 〔虹〕1
(弘子)雨宿り山の彼方に虹かかる
(由比)広い空一人占めする虹の橋
(佐津乃)七彩に変身したい松ボクリ
(はこベ)虹を見た夢も見たので満ち足りた
(鈍甲)私の虹が輝き増して来る
(一歩)雨上がり旅の生産は虹だった
(倫子)落雷のあと華やかに虹が出る
(ひさ乃)子は夢を追いかけ虹の橋渡る
兼題 〔虹〕2
(昭子)空に虹見たら幸せどんとくる
(勝弘)七色に暗いイメージ湧いて来ず
(典子)クレヨンの虹でも子らを喜ばせ
(正道)マニフェスト消える早さは虹のよう
(千恵子)見はじめの見納めだろう虹二つ
(美智子)大きな虹会えて心も七色に
(邦夫)七色の虹を追う子ら梅雨明ける
兼題 〔虹〕3
(由比)七色に虹は絵になり夢もある
(元紀)傷心に架けておくれよ虹の橋
兼題 〔虹〕3佳句
(勇)雨が止み雲の間に虹の帯
(弘子)人助け心の中の虹を見る
(文子)ベランダの水滴にさえ虹を見る
(倫子)追憶は母と虹見た幼き日
兼題 〔虹〕4佳句
(一歩)震災地虹の端から出る涙
(昭子)紫陽花と虹とは共に人癒す
(みえ)鎮魂の虹は瓦礫の上に出る
(ひさ乃)悲しみを抜けた向こうに虹が立つ
(勝弘)虹はなぜ半円なのか解らない
(はこベ)虹見せる優しさもある大自然
兼題 〔虹〕5佳句
人の句
(茂)生き甲斐は心の虹を膨らます
地の句
(典子)あの虹の根元に宝ありそうな
天の句
(妻子)農作業中断虹を見て終う
軸吟 
(正)シヤボン玉一つひとつが虹を呼ぶ
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兼題〔自由吟〕1
(弘子)夜空向きスカイツリーの天の
(勇)暑い夏裸で外は歩けない
(美智子)仮設住宅厳暑の日日をお大事に
(茂)台風が暴れ放題首相似る
(文子)便秘薬キャベツと聞いて毎食後
(正道)全国に原発なくせ声あがる
(昭子)負け大であつても後振り向かず
兼題〔自由吟〕2
(由比)幾十万の声音と聞く野田総理
(佐津乃)短冊の願いとどくか逆上がり
(はこベ)新間をのみ込み胸が悪くなり
(みえ)いじめ等空手習ってやり返せ
    織姫の涙か今宵雨模様
(典子)梅雨開けた日差しに水の有り難さ
(妻子)茫洋の海に滋れて来たいくさ
兼題〔自由吟〕3
(鈍甲)梅雨明けの陽におろおろと喜寿の歳
(邦夫)再稼働クラゲも怒る若狭海
(勝弘)綿菓子を孫に買わせて半分こ
兼題〔自由吟〕4佳句
(典子)原発のニュースに老いの耳も慣れ
(はこベ)私の本と決めた木に合う蝉時雨
(妻子)超えて来た峠へ指を折るばかり
兼題〔自由吟〕5佳句
(鈍甲)尖閣を買うとの知事や児戯の類
(邦夫)ノーモアヘフクシマ加えヒロシマヘ
(ひさ乃)原点に戻り視点を変えてみる
(元紀)足も無くバスも無くなり座敷牢
(千恵子)紫陽花が梅雨の不快をやわらげる
(倫子)想定外ばかり地球は住みにくい
(正)やんばるのクイナ泣かすな基地撤去
兼題〔自由吟〕6佳句
人の句 (勝弘)事故調に反論できぬ東電社
地の句 (倫子)一瞬の生命神の子パンダの子
天の句(正)沖縄を機すなジュゴン訴える
軸吟 (一歩)外形は喜寿です心まだ二十歳
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆66号

2012-10-02 10:54:06 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆66号 (2012年7月)
兼題【ファイト】・【熱】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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賛彩天
兼題〔熱〕(天)(正)まだ熱いものが時どき湧いてくる
兼題〔ファイト〕(天)(一歩)踏まれても麦はあしたのバネにする
自由吟(天)(鈍甲)障害児に触れて私は試される
