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日々、暮らしの中で考える。・・・・・・木もちeー暮らし

普通の暮らしの中で気がついたこと、考えたこと。またこのような生活の視点を通し、仕事で出合った方々のお話を綴っています。

雑談ワーク ~人の会話を通して出会う本 ~

2011年08月01日 20時19分59秒 | 小川百合子_オススメ本
いつもあっている人でも

意外と会話する幅って決まっており

本をキッカケに会話がはずむってことありませんか?
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先日、cafeスケールの濱野さんの声かけで「アート、デザイン関係の興味のある人の雑談のワーク」がありました。
そこで濱野さんが「深澤さんの本を貸して、代わりにコレ読んで下さい」と渡された本。

当時は何も考えていなかったですが・・・・・・
自分の高校時代からセゾン文化事業がはじまっており
よくよく考えると、かなりセゾン系の発信のサブカルチャー文化に多くの刺激を受けていたことに気づきました。
まだ読んでいませんが、16歳~24歳の自分が夢中になっていたフィールドを思い出しそうです。




 
同じく、先日の雑談ワークにきていた
紀伊長島のデザイン会社ディグリーンのMさんが「貸して下さい」といった本。
自分の中では、この2冊が一番大切な本。
Mさんは一ヶ月ほど海外に行かれるのでそのときに読みたいそうです。
一瞬「なくさないかな」とちょっとだけ不安になりましたが
若いMさんが、この本を読んだ感想も聞きたいなとも思い・・・・・貸しました。

生物学から展開する造形論は、自分もが一番好きな分野です。






▲ブログに書いたせいか色々な人から「続いている」と声をかけてくれ、反響があったのはこのDVD。

誰でもスタートしやすい片付け方法で、レクチャーが展開されます。片付けの方法論というよりは、

自分の習性を見直すのが目的。はじめて10日しか経っていないので大きなことは言えませんが

「人生を変える」というコピーは大げさでも無いような気がします。

DVDを見たときはさほど感動しなかったけど、実践してみると「なるほど」と思うことが多いい。

なぜか?結婚してから、小川の家の納戸の整理、実家の父の事務所解体の整理、父が亡くなり実家の整理

小川製材の工場の整理など、大掛かりな片付けを受け持つことが多く、また自分たちの家庭も4回引越したためか?

元々片付けや掃除が好きではなかった自分にとって、大きく変わったのがこれらの作業でした。

大きく変わるというとなんだかロマンチックですが、なんせ片付けですから。正直いうと誰もがあまりしたくない役割です。(笑)

しかし「なにかを始めるより、何かを整理するほうが大きなエネルギーを使う」と気がつきました。

しかし、また日常生活に戻ると 片付けって難しいんですよね。

このDVDはこの類の本と言っていることは、さほど変わらないのですが

すごく小さなことからはじめるので、このやり方は自然に身体が動くから不思議です。

人生、夢のような出来事で変革するよりも身近なことから気がつくほうが、変革できるのかもしれないな・・・・・。





同じく整理整頓の発展形系の本です。

▲デザイナー、アートディレクターの佐藤可士和さんの本。

▲アートディレクターの佐藤可士和がディレクションしたキャラクター。モッチはおしりだけちょっと毛があって、そこもさわりたくなるような感じになり、ケボに関しては、ふわふわした感じでカラフルに。


