ユキだるまのつぶやき

歌う仕事の日常とインディーズならではの話あれこれ

そうこう言っている間に。

2018-01-28 21:52:26 | 音楽

BGMがどうしたとか言っているうちに、なんと!

新聞に、「日比谷線のある区域で、車内BGMとしてクラシックを流す試みをする」のだと。

何でも、うっかり間違って流してしまったBGMが評判良くて、「みなさまのお疲れを癒すため」本格的に取り組むかどうか考えているそうだ。

え~!

余計なお世話のような気がしますけど、どうなんでしょう。

東京を移動していると、BGMのない時間というのはむしろ貴重で、たまには耳を休めたいよ・・と思うのであります。

商業地域はまだ許すにせよ、その上電車の中までとはねえ。

車内ではほとんどの人がスマホいじってて、聞きたい曲などは各自で間に合ってるんじゃないでしょうか。

マイク好きの車掌さんがしゃべり過ぎるのを防ぐためにクラシック流すというのなら、よい考えかもしれないけど。

お試しの結果が気になるところです。



ところでBGMは何のため?

例を挙げて、考えてみましょう。


パチンコ屋→軍艦マーチ(勝てる気持ちになるため)

 

109のブティック→過激なラップ(仕事を忘れて、ワイルドな気持ちになるため)

 

居酒屋1→ジャズの演奏(都会的な気持ちになるため)

 

居酒屋2→演歌(ざっくばらんな気持ちになるため)

マニアックなシャンソニエ→擦り切れたレコード的な古いフランスのシャンソン(ヴィンテージな気持ちになるため)

医院→小川のせせらぎ(安心するため)

 

葬儀場→オカリナ演奏(むこう岸のことを思うため)…これはEさんから頂いた情報ですけど、こういう場合の奏者を「葬次郎」と言うそうです。タイタニックのテーマとかも合いそうだね。

それぞれ、ひっそりと背後から目的を叶えているように思います。


さて、昨日のライブ@シャンパーニュ

瀬間千恵様、80歳を超えていらっしゃるとの周知の事実。

この美しさは何だ。
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シャンパーニュ・チーフの齋藤裕君との昨年の2ショット。

背は高いし、背筋は伸びてるし、難解な曲の歌詞は覚えてるし、全国各地に熱烈なファンはたくさん居るし、こういう方は人生100年に相応しい方だと思う。

バタバタしていて、瀬間様抜きの記念になってしまった昨夜の写真。
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たまには、ピアニストが主役でもいいんじゃない?

後ろから唯文さん、わたくし、斉藤君、ピアニスト久保田廣和大先生。

黒テントみたいな、色濃いライブで楽しかったです。






 

 

 




BGM

2018-01-27 02:25:16 | 音楽

昨日は、スタンダードになれる曲の条件って、何だろう・・・と考えながら国分寺を歩いた。

駅ビルにBGMで流れていたのは、早いテンポのボサノバで、題名は思い出さないのだけれど、とても有名な曲だった。演奏のみ。歌ナシ。

そう言えば、多目的な場所のBGMって、たいがい演奏だけだわね。

ジャズとかボサとか。それも微かに聞こえる程度で。

シャンソンも時々ある。「パリの空の下」とか「枯葉」とか「バラ色の人生」なんかの演奏。

きわめて軽快なテンポでね。

そうすると、買い物カゴに要らない物までポンポン放り込みたくなる。

間違ってもダミアの「暗い日曜日」歌入り・・なんてことはない。

そんなもん流れてたら、まず、購買意欲落ちます。

つまり、よく考えられてる・・ってことです。

やっぱりスタンダードに昇格するためには、長い間に人の耳にさらされる機会が多くないと。

映画音楽とか、CMとか、BGMとか、とにかく多くの人に知らず知らず覚えてもらうことが大事だ。

とすると、歌が付いてるかどうかよりも、まずメロディーかもね。

そうなると、どんないい歌詞が付いていても、メロディーに特徴がなかったり、メリハリがなかったりするとダメなわけです。

スタンダードジャズの歌詞に「なんだかな」と思うようなものが多くても、決して責められないのかもしれません。

ではお聞きしますが、BGMに「ろくでなし」とか「サントワマミー」(演奏)が流れてたら、どう感じます?