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兼題 〔ファイト〕1
(美智子)ファイトファイト空回りして疲れてる
(はこベ)投稿欄友がフアイトで返り咲き
(千恵子)一日の甘いお菓子で出るファイト
(佐津乃)声出してフアイトフアイトがこだまする
(茂)原発のフアイトマネーで回封じ
(邦夫)掌にフアイトと書いて飲んでみる
(文子)ヨーイドン幼児のフアイト笑い声
兼題 〔ファイト〕2
(勇)政治家はフアイト無い人選べない
(みえ)この歳で今更フアイトと言われても
(倫子)ファイトまで無くし若者どこへ行く
(昭子)手術から覚めた生きてるファイト湧く
(元紀)人兵衛よフアイトフアイトとご老公
(ひさ乃)妃殿下の握りこぶしのお励まし
(勝弘)ファイトファイト歳のことなど考えぬ
兼題 〔ファイト〕3
(由比)七転び人起きダルマと呪めつこ
(一歩)老人のいじめにぐつと出るフアイト
兼題 〔ファイト〕4佳句
(倫子)阪神ヘファイトフアイとの大合唱
(正)部屋掃除やるぞやるぞと気合い入れ
(正道)この一番フアイト出しきり悔いはなし
(トヨ子)初孫にフアイトをもらう三度三度
(昭子)マラソンは最初は皆にあるフアイト
(弘子)子育てはフアイトカと愛情で
(由比)ナデシコは強し世界に花咲かす
(元紀)増税にフアイト燃やせとつき上げる
(妻子)頑張れと言うて勝てないのが競技
(鈍甲)フアイトフアイトあんたが好きなタイガース
兼題 〔ファイト〕5佳句
人の句(勝弘)さあ今日は楽しい句会がんばろう
地の句(ひさ乃)フアイトがまだある母の力こぶ
天の句(一歩)踏まれても麦はあしたのバネにする
軸吟(典子)今日も又フアイトファイトと医者通い
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兼題 〔熱〕1
(佐津乃)草原を飛んで見たいよ熱気球
(はこベ)封印をした情熱の発火点
(文子)暑さ負け熱におかされテレビ番
(正道)鮎を食い熱爛干して暑気払い
(勇)甲子園熱烈フアン汗を出し
(昭子)熱心なあまり手が出る涙出る
(典子)節電へ遠慮している熱帯魚
兼題 〔熱〕2
(由比)期待した技も見られぬはたき込み
(みえ)胸騒ぐ熱い出来ごと来て欲しい
(美智子)熱心に勧誘されて不信湧く
(佐津乃)情熱に負けたトラブルどう裁く
(トヨ子)熱中症今年素通り頼みます
(邦夫)再稼働怒り心頭茶釜湧く
(元紀)熱すれば通らぬものも穴あける
兼題 〔熱〕3
(鈍甲)あの女に逢うて微熱が下がらない
(茂)想定外竜巻地震頭痛熱
(文子)熱中した下手な手品に拍手され
兼題 〔熱〕4佳句
(弘子)微熱だし慌てふためく若いママ
(妻子)熱ばかり上げて平常心忘れ
(みえ)わだかまり熱い握手でとけました
(千恵子)熱愛中眼と眼で交わす意思疎通
(一歩)真夏でも熱爛好きな僕である
(美智子)古希過ぎて熱中できる事見つけ
(倫子)悶悶と節電恨む熱帯夜
(典子)情熱のかけら残つている傘寿
(ひさ乃)矇たけて主役支えた熱い芸
(はこベ)熱い血が流れる限り笑える日
兼題 〔熱〕5佳句
人の句(由比)対決の静かに燃える盤の上
地の句(昭子)熱い湯が好きなじいちやんマッカッカ
天の句(勝弘)まだ熱いものが時どき湧いてくる
軸吟(正)熱帯夜料金値上げ連れてくる
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兼題〔自由吟〕1
(元紀)原発は交付金いう名の麻薬
(千恵子)冷や酒をとくりとくりと親子酒
(正道)密室で全てが決まる日本国
(昭子)タング出す金環日食婚約日
(佐津乃)老いたかな拡大鏡の誕生日
(トヨ子)七重人重咲いた桜も今孤独
兼題〔自由吟〕2
(文子)歩こう会今日も参加で足軽く
(茂)国難を打開出来ずに消費税
(由比)民主自の何処が違うの裏舞台
(勇)アメリカの上産がなんと韓国産
   考えよ核で日本が汚れてる
