昨日は茅ヶ崎のレッスンの後で駆けつけました四ツ谷の居酒屋!
上智大学の公開講座の講師Msシーナの送別会第二弾。
果たして送別会を何度もやることが正しいかどうかはともかく。
アメリカに帰国するまでの間、まだ日本に居るということでもう一度飲もうと。
シーナ先生は20年も日本に居るのに日本語をほとんど話さない(話せるのかどうかは未確認)という英語教師の鏡のような人。日本に居る英語教師はだいたいは適当な日本語を覚えて 適当に日本人と結婚して、文句言いながら日本で年を取るパターンが多いが、彼女は徹底的にプロフェッショナルなので日本語を話さない(かどうかはよく知らない)。
彼女のクラスは宿題がキツかったが本当に面白かった。私たちは色々なアメリカの新しいショートストーリーを読めたし。
語学の上智と言いながらも、公開講座に本気のクラスがどこまであるのか私は知らない。春の集中講座にも通っているが何だか高校生の授業のようでさっぱり面白くない。
その点シーナのクラスは実に面白かった。彼女的にはじっと我慢して我々の話を聞いていたようだが、それこそプロのあるべき姿。ほほほ。
で、彼女ご推薦の先生をご招待しての送別会。
70歳にしてあちこちの大学で教えている男性。30年くらい日本に居るらしい。当然日本人の妻を持ち、モデルにスカウトされるような女の子たちを持つ。アメリカで2回くらい結婚歴があるらしい。色んな人生があるもんだ。かつてはギターの弾き語りをしていたそうで、音楽の話で盛り上がった。
恐らくそのうち私たちは彼を招いてクラスを作るんだと思う。
何にせよ、ユニークな人たちに出会えるのはわたくしの好奇心を満足させてくれる。
島国に暮らしつつ、色んな人たちに出会えるのは有難い。100年前なら考えられないことだ。文明に感謝。
昨夜の上野QUIのライブ。
たくさんのお客様にお出で頂きありがとうございました。
演奏はピアノ西直樹さん ベース小井政都志さん
撮影:コイさん
とっても楽しいひとときでした! 毎月待ち遠しいライブです。
そんなわけで私はMack the knife 誰に会ったと思う? ウイスキーが水に My favorite things イパネマの娘 My ship Adagio Saving all my love for you を歌いました。ホイットニー・ヒュスーストン・トリビュートとしてKAYOさんのI will always love you にバトンタッチしました。
撮影・Uさん
来月は4月4日(水) です。イースターにちなんでミュージカルJesus Christ Super Starの曲も歌います。
是非おでかけください!! http://www.livespace-qui.com/
明日3月7日(水)は月例上野「ウナギライブ」です。
うなぎ屋さんの直営ライブなので、わたくしはそう呼んでいます。鰻も食べられます。食べなくても構いません。
19:30~2回ステージです。
共演はKOYOさん。演奏はピアノ西直樹さん、ベース小井政都志さん。
セット料金¥5500(1ドリンク+α)
さて、明日は何を歌おうかな・・・・。
みなさん、来てね!
