日々、暮らしの中で考える。・・・・・・木もちeー暮らし

普通の暮らしの中で気がついたこと、考えたこと。またこのような生活の視点を通し、仕事で出合った方々のお話を綴っています。

新しいライフスタイルを求める方へ、長勝鋸をご提案できないだろうか?~H.P打ち合わせより~

2011年06月29日 23時42分16秒 | 仕事_長勝鋸
昨日は、三重県紀伊長島にあるWeb製作会社ディーーグリーン様と打ち合わせをしました。

打ち合わせをしたのが、小川社の担当をしているのがMさんと社長の東社長です。

東社長の話術か?話が広がりこんな展開になりました。




リニュアールしたウッドロングエコのカタログ「ウッドロングエコと人」をテーマにした頁に掲載した

ネッツTOYOTA様のビフォーアフターの写真をみて

東社長「コレ面白いですね」

百合子
「ここすごいんですよ。ネッツTOYOTA様は横浜、湘南など3店舗がこんな風にリニューアルして
店のコンセプトから変えられたんですよ。カーライフを通してロハスライフを提案する場として
地域のコミュニケーションスペースに替えられたんです。
例えば、新車が展示しているロハスガレージ
木もちeーデッキでベンチがあるでしょ。この店は商店街沿いにあり
このベンチに腰をかけて休憩する人もいるそうです。

月に一回、エコモノ市というイベントがあり、車の販売スペース内に
地元のオーガニック野菜、子供たちのリサイクル洋服、その他様々な業者さんが出展され
この場がバザールになるんです。そんな中、エコメンテナンスをしながら長く車を乗るアドバイスもしてくれるそうです。」


東社長「すごいな。確かに車の販売所はスペースが広いけど、車を買う目的がないとなかなか買わないもんな。これからの時代を感じる」

百合子「今の時代、車はシェアするものという人もいますからね」

Mさん「私もそうです。車は要らないです。というか所有しなくても良いと思っています。私達の世代はずっと不況だったからきっと考え方や生き方も異なると思うのですが」

Mさんは感性がよく、話すと勉強になることが多い

M「この前、自分で本棚つくったんですよ。出来れば釘も使いたくなくて・・・。塗料も名古屋までいって選びました」

百合子「今、D.I.Yする人が多くなりましたよね。千葉のホームセンターへいくと平日でもすごい人ですよ。昔に比べて素材もバリエーションあるし」

そんな話をしているうちに


百合子「長勝鋸は女性やマンションの玄関先でも趣味でD.I.Yをする人もターゲットにしたいのですが・・・・・。
女性のD.I.Yはパイン材が多いのですが、これからはもっと硬木の広葉樹も使ってみたいっていう人もでてくると思うんです。
そんな時、この鋸なら女性でもスーッと挽けますから」

M「私も使ってみたい。この鋸」

やっぱり!Mさんみたいな価値感をもつ人だったら、きっとこんな小物も作ってみたいんだろうなと想定して

ディーグリーンさんの帰られた後に、H.Pを練り直しました。

例えば、こんな層にPRしてみてもどうだろうか?




 


もちろん、宮大工さんや家具職人、建具職人さんなどにもご愛用いただいています。
修正挽きをしなくてもいいくらいキレイに仕上がるので、仕事も速いし、高精度の仕上がり。

▲ドア作家の幾何楽堂様も長勝鋸をご愛用です。





時代の価値感がガラッと変わるときがきます。

今はネットで洋服や本なども譲り合いをする時代です。

また、自分たちでリメイクしながら住居空間を楽しむ方も増えています。

しかし、大工道具の選択が少ないのでどうしても、D.I.Yに選ぶ素材も扱いやすい合板、集成材、パイン材を選ばれます。

道具さえ、良いものを提供できたら、その人の価値感で購入する可能性が高いように思います。


▲長勝鋸で切った、木口は切り口がピッカピッカ。


 

目白の整体人さんがD.I.Yでつくられた広葉樹も使ったトイレットペーパーストックとトイレの小物
整体人さんの生き方や考え方も、今の人の価値だなぁ~と思います。とにかくパワフルなご家族。私はご主人が書かれている身体日記のファンです。


▲竹専用の鋸で切った木口。カンナやサンダーをかけなくてもすべすべです。

不況だからこそ、自分たちで工夫して自分のスタイルにこだわる人っているんじゃないのかな?