(勝弘)ハシズムは改革でない改悪者
(正)裁判官新証拠より巳の保身
兼題〔自由吟〕3
(邦夫)談合で済めば国会要りません
(妻子)ご馳走いらぬ日毎味噌汁
(美智子)日本の最大汚点原発炉
(弘子)気がゆるむすき間に入る身の老化
兼題〔自由吟〕4佳句
(弘子)バラの香が病める心に活を入れ
(正)マスコミの維新劇場客が減る
(倫子)不況下のスカイツリーに異議がある
(妻子)軍備ない国戦車が走る
(勝弘)節電に知恵をしばつていてたのに
(邦夫)東電がボーナスくれと値上げする
(美智子)梅雨入りに紫陽花だけははしやいでる
(はこベ)信頼が手を繋いでるデモの列
(みえ)山盛りの感謝でラスト迎えたい
(ひさ乃)このチャンス逃せば二度と会えぬ花
兼題〔自由吟〕5佳句
人の句(典子)えび天の衣のように抱いて欲し
地の句(倫子)長生きにバリバリ齧る生野菜
天の句(鈍甲)障害児に触れて私は試される
軸吟(一歩)好奇心いっぱいあつて燃えてます
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆65号

2012-10-02 10:37:47 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆65号 (2012年6月)
兼題【安堵】・【窓】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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賛彩天
兼題〔窓〕(天)(一歩)点滴の窓へどうかと雀くる
兼題〔安堵〕(天)(一歩)沖縄の安堵の日はいつくるか
自由吟(天)(鈍甲)緑児は虹をつかんで翔(かけ)てゆく
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兼題 〔安堵〕1
(昭子)羽根広げ雛守る朱鷺安堵する
(美智子)天災に人災安堵する間無い
(トヨ子)今日終わる長の通院安堵する
(妻子)テポドンも不発で安堵したがさて
(みえ)独り住む母の電話に安堵する
(佐津乃)遠出の足最寄りの駅名安堵する
(千恵子)控訴され安堵する人怒る人
兼題 〔安堵〕2
(由比)やれやれと一日終わる酔い心地
(文子)布団干し太陽ながめて安堵する
(勇)山越は昼間に歩け安堵路道
(茂)最優先老後の安堵福祉では
(勝弘)ただいまの声を聞いたら安堵する
(はこベ)福祉とは言えない金で買う安堵
(邦夫)沖縄に安堵の時代を迎えたい
兼題 〔安堵〕3
(弘子)段差にて蹟けれどもかすり傷
(元紀)安堵な世つくるためにと増税し
(正道)今着いた妻の電話に安堵する
兼題 〔安堵〕4佳句
(鈍甲)逆らわず歴史の大河ゆく安堵
(正)さあ呑もう乾杯音頭役も済み
(勝弘)旅終わりやつぱリホツとするわが家
兼題 〔安堵〕5佳句
(はこベ)今着いた五文字で出来る親孝行
(邦夫)湯上がりのビル一杯安堵する
(弘子)ガン告知消滅あると医師が言う
(元紀)安堵する言葉嘘でも聞いてたい
(正道)朝起きて生命確かめ安堵する
(典子)立て替えた金が戻った安堵感
(勝弘)合格の電話に安堵茶がうまい
兼題 〔安堵〕6佳句
人の句(正)悪役も家に戻ればいい親父
地の句(典子)胃カメラはどうもなかつた笑い声
天の句(一歩)沖縄の安堵の日日はいつくるか
軸吟(倫子)原子の火消えた一ときでも安堵
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兼題 〔窓〕1
(妻子)窓の外燕夫婦の会話聞く
(弘子)駅弁を窓から買った若い頃
(千恵子)窓全開昨日の空気入れ替える
(典子)竜巻の恐さを知った窓ガラス
(弘子)同窓の彼女は茶髪若返り
(美智子)心の窓開き悪玉追い払う
(勇)窓の外孫は手を振り頑張れよ
兼題 〔窓〕2
(昭子)囲まれたビルから名月見える窓
(茂)窓辺にて春の息吹を感じ取る