わたくしは少々「うらぶれ」感を感じてしまうんだけど。

ダメじゃんシャンソン。

スタンダードになれる曲・・というのは、もしかして、いい感じでBGMになれる曲なんだろうか。

その辺、追って研究してみます。


昨夜の「Paris Kidori」とても楽しかったです。皆さまありがとうございました!

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お正月にパリでコンサートやバルバラ展見て来たという藍澤さんの歌、とても良かったな。

やっぱり時々、場所変えてリフレッシュするのは大事だなあ。

わたくしも、今年はどっか行きたいなあ。

来月は2月23日(金)の出演です。ぜひご予定ください。


さて。最近読んだ本です。
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なんとなんと、1984年出版のピアニスト「高橋悠治」氏と 教授「坂本龍一」氏の対談集。

それも電話録音です。4回に分けての「長電話対談」

古本屋で見つけて面白そうだったから買っておいたんだけど、当時はこんな本が出ているなんて全く知りませんでした。

ある意味、いい時代の作り方だな。お二人がダラダラと好き放題の音楽談義。それをただテープ起こししたような。

やれ、「テレックス」だとか「ウォークマン」だとかの単語が出てきて、妙に可笑しくもあるんだけど、話の内容は現在にも十分通用します。

すごい人たちは基本、真面目。これ重要ね。

特に面白かったのは「歌手」についてのお二人の見解の一致。

龍(坂本龍一)たとえば本当のもう生まれつきのヴォーカリストみたいな人は、きっと何でもいいと思うのね。曲は。

悠(高橋悠治)ああ、声さえ出してりゃ気持ちいいというあれね。

龍  うん、そういう人がいると思うんだ。たぶんヴォーカリストなんてのはそうだと思うのね。

悠 そうね。うん。

龍 喉が鳴ってれば気持ちいいっていうね。




なるほど。

決して否定はできないかもね。













スタンダード

2018-01-25 19:04:44 | 音楽

そんなわけで、今度は「スタンダード」について考えるわたくしです。

スタンダード(標準)という言葉を、音楽の世界ではよく聞きます。

特にジャズではよく使います。

多くの演奏家や歌手によって演奏され、レコーディングされた曲のことを指しているのです。

そうなると世の中の人にも親しまれていることが多いです。

誰も知らない「スタンダード」はないのです。


ですから、ジャズをやりたいと思っている人が、この「スタンダード」を全く知らない・・ということは稀です。

何せバイブル扱いされている教本などもあるので、そういう教則本を使って練習している場合が多いからです。

特に楽器の人たちは、アンサンブルで力を付けて行きますから、お互いの共通事項が必要です。

知ってる曲が共通しているのは、大変都合がよろしい。

その上、スタンダード曲は本当に素晴らしい曲が多いのです。

奏者も歌手も必ず勉強している曲ですから、楽譜なしで即興演奏することもしばしばあります。

大変便利です。


ふと考えると、わたくしがシャンソン歌手を目指して堀内環氏の門を叩いたのが22歳の時。

約2年間ほど真面目にレッスンに通ったのですが、その時お勉強したのが水星社の「シャンソン・アルバム」でした。全5巻ほどあるこの教本を使ってレッスンして頂いたので、わたくしはその年齢の女子の中では、飛び切り古い曲を知っている類となりました。

それから、現場(シャンソン系ライブ)に出て行くわけですが、そこには自分の親以上の年齢のお客さんが手ぐすね引いて待っているわけです。

そうなると日本のシャンソンのスタンダード曲は大いに役にたちます。

何といっても越路吹雪さんや岸洋子さんのヒット曲は日本中が知っていますから。

「サントワマミー」と「ろくでなし」と「愛の賛歌」と「百万本のバラ」あたりをレパートリーに入れて置けば、今度は「うちの会社の50周年記念パーティーで歌ってくれないか」という話になり、これに「雪が降る」とか「すみれの花咲くころ」などを足してあげて、感謝されます。

