日々、暮らしの中で考える。・・・・・・木もちeー暮らし

普通の暮らしの中で気がついたこと、考えたこと。またこのような生活の視点を通し、仕事で出合った方々のお話を綴っています。

東紀州のカーネーション と 魚屋

2012年01月30日 13時04分30秒 | 暮らし
主人の家には、昔の着物の生地がいっぱいあります。

昔は着物をほどいて保管し、また別のものをつくっていたそうです。

ちなみに・・・・お姑さんが子どもの頃に来ていた着物は、今は娘のたんぜんになっています。

布のリサイクル?というのだろか・・・・。布に愛情がそそがれているようで

私には宝のようにみえます。




箪笥の中には、まだ一度も仕立てていなかった

シルクの羽織と襦袢の生地がありました。

そこで!この生地を使って、お姑さんの誕生日に仕立ててもらおう!と思いました。

・・・・・とはいっても・・・・・現代の生活では着物は着る機会が少ない。

もし・・・洋服でもさっと羽織れるたんぜんだったら、気軽に毎日着られるな~。

誰かつくってくれる人がいないかな~と探していました。

そこで、娘の浴衣を買った紀北町引本町「わたや」というお店で相談にいきました。



「綿を薄めにいれて、中生地もシルクの2枚かさねで仕上げれば温かいし、洋服の上でも着れるよ」
 でも・・・・・・元々、羽織の柄で絵を合わせているから、絵合わせが難しいな、」

とお店の方からアドバイスを頂き、わたやさんに仕立てを依頼しました。

   
▲縫い子さんは、柄あわせに苦労されたそうです。

  



▲脱いだときに、さりげなく裏柄がみえるように裁断してくれました。さすが!


見えない部分ですが、羽織と襦袢の生地を重ねているので、とても温かいそうです。

姑さんは、通院の時などに着ていってくれます。

待合室では「いいな~それ」と声をかけられるそうです。



 
▲姑さんのお誕生日 & 母の退院のお祝い

 
▲お誕生日&退院おめでとう。
 海鮮鍋には、弟がよく通う尾鷲の魚屋 岩崎商店さんから仕入れた魚と牡蠣がいっぱい!ここの若旦那は、日本料理だけでなくイタリアン、フランス料理などに興味があるそうです。
そのせいか?和食だけでなく色々なシェフがここで買われるそうです。


▲我家では、来客やお祝い事をする時は、三木里町の「魚万」という魚屋さんで刺身をつくってもらいます。
 お皿と予算をいえば刺身をつくってくれます。価格もリーズナブルです。
 魚万さんは他の町からも刺身を頼まれるそうです。
 
 手巻き寿司の時には「手巻き寿司用」と頼むと、つくってくれます。


これぞ、地産地消のお祝い!

都会のような、華やかさはありません。

田舎の人は控えめなので、もう少しプレゼン上手だと色々なお客様がつくのな~

・・・・・・・余計なお世話ですが。

東紀州のお店には、リーズナブルで良いものがたくさんあります。


春を飾る ~季節のてぬぐい 吊るし雛~

2012年01月30日 12時20分41秒 | 暮らし
雛人形って一体いつから飾ってもおかしくないんだろうか?



▲三重県紀北町では1月15日すぎたら飾るそうです。

日本文化は、昔から季節を先取りする楽しみ方があるそうです。

一般的には2月頃から飾る地域が多いそうです。

地域によっては1月15日をすぎたら飾る地域もあるそうです。

ちなみに尾鷲市賀田町は旧暦で節句を楽しむので、4月までお雛様を飾っています。


5段飾りや七段飾りも良いけど・・・・お雛様を出すのも大変です(笑)

祖母の家は、掛け軸を雛軸に変えていました。

でも最近の家は、床の間が無い家も多い。

そこで、いいな~と思ったのが季節の手ぬぐい「吊るし雛」!

