日々、暮らしの中で考える。・・・・・・木もちeー暮らし

普通の暮らしの中で気がついたこと、考えたこと。またこのような生活の視点を通し、仕事で出合った方々のお話を綴っています。

24年ぶり?の再会、雛人形。

2010年03月10日 22時40分43秒 | 暮らし


2月28日。結婚して、はじめて雛人形を全部飾りました。
(この地区は旧暦の雛日まで飾ります)
雛人形も壊れていたり、かけたりしてますが
母が私の誕生の時に
奮発して揃えてくれたそうです。
私は、てっきりおばあちゃんから譲り受けたのかと思っていました。



母は小さい頃に父親が事故にあい下半身不随になりました。
母は6人姉妹の長女でした。
私にとっての祖母が住み込みで
雇われ喫茶のママ夜はスナックの雇われママと
日夜ずっと働き生活を支えていたそうです。
家庭は私の母にとっての祖母が守ってくれたそうです。

私の父も3歳の時に、父親が戦死。
母親が住み込みで旅館で働き
おばあちゃんが育ててくれたそうです。


そんな環境で育った両親でしたので
小さい頃から「自立しなさい!」といわれ続け
ずっと勉強していると怒られ
「生活は毎日毎日続くものだから、勉強ばかりは駄目。お手伝いをしてから勉強しなさい」といわれ、夜遅くまで勉強すると
「何時だと思っているの。みんな寝れないじゃない。私は小さい頃
井戸に水を汲みながら、英単語を覚えたわよ。身体を使って勉強しなさい」
?????いったいこの家はなんなんだ。
と反抗したときもありましたが
母にとっては、生活力をつけることを
教えたかったのかな?
と最近になってわかるような気がしました。


今考えると、生活環境も苦しく
また看護婦という職業を続けながら、よく飾ってくれたなぁと思います。
確か?私が10歳まで飾り、その後まったく飾らなくなった雛人形でした。




結婚を機に雛人形を
尾鷲へもってきたのですが
私も「忙しい」を理由にずっと飾っていませんでした。
もっとも小さな家に住んでいましたので
飾る場所もありませんでしたが・・・・・・
でもやはり心の余裕が無かったのだと思います。



▲尾鷲の和菓子屋「若木屋」の雛菓子セットをお供えしました。



昨年、父がなくなり母も尾鷲へ住むことになり
母にとっても24年ぶりの雛人形との再会でした。
娘は大興奮。
毎日、保育園から変えると雛人形に話しかけています。
今日は、そんな娘の姿をはじめて母がみました。
なんだか私も感慨深かったです。



母が、初めて我が家に泊まり
娘と3人で風呂に入りました。
筋力が衰えた母の身体をみて
普通の生活でも辛いんだろうなぁと思いました。

娘が寝てから
古典が好きな母に「万葉集」の本をみせたら
懐かしそうに読んでました。



「こういうの読むと心が鮮やかなるね。」

ほんの15分程度の会話でしたが
ちょっと、はんなりした夜でした。


未晒し蜜ロウワックスの由来

2010年03月08日 20時52分45秒 | 仕事_蜜ロウワックス


「未晒し蜜ロウワックス」はほとんど「蜜ロウワックス」というネーミングで
覚えていただいています。


販売当初は「未晒しって何?」「これなんて読むの?」と質問が多く
仕事をはじめたばかりの私たちにとってはお電話でお客様と
お話するキッカケになりました。


「未晒し」という言葉は、製造工程で蜜ロウを漂白していないという意味です。
でも「無漂白」だとなんだか意味はわかりやすいけど
製造の情景が浮かび上がらないなぁと思っていました。
元々、紙も蜜ロウも漂白していない色が本当の色なので・・・
「無漂白」というと漂白と対抗しているようで
なんか嫌でした。