ギャラも当然ライブの5倍から10倍は頂きます。

そんなことを繰り返しているうちに、だんだん「おじさん、おばさんが喜ぶ曲は、全くつまらない。営業料金もらわないと歌う気にならない。」などと生意気なことを考えるようになるわけです。

だんだんライブでスタンダードを歌うことがなくなります。

この辺がジャズの世界と袂を分かつところです。

ジャズの奏者や歌手は死ぬまでスタンダードを大事にすると思います。

それは、何度演奏された曲であっても、素晴らしい楽曲は常に蘇り新鮮に演奏できるからです。


では、「サントワマミー」や「ろくでなし」にはそれに匹敵するだけの力があるのでしょうか。

わたくしは「やや、ある」と思います。(確実にある・・・とは言えない。)

しかし、そのためには歌手も演奏者(主にピアニスト)も、多くのスタンダードを頭の中に入れていて、歌手が「自分のキーと、リズムとテンポ」を言うだけで、ピアニストは楽譜なしで伴奏をする・・・という気軽さも必要です。

そうすれば、仮にその場に楽譜がなくても、あるいは、会ったばかりの歌手と伴奏者であっても、新鮮に演奏を楽しむことができます。

音楽の即興性が楽しめるというわけです。

今日はどうしてもその曲を聞きたい・・というお客さんにも、何とか満足して頂けるようにも思います。

それに「ろくでなし」を歌ったからと言って、悪魔に魂を売るわけでもなし、何も恥ずかしいことはありません。

難解な曲は得意だが、「ろくでなし」だとどうもリズムが狂ってしまう・・・というはずもありません。

念入りに時間を掛けて作り上げる曲もあれば、ピアニストといちいちリハーサルをしない楽しみ・・というのもあっていいはずです。


そのために「シャンソンのスタンダード」はもっと根付くべきではないだろうか・・・と考えています。(続)



さて。明日はこちらへ
1月26日(金) 国分寺「Paris Kidori」
 パリのカフェ風&小劇場風でお洒落です。オーナーの藍澤幸頼さんと共演します。
 ピアノ上里知己 19:00~3回ステージ  チャージ¥5000(ドリンク別)
 042-316-8535  http://www.pariskidori.tokyo/

お待ちしています。

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チラシデザイン:冨永さん



やはりライブです。

2018-01-25 02:00:05 | 音楽

火・水のライブは全然雰囲気が違って面白かった。

火曜日の銀座「蛙たち」
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普段なかなかお会いできない沢山の歌い手さんと会えて嬉しかったです。わたくしは、相変わらず変な恰好をしています。


1st セットは「スタンダードシャンソン」縛りで、各自よく知られたシャンソンを選曲しました。

セシボン、ろくでなし、愛の賛歌、雪が降る、ラ・ボエーム、ラストダンスは私と・・・など。

面白かった~!! 

ジャズシンガーはスタンダード曲をどう歌うかに取り組んでいるのだから、シャンソン歌手もスタンダードをもっと掘り下げるべきなんだろうな。

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何故かピアニストが一番恰好よく見えるのはわたくしだけでしょうか。



水曜日のヒルトンはピアノ川村健氏、ベース伊藤潮氏。(写真ナシ)

ピアノとベースの位置が、楽器演奏中、出番待ちする歌手の近くに配置されるようになったので、まるでわたくしだけのために演奏している感じがして、素晴らし過ぎ。

川村健氏のハイテクで個性的、かつ独創性豊かな演奏と、伊藤氏の安定したサポートで、こちらもインスパイアされる瞬間がたくさんあった。

珍しく客席が静かで、言葉のひとつひとつを吟味しながら歌う事が出来ました。

このまま仕事が終わらなければいいのに・・と思ったくらいだった。



日々、素晴らしいライブ環境に感謝です。


明日は国分寺
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こちらも楽しみです。




何ていいお天気!