従妹の子どもはNHK教育番組「英語で遊ぼう」が大好きで3歳のころから自分から英語を習いたいと」といったそうです。

また幼なじみの子どもも「この番組に釘づけになっている」とのこと。

製作スタッフを調べたら、なんとアートディレクターは佐藤可士和さんでした。

番組プロデューサーは

「いちばん意識しているのは、子どもたちに英語に親しんで貰うこと。遊んで貰う、ちょっとでも好きになってもらう。

タイトル通りですけど、製作中に壁にぶつかったときはいつでもそこに戻りますね」

と語っていました。

「好きになってもらうのが、実は一番大変なんですよ」

そこで子ども達に好きになってもらう仕掛けとして、アートディレクションを佐藤可士和さんに依頼したとか。

この番組は“視覚で英語を楽しむ”ようにつくられているなーとおもっていましたが

番組キャラクターも「クマ」や「うさぎ」ではなく、触りたくなる感覚をそのままキャラクターにしているのも凄い。

によく子どもの行動を観察しているなぁと思います。



この本は主人がプレゼントしてくれました。

はじめは(私に整理整頓なんて嫌がらせか?(笑))とも思いましたが、意外と面白かったです。

佐藤さんの整理の仕方は、ダイナミックで物事の本質にえぐるような感じがします。


デザイナーなどの職業病だとは思いますが、整理術やいつも身の回りを異常にキレイする人は多いのです。

個人的にはちょっと神経質すぎない?とも思うこともありますが

野球で言えば手の延長であるグローブの手入れをするのと同じようなもので

デザイナーさんは

視覚、触覚、など五感や深層心理に働きかける仕事なので、異常なまでに空間をリセットしないと、

クリアな状態で集中して生み出し、創造し、完成を高められなられないんだろうなーと思います。

ちなみに佐藤可士和さんの事務所は、椅子の位置もフローリングの線に対し、ピッシと並んでいるそうです。

オフィスに入らしたお客様にとっては、事務所に入った瞬間からプレゼンが始まっているという考えをお持ちの方だそうです。


それにしても、お母さん同士で佐藤可士和さんの話がでるとはビックリです。







今はアマゾンや色々なサイトで色々情報を得ることができるので、色々な書籍が手に入りやすくなりましたが、

やはり人から人の方が会話が生じるので、より面白いですよね。

今回、久々に本の行き来があり、本は本棚に入れるものではないよなーと改めて思いました。

車の価値感も変わりつつある時代なので

有志で本をシェアする共同本棚とでもいうのか?

