Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

アナログフィッシュ@吉祥寺前進座劇場

2008-01-27 23:01:50 | LIVE
アナログさんのマンスリー企画・SIX PISTOLSシリーズ第5弾は、まさかの小劇場でのワンマン。前回の第3弾参戦を見送った私にとっては、3ヶ月ぶりの彼らのライブとなりました。果たして今回の濃いマンスリー企画で、彼らがどう変化しているのか。そんなことを楽しみにしながら、いざ吉祥寺へ。

井の頭通り沿いの劇場に到着すると、まず入場口でフライヤーを渡され、中におみくじが入っていますよーとアナウンスされる。で、何だ何だとフライヤーの束を確認したら、吉と書かれたチラシが1枚。それを物販のところに持っていくと内容に応じた賞品がもらえるという、予想外のお楽しみでありました。ちなみに吉の賞品は、パッケージに書かれたアザラシの絵のゆるさがポイントの使い捨てカイロ。果たして大吉だと何がもらえたのでしょうねえ。

で、その後は速報でアップした書き初めを見て1人でさんざん盛り上がり、やっとのことで場内へ。わかっていたとは言え、いざ最前列の下岡くんマイクの真正面に座ると、あまりの近さにもう笑うしかないって感じです。あれ?ステージ下手側にキーボードセットがあるんですけど、あれは一体?おおお、花道はなんと最後方まで伸びていて客席を完全に左右に分断してますよ、かっこいい!すでに開演前からスペシャルな匂いがしまくってます。

そしていよいよ開演。客電が落ちると、花道の後方から相変わらず三者三様ないでたちのメンバー3人が登場します。ステージが低い上、通常のホールなら最前列に待機しているようなスタッフも皆無なので、完全にメンバー目の前状態ですよ、うひゃあ。

しかし、1曲目はそんなテンションの上がった怪しいお客を落ち着かせてくれるかのような、意外なナンバー。下岡くんが「真っ黒な夜、真っ赤なバイク、ナイトライダー」とつぶやくと、久々に聴くあのイントロが始まりました。うわ、そうくるかーー!

不意討ちなナイトライダーに驚きながら耳を傾けていると、2曲目がこれまた驚きの、バタフライ。これだけでもう、今日のセットリストはヤバいに違いないと確信です。さらにLOW→紫の空、だったでしょうか。徐々に勢いをつけ各自がボーカルやプレイのギアを上げていくのがよくわかる、ナイススタートでした。紫の空での下岡くんのギタープレイには魅了されましたわ。健ちゃんは髪を短めにしたのですねえ。黒スーツを着込むと普通っぽさが増して、なんかちょっとお葬式のスタッフさんみたいに見えます(←酷い)。州ちゃんは3曲目でサングラスをメガネにチェンジしてました、うーむちょっともったいない。

で、ここで下岡くんからいよいよ、気になるキーボードプレイヤーが紹介される。何と木村ひさしさん!お名前は知っていましたが、プレイを聴いたことはなかったし、アナログさんと交流があるという話も聞いたことがなかったので、これには驚きました。わああ、何だかすごく新しい試みだぞこれは。さあ一体どんな曲を聴かせてくれるのか?

しかし、ガールフレンド→QUEEN→ラバー(新曲)と3曲続けての木村さんとのセッションは、上手側最前列の私の位置ではほとんど鍵盤の音が聴こえない、というまさかの展開。かすかに聴こえた音色などや、3人のほうを観ながら鍵盤を叩く木村さんの表情などから察するに、かなりいい感じだったんじゃないかとは思うんですが・・・(泣)。鍵盤好きにとっては、ちょっと涙目になりそうな瞬間でした。しかし新曲はいい感じでしたよ。おそらく私は初聴きのナンバーだったと思うんですが、名曲の匂いのする、健ちゃん節炸裂のラブソング。いやあ次回のアルバムは健ちゃん曲も相当期待できそうですね!

木村さんは3曲やったところでいったん退場。ここで、下岡くんから「これから静かな曲をやるから、せっかくだし座って欲しい。座ってられなくなったら立っていいから!」とのリクエストがあったので全員着席でしばしライブを楽しむことに。そして聴かせてくれたのが、ハーメルン→月の花→僕ったら、の順だったと思うのですが、特に健ちゃん曲2連発が歌も演奏も本当にすばらしくて。ライブの序盤から気になっていた、最前列ゆえの音のバランスの悪さも、ここのへんでどうでも良くなってきたというか。音の悪さを忘れるほど、一音一音がするする体に染みていくような感覚に陥っていたような気がします。あまりの心地よさに、最前列なのに何度も目を閉じてしまいましたよ。

そんなまったりした客席の雰囲気を察知したのかどうか、僕ったらの後で下岡くん、「あのさ・・・やっぱり立って欲しいんだ(苦笑)」とリクエスト第2弾(笑)。もちろん立ちますとも喜んで。だから、そのぶんがっつり踊らせてくださいねお三方!