2018-01-23 13:52:36 | 音楽

さて。本日とってもいいお天気。なので歌います!!

1月23日(火)銀座「蛙たち」にて
http://www.kaerutachi.jp/

19:30~ 3回ステージです。ピアノ小林岳五郎
お待ちしています!!


続いて、昨日の話。

見た。見た。見た。家政婦は見た!!

仕事行く代わりに、映画3本!

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チェコソロバキア時代。

ナチ収容所から生還できたと思ったら、今度は共産党に付け狙われ、それでも思想や発言の自由を主張して死刑にされた女性の話。主演のイスラエルの女優「アイエレット・ゾラー」が素晴らしい。

理念としての共産主義はありかもしれないが、実際人間はそんなもんじゃないということがよく分かり、実に腹立たしい。

人を都合よく管理するために洗脳していく。逆らえば拷問、殺戮 です。

人が人を監視し、裏切り、密告して行く。カルトと何が違うのだろう。

何十年もこんな環境に生きなければならなかった人たちが本当に気の毒。

そして今でも、そういう目に合っている人たちが数限りなく居ることを忘れてはいけない。


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天才作曲家、ピアニスト「ラフマニノフ」

しかし、本人によく似た俳優が居たもんだと感心。

彼もやはりロシアからアメリカに亡命している。

ロシアでは彼のような演奏家は生きて行かれない・・・という妻の言葉が印象的。

アメリカの演奏会場に訪れる女性たちのファッションがすごい。

ベル・エポックそのままで、まるでギリシャ神話の女神たちみたい。


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長年、マネのモデルを務めた 女性画家「ベルト・モリゾ」

女性が結婚するしか生きる道がなかった時代。

マネとの出会いが、彼女の作品を変えていく。

こちらも1800年代後半のパリの家の中、素朴で可憐なファッションなどが見もの。



舌の根も乾かぬ内ですが。

2018-01-22 15:35:39 | 音楽

みなさま、うすうすお気づきのことと思いますが、今日の出演はなくなりました。(銀座「天使のコンチェルト」)

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え~~っ!!

今日が出演日だったと分かった途端の休演報告なので、「ウソツキ」と思われるかもしれませんが、それもこれも天候不順のせいなのです。

というか、雪が降るのはキレイだし、全く構わないのですが、電車が止まったりしたら大変ですから、店はお休みします。

恐らく皆さまも、今日に限ってわざわざ出かけよう・・・とは思わないでしょうから、それほど多くの人をガッカリさせることではありません。

全て丸く収まるというわけです。


そんなわけで、わたくしはヨガに行ってまいりました。

出かけるときはまだ雪は小降り。自転車に荷物を積んで走りました。

今日は好きなインストラクターだったので、休みたくなかったのです。

恐らくこんな天気じゃ受講生は少ないだろう・・・と思ったら何のその。

満席です。

まったく、女性は逞しいよ。


クラスが終わると、本格的な雪景色で、もう自転車に乗るなんてとんでもありません。

わたくしはトボトボと自転車を押しながら、およそ40分の道のりを帰ってまいりました。

水分の少ない軽い雪なので、わたくしと、わたくしの自転車の上にジャンジャン積もり、わたくしの帽子の上には、うずたかく雪が。

ダラリと垂れた髪にもじゃんじゃん降って、全然溶けないので、ツララのようになり。

自転車のタイヤにも雪が絡まり、重いことって言ったら。

まるで案山子が自転車を一生懸命押しているようで、わたくしはとても哀れな気持ちになりました。

さて。思いがけず休みが増えてしまった今月。

飯炊きしてから映画でも見るかな。


ブログ書いててよかった!!

2018-01-22 10:19:11 | 音楽

すみません!

