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日々、暮らしの中で考える。・・・・・・木もちeー暮らし

普通の暮らしの中で気がついたこと、考えたこと。またこのような生活の視点を通し、仕事で出合った方々のお話を綴っています。

身についた寸法感覚

2010年05月18日 11時39分16秒 | 仕事_製作編
年内に出す予定で山SUN通信(小川社がだしている冊子)の製作がはじまっています。


カタログには必ず商品の寸法を詳記するのですが
この数字だけで書かれている寸法をもっと
感性に訴えられないかと考えました。





数字に弱い私は(あっ数字だけではない、40歳すぎても文章も未だに誤字脱字が多い
簡単に言えば、頭が悪い私には
数字で並んだ寸法をみても、ピンときません。





しかし、自邸を改修する際に
大工さん同士が寸法の話をされ
その姿が、とてもかっこよく見えたのです。
なんというのか、文字として数字が並んでいるのではなく
職人さんの身体から数字がでてくるのです。



主人も家業を製材所を営んでいたせいか?
家を建てる寸法感覚や経営のための数字が
感覚でわかっています。
もちろん仕事でパートナシップを組んでいる
製材所の方もみな同様です。



▲大工さんが家を建てるときに使う、寸法は「寸、尺」で考えます。





▲サシガネ  大工さんが使う工具。サシガネの裏目には、実写区の√2倍の目盛りが刻ま れ、日本の木造建築独自の精巧な継手、仕口設計術(規矩術)の根本となっています。
 この直角三角形の比率は、ピタゴラス定理としても知られています。



▲ピタゴラスと聞いて、拒否した方も興味を惹いた方にもお勧め。
 図や計算式のしくみが判りやすくかいてある本です。





▲家をつくるとき、こんな感じで木を組みますよね。このような寸法を含め、精巧な寸法を
 だしていきます。



この寸法感覚は、印刷をかけるときの紙の大きさ、
菊版や四六判のサイズにも使われています。
美濃紙の寸法もこのサイズだとか!?



なんでこんな話をしているかというと
デッキの板の厚み 30mmと40mmでは
デッキに足をのせたとき、たった1cmの違いなのに、足の感触が違うのです。




しかしカタログに表記されると
その違いは素人にはわかりません。



同じように
一枚板のテーブルやカウンターも
木材の厚さによって、落ち着きが変わるのです。
(飲食店を経験した方ならわかる感覚かもしれませんが)





ムムこれは少し工夫の余地あり!
大工さんの寸法感覚から始まり、「数字」についてちょっと調べました。
私のような数字に弱い人でも理解できたのがこの本



▲勝間和代さんの本。主人が読んでいた本棚からみつけました。


まだ、この本をさっくり読んでいませんが
ピンときたコピーがありました。


数字は理性だけでなく感性に訴える。


当たり前に暮らしの中にある身の回りのものを、数字として記録してみる。
▲これはダイエット本で今日食べた食事のカロリーを記録し
 ダイエットをする本から学んだそうです。さすが勝間さん。視点の表現がわかりすい。



早速、バックの寸法を指で測ってみました。




①このバックはマイボトルは入るが弁当は入らない。でも化粧品、手帳、財布は入る!


②このバックはA4書類は入らない、単行本はいいけどハードカバーの本は入らない。(厚みが少ない)


③このバックは外ポケットがあるので携帯電話、ハンカチ、ティッシュなどが
 すぐに取り出せる!




このような単純なことですが、指でサイズを測るだけで
バックに生活スタイルが観えてきました。
もう少し考えると・・・・
*通勤は電車or車
*お昼は外食?
*お茶は毎日購入orマイボトル
*書類は会社内で保管すれば良い仕事なのか?
*ノートパソコンやメモリースティックを常時持つ必要がない
*病院に通院することが多いor少ない
*小さなこどもがいない?

     他





こういう生活観が寸法表示にでてくるとわかりやすいよなぁ。
というわけで「数字に弱い私でもわかる建築寸法」を目指し
今日から寸法を手帳に書くことにしました。
私たちのお客様がいているブログにもよく寸法のお話がでてきます。



情報は身近にあるぞ!
40歳になって、4歳の娘を定規で計り
数字に親しむ努力をしています。

数字にはまりすぎて、入稿が遅れないよう気をつけます。