小川社の蜜ロウワックスの場合、蜜ロウを晒す時は、
布で2,3回ロウを晒し、ロウの中に含まれるゴミなどは取ります。
それはゴミを取るだけの作業です。


だから蜜ロウの色「黄色」は、蜜ロウを収穫した地域や時期によって
微妙に違います。販売した当初はこれがクレームの対象となるときもありましたが
床を磨くワックスなんだから、それで充分じゃない!ということで
「未晒し」というキャッチコピーをつけました。



今日、アスクルで文具を発注しようとしたら
なんと!紙にも「無漂白」とはかかず「未晒し」という言葉が使われていました。
せっかくきれいな日本語があるのだから
こういう言葉をもっと使いたいですよね。



ということで
昨日、ピエブックスで購入した本が届きました。


▲禅語


▲百人一首

まだ読み途中ですが
日本語には情操を感じる美しい言葉がいっぱいあります。
言葉というより先に絵をイメージするような情景が浮かび
よくよく考えると論理的に説明されている言葉がたくさんありました。



稚拙な私の文章が恥ずかしくなりました。
言葉が美しく色香がふぁーと漂います!
必見です。


レオレオニ「あおくんときいろちゃん」お絵かきクラブレポート

2010年03月07日 01時20分48秒 | 子育て_お絵かき
今日は、自宅でお絵かきくらぶをやりました。
子ども8名。小学2年生2名 6歳児1名 4歳児3名 3歳児1名 1歳児1名



前からやりたかったレオレオニの描く絵本「あおくんときいろちゃん」のワークショップをやりました。


私の幼少の頃通っていたお絵かき教室は
「色は(赤+黄色+青)だけで色々な色ができる!」
(本当は白も入ります)
と教わっていました。
確かに自分で色を混ぜて色をつくると、色彩に敏感になり
季節の移り変わりなどが肌で体感できるようになるように思います。


大人になってから、レオレオニの絵本を出会い
お絵かき教室で教わったことが、
素晴らしいことだったことに気がつきました。




この体験を是非!子どもにもと思い
今日は、色を粘土でつくる組とパレットでつくるお姉ちゃんお兄ちゃん組に分かれました。
基本的に3色。



紙粘土組は
紙粘土で3色の色をつくり
色粘土を合わせ、色をつくる体感をします。
これは手の感覚で色の配分を覚えるので
小さい子には向いています!



▲まず10色の色団子をつくりました。





小学生組は
パレットで組み合わせた色を
半紙につくった色をおきます。




▲最初は、10色くらい色がつくれればいいのかな?と思いきや皆素晴らしく50色以上つくりました。


色つくりを終えたら、おやつタイム
3時から、きてくれたお母さんがレオレオニ作「あおくんときいろちゃん」の絵本を
読み聞かせをし、お話製作をスタート。
自分たちでつくった色でお話をつくりました。
皆、心に響く言葉を並べてくれ
つい歓心してしまい
お話になった絵を写真に撮るのを忘れてしまいました(笑)。



嬉しいことに
お絵かきくらぶ終了後
帰宅してから、お話の続きを考えはじめた児童もいました。


改めて子ども同士で行う相乗効果の素晴らしさを実感!
子ども達はそれぞれのステキな色をつくり
つくった色をみているだけで
とてもワクワクし、楽しませてもらいました。



ワークショップを終え
改めてレオレオニの描く世界の深さを
実感しました。


▲レオレオニ作・画 スイミー





こんな勉強したいなぁ

2010年03月05日 23時45分53秒 | 子育て_絵本+玩具
今日、なんとか建築建材展の荷物を詰め込み
まだスタッフの藤井は残業したますが(お疲れ様です)


ちょっと一段落。
来週からはOMの展示会用のパネルを準備しなくては・・・


話はそれますが
私は小学校5年から中学1年生くらいかな?
勉強とスポーツに燃えていた時期がありました。
なんというのか、とにかく「知ることが楽しいのです」
今、考えるとその頃通いだした塾の講師がとにかく面白い方で
先生の話を聞くだけでワクワクしていました。

