浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ102号(2015年7月)

2015-08-29 12:31:59 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ102号(2015年7月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔雨〕(天)坂東倫子:わだかまり抱いたままで梅雨に入る
兼題〔気休め〕(天)川端一歩:気休めの綺麗が赤い糸となり
自由吟   (天)近藤正:つらびらかに読めば戦争法はない
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兼題 「気休め」1
喜多佐津乃)パソコンに今日の出来事記してる
勇  )気休めにトイレで一句きばってる
猪口茂  )気休めの付け刃ではものならず
川端一歩 )朝昼晩お薬飲んでいるわたし
勇  )日がさして気休めだろうスタレ掛け
弘子 )暇になり気休めどころか苦痛なる
井上正道 )気休めにネットでめぐる世界都市
江島谷勝弘)ノーサイドは勝ったチームのことばです
江島谷勝弘)気休めと分かっていえも声かける
妻子 )負けてから戦はしない国だった
延山みえ )気休めの哀れみ受ける時じゃない
近藤正)血圧の上がり下がりは誰もする
文子 )国会は気休め言って腹の中
文子 )気休めに飲んだビールの値打ちあり
一幸 )気休めに脳トレしてもだめな脳
千恵子)気休めと解りつつ飲むコラーゲン
江島谷勝弘)嫌な人に気休め言われ腹が立つ
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兼題 「気休め」2佳句
文子 )気休めに歌った歌はハトポッポ
千恵子)ぎっくり腰湿布薬でもはっておこ
妻子 )気休めで平和の誓いなど言えぬ
弘子 )気休めと服着替えてはリフレッシュ
千恵子)非常袋水と食品三日分
川端一歩 )師のことば気休めだろが出る元気
近藤正)病状に触れずお元気そうですね
延山みえ )気休めに言った言葉が歩き出す
倫子 )気休めに言った言葉が老母泣かす
邦夫 )抑止力それは気休め歯止め付加
人の句 美智子)半信半疑サブリメント飲んでいる
地の句 邦夫)気休めにせめて会いたい糸電話
天の句 一歩)気休めの綺麗が赤い糸となり
軸吟・鈍甲)大袈裟な気休めやめぬ抑止論
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兼題 「雨」1
文子 )青い空今の元気も明日知れず
妻子 )六月の雨賑やかな蛙たち
猪口茂)梅雨なのに傘を忘れて濡れネズミ
喜多佐津乃)相合傘雨よしばらく止めないで
正道 )雨宿り空をにらんで心急ぐ
川端一歩 )七十年覚えています黒い雨
延山みえ )バラバラだチャンバラごっこ紙の傘
美智子)梅雨晴間布団干せない黄砂舞う
一幸 )雨音を音譜に変えてうっとりと
鈍甲 )あの方に会える句会だ雨もよし
邦夫 )平成の雨乞い国に満ちわたる
邦夫 )相合傘そっと手触る時雨どき
千恵子)傘二本雨の晴間に干しておく
倫子 )悲しみの出棺俄か涙雨
文子 )にわか雨一息ついた植木たち
江島谷勝弘)恵の雨ないとヒト科は生きられぬ
弘子 )雨降れば紫陽花みごと活気づく
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兼題 「雨」2佳句
正道 )雨の中お遍路さんは黙々と
喜多佐津乃)雨上がり虹の架け橋雲わたる
邦夫 )歴史的豪雨きてから後手後手に
江島谷勝弘)雨の日は浮かんできますドリスディ
美智子)病院の予約に合わせ土砂降りに
猪口茂)嫌な事雨に流して出直そう
延山みえ )雨の歌うたった母を忘れない
千恵子)園児らがお迎え嬉しにわか雨
鈍甲 )「雨ニモ負ケズ」抑止論などいらぬ詩
妻子 )土石流吐き出す悪い雨もある
人の句 勇)雨降りに傘もささずに手話の手よ
地の句 一川端一歩)雨ですね女は謎をかけてくる