てっきり来週かと思っていたスケジュールが、実は今日だった・・・という話です。

そもそも最初から日程を勘違いしていたのです。

29日(月)銀座「天使のコンチェルト」は

正しくは

22日(月)でございます。

つまり、今夜です。

昨日のブログの間違いに気付いてくださった方が、今朝ご連絡をくださったのです。

良かった~~!!

ありがとうございます。

ホームページの方も間違っていましたので、訂正してもらう所存です。


そんなわけで、今夜はこちらへお出かけくださいませ。

お待ちしています。

1月22日(月) 銀座「天使のコンチェルト」
 JAZZY NIGHT 19:30~3回ステージ ピアノ小林岳五郎
  チャージ¥6000(ドリンク別) 
 http://tenshi-no-concerto.com/

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今月のライブです。

2018-01-21 17:28:42 | 音楽

今日、明日は、再び「飯炊き女」として生きていくわたくしです。

ああ。わたくしにとって、仕事というのは日常からの逃げ場所かもしれないわ。

これが、皆さまにとっての逃げ場所にもなるといいと思っています。心から。そして、自分の歌いたい曲が、みなさまの聴きたい曲でありますように。


さて。

今月のライブを一挙に上げときます。

ぜひとも、どちらかにお出かけください。

1月23日(火) 銀座「蛙たち」
 今月より第四火曜日のレギュラーになりました。
  色々な歌手の方と共演します。

  解放感のある空間で居心地いいです。

  チャージ¥4000(ドリンク別) 35歳以下割引あり
  19:30~3回ステージ  http://www.kaerutachi.jp/

1月24日(水) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
 19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別) Jazz&Pops
  http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar

1月26日(金) 国分寺「Paris Kidori」
 パリのカフェ風&小劇場風でお洒落です。オーナーの藍澤幸頼さんと共演します。
 ピアノ上里知己 19:00~3回ステージ  チャージ¥5000(ドリンク別)
 042-316-8535  http://www.pariskidori.tokyo/

1月27日(土) 新宿御苑前「シャンパーニュ」
 「瀬間千恵」様を迎えて 19:00~2回ステージ ¥5500(1ドリンク付き)
  http://www.champagne-live.com/

1月29日(月) 銀座「天使のコンチェルト」
 JAZZY NIGHT 19:30~3回ステージ ピアノ小林岳五郎
  チャージ¥6000(ドリンク別)  http://tenshi-no-concerto.com/

お待ちしています。



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(チラシデザイン:冨永さん)


ディズニー

2018-01-21 14:16:27 | 音楽

今日こそ教会に行こうと思っていたのに、昨晩つい映画を見てしまった結果、朝起きたらすでに午後だった。

ウォルト・ディズニーのドキュメンタリーシリーズ。なんと第4話まであって超危険。
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だいたいTVのドキュメンタリーというのは、続きを見たくなるように出来ているので、ネットで全部一挙に見られる環境というのはドツボにハマるわけです。

「ディズニーワールド」というTV番組に、わたくしは丁度中学生あたりに夢中になっていて、「ウィーン少年合唱団」の話とか、「インディアンの青年」の話とか、それはそれは夢に出て来るほど好きでした。

番組の最初に優しそうなオジサンが挨拶に出てくるのですが、それが何を隠そう(何も隠していない)ウォルト・ディズニーその人でありました。

ディズニーアニメは中一の時に「ファンタジア」を劇場で見て以来、あのクネクネした動きが気持ち悪くて、一切興味を持たなかったのだが、ジュリー・アンドリュースの「メリー・ポピンズ」のような実写は好きだった。

まあ、それはともかく。

優しいオジサンを自己演出していたディズニーも、一代で築いた王国の主ですから、当然アートの完成度と、それから人に対しても、厳しい人だったわけです。

社員の雇用条件の差別が激しく、大規模なストライキをされたり、作品の白人主義を指摘されたり、その上、何度も破産危機に陥ってもいるのでした。

こちらは子供の頃からミッキーマウスが生まれるまでのディズニーの伝記的映画。
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仲間を集めてアニメーション会社を起こすも、安く契約してしまったり、未払いのままトンズラされたり、住まう場所にも困って、道端のごみ箱から捨ててあるパンを食べたり、仲間に去られたり、後のディズニーを思うと、それはそれはビックリするような下積み時代ですが、それでも彼は20代のうちに王国の基礎を築いたのでした。