昔はどの家も手入れをされた鉈、鍬、鋸、カマなど刃物が揃っていましたが、しかし今は替え刃式刃物の時代。

しかし、これからの時代は職人さんがつくった用に徹した道具を使い、つくることを通して道具と出会い

道具を通して人と繋がる。そんな価値をおく人がでてくると思います。

もっとも、私達の提案次第ですが・・・・・・。私の場合は、実力が無いから頑張るしかないか。






なにわともあれ、日本人が日本の技術を正当に評価できるマーケットを生み出し、今の時代に求められる提案を構想中です。


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小川耕太郎∞百合子社 インターン制度導入か?

2011年06月26日 12時03分46秒 | お仕事
先週の木曜日に

担当者がインターン制度の説明にきてくれました。

主人はインターン生に営業の仕事を考えているようです。





説明書には「本気系インターン」で社内改革。

と書かれていました。説明文をよむと

長く会社にいると、どうしても馴れ合いになってしまい

教えられた仕事のみこなす傾向があるそうです。確かにそれはいえると思います。


ある本気系インターン生は

社内新聞をつくったそうです。

新聞の内容は

お客様情報や日々のちょっとしたニュース、他自分の耳で聞いた業界情報(電話やお客さんとのやりとりから聞いた情報)など

日常のアレコレを編集したそうです。

確かに営業へいって、そんな新聞までつくってくれたら

電話応対の人も受注関係の会話だけでなく

いろいろな会話ができます。






小川社ではスタッフの一人がお得意さんや新規顧客様のH.Pをまとめ

そこからいろいろな情報を探していました。そのお客様から注文を受けたときに、

そのお客様の展示会が近い場合は、自分からお客様へ声をかけて、展示会ツールセットなどを送っていました。

また他のスタッフも、ちょっと時間があるときは一筆書きの便箋にささっと手紙を書き荷物に添えています。

そういえば、七夕が近くなると、伝票の入った封筒の中に笹の葉と手紙を添えたときもあったなぁ。

多分私がみえないところで、色々工夫していたと思います。

とても良い接客だなと思っていましたが

なかなかそれを体系化するのが難しかった。

でもちょっとした新聞になれば

其々の担当によって、ちょっとした工夫が重ねられます。






きっと、学生さんからみた社内の問題は

視点が違うんだろうなと思います。

まぁ全てのインターン生がそうではないと思いますが・・・・・。

ちなみにインターン生は「新弟子制度」ともいうそうです。




自分自身も若いときは、全く気がつかなかったけど

人に教える時間をつくるためには、自分の仕事は家に帰ってからやることが多くなります。当然仕事量が多くなります。

妊婦の時でさえ、深夜まで仕事をしていたこともありますから・・・・・娘が無事生まれたから良かったけど今思うととても恐ろしい。

でも経営の立場はそんなものかもしれません。

この年になってはじめて上に立つ人の気持ちがわかったり

経営をしていくことの大変さが理解できました。

今考えると、出来の悪かった私が入社し

先輩方や上司はかなり苦労されたと思います。感謝感謝です。




私の時代は、新人は早く出社して

先輩のお茶をいれたり、先輩方のペンのインクを確認したりや鉛筆を削ったりする。

早く出社して社内の掃除するのは当たり前でした。

でもそういう風にしていると先輩方が色々なこと教えてくれるんですよね。

「なんでこんなことするんだ」と思っていると

そういった教えが耳に入らないですよね、不思議と。

まぁ今の時代はそんな風潮は消えつつありますが。






果たして?新弟子制度で会社改革になるのか。

まぁ・・・・・期待するよりもやってみるしかないか。

果たして体力もつだろうか?

でも確かに人が入ると

社内の空気がガラッと変わることは間違えないと思います。

怖いような・・・・それとも1%の期待をするのか?

どちらだろう。そういえば蜜ロウワックスも始めた当初は、

客観的にみれば1%の可能性で(でも本人達は100%可能性がある信じ混んでいました)

日々の業務をこなしていたのかもしれない(笑)

お互いの両親は、さぞ心配だったでしょう。

親の心子知らずとはこのことをいうのかも知れません。

私達もそうやって色々な人に育てられてきたのです。

でもねぇ・・・・・大変なのは目に見えているのは確かです。




手紙

2011年06月22日 19時23分57秒 | 暮らし

学生時代の友人Mちゃんからさくらんぼが届きました。

Mちゃんは結婚後、旦那様の実家の山梨県に移り住みました。

山梨県は果物の産地で

我家に珍しい果物を届けてくれます。

フルーツ狩りの情報も添えてくれます。

家族で山梨へ遊びへいかないと(笑)