天の句 倫子)わだかまり抱いたままで梅雨に入る
軸吟・正)梅雨空にめげずヒロシマめざすデモ
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兼題 「自由吟」1
猪口茂)情けなや驕り政権先細り
勇  )人生は笑い生きがい話し合い
井上正道 )勝ち戦胸なでおろしシコを踏む
井上正道 )政治家は学者の叫び聞こえぬか
妻子 )巡回のバスは病院行きばかり
妻子 )学校へ行く子も居ない村消える
喜多佐津乃)趣味の会目立たぬ私夢拾う
美智子)外来種らしい朝顔もう咲いた
近藤正)軽やかに言葉は重い翁長知事
邦夫 )マイナンバー先に政治家お試しを
千恵子)胸詰まり瀬戸の花嫁歌えない
美智子)あくせくの作句に気持ち入らない
倫子 )珍しい選挙だ賛成か反対か
延山みえ )夢に見た川柳目覚め忘れはて
一幸 )太陽を多く映して田棚栄え
江島谷勝弘)よる八時わたし寝てますよろしくね
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兼題 「自由吟」2佳句
弘子 )思考する事で老化の予防策
鈍甲 )つながりたくて心の窓を開け放つ
美智子)戦争法民の考え聞きなはれ
一幸 )六月の雨を絵にする花菖蒲
文子 )編み物で手を休めては一二三
邦夫 )ドローンより禁止すべきはオスプレイ
千恵子)キャスターの後ろの花に見とれてる
倫子 )おふくろの味外人にも好かれ
近藤正)よく喋る金の無心が切り出せぬ
みえ )釈迦力にならずにチョイと気をぬいて
人の句 江島谷勝弘)物騒な「平和法」などいりません
地の句 鈍甲)仏桑華沖縄戦の骨の上
天の句 正)つまびらかに読めば戦争法はない
軸吟・川端一歩)嬉しい日みんなと握手したくなる
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浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ103号(2015年8月)

2015-08-21 11:52:17 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ103号(2015年8月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天
兼題〔親〕 (天)平嶋美智子:戦争法あまたの親を泣かす気か
兼題〔大声〕 (天)荒川鈍甲:爆買いの幾オクターブ高い声
自由吟   (天)荒川鈍甲:余命おしんで花の図鑑を買ってくる
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兼題 「大声」1
延山みえ )馬鹿野郎叫べストレス飛んでゆく
田中邦夫 )憲法を大声で読み知らしむる
井上正道 )大声で気合を入れて相手呑む
田中邦夫 )叫べども聞く耳持たぬ安倍総理
延山みえ )背伸びして母さんここよと手を振る娘
田原弘子 )大声を出してストレスさようなら
一幸 )戦争をする国にする安倍総理
千恵子)イヤホーン着けると声がデカくなる
延山みえ )大声で夫婦喧嘩のエネルギー
平嶋美智子)気かつけばテレビががなり立てている
一幸 )名前だけ大きな声で訴える
猪口茂  )駄目議員大声出せど支持されず
川端一歩 )娘来て声大きいと注意され
喜多佐津乃)高原でどなりストレス置いて来る
川端一歩 )痴漢です女性大声勇気だす
千恵子)大声で声を合わせて茶摘み歌
坂東元紀 )大声で怒鳴って話す高架下
平嶋美智子)大声の抗議も総理耳に栓
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兼題 「大声」2佳句
江島谷勝弘)沖縄の声を無視する政権党
正  )でっかい声を無視する政権党
川端一歩 )大声で叫ぶとやまびこがこたえ
喜多佐津乃)大声でしゃべりたいけど愚痴になる
鈍甲 )大声で世間気にせず語る歳
平嶋美智子)初めての呼名大声出してまい