いつかそんな時代がくるかも知れないですね。








「いいふつう」の感触に気がつく。 ~深澤直人「 デザインの輪郭 」 ~

2011年07月15日 00時54分35秒 | 小川百合子_オススメ本

▲無印良品からでているCDプレーヤー

換気扇のようなCDプレーヤーで、紐をひくと音楽が流れてきます。

学生時代の友人の家へ遊びに行ったとき、トイレにこのCDがありました。

これをみたとき

「そーそー。音楽ってこんな感じで楽しみたかった」

と思いました。トイレに入り便器に腰をかけ、紐を引いたら好きな音楽が流れる・・・・・・一曲をゆっくり聴く。

ちょっとした幸せですよね。

音響の良い豪華なオーディオで聞くのも楽しいですが

自分の日常生活を冷静に振り返ると・・・・・今の自分にはピタッときたCDプレーヤーでした。

このプレーヤーをトイレに置いていた友人は、プロダクトデザインの道へ行き、旦那様は同じ会社のエンジニアです。

このCDをデザインした人は、同じ会社のOBで独立された 深澤直人さんだと聞きました。






深澤直人さんは、世界的に有名な工業デザイナー

無印良品のデザインや携帯電話他 様々なデザインをされています。

いったいどんな人なんだろう?と思い、本を購入して読みました。




本の中でとても印象的だったのが

深沢さんが大切にしているのは

「いい ふつう」だそうです。



~自動車の窓を開けて風を感じて走るとか・・・・

cafeでお茶を飲むときに外のテーブルを選ぶとか

ふつうのごはんが美味しいとか・・・・・・

自然の中にいて、それを生活の中に溶かして味わう感性に触れることだと思う~



私が説明すると、深さを感じないかもしれないのですが・・・・

とにかくこの本は、何度読み返しても考えさせるところがありました。





「ふつう」といえば・・・・・昨日のブログでも書きましたが

ダイニングテーブルにおける、ポータブルトイレ。

これがデザインされると、高齢化社会の迎え方が変わるような気がします。

元気な老いは理想で、自分もそうでありたいと願います。

一方で身体の機能が老いることを、日常として普通に捕らえると

食卓に置く椅子ももっとデザインされてくると・・・・・

みんなが楽しめる時間になるのかなと思います。

「椅子に座る」「座ってから立つ」「立ってから一歩踏み出す」

どれも自然に流れる動作ですが、これがなかなか上手く機能しなると

椅子の重心感によって、ひとつひとつの動作がぐらついてしまいます。

人が仲介してサポートすれば良いだけの話ですが

出来るだけ自分でやりたいと思うのも、自然の流れのような気がします。





ふっと・・・・・深沢さんだったら、どんなデザインをするのだろう?と思いました。

介護用品は、介護保険が使えるのを基準として生産しているので

そんな人には委託しないかも知れませんが

近い将来、変わってくるかも知れないな。と思います。

これも昨日のブログで紹介した、中村ブレイスさんも

オーダーメイドの乳房を生産したところ

いろいろな人から注文が殺到したとか。

今のところ保険対象外だそうですが、中村ブレイスの社長さんは

「こういう技術こそ、保険を使えれば、病気後の回復が大きくかわる」といっていたような記憶があります。

確かに乳がんで乳房をとった人にとっては

元々あったものが自然にあるだけで、安心感が生まれるってあるかも知れません。

一方で状況が変わったことを受け入れるのも、生きることという考えもありますが・・・・・。





「いい ふつう の感触」って奥が深いなーと気がつかされました。

つくり手側が、当たり前の暮らしに喜びを感じないと、なかなか気がつかない。

禅の世界も、自然をみて、受け入れ、自らが気がつくことを唱えていますよね。

ちなみに深澤さんの週末小屋は、電気もガスも水道もないそうです。

そこで、薪を割ったり 草刈したり手入れをするために働いて、火を炊き、食事をつくって、寝る。

それだけのことに時間がかかりますが、本当に単純でいい。

最低に必要なものが何か良くわかる自分に身を置くそうです。





私達夫婦も必然的に半自給自足の生活をしていた時があります。

今考えると、何もなくなると、計画性がなくても目的があると

(ここでいうのは収穫が目的)日々移り変わる自然の恵みに敏感になるし

自然の厳しさにも恐ろしさを感じます。

そんな体験から、小川耕太郎∞百合子社は立ち上げ当初から

目的があった会社だったんだと思います。

小川耕太郎∞百合子社の「いい ふつうの感触」は

山が循環することなんだと改めて意識できました。




それぞれの立ち位置で、「いい ふつうの感触」に気がつくそんな本でした。



日本伝統のグラフィック「紋」

2011年06月19日 22時50分49秒 | 小川百合子_オススメ本
ASABI時代(美術学校)に文様デザインについての授業がありました。

そのときはいまひとつピンとこなかったのですが、

後になればなるほど、あの授業の深さを思い返します。

その先生は亡くなられたのですが、今になってみると

もっと先生が伝えたかったことを聞いておけば良かったと思うことがあります。






7年くらい前に

ヴィレッジヴァンガードというストリート系の本屋に入った時に

家紋について書かれていた本が何冊か置いてありました。

その中で今までの切り口と異なった編集だったので

購入した本がこれです。


▲家紋帳 ピエブックス出版   スタイルストの大森裕子&グイフィックデザイナー菊地敦己さんが編集した本

菊地さんの言葉になるほど!と思いました。

~日本の伝統的な意匠の象徴である「家紋」は何を考えて創ったののか?

どこで迷ったのか?

どんな状況だったのか?

