調べものをしている途中で見つけたインドネシアの聖歌隊The Singers Chamber Choir
オーストリアの教会に遠征に行った模様。これだけのクオリティは珍しい。
音質悪いのが玉にきず。こっちは大丈夫。
是非日本に来て歌って頂きたい。
調べものをしている途中で見つけたインドネシアの聖歌隊The Singers Chamber Choir
オーストリアの教会に遠征に行った模様。これだけのクオリティは珍しい。
音質悪いのが玉にきず。こっちは大丈夫。
是非日本に来て歌って頂きたい。
シャンソニエとは「シャンソン」を聞く「ニエ(店)」である。(たぶんね)
今は時代が変わったので何とも言えないが、そもそもは、自分の世界を持った歌い手が一晩に2,3人出演し、その2、3人に共通して適した伴奏者(ほぼピアニスト)一人がサポートしつつ、客席とステージが仲良く時間を過ごす・・という場所であります。
共演する歌い手はだいたいキャリア順列で、出発した時点が何歳であろうとキャリアの長い方が先輩と呼ばれる。
まあほぼ年功序列に近い。
それぞれキャリアを積むと「ゲスト」と呼ばれるいわゆる「トリ」になり、「前歌」と呼ばれる後輩の後で歌うようになる。だいたい年を取るとゲスト格になる。
取りあえずその晩のゲストは一人だから、ゲスト同志が一緒にステージを踏むということは少ない。(私が上野のQUIでKAYOさんと御一緒しているようなパターンは希少)
なわけだが、昨晩は四ツ谷三丁目のウナカンでは異例の組み合わせ。
日本のファド歌手の代表格と言える香川有美さん、独特の世界観で人気絶頂の花木さち子さん、それにわたくし。
香川有美さん
花木さち子さん
わたくし
信じられないかもしれないけれど、我々の間には10年の年の差はない。
(撮影:コイさん)
こういう顔合わせは滅多にないのでお客さんもたくさん見えたし、我々も楽しい思いをした。
やんや。やんや。(撮影:Uさん)
こういうライブは是非これからもやりたいもの。歌い続けて来た方々のステージは文句なく素晴らしいと思った。
自分もしっかり歌わないと・・とオノレに喝を入れる。
その上飲みにも行けて。
花木さんとわたくし。Sさん御馳走様!
読んだもの聞いたもの覚書
しつこく「カストラートの世界」。それとカウンターテナーのCD。当分しつこいよ。
特に面白いのがこれ。
3大テナーは有名だが、裏バージョン「3大カウンターテナー」
3人そろってけたたましく「オーソレミオ」から始まるのが愉快。うひょひょ。
お聞かせしましょ。
どう考えても男がこんな声出すのはやっぱり相当変だと思う。
カルメンの「ハバネラ」とか歌われてもねぇ・・。
中央に居るのは小さなドミニク・ヴィス様。一昨年王子ホールで見た時はほとんど髪が ファーラウエイだったけど、これはまだ黒々。もしかしてこのお方はコメディー目指してるのだろうか。バロックから現代までの歌の変遷レクチャーコンサートを一人でやってのけるそうだ。見てみた~~~い!!
あとディズニー小説「ノートルダムの鐘」ほほほ。
昨日のアンセムはJohn StainerのGod so loved the world三拍子の美しい曲です。
なかにし礼さん著の「三拍子の魔力」じゃないけれど、確かに三拍子には魔力がある。日本にある三拍子は南無妙法蓮華経くらいだって聞いた事があります。機械的に考えると8分の6になるのかしらん。韓国には三拍子多いみたいですけど、やっぱり民族の違いでしょうか。
今年の教会ジャズコンサートで後藤直子さんのハモンドオルガンでこの曲を歌おうと思っていて、昨日は初めて合わせて頂きましたが、日頃合唱で歌っている曲をソロで歌うのは大変難しい。ブレスの位置も違ってくるし。やばいっす~!曲目変更するなら今だな~。
そんなわけで、昨日は6月30日(土)に控えた「教会にジャズが来た!」コンサートの初打ち合わせでした。
Big Wing Jazz Orchestraからはリーダーの小浜さんが参加してくださいました。この催しも今年で12回目ですから、段取りは早いですが、わたくしとしてはオノレのクオリティーを上げないといけないので毎回緊張します。年取った分良くなったと思って頂きたいじゃない。やっぱり。
最近は昔みたいに勢いだけでステージ迎えることが出来なくなった。当たり前と言えば当たり前だけど、もうこれで最後・・って気持ちでいないといけないように感じています。