(由比)窓一杯開け深緑の風迎え
(倫子)窓口にとても可愛い受付嬢
(正道)老いの身も心浮き立つ飾り窓
(元紀)小窓から見るは希望か絶望か
(美智子)被災地の窓に希望の灯が見える
兼題 〔窓〕3
(千恵子)車窓から母差し入れの茹で卵
(妻子)退院もならず窓越し見る桜
(一歩)ゴンドラがヌーとあらわれ窓を拭く
兼題 〔窓〕4佳句
(昭子)窓二枚重ねて凌ぐ仮住まい
(佐津乃)窓拭けば心の迷い吹き飛んだ
(倫子)窓際の椅子で勤労感謝の日
(みえ)窓ぎわの陽溜まりの猫夢とろり
(文子)朝早く窓を開ければ生きかえる
(由比)復帰後も心の窓は何時開く
(はこベ)シヨーウインドー裏返ってるあの値札
(茂)就職難希望の窓を開きたい
(鈍甲)神はおわすかステンドグラス高い窓
(典子)銀行の窓口金は無表情
兼題 〔窓〕5佳句
人の句(トヨ子)窓開けて初夏風招き深呼吸
地の句(邦夫)影二つくもリガラスに揺れ動く
天の句(一歩)点滴の窓へどうかと雀くる
軸吟(正)官邸はアメリカ側に窓一つ
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兼題〔自由吟〕1
(茂)地球から原発廃止生存権
(トヨ子)初夏の風やさしく頬を撫でて消え
(由比)不毛の国恐い人種が現れる
(正道)ギリシヤから世直し聖火かけめぐる
(千恵子)通り抜け交通整理の声響く
(文子)写真見て昔の友の数かぞえ
(邦夫)直ちには影響ないと再稼働
兼題〔自由吟〕2
(勇)満開の桜の下で宴かな
(弘子)旬の味竹の子箸が止まらない
(元紀)これ以上さかさふってもなにも出ぬ
    税税と重い荷物を背負わされ
(倫子)チンすれば手抜き料理すぐ出来る
(妻子)冬眠の蛙飛び出る畑仕事
(みえ)見栄切って放った言葉戻せない
兼題〔自由吟〕3
(はこベ)乾いた街使いこなしてペダル踏む
(美智子)お互いにあんたが惚れた思ってる
(鈍甲)ぶらさがり逆上がりして育つ瓜
兼題〔自由吟〕4佳句
(倫子)歴史観違う親子のすれ違い
(妻子)じいさんの言う事も聞くトラクター
(佐津乃)サイホンの小言聞く日の匙加減
(昭子)旬の蕪捨てるとこなしありがたい
(典子)すぐ返事欲しいと余白喋り出す
(みえ)忘れてる比の世に愛という宝
(美智子)喧嘩いやあいまいなまま逃げている
(はこベ)もう少しノック続けてみるつもり
(正)原発の金で飼われているメディア
(勝弘)F35人千億は東北に
兼題〔自由吟〕5佳句
人の句(正)ああしんど安保の重し沖縄忌
地の句(勝弘)原発はすべてひなびた町にある
天の句(鈍甲)緑児は虹をつかんで翔てゆく
軸吟(一歩)年金にぜいたくという辞書はない
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆64号

2012-10-01 22:37:34 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆64号 (2012年5月)
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兼題【ポケット】・【湯】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
賛彩天
兼題〔湯〕(天)(倫子)正論を吐いて煮え湯を呑まされる
兼題〔ポケット〕(天)(茂)政治屋はポケット多く持っている
自由吟(天)(勝弘)福島で安全ですと言えますか
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兼題 〔ポケット〕1
(茂)ポケットの財布の中は何時も空
(鈍甲)ポケットにあったビー玉色の空
(美智子)あっちこちポケット捜す改札機
(由比)春らんまんポケツトマネー浮かれます
(トヨ子)愛犬がオヤツ欲しさにポケット嗅ぐ
(弘子)夢のあるポケット一つあればいい