さくらんぼと一緒に手紙を添えてくれました。

2年前に不慮の事故で他界した父は、Mちゃんが大好きでした。

Mちゃんはとてもスピリチュアルな生き方をしており

学生時代からリュックひとつで世界中旅をしてました。

父はそんなMちゃんの話にすごく興味をもっており

Mちゃんが遊びに来ると、いつのまにか父まで輪の中に入ってお喋りしてました。

手紙には、父との思い出が綴られ、お供えとしてさくらんぼを贈ってくれました。

贈ってくれたさくらんぼに其々名前が書いてありました。

果物の名前は、情緒があって面白いですよね。



小川耕太郎∞百合子社で販売している蜂蜜は、蜜源である花の名前をレイアウトしてパッケージにしています。
 もう10年前になるのだろうか。
 
 ラベルイメージをつかむ為に
 
 週末には熊野の楯が崎へ行き犬と歩き、
 
 日々早朝は、三木里の野鳥の小路へいき樹木を観察していました。
 
 ミカンの山へ行くと、みかんの品種やぞれぞれの香りに興味を沸き
 
 その想いそのままパッケージにしたのがこのラベルです。
 
 さくらんぼが届き、当時の自分を思い出しました。美術学校出身のMちゃんも同じようなことに感動したんだろうなぁと思うと可笑しくなりました。







次のお話は、娘がお爺ちゃんに宛てた手紙です。

3月から、お舅さんはグルームホームに移り

娘はよくお爺ちゃんに手紙を書きます。


▲なんだと思いますか?折り紙でつくった蛙と朝顔です。


▲虫かごには、弟のお嫁さんから一泊2日で貸してくれた源氏蛍がいます。


保育園では、梅雨に入ってから室内遊びが多くなりました。

毎日、先生達に折り紙を教わり、娘は家に帰ってからもひたすら折っています。

昨日、お爺ちゃんに宛てた手紙には

折り紙で折った、蛙と朝顔を同封していました。

蛍をみながら折る折り紙は、さぞ楽しいだろうなぁ。



現在舅さんは、車椅子生活なので、なかなか外に出られないだろうと想い折ったそうです。







最後に便箋のお話をひとつ。

小川社とパートナーシップを組んでいただき、一緒に木もちeーデッキをつくっているWさんの奥さんから頂いた手紙のお話です。

▲Wさんの奥様は字がきれいなうえ、心がこもり情緒豊かな手紙を書くのがとても上手な方です。
 何回読み返しても、心が表れるようなお手紙です。


我家では冷蔵庫に頂いたお手紙を飾っています。

私は、文章も字も下手ですが、私も真心のこもったお返事を書きたいなと思い

先日cafeスケール内にある雑貨屋さんで便箋と封筒を買いました。


▲触れただけで心が洗われる紙質です。
 
 この便箋はお茶会用の便箋だそうです。
 
 いわれてみると、お茶の世界は「洗心」をコンセプトにした小道具がセレクトされているので
 
 便箋ひとつ眺めてもなんだか奥が深く、遊び心を感じます。

 ジャバラ折りになっている便箋は切り離すと、一筆書きの便箋にもなります。


ここのセレクト雑貨屋さんの商品を見ていると

ご主人が暮らしの中で大切にしていることが伺われます。





3種三様のお手紙のお話を綴らせていただきました。






父の日

2011年06月20日 22時41分34秒 | 暮らし
日曜日は父の日でしたね。

あわてんぼうの私は、先週の日曜日が父の日だと勘違いをしていました。

我が家では出血大サービス2週連続で父の日のお祝いをしました。




なにか行事があるときは、ちょっと豪華なお肉料理をします。お肉屋さんは”おわせや”で肉を塊で買います。

私はサンキというお店で2年くらいパートで働いており

そのときに一緒に働いたAチャンがおわせやで働いています。

(当初彼女は16歳、私は27歳でした・・・・・お互い若かったな~)

ここのお肉屋さんには

お肉のほかに

この地域の農産物やお花なども売っています。

ちょうど青い花が1束200円でうっていたので

豚の肩ロースの塊500gとお花を買いました。

「青い花だったら、家に咲いている紫陽花の組み合わせれば花束らしくなるかも!」と話すと

Aちゃんは「ずるーい」と笑っていました。

40過ぎたら、出来るだけ安くて印象的なプレゼントを選ぶのか?

