@november-eleventh

2009-02-26 | Music
くもり一時雨。
定時に職場を飛び出し、赤坂見附へ。
勝手にビジネス街と想像していた駅周辺は、むしろ繁華街といった様相でにぎやかだった。

赤坂november-eleventhで、新谷祥子さんとチャボさんのライブを観る。
サムズアップやブルースアレイをイメージして来たが、
よりこじんまりとした小さなレストラン。
テーブルの形や店内所々のディスプレイ等とても洒落ていて、雰囲気がいい。

向き的にはチャボさんのやや後方に当たる位置だが
チャボさんに近い座席を選んだ。
テーブルには今夜の「プログラム」が置かれた!。まるでクラシックの演奏会のようだ。
マリンバ奏者の新谷祥子さん。
チャボさんが惚れ込んで「Duet」シリーズを展開したのはもう4年前。
AX公演や昨秋のMANDALAを経て、また2人のセッションを観れるのは嬉しい。

一部、白の衣装で登場した新谷さんは、両手に2本ずつのバチを持ち、
3m弱もあろうかというほどのマリンバの前で奏でるその音は、何て豊かで美しい響きだろう。
時にバチはたゆみ、時に全身全霊の力を受けて激しく叩くように、滑るように動く。
「琴線」という言葉が浮かんだ。
「琴線に触れる音楽」というのは、まさにこういうことを言うのだろう。
マリンバの手前にセットされていたYAMAHAのキーボード、
新谷さんによる弾き語り。なんと「ガルシアの風」をカバー。
それは原曲のメロディからは大きく離れ、新谷さん自身のものになっていた。
そして曲の後半、ギターの音色がそっと重なり、
弾きながら、私の背後のドアからチャボさんが現われた時、何とも切なく感動的だった。
大好きな「ブルームーン」
チャボさんが時々、身体をひねってプレイするので
ギターも目の前でよく見えた。
それと同時に、こんなにも近い距離で
こんなにも沢山チャボさんの背中、肩、おしり(笑)、右の横顔を見つめたのも初めてだった。
アウェイ用の衣装なのか、黒地に白の水玉模様のベスト、麦藁素材のハット姿、カッコいい。

二部、新谷さんはアニマル模様のベストに着替えて登場。
ポエトリーリーディング、チャボさんの「糧」に新谷さんが自由につけたというメロディ、
原曲を聴かずに作ったというその音は、大きく広がるイメージで素敵だった。
「ホームタウン」素晴らしいセッションだった。
MCでは、新谷さんの息子さんもチャボさんと同じ10月9日生まれであること、
故郷は青森であること(何となくアッコちゃんに通じる匂いといったものを感じた)
初めての東京が「新宿」だったこと、
今年、夏前にもう一度、東京ではないところで!チャボさんとのセッションの予定があること等を
教えてくれた。
二部の最後に退場する時、チャボさんが私の顔を見てくれて心臓が高鳴った。

今秋13周年を迎えるというこの店が、作詞家の阿木燿子さんの経営だということは
休憩時間にチラシを見て知った。
またここに来るチャンスに恵まれますように。
○○歳ラストのライブがチャボさんで幸せだった。



SHOKO マリンバ弾き語りライブ
「木片と 歌と 月と」
2009.2.26(THU)@赤坂november-eleventh 1111
新谷祥子(Marimba,Key,Vo)
Special Guest: 仲井戸麗市(G,Vo)

01 アストゥリアス
02 November Travail
03 チルドレンソングスより6番
04 ボンネットバス
05 ガルシアの風
06 ブルームーン
07 牧歌~Rainy Day
08 Don't Look Back
Pause
09 忘却
10 アトムの飛んだ空
11 Roses
12 糧
13 ホームタウン
14 冴えた月の下で
Encore
15