そんなわけで、延々と彼の人生関係映画を見てしまい、すっかり寝坊をしました・・・というわけです。

でも、ミッキーマウスが生まれてくれてよかった。
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確かに「白人の幸せ」しか考えていなかったかもしれないけど、結果的にディズニーは世界を幸せにしたと思います。










今月の自由が丘

2018-01-19 01:15:11 | 音楽

そんなわけで、どんどんブキミ度を上げているわたくしです。

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昨夜のサロンラマンダ。

今年初のソロライブでした。

みなさま、ありがとうございました!!

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨夜のプログラムはこんな感じ

黒い鷲 Alone  こんなものなの? 愛の追憶 薄情の歌 Je suis malade  色彩のブルース  風のささやき サン・エティエンヌの草原 Lucy in the sky with diamonds   toi et moi  恋のロシアンカフェ Je t'aime  さよなら ウイスキーが水に 人間の努力のいたらなさの歌

でした。

来月は2月15日(木)です。

是非ご予定ください。



本日は新宿ヒルトンホテル1F「セントジョージバー」で歌っています。
19:45~4回ステージです。
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つまり、こういうことなのだろう。

2018-01-18 13:45:21 | 音楽

人生100年という言葉に惹かれて、日々若作りをすることに決めているわたくしです。

今から老け込んでたら、後が長いですからね。

きっと人生に飽きてしまうと思う。

飽きてしまったら、さぞつまらないだろう。

若い頃は心無いお客さんに「こんな歌で何になれると思ってるんだ?」と言われたこともあるけれど、「少なくともあなたのようにならずに済みます」とちゃんと応えられたわたくしは偉いと思う。

サラリーマンの方が「何かになる」・・・という事は、「社長になる」とか「業績上げて表彰される」・・・とかでしょうかね。

歌手なら「有名」とか「ヒット」とか「紅白」が入るのかもしれませんけど、それは飽くまでも人生60年の時代の考え方だと思う。

シンデレラが王子様と結婚した後どんな人生だったか、誰も話題にしない。

でもこれからの時代は、肉体的ピークを過ぎても生きていかなきゃいけないわけです。

だからと言って、老後の心配ばかりしながら日々を過ごすのも空しい。

このところ、60代の作家デビューとか80代でゲームアプリ開発とか、佐藤愛子先生の「90歳なにがめでたい」のベストセラーとか、いよいよ面白い時代になってきました。

天才の夭折を免れた人たちの、しつこい頑張りで世の中が明るくなるのです。

おじさん、おばさん、の皆さま。

一緒に頑張って行きましょう。


というわけで、本日のライブです。

7時より、自由が丘「サロンラマンダ」にてソロライブ。

お時間ありましたら、是非お立ち寄りください。

http://www.lamanda.co.jp/

ピアノ上里知己 チャージ¥5000(ドリンク別)

たまには上里さんの写真でも載せるか。
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早い!

2018-01-16 00:04:34 | 音楽

そうこうしているうちに、あっという間に1月も後半になり。

そろそろ花粉の覚悟もしないと。

昨年から呑み続けているアレルギー用の乳酸菌が果たして効果を発揮するかどうか、楽しみなことであります。
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今週はあちこちで歌いますよ。ぜひ参加してね。

1月16日(火) 新宿「ヴィラージュ」
 ピアノ三浦高広 ¥5500(1ドリンク&軽食付き)
 03-3357-3007(新宿中央通り商店街)  http://village3315.onamae.jp/index.html

