日々、暮らしの中で考える。・・・・・・木もちeー暮らし

普通の暮らしの中で気がついたこと、考えたこと。またこのような生活の視点を通し、仕事で出合った方々のお話を綴っています。

山SUN通信に紀州杉とヒノキのブラインドを紹介します。

2010年06月29日 23時47分42秒 | 仕事_ブラインド
11月に発行予定の小川耕太郎∞百合子社の山SUN通信。
いつもながら、
新商品ができるまで、時間がかかり
山SUN通信のタイムリミットが迫り
ようやく形になっていくパターンが多い



小さな会社なので、
企画、文章、写真撮影、資料収集、レイアウト 
ほとんど自分一人でつくっており、主人にはこの大変さがわからないようだ
いけないけない我が社は何でも屋だからこれが当たり前なんだ。





今日、製材屋さんが新商品の打ち合わせにこれられました。
紀州材蜜ロウワックス仕上げのブラインドを
杉とヒノキでつくることに決定。
ヒノキのブラインドは近日中納品されます。
これは面白くなるかも
ちょっとワクワクしています。





というのも
2週間前に行った自宅の見学会でも
ブラインドが大人気でした。
写真でみるのと、実物とはえらい違いのようで
「このブラインドをつけた部屋は、木陰にいるような気になる」
と何人もの方に言われました。
また小学生の女の子が、
「すごく目が安らぐ!」
という感想を頂き正直ビックリしました。
子どもでもこの違いがわかるのか?
子どもは直感で判断するから、肌で感じるのかも。
ブラインドがこんなに反響があるのは意外でした。




私自身、一日中PC作業をしているので、職業病ともいえますが
極度に目が疲れると、吐き気、頭痛に襲われます。
そのためか?目の疲れない照明や
目の疲れない素材など
安らぎを感じるものに異常に敏感になってきています。


紀州材のブラインドを通した日差しは、確かに癒されるのです。
多分、塗装も蜜ロウワックスだから光を反射せず、吸収するからだと思います。
絵を描いている人なら、
木や漆喰、土壁などのスケッチを描いてみると
自然素材で建てた建物は、光を吸収しているのがよくわかると思います。
木陰にいるとそこだけ冷っとしますよね。同じ温度なのに・・・・・・
そしてなぜか木陰にいるだけで、気分が落ち着きますよね。
あれは、葉が光を吸収してくれているからだと思います。
(同じ日陰でもビルの日陰は、蒸し暑いです。)





さぁ・・・・・・いったいこの光の質をどういう切り口でどのように表現したらいいのか?





先日、主人がお会いした国際的に活躍されている設計士さんからも
このブラインドは好評。
「家を建てるとき、光の質はとても重要。そういう意味でもこのブラインドは良い」
とおっしゃってくれました。
でも一体「光の質」って、一般の人にどうやって伝えたら良いのだろう。




なにはともあれ、この商品の良さをPRする表現を探してみせるぞ!





人を動かす表現

2010年06月27日 21時29分54秒 | 子育て_絵本+玩具
私が高校時代から憧れていた絵本作家、イラストレータの沢田としきさん
が活動しているプロジェクトが本になりました。



▲「どうしてアフリカ?どうして図書館」 あかね書房



興味があるかたは
アフリカ子どもの本プロジェクト
をご覧くださいね。




私の同期がデザイン事務所K2に勤めており、
友人経由で沢田さんとお会いしたことがあります。
なんと美術学校のOBだったのですが。
娘が4歳になり
ようやく沢田さんの書いた絵本も読めるようになり
最近、新たに買い揃えています。
娘も生命を生き生きと描写に惹きつけられ
最近はピリカお母さんの旅にはまっています。



鮭が卵を産むために川の上流までいき
鮭が産卵するお話です。
娘は
「鮭のお母さんは子どもを産む為に、世界中泳ぐんだね」
と母親の強さにワクワクするようです。



どの絵本を読んでも、生命の源を感じますよ。
是非是非!絵本だけでなく
沢田さん達が行われてきたプロジェクトもご覧くださいね。

やはりどんな分野も「人を動かす表現」は
色々な行動が積み重なって、滲みでてくるように思います。
このプロジェクトの本の表紙も
闘病生活中に描かれていたそうです。
自分には想像がつかないくらい強い精神力だったんだろうなぁ。
またその精神力を支えるご本人の信念も
すごかったのだろう。その信念を支えるご家族もすごい。


とても足元にも及びませんが小川耕太郎∞百合子社の仕事を通して、自分も頑張ります。











玄関周りの外構

2010年06月25日 00時39分37秒 | お仕事
木もちeーデッキの販売をはじめてから、
木もちeーデッキ材特注品を使い、
玄関周りのアプローチを魅力的に演出されるお客様が増え、
そのせいか?最近は犬の散歩をしていても玄関周りに目がいくことが多くなりました。