さて。カウンターテナーをさかのぼると歴史には「カストラート」とう歌手が登場する。
近代以前、女性が歌う事を許さなかった教会で 、ボーイソプラノの声を大人になっても維持するために去勢手術をする習慣があったそうな。18世紀のイタリアには4、5千人の少年たちが去勢されたと言うから驚きである。
貧しい家の子が売られるようにして手術を受けるが、それを町の床屋がやっていたというから呆れた話。死んでしまう子供、障害者になる子供も多くいたとか。ヨーロッパは教会を隠れ蓑にしてグロテスクで残虐なことをしてきたものだわ。
今は人道的にそんなことは行われないが、歴史上最後のカストラートの声がこちら
さほど綺麗な声とも思えないし、悲しい限り。
天然にこんな声出す人もいる。
本物のソプラノ。何じゃこりゃ。
本日練習したアンセム
チャイコフスキーのHoly Holy Holy
どこの国の聖歌隊でしょうか。
読んだ本「自伝 若き日の狂詩曲」山田耕筰
6月に茅ヶ崎のハスキーズギャラリーの企画で「山田耕筰トリビュート」コンサートをするので、急きょ勉強してます。明治生まれの人とは到底思えない若々しい文章と破天荒な青春時代のお話色々。ちょっと出来過ぎな感じもしますが。
なことを調べてたら思いがけずこんなサイトにぶち当たりました。
http://www.japanjournals.com/index.php?option=com_content&view=article&id=1085%3A2011-03-21-12-00-10&catid=72%3Asurvivor&Itemid=103&limitstart=3
この弟にしてこの姉あり。山田耕筰氏の姉は明治の時代に英国人と結婚し、その結婚式がなんとアンデレ教会だったと。サイトの写真は現在の教会の姿で当時のものではありませんが。
よくよく考えてみると明治の人たちは今の我々より遥かに勇気や好奇心があったように思います。明治維新から第二次大戦前までの日本って(ヨーロッパもそうだったろうけど)若いエネルギーが溢れてて素晴らしく魅力的。
茅ヶ崎のコンサートは
6月24日(日)13:30開場 14:00開演
ハスキーズギャラリー http://www.huskys-g.com/ピアノは佐山雅弘さん
チケット制 前売¥4000 当日¥4500
連絡先は0467-88-1811または090-858-13452(ハスキー企画)
さて、そして今週のライブは
3月7日(水)上野「ライブスペースQUI」 http://www.livespace-qui.com/
19:30~2回ステージ 03-3831-0747
共演KAYOさん ピアノ西直樹さん ベース小井政都志さん
楽しいですよ。
お待ちしてます!!
最近読んだ本。
曽野綾子「自分の始末」
しかし、同居している老親を見ていると、いくら寿命が延びたとはいえ80を超えるのは大変なことなんだなあと痛感する。 人間は生きているだけで偉いとすら言える。
そして人生は長いと言っても、実際思うように動けるのはわずかな時間のように思う。
わたくしのように縛りのキツイ家に育つと、生まれてから20年は親の呪縛の元に暮らさなければならないので、自由な発想を持つこと自体難しく、 何をやるにも必ず向かい風に会う。いち早く興味を行動に移せた人はラッキーだが、助走期間というのはなかなか充実しにくい。
それからその呪縛と闘いながら、やがて自分の生活を勝ち取っていくわけだが、今度は生活の心配やら子供の世話やら、それが生きている証とも言えるが、なかなか自分の時間が持ちにくくなる。恐らくこの辺りが子供を持つか持たないか・・の決断の分かれ目にもなるのではないだろうか。
わたくしの場合は取りあえず子供は持つ・・という決断をしたので、その責任は取らなければならない。しかし、なかなかその責任が果たせない。これもジレンマである。
そうこうしているうちに今度は親の世話である。
アイスクリームが冷蔵庫で溶けていたり、カマボコが冷凍庫で凍っていたりする日がやってくるのだ。決まったものを決まった場所に保管することもできなくなるので、毎日家中宝探し状態で、おとぎ話のような冒険の旅が始まる。
例えば、母は日に日に認知症が進化していてシモの始末もおぼつかないが、悪い事は全部忘れるので誰か他の人の仕業ということになっている。どうやら彼女の中ではもう一人家族が増えているらしい。死んだ人もしばしば家の中に登場させられるハメになる。
しかし良いこともある。彼女は若い頃からパワフルな内弁慶で、朝から晩まで家の中でヒステリックに天を呪っていたが、最近はその元気も無いのでその度合いが和らぎ家庭内にやっと平安が訪れたと言っても過言ではない。これを成熟と言わずに何と言おう。
人生は長いので何が良くて何が悪いか・・は全くわからないのだが、それにしてもこうなると、思い通りに動けている・・とは言いにくい。
いったい、自分の思い通りに毎日を謳歌できる時間というのはどれくらいあるのだろう。
時間を時計で計ってはいけないとも思う。だから作家や画家や作曲家は作品を残すのだし、歌手や舞踏家はその一瞬に人生を閉じ込める。
まあ、そうは言ってもね。
と、背筋の寒くなることもあるのだわよ。