その後はピアノの合野さんの家に移動して5月26日(土)の外苑前「Zimagie」ライブのためのリハーサル&CDの曲目熟考。ついでにカレーライスも頂きました。まかない付きリハーサル。いつもすみません。
CDの録音はピアノ伴奏のみで上里知己さんと合野典子さんお二人に頼みました。曲目絞り辛いので、恐らく同企画で2枚作ってしまうんじゃないかと思います。
今週は四ツ谷三丁目「ウナ・カンツォーネ」で香川有美さん、花木さち子さんと「三人の会」という企画ものに出演します。個性的な皆さんと共にわたくしも自分の個性が出たらいいなと思っています。伴奏は大貫祐一郎さん。楽しみです。
では、本日お知らせした情報をまとめますよ。是非ご参加ください。
3月29日(木)
四ツ谷三丁目「ウナ・カンツォーネ」 http://www.una-canzone.com/
19:30~2回ステージ
共演:香川有美 花木さち子 演奏:大貫祐一郎
5月26日(土)
外苑前「Zimagine」 http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
3時オープン「Under Ground~夜の気分~コンサート」光と影のVOICE
開場 15:00 開演 15:30
チャージ¥3200(ドリンク別)Max40人
ピアノ合野典子
チケット制ではありませんが、ご予約頂けると嬉しいです。わたくしまで。
6月30日(土)
神谷町「聖アンデレ教会」「教会にジャズが来た Ⅻ」http://www.st-andrew-tokyo.com/web/
Big Wing Jazz Orchestra を迎えてお送りします。
今年も全額東日本大震災地へ献金いたします。
開場 16:30 開演 17:00
チケット制 前売¥2000(全自由席)Max350人
チケットのお申し込みはわたくしまでお願いします。
昨日六本木ヒルズに歌いに行く途中でパンフレットをもらう。
六本木アートナイト。
何でも24日(土)朝~25日(日)夕方までやっている「アート系街起こし」らしい。
街中あちこちにアートの展示や、パフォーマンスやら、レクチャーやらが行われると。
珍しいところでは「コアタイム」というのがあって土曜の日没から日曜の日の出まで。
つまり六本木は「眠らない街」になるらしい。
それに伴ってあちこちの店が深夜営業したり。
面白そうなイベントもあったので、仕事を終えたらよっぽど朝までコースやってみようかな~などと年甲斐のないこともチラと考えたが、いかんいかん。明日は朝早いのだ。まあ、教会まではここから歩いてだって行けるけど、朝帰りの勢いで行く場所でもなし。
などと自問自答しながら帰宅しました。
オーバーナイトは楽しいけど、電車が深夜運転していない限りどことなく不便。東京もNYみたいに24時間体制で地下鉄を走らせればいいんだけど。
ヒルズの外はすごい人の波。みなさん情報早い。
東京タワーを撮影する方々。
アート。う~~~ん。よくわからな~~い!
同じ歌手仲間に坂本真理砂さんという方が居て、主にカンツォーネを歌ってらしたが、10年ほど前に癌で亡くなった。
彼女とはたまたま仕事の行きがかりで知り合ったのであって、特別付き合いが深かったわけではないが、何故か闘病して亡くなるまでの方が仲良くなったという不思議なご縁。
彼女は最終的に緩和病棟に入っていたし、どう贔屓目に見ても弱い立場だったが、彼女の病室にはお花や見舞客が絶えず、わたくしも何かに導かれるように会いに行った。
あれは何故だったんだろう・・・と、今でも考える時がある。
今日の昼間NHKの「カーネーション」という朝ドラの再放送を見ていると、コシノジュンコさんのお母さんという設定の主人公(夏木マリさんが演じている)が末期癌患者に言うセリフ 。
10歳の子供が走り回っていても誰も驚かないが、100歳が走り回ったらこれはもう奇跡。年を取るという事は人に奇跡を見せられると言う事だ。 この年になると(彼女は88歳)身体はあちこちボロボロだし、いつ死んでもおかしくはないが、自分が好きなように働いたり遊んだりウナギ食べたりお酒飲んだりしているだけで、人は喜んでくれる。これは奇跡を見せているということ。末期癌患者が笑ったとしたらそれも奇跡を見せる事。だからあんたも笑ってごらん。
というような事を言っていて、ほ~なるほど~!と感銘。
真理砂さんは末期癌だったが、取りあえず愚痴っぽいことも言わず、一緒に笑ったりお祈りしたり、 社会情勢について話合ったり、病気だということを忘れるような病室だった。それに彼女は頑張ってやってるわけじゃなくて、実に天然だった。