(元紀)ポケットに入りきらない思い出と
兼題 〔ポケット〕2
(典子)ハンカチが胸ポケットでかしこまる
    ポケットの中で小銭が遊んでる
(正)ドラえもんポケットの中見せてくれ
(倫子)へそくりは内ポケットの二万円
    ポケットの奥でケイタイ鳴る深夜
(佐津乃)アメ玉を入れたポシエツト持って行く
(千恵子)夢いっぱい園児のポケットドラえもん
(邦夫)大人にも欲しいドラちゃんポケットに
兼題 〔ポケット〕3
(みえ)秘め事は内ポケットの奥深く
(昭子)ポケットの母のエプロン何でも出
兼題 〔ポケット〕4佳句
(はこベ)ポケットも内ポケットは格が上
(千恵子)差し入れた彼のポケット温かい
(邦夫)ポケットにいつも入れてたラブレター
(妻子)ポケットの中で観念した意見
兼題 〔ポケット〕5佳句
(一歩)ポケットに遺書抱き飛んだ特攻兵
(みえ)子のポツケ蛙カマキリぞろぞろと
(昭子)エプロンに子供の宝つめている
(勝弘)ポケットに閉じこめたいな原発を
(鈍甲)ポケットの十円玉と村祭り
(正道)ポケットに両手突っこみ暖をとる
(文子)ポケットも手さげ袋と変わりつつ
兼題 〔ポケット〕6佳句
人の句(正道)ポケットに小銭ザクザク札はなし
地の句(文子)ポケットに両手つっこみ首すくめ
天の句(茂)政治屋はポケット多く持っている
(軸吟)(勇)ポケットにアメ玉入れて検診を
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兼題 〔湯〕1
(茂)ぬるま湯の官僚政治民を見ず
(典子)湯加減を毎日覗いてくれる嫁
(トヨ子)銭湯がだんだん消えて町さびれ
(佐津乃)露天風呂まだ恥じらいの色を持つ
(弘子)湯上がりで走る子供に大あわて
(みえ)初釜のいとしむように湯を注ぐ
兼題 〔湯〕2
(勝弘)アチチチチまたも煮え湯を飲まされる
(はこベ)お湯割りで胃を洗いつつ腹を割る
(邦夫)ハシズムに怒り心頭湯気も立つ
(茂)熊野古道川湯温泉いい湯だな
(千恵子)終い湯に柚子を浮かべて今日とじる
(典子)焼酎のお湯割りうまい汗の服
(鈍甲)品定め足湯に並ぶ素大根
兼題 〔湯〕3
(佐津乃)ポツトの湯甘いロマンもミステリー
(鈍甲)湯けむりの向こうに天女見てのぼせ
(勇)爺と孫一番風呂が楽しそう
(邦夫)重湯飲む彬の思い暁に
(美智子)夕刻の帰宅に熱いポツトの湯
兼題 〔湯〕4佳句
(茂)湯加減も感じられない我が老後
(元紀)銭湯の名画鑑賞壁と背に
(千恵子)花見あと急に混みだす女の湯
(勝弘)焼酎好き湯割りで通す乾杯も
兼題 〔湯〕5佳句
(トヨ子)湯の香り話花咲き市がたつ
(みえ)寒い夜湯気もご馳走おでん鍋
(はこベ)銭湯が世界遺産にきつとなる
(正道)湯をすすり何もいらない朝もある
(昭子)ポツトの湯いつもあなたの側にいる
(妻子)昭和国顧煮え湯を呑んだ負けいくさ
(文子)湯上がりのタオルにつつむ足のしわ
兼題 〔湯〕6佳句
人の句(一歩)湯加減はどうかと亡母聞いている
地の句(由比)湯上がりの宴若返る姥桜
天の句(倫子)正論を吐いて煮え湯を呑まされる
軸吟(正)祝砲のつもり煮え湯を呑むはめに
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兼題〔自由吟〕1
(茂)身銭切るチャンス時だよ金持ちは
(弘子)譲られた席ありがたく礼を言う
(トヨ子)湯煙に命あずけてかんぽの湯
(正道)原発を再開すれば世は闇だ
(千恵子)集まれば歌も飛び出る七回忌
(佐津乃)階段に昇ると足に言い聞かせ
(元紀)張りぼての国家我らは笑えない
兼題〔自由吟〕2
(勇)今見頃一日千本京桜
   友来るお酒に和む春の夜
(妻子)食べてるか喋ってるのかバスの旅
(典子)奥の手を出して歪みをくい止める
(はこベ)またまたまた波立つ海に金投げる
(由比)消費税赤ちやんからも取つてゆく
(邦夫)民の幸平和見守る彬の碑
兼題〔自由吟〕3
(みえ)子に残す資産は温い心だけ