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1月17日(水) 銀座「天使のコンチェルト」
 米田まりさん 千羽愛子さんとご一緒に
 19:30~3回ステージ ピアノ上里知己
  チャージ¥6000(ドリンク別)  http://tenshi-no-concerto.com/

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(チラシデザイン:冨永さん)

 

1月18日(木) 自由が丘「サロンラマンダ」
 充実のソロライブ。いよいよ8年目に入ったマンスリーコンサートです。
ピアノ上里知己 19:00~20:45(途中休憩あり)チャージ¥5000(ドリンク別)  http://www.lamanda.co.jp/

 


1月19日(金) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
 19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別) Jazz&Pops
  http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar




それと、お知らせ。

今年もやります生徒の皆さまたちとのセッション@銀座「蛙たち」

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お時間ありましたら是非ご予定ください。


いさらい香奈子さんの仕事。

2018-01-13 21:19:52 | 音楽

いや~。凄いものを見せて頂きました。 

いさらい香奈子エディットピアフを歌う「ピアフという女」
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シャンソン歌手のいさらいさんがピアフを歌うのだからコンサートと言ってもいいのだろうが、これはまさしく演劇でありますね。


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舞台装置も合理的で愛らしかったです。
 

だいたい一人でノーマイクで歌ったり演じたり、1日二回公演を含めて、休憩なし2時間近い公演を9回もする事自体、わたくしなど考えただけで卒倒しちゃう。1曲歌っただけで声枯れます。 

それほど驚異的。 


彼女は初め、いさらい香奈子として登場し、ピアフの生い立ちからを演じ歌い進めて行くのだが、ピアフの人生の波乱に伴い、次第にいさらい香奈子とピアフは交錯しながら、同人物として濁流の中に巻かれて行きます。終いには香奈子さんがピアフに見えて来るから不思議です。 


小道具の使い方の粋さ、無駄のなさが本当に楽しい。 


芝居も素晴らしいが、それは脚本・演出も素晴らしいという事だろう。十朱加奈子さん。 

水差しの水を現実的かつ象徴的に使った演出がステキでした。 


そして暗い照明の中で譜面と戦い、芝居をよくサポートしたミュージシャンはピアノErinneさん、アコーディオン鳥海涼子さん。若くなきゃ出来ませんわね。

 

香奈子さん、千秋楽まで身体に気を付けて頑張って下さいね。ライフワークが形になっていて羨ましいです。
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お疲れ様でした!
 


舞台表現に関わる歌手、役者、スタッフ、お客さん、これはみなさん見に行った方がいいですよ。

 出来ればフランス人にも見てもらいたい。日本にはこんなにピアフを愛し、丁寧に演じているアーティストが居る事を知ってほしい。

 上演は来週17日(水)まで。西荻窪劇団シアター2+1のアトリエにて。

http://www.theater2plus1.com/

 

チケット¥3000

二人だと合計¥5000になってお得です。

 

平日はまだお席があるそうです。

 

 

 


へえ~。

2018-01-12 01:46:40 | 音楽

最近見た映画

どっちもバラク・オバマの若い頃の映画です。

これはミッシェル夫人との初デートの話。
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弁護士事務所に勤める二人が、治安の悪いサウスエンドの集会に出かける・・・というのが、デートのきっかけ。


その集会は、若き日のオバマさんが相談役になって黒人地域の問題解決に取り組んでいたというわけだ。

オバマさんに気持ちを引かれながらも、インテリのプライドでなかなか打ち解けないミッシェルさんも、彼の求心力と説得力、演説の上手さにだんだんと心を許していく。

二人とも「死ぬ前にどんな音楽を聴きたいか」では「スティービー・ワンダー」と意見が一致する。彼の複雑な生い立ちや、コロンビア大学に入った頃付き合っていた白人のガールフレンドの話など、ゴシップネタが興味深い。