あれは彼女が見舞客に奇跡を見せていたわけで、だからわたくしも見舞いに行く事が厭じゃなかったし、結果的に素晴らしいものを見せてもらってたってわけ。
どんな境遇になっても笑顔で居るのは難しいこととは思うけれど、それによって周囲を幸せにできるならある意味安上がり。
やはりどうも笑う門に福は来るらしい。
次から次へと課題が押し寄せるので、今月は様々な儲からないことばかりやっているが、週末はライブしますよ。
うりゃ。
そんなわけで本日3月23日(金)は銀座にて。
銀座「シャンソン・バーBONBON」 http://www.bonbon-ginza.jp/index.html
アット・ホームな本格派。ピアノは上里知己さん。
19:30~3回ステージ チャージ¥4000
銀座はユニクロの大きなビルが出来たり、松坂屋が安売りの店をテナントに入れたり、随分様変わりしたけど、銀座らしさは守ってほしいわよね。今まで高飛車だった銀座人たちには少々反省して頂きたいですけど、やはり銀座は銀座であってほしいのね。わたくしとしては「銀巴里」だとか、色々なライブの思い出の詰まった街ですからね。
3月24日(土)は六本木ヒルズ「ヒルズクラブ51」会員の方は是非。
最近若い人たちは六本木のこと「ギロッポン」とか言ってるわね。
どんなとこだよ・・と思いました。
では、みなさまお待ちしておりますよ!!
今年は久しぶりにCDを作ろうと思っています。
まあ、あまり難しいことを考えずにまずは録音してみようと、5月に相模原のホールを 1日借りてみました。
本日は録音スタッフの皆さまと打ち合わせ。
今までのわたくしのCDはアレンジとか演出とかに凝ったものでしたが、今回はなるべくライブに近い状態で取ってみようと思い、ピアノと歌というシンプルな編成にしました。
打ち合わせの後は新宿の呼び込みのお兄さんの誘うままに居酒屋へ。
出て来たお通しがポップコーンだったのにはおったまげました。
それを箸で食べる光君にもビックリしましたが。
帰りの電車は一駅分うっかり寝過したので、健康のためにも歩こうと思って駅を降りますと、お爺さんが車椅子に乗ってうろうろ困っています。
つい親切心で「どこまで帰るの?」と聞くと「まっすぐ。まっすぐ。」と言うので押してあげると、いつまでたっても目的地に着かず。
つまりご本人はどこへ行くのか分からなくなった様子。
仕方ないので一駅分歩いてわたくしの駅の駅員さんに渡して警察呼んでもらいましたけど、これからこういうケースは増えるでしょうね。お年寄りを一人で外出させるときには、必ず連絡先を明記の上ね。
そうそう。駅の入口に段差があって車椅子を持ち上げるのが大変だったので、そこらにたむろしてた若い男子たちに「ちょっと持ちあげてくれる?」と言ったら「いいっすよ。」と言って快く手伝ってくれました。
まだまだ世の中捨てたもんじゃないわね。
今年のイースターは4月8日。
その日を前にして聖歌隊は超難易度高いアンセム"Resurrexi"の練習に余念がない。
で。せっかくなのでライブでもイースターに思いを寄せた曲をやろうと、昨日はKAYOさんとリハーサルをした。
来月4月4日(水)の上野QUIです。 http://www.livespace-qui.com/
1970年代にロイド・ウエーバーのブロードウエイ作品「Jesus Christ Superstar」よりタイトルロールのSuperstarを二人で、わたくしはI don't know how to love him(私はイエスが分からない)を歌おうと思っています。
70年代のミュージカルには何とも言えない切なさがある。ミュージカル嫌いを自認するわたくしでも、この時代の作品はちょっと別。「ヘアー」「グリース」「ウイズ(オズの魔法使い)」とか。
十字架に掛けられる前にイエスがひとり苦悩する場面の曲「ゲッセマネの園」 も素晴らしい。
弟子たちは皆眠りこけ、ひとり真夜中に彷徨い続け「神よ、何故私は死ななければならないのか・・・」と訴えるイエスの姿が悲し過ぎ。
特にステキと思えるのがこちら
歌の中に誠実に生きているのが手に取るように分かる。
映画版のイエスを演じた人の2006年版。当然イエスとしてはちょっと老けてますがさすが。この日は喉の調子が悪かったそうですが見事な唄です。
袖で見守る共演者たちが印象的。
カウンターテナーのいいところは、たぶん女性より呼気の量が多いところじゃないだろうか。