そのようにして、家紋を観察すると伝統や様式を超えて、生きた人間が七転八倒ししながら産み出した

鮮やかな生気を感じることができる。

家紋を形式ではなく「生きた方法」としての日本の文化を構えることがなく関わりをもちたかった。~



菊地さんの言葉を読みこれだ!と思いました。

伝統表現を「生きた方法」として、捕らえると新たな発見もあり、

長い時間をかさね生活に溶け込んだ「紋」を改めて知りたいという欲求が強くなりました。





たまたま、最近、娘の影響で「かるた」にははまっており

みつけたのが「紋」をテーマにしたかるたでした。

 
▲家紋かるた
 
▲源氏香図かるた(香の組み合わせの遊びを図式化したもの)
 
▲小紋かるた


この3点セットで、娘やお爺ちゃんお婆ちゃんと

かるた遊びをしたら楽しいだろうな。

お姑さんだったら、この辺の話題を教えてもらえそうですし

これをキッカケに「和」について、身近に生活の中で触れてみたいなと思っています。




話は変わりますが、日本には室礼という節句ごとの風習もあります。

室礼を身近に感じ楽しみ、

季節や人生を含め単なる装飾に

とどまらず感謝やもてなしの心も添える

そんな時をすごすことを現代風に伝えている室礼三礼というH.Pがあります。


お姑さんも節句ごとにの床の間や神棚に供えていました。

新興住宅街に育った私には、それらの風習がとても新鮮でした。

風習の意味をわかるととても豊かな気持ちになることがありますよね。

何かと忙しい毎日ですが

日本人の育んできた自然観を暮らしに取り入れるとと

ちょっとした心のゆとりが生まれ

豊かな気持ちになって情緒も育まれるだろうなと思います。


















ノマド的山口文庫~文化人類学者 山口昌男さんの個人図書館~

2010年10月21日 15時02分31秒 | 小川百合子_オススメ本
もう16年くらい前になるだろうか?
文化人類学者の山口昌男さんの活動に興味を抱いた頃がありました。
分野に関係なく自由なフィールドで研究に対し
とことん探求する姿にワクワクしたものでした。
当時、自分も「肉体の有機的連動性」というテーマ
動きをひとつひとつ分解し、連動する動きを見出すことを研究していました。

今でも山SUN通信を製作する時などは
分野に関係なく、自分の中でコンセプトを見出すときは
16年前に自分がやっていた研究がベースになり
展開することもあります。




たまたま、尾鷲にあるスケールさんのブログで
文化人類学のお話が書かれており、ブログをよんでいる途中で
そういえば山口昌男さんは「今どんな本を書かれているのだろう。」と思い
ネットで検索してみました。



なんと札幌大学の学長をされていますた。ビックリ
山口昌男さんは


「ノドマ的学生のすすめ」を積極的に取り入れているそうです。
→一ヵ所に安住せず、移動することで自分を鍛える。新しい発見をする。
自分を成長させるためには、型にはまらない考え方が重要なのだ。
こうした山口学長のノマド感覚は、学長室のドアをあえて取り除き開放的な空間に変身させ、
どん欲な学生であるほど大学生活を充実させられる制度や環境をつくり出している



そのうえ札幌大学の図書館には56万冊の本が揃っていますが
知的好奇心の旺盛な学生はそれで飽き足らず、「山口文庫」と称した学長室に山口昌男さんの
個人所有の本が置いてあり、学生が自由に行き来できるそうです。


そこには学長の蔵書約4万冊が独自の分類法によって整理され
学長が著作の中で引用したであろう文献や古本屋で好奇心の赴くまま集めた本の数々あります。
民俗・人類学・文化に関する研究書から写真集や美術書、雑誌・マンガにいたるまで、
コンピュータ検索では探し出せない知の集積がここにあるそうです。





すごく恵まれた環境ですよね。うらやましい。
そして何と!私が大好きなジャズピアニスト山下洋介さんは
山口昌男さんの教え子だったことが判明。
なるほど!山下さんの自由な芸術性はここからきていたのか!と納得。




やっぱり「知のフィールドは繋がっているのですね」