田中邦夫 )幼児は泣き声一途自己主張
近藤正  )まず一人の声にみんなが唱和する
文子 )大声で笑う声には平和あり
小林妻子 )大声を出す間なかった土石流
人の句 近藤正)浅知恵を大声出して續った
地の句 勝弘)大声は内緒話ができません
天の句 鈍甲)爆買いの幾オクターブ高い声
軸吟・倫子)大声の電話合格とすぐわかる
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兼題 「親」1
正道 )母親の名前を綴る兵の遺書
坂東元紀 )すくすくと伸びてくれるな親知らず
田原弘子 )孝行に尽くす子どもへ手を合わす
文子 )うれしそう二人の親に手をひかれ
文子 )親の真似っまごと遊び幸を見る
平嶋美智子)この胸に風穴あけて逝った父
江島谷勝弘)嫌いだな親子でCM出るなんて
小林妻子 )少子化へ子どもは産めぬ親ばかり
田中邦夫 )親あれば子も幸せな顔がある
鈍甲 )物言いや仕種が父に似ると言う
喜多佐津乃)親馬鹿か頼る息子の広い肩
延山みえ )どっぷりと親子ごっこも疲れます
坂東倫子 )叱られて恨んだ親が懐かしい
千恵子)爽やかに生きろと四十路過ぎた息子に
猪口茂  )親亡くし初めて気付く有り難さ
元紀 )済まないとありがとうとが入り混じり
川端一歩 )DNA調べなくてもダンゴ鼻
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兼題 「親」2佳句
井上正道 )記憶では我より若い親の顔
一幸 )親だから子ゆえに迷う今がある
田原弘子 )亡父母の墓前で祈り安堵する
田中邦夫 )手を繋ぐ親子の顔はそっぽ向き
喜多佐津乃)親の血を引いております人の世話
鈍甲 )父母はいないが故郷の蒼い海
江島谷勝弘)脛かじりしたいが親に金がない
千恵子)ちょっとだけ親しくなれて胸がキュン
小林妻子 )半世紀過ぎた親父の印がいる
坂東倫子 )靖国に祀られた子を嘆く母
人の句 一歩)残留孤児親は逢えない理由があり
地の句 みえ)親が子を子は親捨てる新時代
天の句 美智子)戦争法あまたの親を泣かす気か
軸吟・正)貧乏を子には見せずに笑う親
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兼題 「自由吟」1
田原弘子 )年金の生活貧者増え続け
田原弘子 )雨続き心の晴れ間本で埋め
坂東元紀 )ボーナスが出たというのも慢られ
猪口茂  )沖縄の基地拡大は許すまじ
小林妻子 )隣国ともっと仲良うなれんのか
田中邦夫 )美ら海に似つかぬ魔物お断り
文子 )目が覚めて朝か日暮れか考える
美智子)やっとこさ身体暑さに慣れてきた
千恵子)眠れぬ夜雀がチュンと鳴き始め
喜多佐津乃)予定表自分の歳を忘れてる
鈍甲 )やるせなき妻の香りのサロンパス
一幸 )橋下は弁護士会も爪弾き
延山みえ )泣く時は涙枯れよと泣くがよい
文子 )片隅に伸びたアロエの平和あり
江島谷勝弘)安藤さん逃げたらアカン出ておいで
近藤正  )アベノミクス株価下がって音を上げる
江島谷勝弘)池田さんアナタの党はダメですね
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兼題 「自由吟」2佳句
妻子 )戦する手伝いなんか出来ません
井上正道 )安保法憲法よりも上なのか
近藤正  )違憲だと急所突かれてうろたえる
千恵子)まりあじさい私の手には納まらぬ
平嶋美智子)戦争法に抗議若者立ち上がる
邦夫 )沖縄の返せの歌を基地に投げ
喜多佐津乃)晴天に途惑う心泳がせる
鈍甲 )孫に軍服着せられないと署名する
江島谷勝弘)温暖化台風までも狂わせる
延山みえ )大泣きをすればすっきりする心
人の句 一幸)原発がそこにあるから悲劇生む
地の句 近藤正)碇石海埋めるなと訴える
天の句 荒川鈍甲)余命おしんで花の図鑑を買ってくる
軸吟・ 川端一歩 )競技場だれが儲けてだれが損
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