そんな心のつぶやきが聴こえたわけはないでしょうが、この後が本当にすごかった。「パラドックス」という新曲から始まって、大好きなLiving in the City→LIFE GOES ON(新曲)→Sayonara 90's(これも新曲と言うべきか)→Hello、と怒涛の下岡曲5連発ですよ!しかも新曲2曲はどちらも私のツボだわ、途中で木村さんも再び合流してノリノリになるわ。その中でも面食らったのが、下岡くんのパフォーマンス。5連発のアタマで一発、そして途中でもう一発、他の2人に向かって「行くぞー!」と気合を入れるわ、Helloの間奏で長い台詞を入れるわ、少なくとも私はそんな下岡くんを見るのは初めてだったし、しかもそれが目の前で繰り広げられたものだから、とにかく驚いてしまいました。

しかし見せ場があったのは下岡くんだけではありません。健ちゃんは花道担当と言わんばかりに、いつものハイテンションパフォーマンスを縦横無尽に繰り広げていました。花道最後方にもマイクスタンドが用意されていたのには爆笑しちゃいましたってば。州ちゃんは今回、アンコールまでメガネが飛ぶことこそありませんでしたが、木村さんが加わった曲では何度も木村さんと顔を見合わせて超笑顔だったのが印象的でした。今回はメンバーのMCこそ少なめだったけど、その代わり3人のパフォーマンスがいつも以上に雄弁だったような気がしますよ。

本編ラストは、アンセム。確かイントロで健ちゃんがステージ中央に歩み出て、「みんなの声を聴かせてくれー!」と叫んでいたような気がしますが、このあたりでは変なアドレナリンが出すぎて何だかもうあまり覚えていません。

そしてアンコール。「今日はとても楽しかったので、アンコールも楽しい曲を。」という下岡くんのMCの後に聴かせてくれたのは、BGM→スピード、とまさに楽しさ全開なキラーチューン2曲。本編はたくさんヒネリがあったけど、アンコールでここまで直球なアナログさんというのは案外珍しいかもしれません。でも、この楽しすぎる直球があの場の空気にはすごく合っていた気がします。

これで終わるかと思いきや、なんとダブルアンコール!えええ、これもアナログさんのライブでは珍しくないですか?うれしい誤算にわくわくしながら、最後の曲に耳を傾けると・・・聴こえてきたのは、一瞬9月のSIX PISTOLS EXTRAでのアンコールを思い出してしまった、あの曲。夕暮れ!うわああもう、この状況でそんな曲をやられてしまっては、ぐっとこないほうがおかしいと言うものです。目の前に広がっていく3人のハーモニー、そしていつものあの緩急自在な音色のステキさを改めて噛み締めているうちに、ライブは幕を閉じたのでありました。

ちなみに最後は、木村さんをステージに呼んでから4人で花道を歩いて退場。健ちゃんや下岡くんは花道ぞいのお客さんとハイタッチしたりして、最後まで温かい空気に包まれたライブでありました。

そんな感じで。まあ最前列で観たぶん普段よりいろんなことが割増で楽しかったのは間違いないのだけど、それを差し引いても今回のライブは超充実のステージだったのではないかと思います。鍵盤を入れたり、下岡くんのパフォーマンスがよりオープンになったりしていた点は、彼らの音の良さをもっとたくさんの人に伝えるための強みになっていくと思うし、披露された新曲はどれも音源化が待ち遠しくなるものばかりでした。早く新しいアルバムが完成して、今のアナログさんの力量がちゃんと評価されてほしいなあと思わずにはいられない、そんな感じ。できれば夏フェス、つーかナツフィッシュまでにはリリースをぜひ!期待しまくって待ってますからねー。

コメント
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吉祥寺マジック。

2008-01-27 22:51:33 | 日々
                   
今日はアナログフィッシュ@吉祥寺前進座に行ってきました。詳しくはまた感想文に書きますが、味のあるハコ&最前列効果もあってか、ものすごく楽しいライブでした。個人的にはファンになって約3年、今まで観たアナログさんのライブの中でベストと言えるかも。

しかし、ステキだったのはライブだけではありませんでした。入場すると、劇場の狭いロビーの壁にメンバー3人の書き初め(なのか?)がでーんと飾られていたのですが。三者三様の書の中でも、上の画像の州ちゃんのものを見た瞬間、本気で萌え倒れてしまうかと思いました、はい。「じょうずにたいこ」の下に書かれているイラストは、たぶんメガネをかけた州ちゃんの自画像です。しかもこの後ステージに現れた州ちゃんの本日の衣装は、白セーラー+インナーにオレンジとベージュのボーダー+白黒ボーダー短パン(ホットパンツ丈)+靴下が左右違う色(ピンクと水色)+サングラス。ああもう、こんな罪なドラマーが他にいるだろか。

ちなみに、下の画像の左側が下岡くんで右が健ちゃん。かたや横書きアートでかたや直球な正統派書き初め。いやあこれだからこのバンドは面白い。以上、どうしても画像だけ早くアップしてみたかった故の感想文プロローグ編でした(←何)。



話は変わりますが、長澤くんが晴れて不起訴処分となり釈放されたそうです。真犯人や容疑を晴らす明確な要素が見つからなかったことが、結果的に長期の拘留となってしまったのでしょうか。しかしこの事務所のコメントを読むと、長澤くんのダメージはどれほどだろうかと胸が痛みます。私なぞが何か言える立場でもありませんが、長澤くんを待ってる人はきっとたくさんいるはずだから、長澤くんにとってもファンにとっても望ましい形で再び彼の日常が動き出すことを、心よりお祈りしています。

コメント (2)
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