(勝弘)ヘタですがユニークですと言われてる
兼題〔自由吟〕4佳句
(昭子)梅は香で勝ち桜は花で勝っている
(美智子)貯金箱大事な蓋がゆるんでた
(妻子)疑問符が消えてゆっくり寝るとする
(典子)本番になると大きな声になる
兼題〔自由吟〕5佳句
(文子)政治の乱気候も乱れ明日如何に
(はこベ)条件はなしすつきりと脱原発
(邦夫)年金を食い物にして知らん顔
(みえ)未練の種引き出しいっぱい詰まってる
(正)瑞穂の国水の脅威にひざまずく
   塾づくりたんまり儲けあるらしい
(鈍甲)ミサイルにはしやぎ疲れた自衛隊
(倫子)陽翔(はると)陽菜(ひな)
     悠眞(ゆうま)難解な新生児
兼題〔自由吟〕6佳句
人の句(倫子)身構えて生きる人生つまらない
地の句(鈍甲)公務員の次にあんたが狙われる
天の句(勝弘)福島で安全ですと言えますか
軸吟(一歩)献血はしたいが歳を取りすぎた
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆63号

2012-10-01 21:48:47 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆63号 (2012年4月)
兼題【頃合い】・【玉】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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賛彩天
兼題〔玉〕(天)(妻子)玉音のテープは知らぬ南緯五度
兼題〔頃合い〕(天)(一歩)拗ねた子に頃合いを見て母ケーキ
自由吟  (天)(典子)したたかに生きた証しの日記帳
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兼題 〔頃合い〕1
(トヨ子)何事も頃合いまようむずかしい
(勇)鍋の中煮物は良いか頃合いか
(元紀)爛つけて良い頃合いにピンポンが
(正道)未練捨て解散すべき頃合いだ
(由比)氏神は頃合いを見て仲に立つ
(文子)頃合いの梅一枝を仏壇に
(佐津乃)手編みベスト孫の身丈に調度良い
兼題 〔頃合い〕2
(鈍甲)ラストスパートの頃合いつかみ金メダル
署名捺印妻は頃合い計つてる
(はこベ)頃合いを見て退場をしてもらう
     いま頃合い脱原発で声揃え
(妻子)頃合いを知ってる祖母の吊し柿
    頃合いはよろし猪狙つてる
兼題 〔頃合い〕3佳句
(茂)原発の全廃時期は頃合いに
(倫子)頃合いは良しと本音をぶちまける
(正)頃合いを見て消費税値上げ案
(昭子)頃合いも一つのチヤンス逃さない
(典子)もう寝たかな頃合い計り帰宅する
(邦夫)野田総理辞める頃合い今だろう
(弘子)放射能消える頃合い待つ家族
兼題 〔頃合い〕佳句4
人の句(千恵子)人生のいい頃合いと荷を降ろす
地の句(みえ)仲裁も頃合い外すとやけどする
天の句(一歩)拗ねた子に頃合いを見て母ケーキ
軸吟(勝弘)頃合いがつかめぬままにサヨウナラ
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兼題 〔玉〕1
(元紀)玉将は王とは違う思つてた
(トヨ子)まん丸のきんかん求め喉いやす
(勇)夕食にワイン呑むなら赤玉よ
(千恵子)お手玉で競い合いした少女の日
(由比)許されぬ消費税先ずやり玉に
(正道)抽選箱中は全てがハズレ玉
(鈍甲)一パーセントも望めぬ今の玉の輿
(はこベ)玉入れをした運動場汚染され
兼題 〔玉〕2
(佐津乃)逆玉の輿育児炊事は婿の役
(文子)玉転がし九十路になっても思い出し
(勝弘)愛あるが金がないのが玉に瑕
(典子)玉砂利が心の垢も取ってくれ
(昭子)玉一つ才能あれば大リーグ
(倫子)玉に瑕いい女だがよく喋る
(一歩)玉砕の無念に消えた数多の死
(弘子)雨降りも水玉ブーツ心晴れ
兼題 〔玉〕3
(みえ)残された宝真珠のくびかざり