額に飾っても素敵です。


▲小川耕太郎∞百合子社の雑貨ネットショップで購入できます。

この手ぬぐい。意外とお見舞いなどにも喜ばれます。

女性は何歳になっても、心は女の子かも知れませんね。

まだまだ寒い日が続きますが、春を待ち焦がれる気持ちは心を豊かにしてくれます。




もっとお手軽に春を楽しみたい時は

薄花桜のお手ふきん

▲我家では梅寿司の時は、このお手ふきんを使います。


▲ほんのり春気分。

何かと忙しい毎日。暮らしに使う布だけでも、季節を先取りしてみたいですよね。



小川社の女性スタッフが楽しそうに雑貨をセレクトしています。

スタッフが楽しそうに仕事をしていると、なんだかとても嬉しくなります。

良かったら覗いてください。

ほっこりしあわせ

小川社セレクト_生活雑貨ネットショップ


窓辺

2012年01月29日 12時23分07秒 | 仕事_ブラインド

▲今の台所。茶碗を洗う場所にある小さな窓
 
 窓越にみえる小さな路地は、熊野古道を散策する団体さんがよく歩きます。
 山ガールの影響か?今日は日曜日だったので、20代の男女が10組くらい歩いていました。


窓には、娘が産まれた日、父が娘を抱いている写真を置いています。

父は滅茶苦茶パワフルな人でしたが、

今考えるととても変わり者で「好きな道に進むのなら、徹底して学べ」と始終いっていました。

私は、絵の関係の道にいきたかったので

高校時代からは、絵の関係以外は、なにも勉強しませんでしたが、何も言われませんでした。

あの頃は、いつも作業着をきていたので、よく肉体労働者と間違えられていました。

さすがに年頃なので恥ずかしいと思いましたが

「その格好を誇りに思わないんだったら、お前の気持ちが中途半端ということだ。」

といわれました。

父は登山中の事故であの世に旅立っったので

いつも窓辺に置いている父の写真をみると

父の元気な姿しか思い出しません。

未だに父が応援しているような気がします。

茶碗を洗いながら、父との思い出を回想することが多く

よく「肉体がなくなっても、魂は残る」といいますが本当にそうだと思います。



▲リビング越しの窓




私の実家は、団地の5階。台所からは、夕方になると富士山がみえました。

そのせいか?海と山が迫っているリアス式海岸の地形をもつ尾鷲の風景が魅力的に映りました。

「いつか、台所から山や海がみえるところへ住みたいな~」と夢を見ていました。

結婚してから4回引越しましたが

なぜか?狭い路地に建つ家に住むことが多く・・・・・

住めば都なのか?最近は、窓越に通行人がみえるのもいいな~と思うようになりました。


▲3度目の住い。古い家でしたが、ここの窓が気に入っていました。
 
 古い家なので、建具も木。隙間が酷くとても寒い家でした。
 借家でしたが、自由リメイクできたので(リメイクしないとかなりのボロ屋でした)
 毎週のようにホームセンターに通い、週末はよくプチリメイクをしました。




▲食堂の窓をあけると、狭い路地がみえます。

お姑さんが入院していた頃

しばらくの間、舅と一緒に住んでいました。

舅はよくこの椅子に座り新聞や本を読んでいました。

窓を開けていると近所の人が話しかけ

窓越しで井戸端会議をしていました。


▲テレビの置いてある部屋の窓をあけると、隣の垣根がみえました。





最近、ブラインド”こかげ”のH.Pを制作しているせいか?

なんだか「窓」の存在が気になります。

小川耕太郎∞百合子社で「窓」にこだわった設計をされている人がいらっしゃいます。

北海道に事務所を構えている フーム空間建築工房さんです。

フームさんの設計した家は

窓から色々な物語が書けそうな家
です。北海道という土地のせいか?