▲とてもシンプルで簡単なつくりの簾を使った目隠し。
なんか良くないですか?風情があって。



▲蔵を改装したお店。よくみると玄関右に調理場の空調があり、それを隠すように
 格子を張っています。


アップでみると良くわかりますよ。

▲空調もこんな風に隠すと、逆に落ち着いたアプローチに見えステキですよね。






次はよくあるサイディングパネルの外装。その上に木+ウッドロングエコを使い
玄関周りのアプローチをつくっています。

▲格子をシャープに造らず、曲線で仕上げています。



▲横から見ると・・・・・・今までの壁を剥がさず、その上から木の格子をつくっていま  す。この方法は、色々な店舗で使われていますよね。



▲インド料理屋さんの玄関は、自宅でもドアを製作していただいた幾何学堂さんです。




▲三木里の旧熊野古道でもよくみる格子ですが、残念ながら三木里は格子の塗装は
コールタールの黒を使用していることが多い。この写真は福井県。
福井県は
べんがらや柿渋で塗装しているところが多かった。
凝った場所になると漆を塗布していた。
この塗装の質の違いが、玄関の印象だけでなく、街並を美しく魅せるように思います。



▲福井県の漆屋さん。
格子だけでも充分防犯性はあるますが、簡易的なフェンスをつくられいます。
観光地なので格子から覗く人もいると思いますが、
こういった洒落たフェンスでしたら、格子から覗けないので便利です。
なにより漆で塗っているところが玄関に風格を与えてくれます。
最近、防犯性とプライバシーのバランスをとった外構デザインが多いけど、
昔の街並みをみると、街並みに溶け込みしかも防犯性も兼ねるデザインが結構あります。




▲主人が出張中にいった、ギャラリー
石の外壁です。蔦の緑と木のドアがあるだけで、ナチュラルでお洒落な印象



▲ポスターを貼っても、惹きたち ギャラリーならではの緊張感もありいいですよね。こんな玄関周り


▲PIE出版からでている「日本の窓」の本


▲上記の本の中身。
こんな窓がちょこっとあるだけで印象が変わりますよね。



▲自宅 リノベーション前



▲自宅 リノベーション後
ドアは幾何楽堂様、外壁はトタンから木もちeー外壁
庇はかなり痛んでいましたので作り変えました。


こうやって並べてみると
やっぱり、外構は自然素材の組み合わせでつくるのが
趣もあって良いですよね。

最近、モダンな家でも玄関周りや外構だけは「木」を使う家が増えてきています。
木もちeーシリーズも様々なご要望に併せ
特注品にも対応しています。



設計士の皆様!是非 一度デザインに木もちeーシリーズを使ってみてくださいね。

10の平均点より、ひとつの満点。

2010年06月23日 23時17分40秒 | 暮らし
古民家改修

リノベーション

リフォーム

上の3つの言葉から何を選択するかによって、
自分の立ち位置が変わるような気がしています。
自宅の場合、わかりやすく「古民家改修」とかきましたが
手を加えた内容を並べると「リノベーション」かなぁ。




「直して住む。」不便と不具合の制約をあえて「好条件」と考えることから
新しい発想や価値感が生まれるように思います。





▲改修前の自宅。大人2人が通るのはギリギリの狭い路地に建つ家
駐車場は無理なので最初から「車庫は賃りる」と決まっていました。
結果的には、そういう制約があったから、
「ガーデンデッキ」という発想が生まれてきたと思います。





次に一階の天井が2m。一般の照明をつけると、頭に照明があたってしまう(笑)
そこで小さな照明を何個もつけ、各部屋に調光ができるようにし
部屋の陰影をつけることになりました。
また、部屋の電気を消し、
デッキ側からの照明をつけると
尾鷲の雨が楽しめます。
雨に照明をあてるってあまり考えたことがなかったけど
実際やってみると
部屋の灯りをつけるより落ち着きます。




▲この写真は、部屋の照明がついてますけど・・・・今度、夜の雨の写真撮ってみます。



暗さを楽しむというのか???
雨って観察すると様々な雨が降るんですよね。
浮世絵をみても雨の表現って様々











そうそう雑誌casaでもリノベの特集をやっていました。頁の中に

10の平均点より、ひとつの満点

という言葉があり、この言葉いいなぁと思いました。
駐車場まで5分という不便さは、雨が殴るようにふる尾鷲では大変なときもありますg
毎日、娘と5分歩くうちに色々な花をみつけ
いつのまにか絵本も「雑草」の本が多くなってしまいました。(笑)
花ひとつみても花びらのつきかたも違うし、帰ってから図鑑を読むと結構面白い。


▲ママ先輩に推薦の図鑑。これは楽しめます!お勧めです。




小川社も倒産してからはじめた事業ですので
制約どころか、何かできることからやるしかなかったので
その制約が「好条件」だったのかも知れないと
今になって思います。
制約や不便が楽しみに変わるか、不満に変わるかは
モノの見え方しだいなのかなぁと思う今日この頃です。















こどもの「なぜ」に向き合う

2010年06月22日 00時16分53秒 | 子育て_絵本+玩具

  ▲かぜはどこへいくの


昔からシャロット・ゾロトウさんが描く
自然観が好きで
娘も4歳になったのをキッカケn、
自分が好きだった絵本作家さんの書籍を揃えはじめています。




絵本の中で
「昼はおしまいになったら、お日さまはどこへいくの?」
「風がやんだら、そのあとどこへいくの?」
小さな息子の「なぜ」はたくさんあり
母と息子の会話の中で
大きな自然観と生命の繋がりを教えてくれます。




母親は
「この世のものは、すべて終わるのではなく、
別のところで再び違った形ではじまること」
禅の世界に近い会話ですが
お母さんがわかりやすい言葉を使い
息子に答えているのが
ステキです。




忙しい日常の中で
子どもの「なぜ」に答えるって大変だけど
その「なぜ」に向き合うと
世界観が広がりますよね。