(妻子)玉の汗忘れ去るのが大ジョツキ
兼題 〔玉〕佳句4
(茂)玉の輿乗った民主は無能力
(由比)青春を火の玉となり海に散る
(元紀)玉屋でドン鍵屋でバンの風物詩
(勇)パチンコに総てを賭ける人もいる
(佐津乃)誰でもが一つ持つてる玉手箱
(鈍甲)玉砕を転進にしたペンが今
兼題 〔玉〕5佳句
(文子)玉乗りの猿もみかんに飛んで来る
(倫子)宇引から消そう玉砕と言う言葉
(みえ)父さんの眼鏡の奥の目がこわい
(昭子)水晶の玉占いに夢託し
(弘子)亡夫より長く暮らした玉暖簾
(勝弘)大阪のおつちやんも飴玉をもつ
(正道)玉入れで籠に届かぬ老いの肩
(千恵子)ランナーの額ながれる玉の汗
兼題 〔玉〕6佳句
(一歩)十円玉拾い届ける子のあした
(典子)仲直りふつくら焼けた玉子焼き
(茂)ビー玉で遊んだ歳に戻りたい
(邦夫)タマちゃんの愛嬌一つで客が増え
兼題 〔玉〕7佳句
人の句(トヨ子)玉手箱開けておどろく遺言書
地の句(はこベ)この地球宇宙に浮かぶ毬藻です
天の句(妻子)玉音のテープは知らぬ南緯五度
軸吟(正)原子村玉手箱から放射能
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兼題〔自由吟〕1
(倫子)復興を風評被害が邪魔をする
(昭子)こうるさい電気製品しやべり過ぎ
(正道)君が代を平気で歌う無神経
(トヨ子)ビリヤード当て玉ねらう手がふるえ
(茂)春近しわが財政に温もりを
(元紀)イメージだけで政治家を選ぶ恐さ
(佐津乃)半日も喋り笑顔を置いて行く
兼題〔自由吟〕2
(文子)苦労して成長した子親を知る
(邦夫)君が代は口パクもだめ声上げよ
(勇)航空界日本の空も激安に
(由比)被災地にも花は優しく咲き始め
(勝弘)あの人の口をどなたか塞いでよ
(鈍甲)不景気と円高を呼ぶ予算組み
(正)原発事故鳥や猿にも報せたか
兼題〔自由吟〕3佳句
(勝弘)テレビ消し静寂を楽しんでいる
(弘子)カーテンを開けて朝日に湧く力
(妻子)観光の人がほめてる雪景色
(千恵子)涙みて貰い泣きする一月忌
(はこベ)春日射し受けて身に染む原発禍
(みえ)抱きじめて育てりや子供は曲がらない
兼題〔自由吟〕4佳句
人の句(正)大地震プレートはまだ稼働中
地の句(倫子)ふきのとうふんわり香る春の膳
天の句(典子)したたかに生きた証しの日記帳
軸吟(一歩)佳き日には硬貨貯金をすると決め
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ ☆62号

2012-10-01 21:29:00 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ☆62号 (2012年3月)
兼題【強気】・【発】、自由吟
会員作品は高齢者(主に60歳代~90歳代)です
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賛彩天
兼題〔発〕 (天)(元紀)ふるさとは開発中のダムの底
兼題〔強気〕(天)(みえ)たじろぐな強気で押せば成就する
自由吟   (天)(勇)春を呼ぶ大吟醸の蔵のなか
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兼題 〔強気〕1
(みえ)女房の強気に今日も最敬礼
(元紀)強気にも核ちらつかせ支援得る
(邦夫)橋下の強気をメディアが持ち上げる
(正道)強気だけ憲法無視のでたらめさ
(佐津乃)表現の自由乗り越す策をねる
(鈍甲)五十年強気の妻の腰まわり
(由比)頑固だが孫には優し父だった
兼題 〔強気〕2
(千恵子)気が弱く強気な言葉咬呵きる
(千恵子)一言で強気な私萎えていく
(昭子)相打ちを強気で行った方が勝つ
(トヨ子)孫けんか強気弟負けへんぜ
(妻子)九条は強硬主張ゆずれない
(茂)貧困者強気でなけりや生きられぬ
(倫子)穴ねらい強気の馬券買ってみる