などと推測するわたくし。
肋骨とか肩幅とか腹筋とか、確実に女性より威力がありそうだし。いくら歌は力じゃないとは言え、まったくの微力では歌えないのも事実。
そんなわけで、また見つけました。今度は日系3世の逸材。Brian Asawa ブライアン・浅和さんである。
カウンターテナーと言うより、もうほとんどソプラノの声ですな。実に可愛らしい。
声の不思議はまだまだ続く。面白過ぎ。
昨夜の自由が丘「ラマンダ」。心優しいお客様たちと楽しいひと時を過ごしました。
みなさん、ありがとうございました。
それにしてもゾッとしたのは、「悲しき天使」の歌詞が出て来なかったことです。
これはメリー・ホプキンの大ヒットナンバーですが、「悲しき」とか「天使」なんて言葉は原詞の中のどこにも出て来ないので、これは一つ正確に訳そうと思って書いた翻訳曲です。
自分で書いたにも関わらず、何度も歌っているにも関わらず、2コーラス目の歌詞が出て来ない。
その上、だいたいそういう時は咄嗟にいい加減な創作をするもんなんですが、それすら出て来ない。あまりに驚いたので。自分のボケ振りに。
あ~。母のアルツを責められない。
わたくしのボケは既に始まってしまっているのです。(号泣)(撮影:Uさん)
結局、とりあえず曲を中断して次のステージにやり直すつもりでしたが、どうしても思い出せないので今度は作為的に作詞してライブの最後にリベンジしました。
恐ろしいですね。
こういうことがもう二度と起こらない事を祈ります。やばいやばい。
そんなわけで昨夜のメニューはこんな感じでした。
1St
さくらんぼの実る頃 モンマルトルの丘 悲しき天使(途中で挫折) マネーマネー 雀のように ウイスキーが水に 黄昏のビギン
2St
ピアノマン サンエティエンヌの草原 最後の勇気 愛について アルフォンシーナと海 忘却 悲しき天使(リベンジ・バージョン)
次回のラマンダは同じく第三木曜日4月19日です。お待ちしてます。(撮影:コイさん)
http://www.lamanda.co.jp/map/index.html
みなさまの応援のお陰さまで、無事申告終了いたしました。明日仕事前に提出する予定です。
本日はレッスンの後で渋谷へ行きました。
渋谷はゴチャゴチャしているので基本的にやなんですけど、文化村ミュージアムのチケットをもらっていて、その最終日だったので気合いで。
展示物は「フェルメールからのラブレター展」という意味不明の展覧会で、フェルメールの作品ではなく、17世紀・オランダ・・つまり、フェルメールと同時代人の画家たちの作品が展示されていました。
カメラのない時代。陰影に富んだ写実的な画法が、当時の風俗を浮き上がらせ愉快です。
重いベルベットのドレスや羽飾りの帽子の質感とか、台所用品とか、インテリアとか。
机の上には地球儀。壁には世界地図。ドクロの置物。エキゾチックな履物。
オランダの目が世界に向かっているのが分かります。
会場が狭いので作品数は美術館なんかに比べるとかなり少なく、もらったチケットで行くのが正しいような気がしました。
でも、文化村は未だに80年代の雰囲気を残してますね。
池袋西武がまだ元気だった頃、糸井重里さんのキャッチ・コピー・ポスターがあちこちに貼られていた頃、この手のカルチャー&サブカルチャー施設が続々と登場して、何となくみんな背伸びをして文化の匂いを身につけようとしてました。あの頃はわたくしもまだ学生でした。
そんな事を思い出してたら、毎日老親と向き合ってくたびれ果てている自分に気付き、喫茶店でコーヒーでも飲もうと思いました。
周囲には若い人がたくさん居る。エネルギーがたくさんある。
そう感じました。
年を取るのはいいことですが、老人は確実に年下からエネルギーを奪います。
わたくしも家の中で着実に吸い取られています。
これをオールド・バキューム現象と呼びましょう。
恐ろしいです。若さを吸い取る怪獣です。
そうこうしているうちに元気が出て来ました。
これはわたくしが周囲の若者のエネルギーを吸い取ったからだと思います。
その勢いで東急ハンズに行って梱包用品を買いました。
これから大きな鏡の梱包を始めます。
大変な作業なので先延ばしにしてたんですが、やっとその気になりました。
由緒ある鏡で大事にしてましたけど、欲しいという方に送ることにしたのです。
わたくしが持っているより相応しいと思いましたので。
見知らぬ若者たちよ。元気をありがとう!!