考えてみれば、結婚してから花束に2000円以上はつかったことがありません。

メインの花だけ、花屋で買い、あとはその辺の雑草でアレンジして大きくみせています






▲自宅に植えている紫陽花とハーブをあわせ、娘の工作用具箱をみたら青い不織り布があったので
 花瓶につかっているペットボトルも隠れて、ちょっとした花束気分です。アレンジメントは娘がしました。



娘は、主人に花束をつくるのが好きで

出張から帰るたびにパパの席にパパ用の花束をつくっています。

また、毎年卒園式の度に卒園する子達に、花束をつくってわたしています。

(日常のお花束は、庭先の花や空き地に咲いたお花でつくります。)





小川社の近所の方々は、趣味が園芸という方が多く

よく色々な苗や挿し木をプレゼントしてくれます。

先日頂いたお花の苗は八重のホウセンカです。


ホウセンカは丈夫ですくすく大きくなるので

あまり植栽の手入れをしない私にはピッタリの植物です。

まるで八重桜のような可憐な八重ホウセンカは

アレンジメントにも大活躍すると思います。




夏になると

空き地に百合の群生が咲き乱れます。

百合を活けるとちょっと優雅な気分になります。

私の出身地 千葉では、百合は高価で清楚なお花という印象でした。

しかし尾鷲へくると雑草のようにたくましく生息している百合をみて

自分の名前を「百合子」となずけた親の気持ちがわかるようになりました。

父はよく「女はたくましく、男は愛嬌」といっていました。

確かに年々たくましくなっていく自分は百合と重なるような気がします。

本当は可憐な女性に憧れているんだけどな。




日本伝統のグラフィック「紋」

2011年06月19日 22時50分49秒 | 小川百合子_オススメ本
ASABI時代(美術学校)に文様デザインについての授業がありました。

そのときはいまひとつピンとこなかったのですが、

後になればなるほど、あの授業の深さを思い返します。

その先生は亡くなられたのですが、今になってみると

もっと先生が伝えたかったことを聞いておけば良かったと思うことがあります。






7年くらい前に

ヴィレッジヴァンガードというストリート系の本屋に入った時に

家紋について書かれていた本が何冊か置いてありました。

その中で今までの切り口と異なった編集だったので

購入した本がこれです。


▲家紋帳 ピエブックス出版   スタイルストの大森裕子&グイフィックデザイナー菊地敦己さんが編集した本

菊地さんの言葉になるほど!と思いました。

~日本の伝統的な意匠の象徴である「家紋」は何を考えて創ったののか?

どこで迷ったのか?

どんな状況だったのか?

そのようにして、家紋を観察すると伝統や様式を超えて、生きた人間が七転八倒ししながら産み出した

鮮やかな生気を感じることができる。

家紋を形式ではなく「生きた方法」としての日本の文化を構えることがなく関わりをもちたかった。~



菊地さんの言葉を読みこれだ!と思いました。

伝統表現を「生きた方法」として、捕らえると新たな発見もあり、

長い時間をかさね生活に溶け込んだ「紋」を改めて知りたいという欲求が強くなりました。





たまたま、最近、娘の影響で「かるた」にははまっており

みつけたのが「紋」をテーマにしたかるたでした。

 
▲家紋かるた
 
▲源氏香図かるた(香の組み合わせの遊びを図式化したもの)
 
▲小紋かるた


この3点セットで、娘やお爺ちゃんお婆ちゃんと

かるた遊びをしたら楽しいだろうな。

お姑さんだったら、この辺の話題を教えてもらえそうですし

これをキッカケに「和」について、身近に生活の中で触れてみたいなと思っています。




話は変わりますが、日本には室礼という節句ごとの風習もあります。

室礼を身近に感じ楽しみ、

季節や人生を含め単なる装飾に

とどまらず感謝やもてなしの心も添える

そんな時をすごすことを現代風に伝えている室礼三礼というH.Pがあります。


お姑さんも節句ごとにの床の間や神棚に供えていました。

新興住宅街に育った私には、それらの風習がとても新鮮でした。

風習の意味をわかるととても豊かな気持ちになることがありますよね。

何かと忙しい毎日ですが

日本人の育んできた自然観を暮らしに取り入れるとと

ちょっとした心のゆとりが生まれ

豊かな気持ちになって情緒も育まれるだろうなと思います。