(倫子)どん底で夫は弱気妻強気
兼題 〔強気〕佳句3
(勇)負けるかい孫に強気のおじいさん
(弘子)勝負師は強気で相手打ちのめす
(正)思想調査強気と弱気紙一重
(はこベ)強気でゴー春風背中押してくれ
(一歩)攻め駒をたくさん持っている強気
兼題 〔強気〕佳句4
人の句(勝弘)東電がなんで強気かわからない
地の句(典子)ふところにへそくり持っている強気
天の句(みえ)たじろぐな強気で押せば成就する
軸吟(美智子)衰えを強気でカバーして一人
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兼題 〔発〕1
(トヨ子)終電車笛の合図で止めてくれ
(弘子)発車ベル一歩手前でドア閉まる
(元紀)不況なら円を乱発すればいい
(典子)マラソンの出発力余ってる
(鈍甲)原発がなぐても電気足りている
(勇)出発だ発車のベルが鳴つている
(茂)発信の被災住民まず援助
兼題 〔発〕2
(由比)発表会自信不安の顔が待つ
(妻子)発言の自由がエスカレートする
(昭子)駆け込んだ発車間際の終電車
(美智子)原発廃止声高高にあつちこち
(佐津乃)カップルが発車問際に投げキツス
(邦夫)川柳で歪み告発正義漢
(勝弘)市役所発橋下批判タブーです
兼題 〔発〕3
(はこベ)発火する寸前までは静かです
(みえ)発表で桜咲く散る明と暗
(一歩)家族みな孫の発表連れ出され
(千恵子)十円で無事の発育願う母
(倫子)原発の嘘がだんだんバレてくる
(正道)原発はかせいだ者で後始末
兼題 〔発〕佳句4
(弘子)発表会緊張感は宙に舞い
(典子)発見をされないような隠し場所
(昭子)発会式浪速男の咬呵待つ
(佐津乃)発射した宇宙衛星夢乗せて
(トヨ子)発癌を恐れず感謝五十年
(鈍甲)それぞれの出発歳を問うてない
(妻子)原発も途方にくれている迷路
兼題 〔発〕佳句5
(勇)発電も原発やめて風力で
(千恵子)出発は2DKの社宅から
(由比)スーツ決め行ってきますと孫巣立つ
(はこベ)穏やかな発言後で効いてくる
(邦夫)大相撲もいちど仕切り直せるか
(勝弘)北国発日本にも似た人がいる
(みえ)大発見父に届いたラブレター
兼題 〔発〕佳句6
(美智子)ローカル線いつもの顔を乗せ発車
(倫子)地球発衛星着の夢旅行
(一歩)種まいて今日か明日かと待つ発芽
兼題 〔発〕佳句7
人の句(茂)川柳の発する心時写す
地の句(正道)発禁の書物に手垢歴史経る
天の句(元紀)ふるさとは開発中のダムの底
軸吟(正)非正規の人が佇む始発駅
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兼題〔自由吟〕1
(正道)春場所で綱取り挑む威勢良さ
(茂)消費税使う目的誰のため
(佐津乃)やわらかく伝わる言葉商い語
(千恵子)目が覚めてあと十分の至福どき
(美智子)丁寧な挨拶されて身がまえる
(妻子)ハナハトの同窓会は大声だ
(トヨ子)酷寒に梅は咲いたか道真公
兼題〔自由吟〕2
(みえ)無限大紡ぐ言葉の面白さ
(弘子)新品の自転車介護はずむ足
(邦夫)沖縄をアメとムチとで手なずける
(正)五大紙は木鐸すらも投げ捨てた
(勝弘)粛正に等しい動き橋の下
(鈍甲)国の未来語れぬ党の消費税
(はこベ)低血圧の私にちようどよい紙面
兼題〔自由吟〕佳句3
(由比)いかなごが日楽します春の使者
(典子)春の陽を喜び過ぎたはぐれ蝶
(元紀)橋の下地均しせずに起正式
(昭子)米粒と本とはとても捨てられぬ
(倫子)梅咲かぬ里に小鳥もやって来ぬ
(正)日本は安全神話に縛られる
(勝弘)票ほしさルビコン渡る公明が
兼題〔自由吟〕佳句4
人の句(鈍甲)百十五歳治郎右衛門にあやからん
地の句(はこベ)遠い道民の力という給油
天の句(勇)春を呼ぶ大吟醸の蔵のなか
軸吟(一歩)大阪に路面電車復活か
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