同時に、バスケットチームと剣道部に入り
毎朝7:30に学校へいき、
朝練は確か3kmくらいランニングしストレッチ。
ただ黙々と走る男の先生について毎日走りました。
先生の背中をみながら淡々と走るのがとにかく楽しかった。

そのうえエレクトーンもやっており
好きな曲を耳で聞きとり、アレンジするのが面白く
これも今考えると先生の影響。

好奇心と探究心の連続の毎日だったように思う。



子どもが授かってから
最近、その頃のワクワク感が再現し、楽しくてしょうがない。
以前NHK教育テレビ番組「ヒミツのちかららんど」の中で
楽器をつくる番組をやっていました
ロバの音楽座
という楽団が子供たちと一緒に、身近なもので楽器をつくるのですが
娘もこれにはまり、何ヶ月か感やダンボールの太鼓や
ペットボトルに輪ゴムをかけ自称ギターを製作してました。
なんというのか、音楽の落書きみたいな感覚?
とにかく面白い。





ジャンベフォラという映画でアフリカ人は太鼓で会話するということを知りました。
なんとそのポスターを描いた人は、私の通っていた学校のOBで、
私は高校時代からあこがれていたイラストレーター、絵本作家もされている沢田としきさんでした!

太鼓で会話というより、魂の共鳴なのかな?
こんなこと体験してますよね。子ども同士で(笑)

▲作、絵:沢田としきさん「アフリカのたいこ」





次に
小さい頃からよく物事を観察し
工作が大好きだった甥っ子が
小学生になった頃、プレゼントした
「算数を探しにいこう」

偶然、友人がデジタルハリウッド社で講師をしており、
この本はデジタルハリウッド出版!
なんとイラストレーターもまたまた沢田としきさんでした!
これは、もう感激でした。こんな偶然があるのかと!

なぜ?算数。と思う方も多いかもしれませんが
私はなぜ世の中に算数を必要としてきたのか?とずっと疑問でした。
姑さんが「漁の網を編む人は、サインコサインが計算できないとなれんのじゃ」と
教えていただき、すごく衝撃を受けました。
「そうか自然界のしくみを知る為に算数を学ぶのか!」
この本は、まさに「自然を理解するために、古代から長い時間をかけ算数が発展してきた」流れが書かれているのです!
NHKの朝ドラに、「海亀ロボットの研究する大学院生」がでていますが
そうなんですよね。フィールド探求するのが算数なんですよね。



▲作、絵:沢田としきさん「地球のうえでいのちのたびのおはなし」
そうそう!原っぱで遊ぶたびに命の繋がりに興味を抱き、理科の授業で習った「食物連鎖」に感動した時を思い出します。これも沢田としきさんの絵本。



私は結婚する前に
「自然のもつ造形論~有機的連動性~」にどっぷりはまり
彫刻をやっていた時期があります。そのとき無謀にも日本で1名しか受からない
アメリカの企業がやっていた自己研究に1年間お金をだす
留学制度に2度も挑戦し、2度落ちました。(2年間アルバイトしながら自己研究。つまりフリーターです)
そのとき、試験をうけるために推薦状を3名に書いていただくのですが
それを書いていただいたのが
ストライプハウス美術館の館長 塚原さん
今、小川社のカタログをつくっていただいているデザイナーの荒木敏雄先生と
沢田としきさんだったのです。
荒木先生は学生時代の恩師。
沢田さんは友人に紹介していただき事務所に訪ねお願いしました。



こうやって書きつづけると
全てが繋がっているような気がします。
昨年亡くなった父がよく言ってました「世の中に無駄なことはひとつも無い」
沢田としきさんの絵本を
子どもと一緒に読み
また勉強することのワクワク感が楽しめるなんて・・・・・・。
荒木先生は、今では仕事も一緒にやっていただいています。



今の仕事も
彫刻が形を変えただけで
「21世紀型の山林循環経済活動をつくるんだ!」と
もちろん、仕事だから
楽しいことばかりじゃないし
採算が合わなければ、相手にされないので
非常に現実的ですが、アートもいいけど現実社会も結構面白い!



