高知街ラララ音楽祭

2007-09-16 | Music
羽田空港は快晴。
出発の68番ゲートはかつて同じく快晴の中、
到着地が雪のために欠航が決まった遠征を思い出させた。
そしてちょうど昨年の同じ日にも自分が四国へ飛んでいたことに気づく。
山弦の高松四国村。あれからちょうど1年。思い出は巡り巡って遠く感じられる。

初めての高知。
到着してみるとやはり予報通りの雨だった。
ただ市内に入りチェックインを済ませて、街へ出る頃には何とか止んでいてくれた。
クレフィンが出演する中央公園の場所をチェックしてみる。
公園というよりは広場、予想より小さいスペースに手作り風のステージが設置され
アマチュアバンドが演奏を続けていた。
しばらく眺めていたが、突如スコールのような激しい雨が落ち、
商店街の中のドトールに避難、昼食も兼ねて1時間ほど過ごすことにした。

午後4時半頃、再び会場に戻り、ブルースバンドの演奏を聴く。
ジャズバンド、ビートルズカバーバンドに続いて、高知市長の岡崎さんをボーカルに迎えてのステージ、
何だか楽しそうだ。
kyOnさんファンのおなじみの面々にも対面。
その間にも雨に見舞われたが、長くは続かずに幸運だった。
18時半スタートのクレフィンのステージを前に、観客がどっとステージ前に歩み寄り、開演前からものすごい熱気。
元春の西条公演で言葉を交わした人の姿も見えた。
成り行き上、最前列でしもてサイドで椅子に座ることになったが、周囲は初めからスタンディング。
そして待ちに待ったクレフィンの登場。
「まずはPAチェックです。リクオのところに歌をくださーい」
「あーあー、もっと上げてもっと上げて」
「OK?」
手作りのイベントのため、音響はひどいものだったが
それでも始まってしまうとそんなこともすっかり忘れてしまう。
リクオさんは黒の上下スーツ、
kyOnさんは黒と赤の例のシャツ。リクオさんに「衣装が燃えてます」と言われていた(笑)
YANCYさんはやっぱりタンクトッパー(笑)。
「HAMMER STREET」のあとにいきなり「Jesus On The Mainline」を持って来る構成。
リクオさんによるコール&レスポンスも大盛り上がり。
「生憎の」「天気やけど」「そんなの関係ねぇ~」で大爆笑(笑)。
YANCYさんの「On The Beach」その前奏部でリクオさんがこう言った。
「夏はまだ終わってないよ。この音楽祭が終わらなければ終わらないよ」と。
激しいプレイもどこか切ないメロディーに聴こえてきた。
そして後半のkyOnさんの白熱の演奏、本当に素晴らしかった!
観客からは大きな歓声が飛んでいた。
メンバーも感じるところがあったのだろう。リクオさんも高揚しているように感じた。
「Eastern & Western」もリクオさんのコメントで始まる。
YANCYさんの歌声がいつもよりはっきりと近くに聴こえた。
「Louie Louie」では「全然降ってないやんかー!」とkyOnさん(笑)
「光」までの10曲、約1時間のステージ、
おそらく初めてクレフィンを観る多くの人々にも、その魅力が伝わるに十分な時間だったことだろう。

続くローローズのステージ、渋い演奏が続く。
熱狂的なファンが最前列に乗り出してダンスをしていた。
後半にはクレフィンのメンバーを一人ずつ呼び入れてのセッション。
まずはリクオさん。スーツの下を音楽祭のブルーのTシャツに着替えて登場。
次にYANCYさん。
アンコールでブルーTシャツのkyOnさん。
「Sweet Home Chicago」、それは素晴らしいセッションだった。

高知街ラララ音楽祭。
市内の13会場で約150組の演奏が繰り広げられるというこのイベントは今年で6年目を迎えたという。
降水確率80%の中、一滴の雨もなく観ることの出来たクレフィンのステージ。
出発までの紆余曲折は忘れよう。
そしてリクオさん、明日、お誕生日おめでとう。



高知街ラララ音楽祭2007
2007.9.16(SUN)@高知市中央公園
CRAZY FINGERS
(リクオ+Dr.kyOn+YANCY)

01 Mick's Blessing
02 ピアノライダー
03 HAMMER STREET
04 Jesus On The Mainline
05 On The Beach
06 Eastern & Western
07 Louisianna Breakdown
08 Louie Louie
09 ミラクルマン
10 光