オバマさんてわたくしと全く同年代なので、この頃のアメリカの様子とか、当時は全く気にもしてなかったけど、へえ~という感慨があります。

わたくしなら死ぬ前はどんな音楽を聴くだろうか。とか。

ベタですけど、スティービーじゃなくてグレゴリオ聖歌を聴きたいかもな。

まあ、映画としては全然大したことなかったです。伝記として興味があればの話。

特にお勧めしません。


むしろこっちは面白かった。オバマさんがコロンビア大学に入った頃の彼と、ガールフレンドと、そして80年代のハーレムの風景。
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「バリー」・・・はバラクの愛称だそうだ。

黒人と白人のハーフであり、ケニア人の父はそもそもアフリカに家族が居たし、白人の母は何度も結婚や離婚を繰り返す飛んでる女であり、ハワイやらインドネシアやらで育つ彼は、自分のアイデンティティがよく分からない。

NYにやって来て、仮に言葉は通じても自分の居場所がない。

同級生とも違和感がある。

おまけに真っ白な白人のガールフレンドと恋に落ち、彼女の白人ばかりの家族に紹介されたりするのも気が重い。

人種のるつぼのNYでありながら、肌の色や出自で自分が何者か分からなくなっていく苦しみを描いていて、とても良かったです。

会うこともないケニアの父には、手紙をしたためているのだが、それも送ることができない。

そうこうしている間に父は事故で死んでしまう。

どう考えても素晴らしい女性だったはずのガールフレンドとも別れてゆくのでした。

若いのに本当によく出来た女性だと思う。

80年代の危険で不衛生なハーレムの街中を垣間見るだけで、わくわくするし、将来大統領になる男の話であろうとなかろうと、極めて真面目な青春ドラマということです。

海を越えると、これがあの80年代だったのかと。

どっちも俳優さんはよく似てました。


あと、これは読んだ本。
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わたくし本当に歴史の闇への好奇心が抑えられない。

恐竜絶滅も、魔女狩りも、ゴシックも、恐怖政治も。

嫌なものばかりに興味が行くのは何故だろうね。

怖い物見たさかな。


上野スタート!

2018-01-09 05:29:18 | 音楽

今年も快調に滑り出しましたKAYO&YUKIライブ@上野ライブスペースQUI

昨夜は成人式で祭日だったのにも関わらず、たくさんのお客様にお出かけ頂き、とても嬉しかったです。

ありがとうございました!!
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とても愉快なライブでした。

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「KAYOさんとは 「一月一日」始め「雪やこんこん」とか「トロイカ」とか、「動揺メドレー」としてアカペラで動揺しながら歌ったり、Bye Bye Blackbird   Amazing Grace  I wish you love をデュエットしました。

わたくしのソロは「愛の小径」「煙が目に染みる」「isn't she lovelyみたいなオ・シャンゼリゼ」「黒いオルフェ」「早すぎもせず 遅すぎもせず」「幽霊」でした。

次回の上野ライブは2月7日(水)
ピアノ森丘ヒロキさん ベース岸徹至さん でお送りします。
ぜひご予定ください。http://www.livespace-qui.com/


最近立て続けにミュージカル映画を見ました。

ダイアナロスとシュープリームスがモデルになった「ドリームガールズ」
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ブロードウエイ・ミュージカルの「レント」

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どちらも話の途中でいきなり歌いだすあの感じは、やっぱり苦手だったが、出演者が全員スーパーボーカルなので、聴きごたえがあってよかった。

特にドリームガールズは今までも何度か見てるんだけど、やっぱりビヨンセがいいね~。

華やかだしキュート! それでいて本気で歌うと口デカイ。

やっぱりソウルは恰好いいです。


それでは、今週の予定書いておきます。ご都合のよろしい場所にお出かけください!

1月10日(水) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
 19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別) Jazz&Pops
  http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar

1月11日(木) 成瀬「マ・シャンブル」
 シャンソン愛好家の方々のライブにゲスト出演します。昼。

1月14日(日) 本八幡「沙羅」 ピアノ上里知己 開場14:00 開演14:30
  ¥5,400(1ドリンク、オードブル付、税込み) 
 http://concert-sara.com/