もしかして私は、未だに学生気分なのでは?
だから仕事で徹夜に近いこともできるし
子どもが熱をだせば、一緒に絵本を読んでワクワクできるし

まぁいくつになっても探究心と好奇心は
日々の雑用を「フィールド」に変換できる!ものです。
やっぱりそういう勉強は楽しいです。








お母さんが忙しい時ほど、子どもは何かを察する。

2010年03月04日 23時17分38秒 | お仕事
昨年6月から続いていた、築60年以上の家を
ほとんど自社製品でリフォームしました。
「実験台の家」と呼んでいます(笑)

その工程を小川社の商品カタログに展開するための
下地ベース作業をようやく終えました。
え?下地ベース作業って何
と思われる方も多いですよね。




●工事中の写真日記
●主人と職人さんの打ち合わせ
●引越し作業
●他メーカーの外壁材やデッキ材のH.Pや商品カタログをみて
どのようなコンセプトで製作しているかサーと目を通す
●大工さん同士の会話


私の場合、上記のような日常をメモする、写真をとる等
の単調な積み重ねが商品カタログの流れやキャッチコピーになることが多いです。




すごく単純なことですが
モデルさんを使って商品カタログをつくる予算がないので(笑)
良い表情が撮るために、
写真撮影日まで娘と一緒に工事現場を毎日覗いたり
引越し作業を一緒にしたり・・・・という日常が
写真撮影の当日、娘の表情にでてきます。



「実験台の家」は、
小川社のモデルハウスではなく生活の場。
そういった要素を、商品カタログや
今年の秋にだす山SUN通信に展開したいと思っています。



12月から2月初旬までは、深夜3時までPCに向かう、
そんな作業が続いていました。年のせいか?ちょっと自分でも限界気味でしt。
2月第2週にようやく商品カタログ製作も、H.P更新も終え
後は3月に弊社が出展する「建築建材展」パネル製作だけ!と
第一ゴールがみえてきた!
と思ったのが、大間違えでした。



私は3日間、ひどい頭痛と嘔吐と目の痙攣が続き
まぁ私は病院の処方箋ですぐ治りましたが
娘の咳き込みが続き
結局、ラストスパートで、いつものように保育園と会社を休み
社内に迷惑をかけました。トホホ・・・・・
昨日は午前中に小児科に診察にいき
「自営業者です。明日から主人が2週間出張なので、なかなか病院へいけないので
一週間分の薬をください」と頼みました。
昼は会社へいき、残っていたデータ送付作業を一時間ばかりやっていました。
会社で待っていた娘は、FAXが来るたびに大造に
「大造おじちゃん、FAXきたよ」といそいそ手伝い
主人が倉庫から商品をもってきたら
荷物を運ぼうとしているのです。
「結ちゃんありがとう。でも結は子どもだからお母さん仕事を休んだとき気にしなくていいんだよ」
「うん。でも結ちゃん気にする」


・・・・・・

娘を寝かしつけるとき
どこか焦りがあり絵本を読みながら
「あー早く寝てくれないかなぁ。」と思ったら
子どもはすぐに察するので、なかなか寝てくれません。
今日は諦めて、絵本の世界に入りこんで絵本を読みました。


自宅に作業部屋ができ、
前より仕事が進んだのは良かったのですが・・・・・・
忙しい時ほど
適当にストレッチやヨガの時間をとろう!と反省。
忙しい時ほど、娘は「気」を察知するみたいです。



なにはともあれ、明日には展示会用の梱包を発送します。
何とか間に合いそうで、ほっとしています。
助けて頂き、ありがたかったです。本当に