Gradation

2007-06-17 | Music
地下道の出口を上がり、北野をゆっくりと歩いてみる。
くもり。汗が出る暑さでもない。
小さな雑貨店が目を引く。どこかの教会で結婚式が行なわれていた。
ウィンターランドの前を通り過ぎる。
どしゃ降りだったあの日。山弦ツアーから1年も経っていないのに、もう遠い思い出になってしまっている。
三宮そごうで地元の友人と待ち合わせ、会館地下にあるカフェ「Grazia」でお茶。
日曜日、どこも混雑している夕方に穴場とも言える空間、
大阪の友人と合流し、関西圏、関東圏それぞれの文化について(笑)花が咲いた。

神戸国際会館にて平原綾香コンサートを観る。
元春以外のライブでここに足を踏み入れるのは初めてのことだ。
大入り満員、それは開場時の長蛇の列でわかる。綾香ちゃんも喜んでいた。
彼女のほぼ真正面。
ドラム音がよく聴こえ、古澤くんの赤いストラトもよく耳に届いてきた。
kyOnさんと稲Pさんのアイコンタクトがしっかりと見える。
「Gradation」ではkyOnさんのピアノが軽やかに美しく響く。
けれども、オルガンが弱い。
音が上に抜けてしまう感じがわかった。これは会場の構造上、仕方のないことなのだろうか。
「シチリアーナ」ではこれまでと違って、はっきりと綾香ちゃんの姿を見ることが出来た。
kyOnさんのピアノによる前奏。黒のロングドレス、風になびく髪。
砂漠を思わせるような映像と重なりながら、闇に浮かび上がる彼女の姿。
幻想的なこのステージも、次はこれほどまで観ることは出来ないだろう。
客席の熱い拍手と声援で、ダブルアンコールが叶った。
松山公演以来、1ヶ月ぶりに聴く「Come On A My House」、うれしかった。

終演後、新神戸駅へ向かうタクシーの中から、流れる街並を見つめていた時
もっとゆっくりしていたかったという想いが頭をよぎった。
そして誰かのことを想う時間が報われる。
神戸には沢山のいい思い出がある。
今度はいつ来れるだろう。



AYAKA HIRAHARA CONCERT TOUR 2007~そら~
2007.6.17(SUN)@神戸国際会館こくさいホール
平原綾香(Vo)
Dr.kyOn(Key)鎌田清(D)山内薫(B)稲葉政裕(G)古澤衛(G)今野均(Vn)笠原あやの(Vc)
(1階8列27番)

01 Wall
02 誓い
03 Everyday
04 Gradation
05 Smile
06 歌う風
07 感謝
08 FONK MY NOLA(神戸牛バンド演奏)
09 I Love Your Smile
10 虹の予感
11 Circle Game
12 Re:PEPPER
13 しあわせ
14 夢暦
15 君といる時間の中で
16 Jupiter
17 明日
18 シチリアーナ
Encore
19 そら
20 ありがとう
21 Come On A My House