パワーが落ちたと思ったら若者の街へ出かけて行くのがいいですね。
そんなわけで、明日着払いで送るから待っててね!!
ついでに。
明日は自由が丘「ラマンダ」http://www.lamanda.co.jp/map/index.html
19:00から。
そうこうしながらも、今週のライブの告知をしなければ。
3月15日(木)
自由が丘「サロン・ラマンダ」 http://www.lamanda.co.jp/map/index.html
充実のソロ・ライブです。 毎月第三木曜日にやっています。
毎回色々な曲を聞いて頂いてます。Deepな選曲もOKです。
ピアノは上里知己さん
19:00~2回ステージチャージ¥5000(ドリンク別)
お待ちしています!
3月17日(土)
六本木ヒルズ「ヒルズクラブ51」(会員制)
さて。カウンターテナーの発声研究に余念のないわたくし。
研究はそれを通り過ぎてカストラートへ行きつく。
現在カストラートは居ないので「カストラートみたいな」人たちのを聞いているのだが
その中でも異色なのはこの女性。メゾソプラノのチェチーリア・バルトリ。
バロック音楽を得意とするこのシンガーは、なんと「カストラート」をテーマにした録音まで出している。
すさまじく変なアルバム・ジャケット。顔だけ本人。身体はカストラート。
CDだから許せるが、これがLPジャケットだったら買わなかっただろう。
内容は、18世紀の曲ばかりで中でもカストラートが磨き上げた「メリスマ」と呼ばれる高速パッセージ(バイオリンの弓使いっぽい。細かくて速くて息継ぎする場所がないアクロバッティック歌唱法)がこれでもかと披露される。
歌のオリンピック。
ハハハハ・・・とかホホホホ・・・とか「笑いカワセミ」が出演してるのかと思うような凄まじさである。
ここまで来ると尊敬しないわけにはいかない。
それにしても、ジャケット写真の変さ。
いったい何考えて作ったんだろう。
日常の中には、ここは一発「頑張ろう」と思わないとできないことが たくさんある。
音楽を聞いたり、計画したり、練習したり、そのようなことは何でもない。うっかりすれば時間を忘れる。そういうのは「頑張る」とは言わない。
わたくしが「頑張る」のは、例えば掃除。洗濯。料理。それから郵便物を出しに行ったり、振り込みに行ったり、雨戸を閉めたりするのも、頑張らないとできない。
クリスマスリースを片付けたりするのも頑張るうちに入る。
もらった年賀状のお年玉当選番号を照らし合わせたり。
保険会社から確認事項の書類が来たり。
I さんに送らなければならない大きな鏡の梱包とか。
こういうことは全部「頑張る」うちに入る。
そこへ持って来て今の季節は「申告」問題がある。
「頑張る」のが厭で、未だに手をつけていない。どうするんだろう。
と、考える事自体「頑張る」ことに入ってしまう。
なこと言いながらDVD1枚見てしまったし。
またyoutube巡りしちゃうだろうし。
本日は2時から礼拝堂において「東日本大震災を憶えての祈り」が行われた。
まずは2時より黙想。静寂につつまれた中で各自黙想。
黙想とは祈りのひとつの形。meditation
そしてオルガン奏楽
沈黙
詩の朗読 和合亮一作『詩ノ黙礼』より (朗読者 菅原悠)
その後沈黙・聖歌・奏楽・祈り・聖書朗読・・・を繰り返す
途中1分間の鐘。黙祷。
なかでも聖歌隊で歌った聖歌527番が印象的だ。
傷ついた人の 祈りに応えて
信じて疑う 迷い除く恵み
十字架にかかり 傷ついた み手で
わららの命を はげまし支える
消える事のない 罪 咎の思い
見えない明日への 恐れに苦しむ
愛は変わらずに 弱さに向かい合い
心の痛みに いつでもよりそう
助けを求めて 集まる人びと
救い主の手は ふれあいのうちに
身と心すべて すこやかにもどし
破れた平和を いやす聖霊よ
東北へボランティアとして出かけても、結局東京の不自由のない暮らしに戻ってくる自分に、本当の「分かち合い」が出来ているのか・・と語る方もいたが、たまたま今東京は無事かもしれないが、明日はどうなるか分からない。その時はまた誰かの手を借りるのだし、あまり完璧主義に陥らずに、ただし忘れることなく、それぞれが少しずつでも継続して助け合いの気持を形にしていったらいいんじゃないかと思う。