アメリカの画家 アンドリュウー・ワイエスの描くような、雄大な世界を感じます。

プランニングする際に

景色のトリーミングが上手なんだろうと思います。

とても素敵な設計士さんです。





我家はリフォームなので

窓からみえる景色をトリーミングするわけにはいきませんが、

路地に建つ家ならではの人間模様がみえて、それはそれで楽しいです。

そういえば、父も団地の5階からみえる、

富士山と一緒にみえる、小学校へ通う生徒バスの行き来がみえる

あの窓の景色が好きだったな~と思い出します。













大漁旗 

2012年01月27日 10時11分55秒 | 仕事_木もちeーデッキ、外壁
小川耕太郎∞百合子社が本格的に国産材を商品化し

販売ルートから開拓するキカッケとなった木もちeーデッキ


今日、木製ブラインド”こかげ”のweb紙芝居制作にあたり

画像を探していたら出てきました!

尾鷲で大漁旗をつくる職人さんに制作していただいた

木もちeーデッキの大漁旗が!


▲なんだか、演歌が流れてきそうな旗です。ちょっと沖縄っぽい配色も東紀州ならでなのかな?

旗の図案をみていると・・・・
→めでたい


→松といえば松竹梅といって昔から縁起のいい植物の筆頭ですよね。
 松は、能や狂言の舞台には、必ず松の絵が背景になっています。
 その一番の理由としては松が常緑樹であるために冬でも緑を絶やさないことだとか。
 常に青々としているその姿から不老長寿の象徴と考えられたそうです。

高波
→漁師町にはよくこの波の模様が使われるけど、
 着物や襖等に使われる文様世界ではここまでの高波ってあまり使われない気がします。
 やっぱ紀州人は勢いのある波の方が、血が騒ぐのかな?


縁起物の図案が組み合わさっていますよね。
営業マンの主人の話では、木材市場や展示会の内容によっては、この幟の方が目立つそうです。

 
▲木材業者の展示会風景


木もちeーデッキを始めた頃は、産休を取っていたので、どういういきさつでスタートしたのか、知りませんが?

主人にとっては、船を出すような気で満ちていたのか・・・。

きっとそうだろうな。大漁旗をつくるくらいだから。




三重県紀伊長島町の船だんじり ~テンションがあがる大漁旗と半被~

2012年01月26日 09時44分04秒 | 暮らし
先週末、仕事の打ち合わせで紀伊長島へいきました。

打ち合わせを終え、隣のcafeに入ると

なにやら、町の寄り合いのような様子。




三重県紀伊長島町で毎年開催されている「船だんじり」

今年は有志のボランティア達で「神輿」をはじめたそうです。

なんと揃いの「半被」も一枚一枚、染めでつくり、神輿もつくったそうです。

▲ほら!この模様だと反物で染めることはできません。
 (高波模様が肩の位置に納まることで、神輿を担いだときに、格好良くみえるデザインのため)
 一枚一枚の半被すべてが、型染めになるそうです。
 神輿や半被の費用は、町の有志が集めました。
 デザインはディーグリーンさんだそうです。



神輿の半被じゃ、神輿を担いだときの動きに躍動感がでてくると
粋なデザインとなるようです。




▲スナップ写真をまた写真に撮ったので、よくわからないかもしれませんが、肩のあたりに高波の模様がきます。




▲はじめての有志ボランティアでおこなった神輿の反省会?



尾鷲市に、唯一残っている「大漁旗の染め屋さん」ももう80歳近くになるのかな?

大漁旗を高々と挙げていると、なんだか元気になります。

単品でみると、派手?と思うかも知れませんが

海を背景に高々と挙げると、大漁旗はこんな派手なデザインが生えるんだと思います。

▲小川耕太郎∞百合子社から車で5分。梶賀町のハラソ祭り。大漁旗が格好いいでしょ。


小川耕太郎∞百合子社でも6年前に、木材市場用に木もちeーデッキの大漁旗をつくっていただきました。

木材市場では、お洒落な旗よりは大漁旗の方が生えるようです。

私自身も、お洒落なものも好きですが・・・・血が騒ぐような大漁旗のデザインが大好きです。